アタルカ/Atarka
提供:MTG Wiki
アタルカ/Atarkaはタルキール覇王譚ブロック初出のキャラクター。カードとしては運命再編の世界を溶かすもの、アタルカ/Atarka, World Renderが初出。
目次 |
解説
タルキール/Tarkirの強大な龍。雌。
彼女の種は枝分かれした鹿のような角を持つ(イラスト)。特にアタルカの角は大きく発達し、ヘラジカのような形になっている(イラスト1、イラスト2)。
1280年前
タルキールの5つの龍種のうちの1つを統べる龍。ティムール境/The Temur Frontierが称える龍の「獰猛/Savagery」の相を体現する存在であり、彼らが唯一崇める龍である。
雪に覆われたカル・シスマ山脈/The Qal Sisma mountainsでの狩りを好むアタルカと彼女の種は、同じ地に居住するティムールと対立している。彼女たちは空に咆哮を轟かせ、巨大な龍火/Dragonfireの柱で破壊をもたらす。彼女たちは飢えを満たすべくタルキール中を飛び回っており、その猛攻撃に抗える者はほとんど存在しない。
現代(歴史改変後)
新たなタルキールの氏族/Clan、アタルカ氏族/The Atarka clanの龍王/Dragonlord。
究極の捕食者、アタルカは日中のすべてを、そして夜間の大部分を狩りと食事に費やしている。彼女にとって、生とは永遠に続く饗宴であり、彼女こそがその食卓の上座に着く君主である。大食で強欲なアタルカは、望むものを望むときに狩り、他の龍が見落とした食べ残しをついばむのを恥とも思わない。食べているとき以外は、彼女は次の食事について考えているか、次の食事となる獲物を追っているかのどちらかである。アタルカが貪らないものは存在しない、彼女自身の氏族の者も含めて。
アタルカに駆け引きや歩み寄りをするような我慢強さはない。彼女にとって会話とは時間の無駄であり、食糧となる動物たちが馬鹿馬鹿しく顎を動かす行動に過ぎない。彼女が好む問題解決の方法はそんなものよりずっとシンプルである――吠え、焼き、貪る。アタルカが氏族員に価値を見出すのは、彼らが彼女の「皿」であるアヤゴール/Ayagorに捧げ物を持ってくるときだけである――もしくは、彼らが「躓いて」皿に倒れ込むときだけである。
経歴
古の、新たなタルキール/A New Tarkir of Old
きずな/The Nexusに現れた扉をくぐり、1280年前のタルキールの地に降り立ったサルカン・ヴォル/Sarkhan Volは、龍の大嵐/Dragon tempestsから生まれ出た龍たちに心を奪われていた。しかし、そのとき空に舞い上がった強大な龍、アタルカと比べれば、生まれたばかりの彼らは矮小な存在に過ぎなかった。群れの支配を巡って争っていた龍たちはぴたりと戦いをやめ、アタルカに付き従った。
アタルカたちはティムールの野営地を襲撃した。彼女たちの力は圧倒的であったが、ティムールのカン/Khan、ヤソヴァ/Yasovaが2体の龍を殺すと、アタルカは龍火のブレスを吐いてヤソヴァを撤退させ、その隙に残りの龍を率いて夜の闇へと消えた。
カンの落日/Khanfall
サルカンがウギン/Uginの命を助けてから数年後、龍の大嵐は激しさを増し、かつてないペースで新たな龍が生まれていた。氏族と龍のパワーバランスは崩れた。
この事態を受け開催された5氏族のカンによる頂上会談から帰還したヤソヴァは、ある決断をした。彼女は倒したばかりの1頭のマンモスをそりに乗せ、アタルカの巣、アヤゴールへと向かった。巣に降り立ったアタルカは眼前の奇妙な光景をしばし眺めた後、龍火を吐いてそりを牽いていたクルショク/Krushokごとマンモスの肉を焼き、それらを貪り食った。ヤソヴァは杖を置き、アタルカの前に進み出て言った。「それは貢ぎ物だ。我らを生かせ、そうすればもっと多くを渡そう」と。アタルカは首を傾げ、咆哮を上げると食事を再開した。
これを繰り返せば彼らがもはや敵ではないということをアタルカが理解してくれるようになるのか、そして群れの龍に彼らを襲わないよう言ってくれるのか、いずれも定かではなかった。確かなのは、今までのやり方では氏族は生き残れないということだけだった。
登場
登場カード
カード名に登場
- タルキール龍紀伝
- アタルカのイフリート/Atarka Efreet、アタルカの打撃手/Atarka Pummeler、アタルカの獣壊し/Atarka Beastbreaker、アタルカの命令/Atarka's Command、アタルカの碑/Atarka Monument
フレイバー・テキストに登場
- 運命再編
- 破壊するドラゴン/Destructor Dragon
- タルキール龍紀伝
- 狂戦士たちの猛攻/Berserkers' Onslaught、溶岩との融和/Commune with Lava、ドラゴンの餌/Dragon Fodder、龍王の召使い/Dragonlord's Servant、鍛えられた狂戦士/Hardened Berserker、溶岩の地割れ/Magmatic Chasm、カル・シスマのビヒモス/Qal Sisma Behemoth、焙り焼き/Roast、大地の断裂/Seismic Rupture、山頂をうろつくもの/Summit Prowler、尾の切りつけ/Tail Slash、火山の猛進/Volcanic Rush、針葉樹の徘徊者/Conifer Strider、龍傷負いの熊/Dragon-Scarred Bear、突進する大鹿の群れ/Stampeding Elk Herd、狩猟の統率者、スーラク/Surrak, the Hunt Caller、踏み付け/Tread Upon、狩りの先駆け/Harbinger of the Hunt、アタルカの碑/Atarka Monument
- Secret Lair Drop Series: Culture Shocks: Jund
- 踏み鳴らされる地/Stomping Ground
- 機械兵団の進軍
- かき立てる炎/Stoke the Flames
イラストに登場
- 運命再編
- 龍火浴びせ/Bathe in Dragonfire、開拓地の包囲/Frontier Siege、弱者狩り/Hunt the Weak
- タルキール龍紀伝
- 龍詞の咆哮/Draconic Roar、アタルカの命令/Atarka's Command、アタルカの碑/Atarka Monument(像)
- Secret Lair Drop Series: Culture Shocks: Jund
- 踏み鳴らされる地/Stomping Ground
登場作品・登場記事
- 約1280年前
- TARKIR'S PAST/過去のタルキール(旧公式サイト、Internet Archive)
- A New Tarkir of Old/古の、新たなタルキール(Uncharted Realms 2014年12月31日 Kimberly J. Kreines著)
- Planeswalker's Guide to Fate Reforged/プレインズウォーカーのための『運命再編』案内(Uncharted Realms 2015年1月7日 The Magic Creative Team著)
- Khanfall/カンの落日(Uncharted Realms 2015年2月18日 Kelly Digges著)
- 現代(歴史改変後)
- Tarkir (Dragons of Tarkir)/タルキール(『タルキール龍紀伝』)(旧公式サイト、Internet Archive)
- Planeswalker's Guide to Dragons of Tarkir, Part 2/プレインズウォーカーのための『タルキール龍紀伝』案内 その2(Uncharted Realms 2015年3月18日 The Magic Creative Team著)
- The Call/狩猟の呼び声(Uncharted Realms 2015年4月15日 Nik Davidson著)
- Chronicle of Bolas: The Twins/ボーラス年代記:双子と双子(Magic Story 2018年6月13日 Kate Elliott著、名前のみ)
- Chronicle of Bolas: The First Lesson/ボーラス年代記:最初の教え(Magic Story 2018年6月20日 Kate Elliott著、名前のみ)
- Chronicle of Bolas: Things Unseen/ボーラス年代記:見えざるもの(Magic Story 2018年6月27日 Kate Elliott著、名前のみ)
- Chronicle of Bolas: Whispers of Treachery/ボーラス年代記:不実の囁き(Magic Story 2018年7月11日 Kate Elliott著、名前のみ)
- Chronicle of Bolas: Blood and Fire/ボーラス年代記:炎と血(Magic Story 2018年7月18日 Kate Elliott著)
- Chronicle of Bolas: A Familiar Stranger/ボーラス年代記:心安い異邦人(Magic Story 2018年8月1日 Kate Elliott著、名前のみ)
- Chronicle of Bolas: Perspectives/ボーラス年代記:もう一つの視点(Magic Story 2018年8月8日 Kate Elliott著、名前のみ)