エヴリン/Evelyn

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エヴリン/Evelynはニューカペナの街角のキャラクター。カードとしてはニューカペナの街角の欲深き者、エヴリン/Evelyn, the Covetousが初出。

解説

ニューカペナ/New Capennaの貴顕廊一家/The Maestrosに所属する吸血鬼/Vampireの蒐集家。女性（イラスト）。

ニューカペナには、昔の世界を覚えている者はほとんどいない。常夜会一家/The Obscuraの特に年経たスフィンクス/Sphinxの何体かと、舞台座一家/The Cabarettiの初期に存在した歓楽階級の、しわだらけのロウクス/Rhoxがほんの一握りいるくらいだ。貴顕廊一家は長命な構成員が最も多いことを誇っている――ザンダー/Xanderによる吸血鬼化の賜物なのは言うまでもない――だがそのほとんども、ニューカペナの輝く塔が建てられた後に吸血鬼となった。そう、真の守旧派は消えゆくほど少数である――五つの一家の首領と、「欲深き者/The Covetous」ことエヴリンだけだ。

かつて彼女はザンダー卿を恋人と呼んでいた――だがそれも、幾度もの人生と情熱が過ぎる前のことだ。ザンダーの吸血鬼化の贈り物を受け取った最初の人物であるエヴリンは、今でも旧カペナ/Old Capennaの古の日々を、空っぽになる前の世界の姿を覚えている。その時代から彼女は多くの人生を生きてきたが、そのすべてを通して、彼女は旧世界の遺物の膨大な私的コレクションを蒐集し保全してきた。その専門知識ゆえに、彼女はザンダー卿の私的書庫を閲覧することのできる限られた人物の一人となっている。

礼儀正しく寛大で、貴顕廊の若者や――彼女と比べれば皆若いのだが――新入りにも親切だが、それでもエヴリンは過小評価されるべき人物ではない。彼女は蒐集家かもしれないが、まずは殺し屋であり、自分以外の命は安い命なのだ……。