固有色
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固有色/Color Identityは、統率者戦(EDH)にのみ用いられる概念。カードの固有色はそのカード自身の色(特性定義能力によって定義されたものも含む)に、そのカードのマナ・コストおよびルール文章に含まれるマナ・シンボルの色を加えたものである。
統率者戦では、統率者の固有色の一部でない固有色を持つカードをデッキに入れることはできない。
- 無色であったとしても、CR:305.6により、基本土地タイプを持つカードは対応する色のマナ・シンボルを含む能力を持っていることに注意。
- 注釈文にマナ・シンボルが書かれていたとしても、その色は固有色に含められない(例:魔力を持つペンダント/Charmed Pendant、三なる宝球/Trinisphere)。
固有色の例
- メムナーク/Memnarchは無色だが、ルール文章に青のマナ・シンボルを含むので、固有色は青である。
- 放浪者ライズ/Rhys the Exiledは緑であり、ルール文章に黒のマナ・シンボルを含むので、固有色は黒と緑である。
- 幽霊火/Ghostfireは特定定義能力で無色と定義されているが、マナ・コストに赤のマナ・シンボルを含むので、固有色は赤である。
過去のルール
固有色は2010年12月20日の統率者戦ルール改正で設けられた概念であり、改正前は「統率者のマナ・コストに含まれないマナ・シンボルを持つカードを入れることができない」というルールであった。
旧ルールでは、自身の色と異なる色のマナ・シンボルを含む伝説のクリーチャー(Daughter of Autumn、ヘイヴンウッドのセロン/Thelon of Havenwood、鉄のゴーレム、ボッシュ/Bosh, Iron Golem、メムナーク/Memnarch、放浪者ライズ/Rhys the Exiled)を統率者に指定すると、その統率者のマナ・シンボル制限によって統率者自身が不正なカードとなってしまう問題があった。ルールを厳密に解釈すると統率者に指定できないことになるが、グループによっては特別にこれらのカードを統率者に指定したり、その異なる色のマナ・シンボルを含むカードをデッキに入れたりすることを許可されることも少なくなかった。