毒物の侍臣、ハパチラ/Hapatra, Vizier of Poisons
伝説のクリーチャー — 人間(Human) クレリック(Cleric)
毒物の侍臣、ハパチラがプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、クリーチャー1体を対象とする。あなたはそれの上に-1/-1カウンターを1個置いてもよい。
あなたがクリーチャー1体の上に-1/-1カウンターを1個以上置くたび、接死を持つ緑の1/1の蛇(Snake)クリーチャー・トークンを1体生成する。
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-1/-1カウンターを置くサボタージュ能力と、-1/-1カウンターを置くことで蛇・トークンを生成する能力を持つ黒緑の伝説のクリーチャー。
サボタージュ能力は対戦相手のクリーチャーの除去や恒久的な弱体化にも、自軍の-1/-1カウンターシナジーの利用にも使え、おまけに接死持ちのトークンまで生成されるという強力なもの。ただ対戦相手にしてみれば攻撃を通すリスクが大きいため、ブロッカーが1体でもいれば大抵の場合攻撃を通してはもらえない。回避能力を付与できれば戦場を制圧することも容易だが、全体除去には何の耐性も持たないため注意。
トークンの生成条件は自身のサボタージュ能力に限らないため、ETBで自軍に-1/-1カウンターを置くクリーチャーともシナジーを形成する。他には誘発型能力の性質から、なるべく複数体に-1/-1カウンターをばら撒けるものが望ましく、特にイフニルの魔神/Archfiend of Ifnirとの組み合わせは強烈。背景ストーリーを考えると何ともやるせないが、敬愛するロナス/Rhonasを殺害した蠍の神/The Scorpion Godとも相性抜群である。
リミテッドではクリーチャー戦が主体となるため、回避能力を持たないこれは単なる2/2に終わることが多い。-1/-1カウンターを利用するデッキならそれなりに活躍が見込めるだろう。スタンダードでは、黒緑の2マナ域には巻きつき蛇/Winding Constrictorや残忍な剥ぎ取り/Grim Flayerなどの強力なライバルが存在し、これを採用するデッキは少ない。
モダンではヨーグモス・コンボにループパーツの1つとして使われる。
コマンダーにおいても-1/-1カウンター軸の統率者として扱いやすいカード。特に殴りハエの蔓延/Blowfly Infestationと併用することで蛇トークンを無限に出し入れできるため、ズーラポートの殺し屋/Zulaport Cutthroat等のクリーチャーの死亡に反応する効果で無限コンボを成立させやすい点が強みである。
- 能力は過去の栄華の防衛/Flourishing Defensesに似ている。そちらと比べて軽く、トークンの質も高いが、クリーチャー1体に複数個のカウンターを置いても1体のトークンしか生成されない点、あなたから置かせたカウンターしか参照しない点では劣る。
- そのほか、同時登場したスカラベの巣/Nest of Scarabsもハパチラと似たような能力を持つ。
- 対戦相手も自分も他にクリーチャーをコントロールしていない場合、単体除去への耐性のため自身に-1/-1カウンターを置く選択肢も頭に入れておきたい。また生成したトークンと共に攻撃して両方生き残っているなら、トークンに-1/-1カウンターを置くことで実質警戒持ちのように振舞わせることも可能。
ルール
[編集]- あなたが複数のクリーチャーの上に-1/-1カウンターを同時に置いたなら、2番目の能力はそのクリーチャー1体につき1回ずつ誘発する。
- あなたが1体のクリーチャーの上に複数個の-1/-1カウンターを同時に置いたとしても、2番目の能力はそのクリーチャーでは1回しか誘発しない。
- -1/-1カウンターを置いたクリーチャーのタフネスが0以下になったとしても、(そのクリーチャーは死亡するが)2番目の能力は誘発する。
- あなたがハパチラ自身の上に-1/-1カウンターを置いたなら、それによってハパチラのタフネスが0以下になったとしても、2番目の能力は誘発する。
- 頑強や刻まれた大怪物/Etched Monstrosityのようにあなたのコントロールの下でクリーチャーが-1/-1カウンターを置いた状態で戦場に出ることでも、2番目の能力は誘発する(CR:122.6、CR:122.6a)。
- あなたのコントロールするカードであっても、高位完全者、モーカント/High Perfect Morcantなどの「他のプレイヤーに-1/-1カウンターを置かせるよう指示する」効果では誘発条件を満たさない。
- 逆に、対戦相手のそうした効果であなたが-1/-1カウンターを置くよう指示された場合は誘発する。
開発秘話
[編集]このカードはエジプトの有名なファラオである、クレオパトラ7世をモチーフにしたトップダウン・デザインとして開発が始められた。しかし、彼女のどのような側面をカードにするかに難航した。指導者であることを表すには王神/The God-Pharaohという指導者が存在する世界観にそぐわず、ユリウス・カエサルなど複数の男性と関係を持った点については、唯一の女性トップダウン・デザインキャラクターを男性との関係性で定義したくはなかった。最終的に、アスプコブラを使って自害したという著名なエピソードや、そこから発展して蛇を持った姿で描かれることが多いことから、蛇に関する効果を持たせることに決まった[1]。
その後も開発中に紆余曲折あった一枚である。デザイン・チームが提出した段階では以下のようなテキストであった。
非公式/非実在カード
クレオパトラ (2)(黒)(緑)クリーチャー ― ファラオ
萎縮
萎縮を持つクリーチャーが1体、他のプレイヤー1人に戦闘ダメージを与えるたび、1/1の緑の蛇・トークンを戦場に出す。
当初は萎縮を強化するカードだったが、アモンケットから萎縮が無くなった結果デベロップ・チームは蛇のフレイバーを残したまま大きな変更を余儀なくされた[2]。その後は現在の形に近くなったが、途中で接死が削除され、最終的にフューチャー・フューチャー・リーグでの調整の結果3マナ3/3から2マナ2/2へと変更された[3]。
- 上記の通り、当初はファラオとしてデザインされていたが、クリエイティブ・チームはファラオが一人だけであるということを重要視したため、侍臣/Vizierへと変更になった[4]。
- 余談だが、後にクレオパトラをモチーフにしたカードとして追放されしファラオ、クレオパトラ/Cleopatra, Exiled Pharaohが登場した。ただし史実そのものではなく、それを元にした「アサシンクリードシリーズ」の登場人物のユニバースビヨンドである。
- 固有色は共通しているため、コマンダーで両クレオパトラを共演させることもできる。
関連カード
[編集]- 毒物の侍臣、ハパチラ/Hapatra, Vizier of Poisons
- 砂漠の牙、ハパチラ/Hapatra, the Desert Fang
- 砂漠の霜、ハパチラ/Hapatra, the Desert Frost
ストーリー
[編集]ハパチラ/Hapatraはロナス/Rhonasに仕える人間/Humanの侍臣/Vizier。女性。毒物の侍臣/Vizier of poisonsとして、活力の試練/The Trial of Strengthのバジリスクを取り扱う。
詳細はハパチラ/Hapatraを参照。
脚注
[編集]- ↑ Amonkhet Talking, Part 3/『アモンケット』語り その3(Making Magic 2017年5月8日 Mark Rosewater著)
- ↑ Odds & Ends: Amonkhet, Part 2/こぼれ話:『アモンケット』 その2(Making Magic 2017年5月29日)
- ↑ M-Files: Amonkhet, Part 2(Internet Archive)/Mファイル『アモンケット』編・パート2(Latest Developments 2017年5月12日 Sam Stoddard著)
- ↑ Odds & Ends: Amonkhet, Part 1/こぼれ話:『アモンケット』 その1(Making Magic 2017年5月22日 Mark Rosewater著)