執政官
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− | + | 「アルコーン」とはもともとギリシア語で「執政官」を意味し、その名の通り、古代アテネの政治に携わる官職のことを指す。[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]の翻訳でも、それを踏まえて「執政官」と訳されている。 | |
− | + | 転じて、グノーシス主義では「偽神」すなわち全知全能でない神、低位の神を意味する。そこから派生し、創作ファンタジーの世界でも、神に準ずる強大な存在などを指す言葉として使われる。例えば[[ダンジョンズ&ドラゴンズ]]に登場する[[天使]]的存在も「Archon」と呼ばれている。マジックのArchonもその流れを汲んだ超現実的で神秘的な[[種族]]である。 | |
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+ | 一般的に、人型の堂々たる体躯を持ち、何らかの空飛ぶ生き物に騎乗しており、栄光や正義などの[[白]]に属する原理や価値観を体現する[[クリーチャー]]である(→[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/stf/77 Angry Lands, Brave Adventurers, and Other Decks for Vorthos]参照)。 | ||
*Archonは英語では「アーカン」「アルカン」、原語であるギリシア語では「アルコン」「アルコーン」と発音する。 | *Archonは英語では「アーカン」「アルカン」、原語であるギリシア語では「アルコン」「アルコーン」と発音する。 | ||
− | * | + | *原義や日本語訳は[[職業]]っぽいが、前述したとおり、[[種族]]である。 |
− | *[[ | + | *[[伝説の]]執政官は[[ドラゴンの迷路]]現在、[[暁まといのクロンド/Krond the Dawn-Clad]]の1枚。 |
− | *[[カード名]]に「執政官/Archon」とつくクリーチャーは他に[[陰謀団の執政官/Cabal Archon]] | + | |
+ | *[[カード名]]に「執政官/Archon」とつくクリーチャーは他に[[陰謀団の執政官/Cabal Archon]]が存在するが、そちらの「アルコーン」は原義どおりの政治官僚の意味で用いられており、クリーチャー・タイプも[[人間]]・[[クレリック]]である。 | ||
**カード名を訳すとき、多くの場合は先例にならって逐語訳的に訳すことで、異言語カード間の対照に困らないようにしている(→[[テンプレート#カード名のテンプレート]])が、執政官の訳語についてはそれが仇となったと言えよう。初代執政官である魅力的な執政官の{{Gatherer|id=83754|イラスト}}が、それと分かりにくいものであったことも大きいか。 | **カード名を訳すとき、多くの場合は先例にならって逐語訳的に訳すことで、異言語カード間の対照に困らないようにしている(→[[テンプレート#カード名のテンプレート]])が、執政官の訳語についてはそれが仇となったと言えよう。初代執政官である魅力的な執政官の{{Gatherer|id=83754|イラスト}}が、それと分かりにくいものであったことも大きいか。 | ||
*初代の魅力的な執政官から4枚目にあたる[[復讐に燃えたアルコン/Vengeful Archon]]のカード名で初めて'''アルコン'''とギリシア語読みで訳された。クリーチャー・タイプは依然として執政官である。 | *初代の魅力的な執政官から4枚目にあたる[[復讐に燃えたアルコン/Vengeful Archon]]のカード名で初めて'''アルコン'''とギリシア語読みで訳された。クリーチャー・タイプは依然として執政官である。 | ||
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2013年6月12日 (水) 01:38時点における版
執政官/Archonは、クリーチャー・タイプの1つ。白単色、もしくは白を含む多色にのみ存在する。
「アルコーン」とはもともとギリシア語で「執政官」を意味し、その名の通り、古代アテネの政治に携わる官職のことを指す。マジックの翻訳でも、それを踏まえて「執政官」と訳されている。
転じて、グノーシス主義では「偽神」すなわち全知全能でない神、低位の神を意味する。そこから派生し、創作ファンタジーの世界でも、神に準ずる強大な存在などを指す言葉として使われる。例えばダンジョンズ&ドラゴンズに登場する天使的存在も「Archon」と呼ばれている。マジックのArchonもその流れを汲んだ超現実的で神秘的な種族である。
一般的に、人型の堂々たる体躯を持ち、何らかの空飛ぶ生き物に騎乗しており、栄光や正義などの白に属する原理や価値観を体現するクリーチャーである(→Angry Lands, Brave Adventurers, and Other Decks for Vorthos参照)。
- Archonは英語では「アーカン」「アルカン」、原語であるギリシア語では「アルコン」「アルコーン」と発音する。
- 原義や日本語訳は職業っぽいが、前述したとおり、種族である。
- 伝説の執政官はドラゴンの迷路現在、暁まといのクロンド/Krond the Dawn-Cladの1枚。
- カード名に「執政官/Archon」とつくクリーチャーは他に陰謀団の執政官/Cabal Archonが存在するが、そちらの「アルコーン」は原義どおりの政治官僚の意味で用いられており、クリーチャー・タイプも人間・クレリックである。
- カード名を訳すとき、多くの場合は先例にならって逐語訳的に訳すことで、異言語カード間の対照に困らないようにしている(→テンプレート#カード名のテンプレート)が、執政官の訳語についてはそれが仇となったと言えよう。初代執政官である魅力的な執政官のイラストが、それと分かりにくいものであったことも大きいか。
- 初代の魅力的な執政官から4枚目にあたる復讐に燃えたアルコン/Vengeful Archonのカード名で初めてアルコンとギリシア語読みで訳された。クリーチャー・タイプは依然として執政官である。