ロード
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+ | クリーチャー・タイプとしてのロードが抱える主な問題は「[[プレイヤー]]たちの間でロードのイメージにズレがあり、こうした認識の食い違いをルール上意味を持つクリーチャー・タイプへ持ち込み続けることは好ましくない」とまとめられるだろう。それだけ多くのプレイヤーに愛されている言葉であるというわけでもあり、クリーチャー・タイプとしての廃止は苦渋の決断である様子が、上記の記事からもうかがえる。--> | ||
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+ | 上記の記事によれば、ロードを廃止した理由は「[[プレイヤー]]たちの間でロードのイメージにズレがあり、こうした認識の食い違いをルール上意味を持つクリーチャー・タイプへ持ち込み続けることは好ましくない」とまとめられるだろう。具体的には、 | ||
+ | *"ロード的能力"という単語が示すイメージの、R&Dとしては許容しがたい曖昧さ | ||
+ | *『ロード・タイプを持つ/持たないが、ロード的能力を持たない/持つクリーチャー』『名前にロードが含まれる(Warlordなど)のにロード的能力を持たないクリーチャー』といった存在への矛盾 | ||
+ | *『ロードは強化能力を持たなければならない』『ロードは種族を代表する存在である(代表するならばロード・タイプを持たなければならない)』などの固定観念の定着 | ||
+ | *1クリーチャーに多数のタイプを付与すること(エルフ・ウィザード・ロードなど)への忌避感 | ||
+ | *[[仕組まれた疫病/Engineered Plague]]などのタイプ指定効果で「ロード」を指定することへの不合理性 | ||
+ | *性差問題(英語的には、「支配者」という意味でLordを使うと男性名詞であり、女性の場合はLadyを用いる。すなわち、ルール上意味のない(イラストまたは設定上の)男女性に従ってLordとLadyの2つのタイプを使い分けなければならなくなる)」 | ||
+ | などを挙げている。これらの問題を、プレイヤーとの認識をすり合わせつつルールで統一的に定義・サポートすることは不可能であり、R&Dでの議論の結果完全に廃するほうがよいだろう、という経緯があったようだ。 | ||
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+ | 同様に記事の中では、「ロード」という言葉がルール上意味を持たないスラングとして残り続けることへの期待も語られている。ルールに縛られた意味を持たない言葉になることで、「[[ファッティ]]」や「[[ウィニー]]」と同様、プレイヤーや解説記事の作者たちが、ある程度まで自由に、各々のイメージに添う形で「ロード」という言葉を用いられるようになるわけだ。 | ||
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*[[祖神の預言者/Ancestor's Prophet]] | *[[祖神の預言者/Ancestor's Prophet]] | ||
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*[[最高審問官/Supreme Inquisitor]] | *[[最高審問官/Supreme Inquisitor]] | ||
*[[森林の声/Voice of the Woods]] | *[[森林の声/Voice of the Woods]] | ||
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*[[議事会の合唱者/Chorus of the Conclave]] | *[[議事会の合唱者/Chorus of the Conclave]] | ||
*[[オルゾヴァの幽霊議員/Ghost Council of Orzhova]] | *[[オルゾヴァの幽霊議員/Ghost Council of Orzhova]] | ||
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==参考== | ==参考== | ||
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− | + | *[[廃止されたクリーチャー・タイプ]] | |
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2024年6月27日 (木) 06:50時点における最新版
ロード/Lordは、かつて存在したクリーチャー・タイプの1つ。現在は廃止された。Lordは「君主」「支配者」を意味する。
[編集] 概要
現在は廃止されたクリーチャー・タイプであるが、元はリミテッド・エディションから存在していたクリーチャー・タイプで、伝説のロードも全部で8体存在していた。
かつてロードだったクリーチャーは俗称のロードの元となった、特定のクリーチャー・タイプのクリーチャーを強化・使役するような能力の持ち手が多かった。ただし、このクリーチャー・タイプ自体に特別な意味があったわけではなく、能力とは関係なくキャラクター設定が反映されてこのクリーチャー・タイプを持つものもいた。
だが、後にこのクリーチャー・タイプは様々な問題を抱えているとされ(詳しくはAsk Wizardsの2007年7月17日を参照)廃止されることが決定した。まずはエルフのチャンピオン/Elvish Championやゴブリンの王/Goblin Kingなどが第10版での再録の際にロードを失い、さらにアン・カードのAssquatchを除く他のロードだったクリーチャーもその後、タイプ的カードがメインテーマであるローウィンの登場に先立って、2007年9月サブタイプ変更によりロードを失った。
その後長い間Assquatchのみがこのクリーチャー・タイプを持ち続けていたが、2017年のオラクル更新によってAssquatchもロードを失い、完全に絶滅した。
[編集] ロードを廃止するに至った問題
上記の記事によれば、ロードを廃止した理由は「プレイヤーたちの間でロードのイメージにズレがあり、こうした認識の食い違いをルール上意味を持つクリーチャー・タイプへ持ち込み続けることは好ましくない」とまとめられるだろう。具体的には、
- "ロード的能力"という単語が示すイメージの、R&Dとしては許容しがたい曖昧さ
- 『ロード・タイプを持つ/持たないが、ロード的能力を持たない/持つクリーチャー』『名前にロードが含まれる(Warlordなど)のにロード的能力を持たないクリーチャー』といった存在への矛盾
- 『ロードは強化能力を持たなければならない』『ロードは種族を代表する存在である(代表するならばロード・タイプを持たなければならない)』などの固定観念の定着
- 1クリーチャーに多数のタイプを付与すること(エルフ・ウィザード・ロードなど)への忌避感
- 仕組まれた疫病/Engineered Plagueなどのタイプ指定効果で「ロード」を指定することへの不合理性
- 性差問題(英語的には、「支配者」という意味でLordを使うと男性名詞であり、女性の場合はLadyを用いる。すなわち、ルール上意味のない(イラストまたは設定上の)男女性に従ってLordとLadyの2つのタイプを使い分けなければならなくなる)」
などを挙げている。これらの問題を、プレイヤーとの認識をすり合わせつつルールで統一的に定義・サポートすることは不可能であり、R&Dでの議論の結果完全に廃するほうがよいだろう、という経緯があったようだ。
同様に記事の中では、「ロード」という言葉がルール上意味を持たないスラングとして残り続けることへの期待も語られている。ルールに縛られた意味を持たない言葉になることで、「ファッティ」や「ウィニー」と同様、プレイヤーや解説記事の作者たちが、ある程度まで自由に、各々のイメージに添う形で「ロード」という言葉を用いられるようになるわけだ。
[編集] 関連カード
かつてクリーチャー・タイプがロードだったカード。
- ゴブリンの王/Goblin King
- ケルドの大将軍/Keldon Warlord
- アトランティスの王/Lord of Atlantis
- ゾンビ使い/Zombie Master
- Kobold Overlord
- Chaos Lord
- 狩りの統率者/Caller of the Hunt
- エルフのチャンピオン/Elvish Champion
- アンデッドの王/Lord of the Undead
- 祖神の預言者/Ancestor's Prophet
- カタパルトの達人/Catapult Master
- 墓地生まれの君主/Gravespawn Sovereign
- スカークの炎の司令官/Skirk Fire Marshal
- 最高審問官/Supreme Inquisitor
- 森林の声/Voice of the Woods
- Assquatch
- 議事会の合唱者/Chorus of the Conclave
- オルゾヴァの幽霊議員/Ghost Council of Orzhova
- キイェルドーの王、ダリアン/Darien, King of Kjeldor
- 冷眼のロヴィサ/Lovisa Coldeyes
- 死者の王、ドラルヌ/Dralnu, Lich Lord
- 茨の騎士ティヴァダール/Tivadar of Thorn
- ベナリアの司令官/Benalish Commander
- 隆盛なる勇士クロウヴァクス/Crovax, Ascendant Hero
- エフラヴァのジェディット・オジャネン/Jedit Ojanen of Efrava