デモコンデス
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デモコンデスとは、Demonic Consultationを唱える際に指定したカードが無く、そのままライブラリーアウトで負けてしまうこと。
大抵はキャストした際にライブラリーのトップから取り除いた6枚の中に指定したカードが全てあったというケースである。そうなってしまっては、いくらライブラリーを捜しても指定したカードがあろう筈もなく、そのままライブラリーの全てが追放されてしまい、そのまま敗北してしまう。また狙ったカードがデッキに残っていたとしても、下から数枚のところにあったりして、ゲームを続行できなくなってしまうようなケースもある。
いずれにしても実際にこれをやってしまうと、双方ともかなり虚しいこと請け合い。
またこれが大きな大会で起こって、タイトルを左右された人間もいる。
最も有名なものは1996年8月、アメリカ・シアトルで開催されたこの年の世界選手権決勝戦での出来事である。当時(Jon FinkelやKai Buddeよりも前に)「最強」と謳われたMark Justiceは、念願のタイトルまであと一歩のところまで来ていた。決勝のテーブルに三つ揃えのスーツで必勝を持って挑んだMarkであったが、1ゲームに2回もDemonic Consultationをプレイしてしまい、結果として勝てるはずのゲームを落とし、目標にしていたタイトルを目前で逃すこととなってしまった。
また、日本でも同様の出来事が起きている。日本のトッププレイヤーの1人で、当時まだ無冠だった藤田剛史は、エクステンデッドで開催されたグランプリ京都00にネクロ・ドネイトで挑み、その決勝でミラーマッチとなる。相手の村上祐樹に一度敗北し、2戦目は村上がサイドボードから投入したファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator(当時は、ライフ増幅相手の後押しや青相手にということで、サイドによく入れられていた)に圧され、もはやこれまでというところまで追い詰められてしまう。そんな時、村上が2体目の抹殺者を指名しDemonic Consultationをプレイ。そしてライブラリートップの6枚を取り除いてみたら…残り3枚のファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negatorが全てその中にあったのだ!結果村上はデモコンデスを引き起こし、藤田は命拾いをする。そして最後には藤田がそのミラーマッチを制し、初のタイトルを獲得するのである。
参考
- 世界選手権96
- プロツアー巡業(パート1)(Wizards社;英語)
- 1996 World Champion