アルケヴィオス/Arcavios
アルケヴィオス/Arcaviosは、多元宇宙/Multiverseに存在する次元/Planeの一つ。ストリクスヘイヴン:魔法学院、ストリクスヘイヴンの秘密の舞台となった。
歴史
[編集]夜明けの時代/The Dawning Age
[編集]多元宇宙/Multiverseに領界路/Omenpathが開いた頃から見て約7000年以上前の時代は、夜明けの時代/The Dawning Ageと呼ばれる。
アルケヴィオスの最初期の歴史、すなわち世界の形成から人型種族の出現に至るまでの歴史は、そのほとんどが時の流れとともに失われてしまった。この次元/Planeは、融合した複数の世界とねじれたマナから成る目もくらむような混沌の中で形成されたと考えられているが、その時代を裏付ける確固たる証拠はほとんど残されていない。
魔法学院ストリクスヘイヴン/Strixhavenの学者たちが提唱する最も有力な説は、エズロイ/Ezroiとカルディス/Karudisという二つの不完全な次元が、知られざる宇宙的事象の結果として融合したというものだ。しかしながら、マナは融合することなく、対照的な種類のマナ同士が結びつき、今日のこの次元に見られるマナの関係性を形成したのだという。この世界の魔法の力の多くは、相反する二つの色――白黒、青赤、黒緑、赤白、緑青――で構成されているようだ。これら五つの力は、しばしば「対抗色/The dichotomies」と呼ばれる。
交錯/Snarl、スターアーチ/The star arch、アルカイック/Archaicは、いずれも夜明けの時代まで遡るものであり、それぞれが独自の形で奇妙かつ謎めいている。人型種族という若い種族が台頭し、戦争の時代をもたらしたことで、夜明けの時代は幕を閉じた。
血の時代/The Blood Age
[編集]領界路の開通から見て約7000年前から約700年前までの時代は、血の時代/The Blood Ageと呼ばれる。
血の時代とは、アルケヴィオスに住む多数の民の軍隊同士が激しく衝突したことで定義される時代である。これらの文化同士は、何世紀にもわたって互いに凄惨な戦争を繰り広げ、この世界を血の海へと変えた。当時にも、平和を求める声も少数ながら存在した。初期の魔術師や邪術師やその他の呪文使いたちは、この流血を終わらせるよう訴えた。しかし彼らの魔法技術はまだ初歩的なものであったため、その言葉が聞き入れられることはなかった。五体の強大な古きドラゴンが集い、ストリクスヘイヴンを設立して初めて、血の時代はようやく終わりを迎え、現在の神秘の時代へと移行したのである。
神秘の時代/The Mystic Age
[編集]領界路の開通から見て約700年前から現在までの時代は、神秘の時代/The Mystic Ageと呼ばれる。
創始ドラゴン/The Founder Dragonsはストリクスヘイヴンの設立をもって、魔法研究の新たな時代を告げた。五体のドラゴンはそれぞれ、自らの二色のマナの研究を魔法の大学に集約し、アルケヴィオス全土から呪文使いたちが魔法を学ぶべく集まった。魔道士たちはこの世界で最強の勢力となって瞬く間に軍隊の力を凌駕し、血の時代の残滓を滅びた記憶に変えた。今でも時折、血の時代のアーティファクトや霊魂/Spiritが姿を現すことはあるものの、今日における主要な紛争は、剣を振るう軍隊ではなく、魔道士たちの決闘によって生じるものだ。
地理
[編集]アルケヴィオスの既知の領域のほとんどは、二つの広大な大陸に分かれている――広く一般には大界/The Vastlandsの名で知られる北方の大陸オーリシア/Orrithiaと、謎多き南方の大陸ガラトゥール/Galathulだ。この二つは前兆の地峡/The Isthmus of Omensと呼ばれる陸橋で繋がっている。
オーリシア/Orrithia
[編集]オーリシア、別名「大界」は魔法、発見、危険に満ちた、広大な大陸だ。
詳細はオーリシア/Orrithiaを参照。
- 重要地点
- ストリクスヘイヴン/Strixhaven - オーリシア大陸の北東部に位置する魔法学院。アルケヴィオスの学問の中心で、次元全土から若き魔道士が集まる。五つの大学から成る。
- アミティの公開討論所/Forum of Amity - 外交の中心地としてシャドリクス・シルバークイル/Shadrix Silverquillが設立した施設。各政府や各組織が任命した調停者たちが集い、議論、審議、交渉を行う。シルバークイル大学/Silverquill Collegeの学生たちも、調停者の付き添いや客員の教授/Professorの補佐を通して学習を行うが、独自の提案書の作成や発表、議論の調停、討論の司会進行を任されることもある。
- 壮麗なる頂/Spectacle Summit - 自然のエネルギーに満ちた岩がちな峡谷。息を呑むような数々の絶景がある一方で、野生のエレメンタル/Elementalや様々な危険生物もこの地を徘徊している。プリズマリ大学/Prismari Collegeはこの峡谷にて、年に一度の芸術の祭典「極上祭/Summitfest」を開催しており、アルケヴィオス全土から観光客を集めている。学生たちはここを訪れ、その自然の美と、他の芸術家の両方から着想を得る。
- タイタンの墓/Titan's Grave - この次元の黎明期に存在した詳細不明の巨大なタイタン/Titanの、洞窟のような死骸の内部に広がる広大な森林。危険な動植物が棲息する一方で、活気ある市場も開かれており、ウィザーブルーム大学/Witherbloom Collegeの学生たちは、希少なものや未知なるものを求めてここを訪れる。タイタン内の比較的安全な区域を巡るガイドツアーもあるが、タイタンの腹の奥へと向かう探検隊を自ら率いる勇敢な者もおり、そのほとんどは無事に戻る。
- 紛争の曠野/Fields of Strife - 血の時代の眠れぬ霊魂/Spiritたちが終わりのない戦いを繰り広げる場所。ロアホールド大学/Lorehold Collegeの学生たちはここを訪れ、貴重な「一次資料」である霊たちを観察したり、聞き取りをしたりして、血の時代についての見識を深める。催眠のようなマナの流れがこの地に留まる者の精神を強く引き寄せており、油断すればやがて生者もまた眠れぬ霊と化し、戦いに加わることになるだろう。
- 逆説の庭園/Paradox Gardens - もともとは「最適化された完璧な自然環境」を創造しようとして設計されたものだが、その後拡張が重ねられ、今では広大な実験場となった研究施設。クアンドリクス大学/Quandrix Collegeの学生たちは、ここで宇宙の境界や法則を押し広げ、自然の摂理を曲げてその因果を試す。ここに棲む動植物は奇妙な幾何学的パターンを描く。重力異常のために軽々と跳べる区域や、時間の流れが直線的でなく、常に間に合っていながら常に遅刻してしまう区域もある。
次元の特徴
[編集]スターアーチ/The star arch
[編集]重力を無視したアーチ形がこの次元全土に現れており、そのさまは謎めいた祭殿か記念碑のようだ。それは車輪の輻のようにアーチ形に浮かぶ自然素材から成り、内側は正確なカーブを描き、外側は粗く不揃いなアーチを描く。垂直に立っているものもあれば斜めに傾いているものもあり、小さいものもあれば巨大なものもあり、完全なものもあれば損壊しているものもあり、苔むしたものもあれば不思議なほど汚れていないものもある。その不揃いな輻は、輝く天の星の放射光を連想させる。
このスターアーチ/The star archは夜明けの時代、この次元がまだ若く、どの人型種族もまだ大地を歩いていない頃から残された謎だ。ほとんどの場合、アーチは単にそこにあり、不可解に浮かび、音も立てず、動かせず、不活性だ。だが多くの者が語ってきた。人生の重要な岐路においてアーチが目の前に現れ、教訓を理解する助けになった、あるいは頭の中で燃え続けていた疑問に答えを出す助けになったのだと。偉大な魔道士の生まれた地や時の中で失われた呪文の位置といった、大いなる魔法の場所をアーチは示していると、一部の者は信じている。また一部の者は、アーチはアルカイックと何らかの形で関わりがあると信じている――アルカイックの存在下で、強大な魔法とともにアーチが活動を始めたのを見たと主張する者もいる。
交錯/Snarl
[編集]アルケヴィオス全土をマナは流れている。だが特定の場所では、マナはもつれ、絡まり合っている。このような場所では、魔法や呪文は最も強力に――そして最も危険になり得る。このような場所は交錯/Snarlとして知られている。アルカイックによれば、交錯はこの次元の誕生時に、二つの対立するマナの源が重なり合った場所なのだそうだ。
集団
[編集]創始ドラゴン/The Founder Dragons
[編集]アルケヴィオスの誕生時、二つの次元のマナが対立する形で重なり合ったため、多くの生命体が新たな構造に適応し、多くの新たな生命体が生まれ出た。重なり合うマナの中でも特に強大な五つの渦が、輝く五つの球体となり、そこから五体のドラゴンが生まれた。このドラゴンたちはアルケヴィオスの魔法の象徴、すなわち五つの二分法における対立する力の生けるシンボルとなった。
彼ら創始ドラゴン/The Founder Dragonsは、五つの対抗色の組み合わせの魔法を最初に極めた者たちだ。人型種族が台頭すると、ドラゴンたちは当初、定命の者が魔法の野生的な力を利用しようとしたことに怒ったが、やがて、規律ある研究を通してしか魔法は安全に扱えないことに気づいた。そのため何世紀も前に、ドラゴンたちは五つのマナ二分法の研究に専念する機関を設立した。その機関こそが現在のストリクスヘイヴンだ。五つの大学は、五体のドラゴンそれぞれが極めた魔法に基づいている。
今日では、創始ドラゴンはアルケヴィオスを放浪し、五体の危険な空の賢者となっている。彼らはもはやストリクスヘイヴンと直接関わることはなく、代わりとなる学部長/Deanに話させることを好む。創始ドラゴンの知恵は莫大だが、その気性は激しいこともある。魔道士が彼らを探し出したとしても、極めて捉えがたい秘密を学んだだけで終わる。
オリーク/The Oriq
[編集]オリーク/The Oriqは、禁じられた形態の魔法を振るう魔道士の秘密結社だ。その本拠地はストリクスヘイヴンから遠く離れているが、闇の計画に必要な呪文や新入りを探しに学院に潜入することもしばしばだ。オリークの工作員は、欺瞞、隠密、強大な闇の魔法を使用し、悪しき目的を追い求める。
どちらかの死で終わる決闘、隠密による暗殺、魔道士だらけの施設への潜入、血の儀式――オリークの予定一覧は危険で高負担なため、この組織は頻繁に新たな仲間を必要とする。オリークの工作員は有望な魔道士を積極的に探し求めては勧誘する。彼らのお気に入りの狩り場の一つがストリクスヘイヴンだ。工作員は学院から見落とされてきた、力はあるが平均を下回る魔道士や学生に手を差し伸べる。幻影魔法と口八丁を用いてオリークという正体を隠して。学生は通常、自分がオリークに採用されるために仕込まれていることに気づかない――魅力的でお世辞の上手い見知らぬ人物から、独占的な契約に誘われていると認識するだけだ。そして魔道士が最も隙だらけになったときに、仮面が渡される。
ストリクスヘイヴン:魔法学院で首領エクスタス・ナー/Extus Narrを失ったことでオリークは事実上解散し、ストリクスヘイヴンの秘密現在は野生化した魔道士狩り/Mage Hunterと、割れ仮面/The Shatteredと呼ばれる元オリークが見られる程度となっている。
アルカイック/Archaic
[編集]アルカイック/Archaicは巨大な体躯、灰色の肌、多数の腕を持つ、極めて長命な種族だ。その正体は、死んだ神託者が時を遡って転生した姿である。
詳細はアルカイック/Archaicを参照。
キャラクター
[編集]- ローアン・ケンリス/Rowan Kenrith - エルドレイン/Eldraine出身の人間の魔道士。女性。稲妻の魔法を操る。双子のウィルとともにストリクスヘイヴンへ入学する。
- ウィル・ケンリス/Will Kenrith - エルドレイン出身の人間の魔道士。男性。氷の魔法を操る。双子のローアンとともにストリクスヘイヴンへ入学する。
- リリアナ・ヴェス/Liliana Vess - ドミナリア/Dominaria出身の人間の屍術師/Necromancer。女性。セラフィナ・オニキス/Serafina Onyxの偽名を用いてストリクスヘイヴンの教授/Professorとなる。
- ルーカ/Lukka - イコリア/Ikoria出身の人間。男性。獣と繋がりを結ぶ眷者/Bonder。オリークによるストリクスヘイヴン襲撃に加担する。
- カズミナ/Kasmina - 謎に包まれた人物。女性。ローアンとウィルをストリクスヘイヴンに誘う一方で、ルーカの動きを監視する。
- クイントリウス・カンド/Quintorius Kand - アルケヴィオス出身のロクソドン/Loxodon。男性。ロアホールド大学に在学しており、ファイレクシア戦争/The Phyrexian invasionを経てプレインズウォーカーに覚醒した。
- デリアン・フェル/Dellian Fel - ウィザーブルーム大学の教授。男性。一度は死亡したが、13か月後にプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkを宿して蘇った。
- アジャニ/Ajani - ナヤ/Naya出身のレオニン/Leonin。男性。瞑想領土/Meditation Realmでジェイス/Jaceが起こした事件の顛末をリリアナに伝えるため訪れた。
- チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar - アヴィシュカー/Avishkar出身の人間。女性。ジェイスの陰謀を止めるため、彼に操られるアルカイックを討伐しようとする。
- 領界路/Omenpathによる来訪者
- ステラ・リー/Stella Lee - 放浪者集団アティイン/The Atiinの人間。女性。ニューカペナ/New Capennaからの依頼を受けアルケヴィオスの遺物を盗掘している。
- アルケヴィオスの住人
- ストリクスヘイヴン関係者
- その他
- エクスタス・ナー/Extus Narr - 秘密結社オリークを率いる人間。男性。神託者に選ばれなかったことの「復讐」として、母校ストリクスヘイヴンの破壊と知識の独占を目論む。
- ジャズィ/Jadzi - 神託者/Oracleを務める人間。女性。信じがたいほどの記憶力を持ち、すべてのスターアーチの場所を知っていると言われる。
- ミラ/Mila - 狐に似た動物。雌。ルーカは眷者の力を用いてこの生物と繋がり、新たな相棒とした。
- 夜明けのアルカイック/The Dawning Archaic - 極めて巨大なアルカイック。この次元で最後となる神託者の魂から生まれたとされる。
- アルケヴィオスのその他のキャラクター
登場
[編集]登場作品・登場記事
[編集]- Planeswalker's Guide to Strixhaven/プレインズウォーカーのためのストリクスヘイヴン案内(Feature 2021年4月1日 Doug Beyer and Ari Zirulnik著)
- Planeswalker's Guide to March of the Machine: The Phyrexian Invasion of the Multiverse/プレインズウォーカーのための『機械兵団の進軍』案内:ファイレクシアによる多元宇宙侵略(Feature 2023年4月11日 Emily Teng著)
- Planeswalker's Guide to Secrets of Strixhaven/プレインズウォーカーのための『ストリクスヘイヴンの秘密』案内(Magic Story 2026年3月16日 Lauren Bond, Laurel Pratt著)