マジレク/Mazirek
提供:MTG Wiki
マジレク/Mazirekは統率者2015のキャラクター。カードとしては統率者2015のクロールの死の僧侶、マジレク/Mazirek, Kraul Death Priestが初出。
目次 |
[編集] 解説
ラヴニカ/Ravnicaの地底街/The Undercityに住む昆虫種族、クロール/Kraulの長。男性。肩から3対の脚が生えており、背中には2対の翅(はね)がある(イラスト)。
長になるべくして生まれ、死の僧侶/Death priestとなるための訓練に生涯を費やしてきたマジレクには、他のクロールにはない特別な才能がある。彼は他者の肉体を内側から殺し、死者の魂を力に変える屍術/Necromancyの一種を行使できるのだ。クロールの儀式では羽音の詠唱を先導し、生と死の円環が廻り続けるよう、腐敗の真髄へと呼びかけている。
クロールは最近になってゴルガリ団/The Golgari Swarmに忠誠を誓うようになったが、ギルドマスターのジャラド・フォド・サーヴォ/Jarad vod Savoやエルフたちがクロールを軽んじ、食糧配給を減らしている現状を、マジレクは良く思っていない。
[編集] 経歴
[編集] クロールの矜持/Pride of the Kraul
オクラン/The Ochranの暗殺者に関する件で、マジレクはヴラスカ/Vraskaという名のゴルゴンと知り合った。2人は定期的に会って神学や政治を議論するようになり、年々親交を深めていった。彼はヴラスカから「矜持」を学んだ――自分への誇り、自分を馬鹿にする者への怒りを。それはクロールには馴染みの薄い概念であり、彼のヴラスカへの信頼を決定的なものにした。さらにクロールへの不当な扱いに憤慨するマジレクにヴラスカは同情を示し、犠牲を出さずに現状を変える、ある方法を提案した。
マジレクはジャラドに招待状を送った。ギルドマスターの補佐役を務めるソーベスラフ/Sobeslavはそれに目を通し、ジャラドに報告する前に自ら調査に向かうことにした。地底街の奥深く、地下を3日も潜ったところにある洞窟の中で、マジレクと大勢のクロールが彼らを出迎えた。ソーベスラフはマジレクの要件を聞こうとしたが、会話もそこそこに、護衛のエルフが次々と倒れ出した。お前に殺されはしないと言うソーベスラフにマジレクは無慈悲に告げた、お前たちは3分前から殺されているのだと。次の瞬間、ソーベスラフの腎臓の片方が死んだ。彼らの細胞を一つずつ殺しながら、マジレクは矜持を感じていた。
マジレクはクロールたちとともに詠唱を始めた。彼は死んだエルフたちの魂を捕らえ、魔法の力に変えていった。最後にソーベスラフを殺し、足元の粘体から引き出した死を新鮮な16人の死と結合させることで呪文は完成した。黒曜石の扉の封印が解かれ、古の霊廟ウメリレク/Umerilekがその姿を現した。マジレクが霊廟の中に踏み入ると、何百体ものアンデッドたちが長年の眠りから目覚め、自ら棺の蓋を開けて立ち上がり始めた。彼らこそが、やがて生まれるゴルガリ帝国を統べる者たちであった。
[編集] 登場
[編集] 登場カード
[編集] フレイバー・テキストに登場
[編集] 登場作品・登場記事
- Commander 2015 Story/統率者(2015年版):ストーリー(公式サイト)
- Pride of the Kraul/クロールの矜持(Magic Story 2017年5月31日 Alison Luhrs著)
- The Talented Captain Vraska/敏腕船長ヴラスカ(Magic Story 2017年9月20日 R&D Narrative Team著、名前のみ)
- Death's Precious Moments/死、その尊き瞬間(Magic Story 2018年11月7日 Nicky Drayden著)
- War of the Spark: Ravnica—Desperate Operatives/ラヴニカ:灯争大戦――退路なき任務(Magic Story 2019年5月29日 Greg Weisman著、名前のみ)