クラークの親指/Krark's Thumb
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1970年1月1日 (木) 09:00時点における (トーク)による版
コイン投げデッキ必携の伝説のアーティファクト。ミラディン・ブロックらしく、「コイン投げの勝率は50%」というルールを破壊する。 2マナと軽く、しかるべくつくられたデッキではとても強い。
ただし、実用的なコイン投げデッキなんかそもそもないとかいうのは公然の秘密だ。
- 魔力激突/Mana Clashで1ターンキルする確率は、(3/4)^30オーダーである。("^"は累乗記号)
- 同時期に出た焦熱の計画/Fiery Gambitをはじめ、Mana Crypt、カープルーザンのミノタウルス/Karplusan Minotaurなど、強力なお供は結構存在する。
- 開発部はこれが2個[[1]]に出たときにはコインを3枚投げ2枚を無視するようにしたかったらしいが、書式がかなりややこしくなってしまう。別に4枚投げてもかまわないような気もするが、感覚の問題だろう。→ミラディン開発秘話ダイジェスト(Wizards社;英語)
- もしこれが2つ場にあるならば、コインを4枚投げて3枚を無視する。3つ以上の場合も同様である(1つ増えると投げる数が2倍になるので、n個場に有れば、コインを2のn乗枚だけ投げる)。
- あなたがこれをn個コントロールするなら、あなたの指定しなかった方の面だけが出る確率は1/2^(2^n)である。
つまり、2つあれば1/16(6.25%)、3つあれば1/256(≒0.4%)、4つならなんと1/65536(≒0.0015%)の確率でしかフリップに負けないことになる。
- 鏡の画廊/Mirror Galleryを出しておき、クリーチャー化させた親指と、追われる足跡/Followed Footstepsでいくらでもコピーを作ることができる。
ただ、これを並べてまでコイン投げに勝ちたい、という機会もあまり無いのではないだろうか。 ・・・スクイーの仕返し/Squee's Revenge?
ここまで来たらせっかくなので、12個場に出してみよう。
10^x = y 両辺の常用対数をとる log(10^x) = log(y) x = log(y)
log(2^(2^12)) = 2^12 * log(2) = 4096 * log(2) = 1233.018... ゆえに 10^1234 > 2^(2^12) > 10^1233
というわけで、12個あると、フリップに負ける確率は天文学的確率どころの話ではない(組み合わせ爆発的と呼ばれることがある)。 全人類(10^10人)が1秒に3回(年10^8回)コイン投げをし続けても、10^1215年かかることになる。 さらに、2枚投げる効果は強制であるため(1回につき4096枚投げる事になるので)無限ループでも無いのにゲームが止まる。
よくわからない人は、これだけ覚えておこう。やたらに出すな、と。