ヴィシュグラズ/Vishgraz

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ヴィシュグラズ/Vishgrazファイレクシア:完全なる統一初出のキャラクター。カードとしてはファイレクシア:完全なる統一統率者デッキ破滅の巣、ヴィシュグラズ/Vishgraz, the Doomhiveが初出。

目次

[編集] 解説

新ファイレクシア/New Phyrexiaの怪物。完成化された固い殻と巨体を持つのようなファイレクシア人で、文法上の性は男性(イラスト)。

ファイレクシア人の基準からしても醜悪なヴィシュグラズは、この次元中の完成化された戦士の部位を有機・無機問わず組み合わせて作られたものだ。特筆すべき点として、七人の鋼の族長/Seven Steel Thanesの一人であるゲス/Gethが内部に組み込まれている。彼は、アトラクサ/Atraxaイクセル/Ixhelを創造したように、イクセルにとって輝かしい最初の創造物になるはずであった。しかし、その創造は異端の所業とされ、ヴィシュグラズには死刑が宣告された。

イクセルは自らの創造物を破壊するよりも、彼をドロス窟/The Dross Pitsに解放することを選んだ。彼は現在もそこに潜み、自らが連れてこられた世界について学んでいる。そして、自身につきまとうようになった有毒な悶える生物の群れを手なずけている。

[編集] ストーリー

[編集] 空ろな身体/A Hollow Body

アトラクサの命令でゲスを殺害したイクセルであったが、ゲスとの戦いや彼の部下のベラクシス/Belaxisから投げかけられた言葉がその心に奇妙な影響を与えた。イクセルはドリヴノッド/Drivnodの棘に突き刺す形でベラクシスを殺害する。困惑するベラクシスに対して、イクセルは感謝の意を述べた。

イクセルはゲスやベラクシス、さらには己から引きちぎった翼まで組み込んでヴィシュグラズを創ると、アトラクサにそれを紹介した。だが、彼女は自身の兵器であるイクセルが独自の考えに至ったことに対し冷淡な反応を示した。アトラクサはヴィシュグラズを処分するよう命じ、イクセルの前から立ち去った。

二人が取り残されると、ヴィシュグラズはゲスを思い起こさせる笑い声を上げた。私のようなものを作って感謝されるとでも?その問いに対し、イクセルはヴィシュグラズに求めたものを語ろうとして……ただ「救いたかった」と述べた。それを聞くと、ヴィシュグラズは再び笑い声を上げた。この怪物は自らを構成する複数の肉体がバラバラに引き裂かれるような痛みを感じており、さらには元の人物の記憶もなかった。それを聞き背を向けたイクセルは、自らの創造物を捨てると決意する。

イクセルがドロス窟にヴィシュグラズを放つときも、この怪物は自らの主に一緒に来るように誘いをかけた。だが、イクセルは拒否した。ヴィシュグラズはふらつく身体で近づき語った。ファイレクシアは星を読み、多元宇宙/Multiverseが自らの支配下に置かれることは運命づけられているのだと主張している。完成という調和は広がり、それは良き事、正しいことだと。――だが、イクセルはそのすべてが灰になると気づいているのだと。イクセルも、ファイレクシア人も、彼らの目指すものも、全てはエリシュ・ノーン/Elesh Nornの気まぐれで存在しているだけなのだと。

その言葉にイクセルは沈黙を返すだけだった。機械正典/Machine Orthodoxyは私の契約と同じくらい重要だというヴィシュグラズの声に対し、お前はゲスでないとイクセルは怒りを露にする。では私は何なのですか?そう尋ねるヴィシュグラズに、イクセルは自身の初めての反抗心だと述べ、去っていくよう命じた。

[編集] 登場

[編集] 登場記事・登場作品

ファイレクシア:完全なる統一

[編集] 素材

[編集] 参考

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