流城のルノ/Runo Stromkirk (ストーリー)
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流城のルノ/Runo Stromkirkはイニストラード・ブロック初出のキャラクター。カードとしてはイニストラード:真紅の契りの流城のルノ/Runo Stromkirkが初出。
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解説
イニストラード/Innistradの吸血鬼/Vampireの四大血統の一つ、流城/Stromkirk家の始祖。男性。
吸血鬼となる以前のルノは、海と嵐を司る神を崇拝する高司祭であった。そのため流城家の吸血鬼は今でも海に多少の親和性を有しており、沿岸の州ネファリア/Nephaliaで権力を築いている。ネファリアにほとんど樹木がないのは、杭などの武器が作られることを防ぐために吸血鬼が伐採したからであるが、中でもルノは狡猾であった。彼はその魅力と財力を用いて、人間/Humanたちを職人に仕立て上げ、建築や造船や貿易の支援をした――何かしら木材を基礎とするものだ。成功を収めた人間は流城家にとっての良いビジネスとなり、そしてルノはある種のネファリアの秘密のパトロンとなった。彼は熟練の職人を支援して建物や塔や船の建造を依頼し、その一方で錬金術師や権力者の吸血鬼に友好的な運動に資金を提供している。
登場
登場カード
フレイバー・テキストに登場
- 闇の隆盛
- 流城の隊長/Stromkirk Captain
- イニストラードを覆う影
- 目覚めた恐怖/Awoken Horror、流城の導師/Stromkirk Mentor
- 異界月
- 流城の死刑囚/Stromkirk Condemned、不気味な吸血鬼/Weirded Vampire
- イニストラード:真紅の契り
- 発見への渇望/Thirst for Discovery、牙の天稟/Gift of Fangs
登場作品・登場記事
- A Planeswalker's Guide to Innistrad: Nephalia and the Undead/プレインズウォーカーのためのイニストラード案内 ネファリアとアンデッド(Savor the Flavor 2011年10月19日 Magic Creative Team著)
- A Planeswalker's Guide to Innistrad: Stensia and Vampires/プレインズウォーカーのためのイニストラード案内 ステンシアと吸血鬼(Savor the Flavor 2011年11月2日 Magic Creative Team著)
- The New Legends of Innistrad: Midnight Hunt/『イニストラード:真夜中の狩り』の伝説たち 新規編(Feature 2021年9月16日 Ari Zirulnik and Grace Fong著)
訳語
Stromkirkは日本語版のカード名やフレイバー・テキストにおいて、初出のイニストラードから一貫して「流城」と訳されている。しかしながら、Stromkirkはルノとその一族の姓、すなわち人名であり、本来は逐語訳するのではなく、カタカナで音写するのが適切と言える。実際に公式記事や公式Twitterでは、これを「ストロムカーク」と訳しているものもある[1][2]。またイニストラード/Innistradの吸血鬼の他の血統はいずれも音写されており(マルコフ/Markov、ヴォルダーレン/Voldarenなど)、方針が統一されていないことも問題である。
以上のことから、このキャラクターの日本語名も本来は「ルノ・ストロムカーク」とするのが適切であろう。初出から10年後のイニストラード:真紅の契りで、このキャラクターが流城のルノ/Runo Stromkirkとしてカード化された際にも訳は修正されなかったが、これは既存のカードとの整合性を重視したものと思われる。
なお、Stromはドイツ語で「流れ」を意味する言葉だが(英語のstreamと同語源)、kirkはスコットランド語で「教会」を意味する言葉であり、「城」はかなりの意訳と言える。
- これに限らず、キャラクター名の一部を姓と解釈して音写するか、二つ名と解釈して逐語訳するかは難しい問題であるようだ。最も有名な例は黄金のたてがみのアジャニ/Ajani Goldmaneと野生語りのガラク/Garruk Wildspeakerだろう。
脚注
- ↑ A Planeswalker's Guide to Innistrad: Stensia and Vampires/プレインズウォーカーのためのイニストラード案内 ステンシアと吸血鬼(Savor the Flavor 2011年11月2日 Magic Creative Team著)
- ↑ 日本公式Twitter(2021年10月29日)