スリーブ
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スリーブ/Sleeveは、傷から保護するためにカードを入れる主にビニール製の外装。商品によってはカードプロテクターなどの呼称が用いられている。また、特定のカード(アルファ版カードや両面カード)と通常カードを区別できないようにするため、スリーブを使用する場合もある。
- 総合ルール及びマジック・イベント規定では、下記の2種類のカードを含む場合、完全に不透明のスリーブの使用が義務づけられる。
- アルファ版カード
- 両面カード(ただしチェックリストカードを使用する場合は例外)
- マジック・イベント規定により、競技またはプロRELのイベントでは、スリーブにさらなる条件が追加される。
- 裏面の反射率の高いものは使用できない。
- 表面裏面を問わず、一面に渡ってホログラムが入っているものも使用できない。これは、一部のスリーブには色柄が完全に一致しないホログラム加工をしたものがあるため。
- スリーブの裏面に絵が描かれている場合、特に周囲に単一の色の縁取りがない場合には、さらなる精査の対象となり得る。
- 大会環境(特にプレミアイベント)では、不正行為を防止するために難癖に近いチェックをされることが往々にしてある。スリーブに関するマジック・イベント規定や大会主催者の規定などを読み、十分注意すること。また、イベントではスリーブ使用の要否と、特定のスリーブの使用可否に関する決定の最終権限者は、そのイベントのヘッドジャッジである。
- 参考:グランプリ岡山08ジャッジマニュアル(リンク)、The Limits09・The Finals09ジャッジマニュアル(リンク)
エピソード
- 日本国内では多くのサプライメーカーからさまざまなスリーブが販売されているが、サイズが異なるものがあるので注意すること。
- 定型のマジックのカードのサイズは「63mm×89mm」であるが、国産TCGはそれよりも一回り小さいものも多い。国産TCG用のスリーブ(通称遊戯王OCGサイズ、またはスモールサイズなど)には入らない。
- 日米間の文化差異により(絵項目参照)、カードゲームそのもの同様国産イラストスリーブには美少女キャラが多く。特に近年には日本のアニメ・ゲームを構成するカードゲームが数多く存在した為、該当する作品のキャラのイラストが描かれているスリーブ(通称キャラスリーブ)は該当ゲームの公式サプライ品としてリリースも珍しくない。
- DCIの見解では、キャラスリーブはルールに合致したら大会で普通に使える(実際プロツアー環境では使用例ある、Jelger Wiegersma参照)が、日本のマジック大会環境では諸事情により、無地スリーブかマジック公式サプライ品しか認めない場合がある。
- ちなみに、公式サプライ品(ウルトラプロ社)としてイラストスリーブの発売は2006年後半から始めるが、マジック作中の登場人物などが描かれているイラストスリーブは、アラーラの断片ブロック発売後の事情である。
参照
- マークト・カードでとっつかまらないために:スリーブのTips(みらこー著)
- Sleeves: When to Disallow(DCI公式著・英語)
- 用語集