ファイレクシア病

提供:MTG Wiki

(版間での差分)
移動: 案内, 検索
 
(7人の利用者による、間の9版が非表示)
1行: 1行:
=ファイレクシア病/Phyrexian=
+
'''ファイレクシア病'''とは[[ウルザズ・レガシー]]の[[フレイバー・テキスト]]日本語版に出てくる病名。
  
[[ファイレクシア/Phyrexia]]に蔓延する疫病。
+
原文の「Phyrexian progress notes」には「'''病'''」と限定する語句はなく、日本語版は「ファイレクシア病の進行記録」と味付け訳をしており、これは他言語版にはない日本語版独自のものである。
このファイレクシア病を[[ドミナリア/Dominaria]]に撒き散らし、兵力・生産力の低下をもたらす事が[[疫病吐き/Plague Spitter]]の役目であった。そして、この疫病は[[ハナ/Hanna]]をも死に至らしめる。
+
*あるいは「Phyrexia」を、熱病や発熱を意味する「Pyrexia」と同様に病気と解釈したか。
  
この病状について、実は進行段階を研究した者がいたらしく、それに関しての症状進行が描かれている。
+
*[[統率者2016]]の[[ファイレクシア病の支配/Grip of Phyresis]]以降、「Phyresis」の[[テンプレート|定訳]]も「ファイレクシア病」となったが、この訳語には議論がある。「Phyresis」は苦痛を伴う[[ファイレクシアン|ファイレクシア人]]への変化の過程を指すストーリー用語であるが、これを「病気ではない」とする意見と「治療という概念が存在し、油によって伝播するなど、病としての性質を持つ」とする意見が対立するためである。
それは、[[クリーチャー・タイプ]][[キャリアー]]である以下の4枚のカードの[[フレイバー・テキスト]]に見ることが出来る。
+
**ファイレクシア病の支配以前には[[ファイレクシア化/Phyresis]]と訳されていたが、これも精確な訳とは言えない。小説[[The Thran]]によると、元々は「Phyresis」の世界の意味で[[次元/Plane]]を「ファイレクシア/Phyrexia」と名付けたという設定であるため「ファイレクシア化」では因果関係が逆転しているためである。
  
*[[ファイレクシアの告発者/Phyrexian Denouncer]]
+
==キャリアーのフレイバー・テキスト==
*[[ファイレクシアの堕落者/Phyrexian Debaser]]
+
「ファイレクシア病の進行記録」が登場するのは、[[キャリアー]]・クリーチャー5種と[[仕組まれた疫病/Engineered Plague]]の計6種類のフレイバー・テキスト。キャリアーでは病気の症状を段階的に描き、仕組まれた疫病ではその改良法について書かれている。
*[[ファイレクシアの汚染者/Phyrexian Defiler]]
+
{{フレイバーテキスト|この病気の第一段階:発疹と吐き気(rash and nausea)。||[[ファイレクシアの告発者/Phyrexian Denouncer]]}}
*[[ファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelord]]
+
{{フレイバーテキスト|この病気の第二段階:高熱と高い感染性(high fever and severe infectiousness)。||[[ファイレクシアの堕落者/Phyrexian Debaser]]}}
 +
{{フレイバーテキスト|この病気の第三段階:筋肉痛とひどい咳(muscle aches and persistent cough)。||[[ファイレクシアの汚染者/Phyrexian Defiler]]}}
 +
{{フレイバーテキスト|この病気の最終段階:うわごと、ひきつけ、そして死(delirium, convulsions, and death)。||[[ファイレクシアの疫病王/Phyrexian Plaguelord]]}}
 +
{{フレイバーテキスト|ウイルスの生成物質に苦草を混ぜ入れたところ、もっとも素晴しい結果がもたらされた。||仕組まれた疫病/Engineered Plague([[ウルザズ・サーガ]]版)}}
 +
{{フレイバーテキスト|「その持続的な効果は常に致死的である。」||[[疫病を仕組むもの/Plague Engineer]]}}
  
このフレイバー・テキストに記載される症状段階をまとめると以下のとおりである。
+
これら「ファイレクシア病の進行記録」シリーズは、好きなフレイバー・テキストの話題などでもよく取り上げられた人気の高いフレイバー・テキストである。
 
+
 第一段階:発疹と吐き気。
+
 
+
 第二段階:高熱と高い感染性。
+
 
+
 第三段階:筋肉痛とひどい咳。
+
 
+
 第四段階:うわごと、ひきつけ、そして死。
+
 
+
そして、これらの疫病を何らかの方向で応用したと思われるのが[[仕組まれた疫病/Engineered Plague]]であり、その[[ウルザズ・レガシー]]版のフレイバー・テキストにもファイレクシア病の名前を見ることが出来る。
+
 
+
'''ウイルスの生成物質に苦草を混ぜ入れたところ、もっとも素晴しい結果がもたらされた。'''
+
'''    ― ファイレクシア病の進行記録'''
+
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[背景世界/ストーリー用語]]
 
*[[背景世界/ストーリー用語]]

2023年2月8日 (水) 18:27時点における最新版

ファイレクシア病とはウルザズ・レガシーフレイバー・テキスト日本語版に出てくる病名。

原文の「Phyrexian progress notes」には「」と限定する語句はなく、日本語版は「ファイレクシア病の進行記録」と味付け訳をしており、これは他言語版にはない日本語版独自のものである。

  • あるいは「Phyrexia」を、熱病や発熱を意味する「Pyrexia」と同様に病気と解釈したか。
  • 統率者2016ファイレクシア病の支配/Grip of Phyresis以降、「Phyresis」の定訳も「ファイレクシア病」となったが、この訳語には議論がある。「Phyresis」は苦痛を伴うファイレクシア人への変化の過程を指すストーリー用語であるが、これを「病気ではない」とする意見と「治療という概念が存在し、油によって伝播するなど、病としての性質を持つ」とする意見が対立するためである。
    • ファイレクシア病の支配以前にはファイレクシア化/Phyresisと訳されていたが、これも精確な訳とは言えない。小説The Thranによると、元々は「Phyresis」の世界の意味で次元/Planeを「ファイレクシア/Phyrexia」と名付けたという設定であるため「ファイレクシア化」では因果関係が逆転しているためである。

[編集] キャリアーのフレイバー・テキスト

「ファイレクシア病の進行記録」が登場するのは、キャリアー・クリーチャー5種と仕組まれた疫病/Engineered Plagueの計6種類のフレイバー・テキスト。キャリアーでは病気の症状を段階的に描き、仕組まれた疫病ではその改良法について書かれている。

この病気の第一段階:発疹と吐き気(rash and nausea)。
この病気の第二段階:高熱と高い感染性(high fever and severe infectiousness)。
この病気の第三段階:筋肉痛とひどい咳(muscle aches and persistent cough)。
この病気の最終段階:うわごと、ひきつけ、そして死(delirium, convulsions, and death)。
ウイルスの生成物質に苦草を混ぜ入れたところ、もっとも素晴しい結果がもたらされた。
(出典:仕組まれた疫病/Engineered Plague(ウルザズ・サーガ版))
「その持続的な効果は常に致死的である。」

これら「ファイレクシア病の進行記録」シリーズは、好きなフレイバー・テキストの話題などでもよく取り上げられた人気の高いフレイバー・テキストである。

[編集] 参考

QR Code.gif