センギアの太母/Grandmother Sengir
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(→人間?プレインズウォーカー? 吸血鬼?: 無明の予見者(人間・ウィザード)はプレインズウォーカーであるため、その点について加筆。) |
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まとめると、ラヴィが一人前の実力を備えたプレインズウォーカーであったかは定かではないものの、カードのクリーチャー・タイプが人間・ウィザードであることから考えると、少なくともセンギア一族に加わった後の太母は、強力な魔術師ではあるがプレインズウォーカーではないようだ。 | まとめると、ラヴィが一人前の実力を備えたプレインズウォーカーであったかは定かではないものの、カードのクリーチャー・タイプが人間・ウィザードであることから考えると、少なくともセンギア一族に加わった後の太母は、強力な魔術師ではあるがプレインズウォーカーではないようだ。 | ||
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+ | *しかし、[[無明の予見者/Blind Seer]]のようにプレインズウォーカーであっても人間・ウィザードとしてカードで表現する事もあるので、プレインズウォーカーであることを完全に否定しているわけではない。 | ||
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2015年3月15日 (日) 01:51時点における版
センギアの太母/Grandmother Sengirはホームランドに登場したキャラクター。
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解説
「センギアの太母」と呼ばれる以前はRavi(ラヴィ)という名の人間女性。後にセンギア/Sengir一族となり、センギア男爵/Baron Sengirから「太母(祖母)」として心から敬愛される(ただし、男爵とは同郷であるが血縁関係ではない)。強力な魔術の使い手で邪悪な狂人、かつてはプレインズウォーカー/Planeswalkerでもあった(→#人間?プレインズウォーカー? 吸血鬼?)。
その姿は骨と皮ばかりに痩せ衰えた皺だらけの老婆。長い白髪は逆立ち、歯茎はむき出しで、目は血走っている(イラスト)。Rebecca Guayのコミック版では、表情は幾分和らいだ印象で、白いさんばら髪は逆立ってはいない。しばしば常軌を逸した、皮肉めいた謎掛けのような発言をする。
また、Apocalypse Chime(終末の鐘)の所有者であり、ホームランド世界を荒廃させた張本人。そして間接的ではあるが、神河/Kamigawaの「神の乱/Kami War」勃発と、ドミナリア/DominariaのMadara(マダラ)の「時の裂け目」拡大の原因となった人物でもある。
経歴
ラヴィ
ある村の農家に生まれる。幼い少女の頃、母親がネズミの媒介した疫病で亡くなり、それを機に父親も正気を失いやがて病没する。母親の埋葬の折、村の墓地で豪華なスーツでめかしこんだ、見知らぬ少年と出会う。年下のその少年は、村に居座るネズミの群れを操れる黒魔術の歌を教え、後には疫病の黒幕が村を治める男爵その人だと明かす。両親と村人の敵を討つためラヴィはネズミの大群を引き連れ、男爵に挑戦し退治するが、既に故郷は死の病で壊滅してしまった。
プレインズウォーカーの素質を開花させたラヴィは、いつしかTolgath(トルガス)の一員となり、師匠(老人の男性)の元で修行を積む。多元宇宙を旅し、魔法を研究、マナの扱い方を修得していった(コミック作中ではオークの古参兵を召喚し、瞬間移動/Teleportをしている)。
- この時期の姿は、艶やかな黒髪をストレートに腰まで長く伸ばした、色白の肌と紅色の唇の若い女性。純白で薄手の生地の、長袖で丈の長いドレスを着て、その上に金色の胴衣と手甲、幅のあるヘアバンドをしている。
トルガスの城塞のあるウルグローサ/Ulgrothaでは、トルガスとThe Ancients(古の者)が大戦争を行っていた。その地で師匠は敵に倒されてしまい、ラヴィは終わりなき大戦争を収めるため、浄化(cleansing)をもたらす道具として師から預け渡された「終末の鐘」を独断で使用し、トルガス城塞の避難所に退避する。ところが、終末の鐘の音はトルガスと古の者を破滅させただけにとどまらず、次元の裂け目を切り広げ、ウルグローサをマナの希薄な荒廃世界に変えてしまう。一方、避難所は鐘の影響を遮断できたとはいえ、扉の開け方を教わっていなかったラヴィは棺のような蔵に一人孤独に取り残される。それから数世紀、暗闇と孤独がラヴィの精神を蝕んでいった。
センギアの太母
少なくとも220年以上が経った時代、ウルグローサを住居としたセンギア男爵によってラヴィは解放され、男爵の義理の太母となる。これ以降は「センギアの太母」と呼ばれるようになり、男爵に魔術の知識を伝授していくことになる。
第19世代期、フェロッズ/Ferozとセラ/Serraを一角獣の饗宴/Feast of the Unicornでもてなしている。
- したがって、男爵の到来(第12世代期)~第19世代期の間に救出されてセンギア一族に加わったと考えられる。
第22世代期、居眠りをしている隙にCastle Sengir(センギア城)へ忍び込んだ盗人エロン/Eronに書庫の呪文書を一冊盗まれてしまう。
第31世代期、太母は終末の鐘を再び鳴らす時を待ち続けている。
人間?プレインズウォーカー? 吸血鬼?
センギアの太母の種族は長い間、謎とされてきた。例えば、センギアの一族であるため吸血鬼とする説やプレインズウォーカー説、元プレインズウォーカー説(プレインズウォーカーはカード化されないという当時の方針)、プレインズウォーカーのなりそこない説などがあった。
吸血鬼説については、2007年9月、カードのクリーチャー・タイプ変更では吸血鬼となったが、2008年1月には人間・ウィザードに改正されている。これによって、太母が吸血鬼でないことが公式に明らかにされた。
一方、プレインズウォーカー説。ホームランドの前日談である短編Song for the Plague Ratsでは、ラヴィがプレインズウォーカーの素質を持つと示唆されているが、コミックではプレインズウォーカーのトルガスの一員であるとはいえ「Tolgath Whelp(トルガスの若造)」「young magician(若い魔法使い)」とも呼ばれている。あるいは、公式サイトの記事では「a powerful pupil of a planeswalker(プレインズウォーカーの強力な弟子)」(The Royal Bloodline 2006/02/15)、「mad wizard(狂った魔術師)」(Card of the Day 2008/02/13)、「planeswalker(プレインズウォーカー)」(The Known Mutliverse 2008/03/19)、「Planeswalker's apprentice(プレインズウォーカーの見習い)」(Card of the Day 2008/08/27)というように様々な表現がされている。
まとめると、ラヴィが一人前の実力を備えたプレインズウォーカーであったかは定かではないものの、カードのクリーチャー・タイプが人間・ウィザードであることから考えると、少なくともセンギア一族に加わった後の太母は、強力な魔術師ではあるがプレインズウォーカーではないようだ。
- しかし、無明の予見者/Blind Seerのようにプレインズウォーカーであっても人間・ウィザードとしてカードで表現する事もあるので、プレインズウォーカーであることを完全に否定しているわけではない。
登場
登場カード
- ホームランド(フレイバー・テキストに登場)
- Apocalypse Chime、Autumn Willow、Cemetery Gate、死者の代弁者/Death Speakers、拷問/Torture
- 第5版(フレイバー・テキストに登場)
- 拷問
登場作品・記事
- Eron the Relentless(Duelist8号の記事)
- Baron Sengir, Immortal Gentleman and Politician(Duelist10号の記事)
- Homelands on the World of MAGIC:the Gathering(アメコミ版ホームランド)
- Song for the Plague Rats(The Secrets of Magicの短編)
- Time Spiral(小説)
- The Royal Bloodline (Emphasis on the blood)(公式サイトの記事)
- The Known Mutliverse(公式サイトの記事)
- Card of the Day 2008/02/13(公式サイトの記事)
- Card of the Day 2008/08/27(公式サイトの記事)
訳語
「Grandmother Sengir」は第5版の拷問/Tortureのフレイバー・テキストで「センギアの太母」と訳されている。「太母」とは「祖母」のこと。
参考
- ホームランド
- ウルグローサ/Ulgrotha
- Apocalypse Chime(終末の鐘)
- センギア男爵/Baron Sengir
- センギア/Sengir
- プレインズウォーカー/Planeswalker
- 背景世界/ストーリー用語