キラン・ナラー/Kiran Nalaar
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− | [[カラデシュ/Kaladesh]] | + | [[カラデシュ/Kaladesh]]の[[カラデシュ/Kaladesh#地理|ギラプール市/The city of Ghirapur]]に住む[[人間]]の金属細工師。男性。溶接用の分厚いゴーグルを身に着けている({{Gatherer|id=398453}})。[[チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar (ストーリー)|チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar]]の父。 |
− | 代々続く発明家の家系に生まれたキランは、同じ発明家である妻の[[ピア・ナラー/Pia Nalaar]]や仲間たちとともにギラプールで活動している。2人は機械の動力源となる[[霊気/Æther]] | + | 代々続く発明家の家系に生まれたキランは、同じ発明家である妻の[[ピア・ナラー/Pia Nalaar]]や仲間たちとともにギラプールで活動している。2人は機械の動力源となる[[霊気/Æther]]の違法入手ルートを知っており、[[カラデシュ/Kaladesh#領事/The consuls|領事/The consuls]]によって霊気の流通が厳しく管理される中、それを必要とする者たちの助けとなっている。 |
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===炎の道理/Fire Logic=== | ===炎の道理/Fire Logic=== | ||
− | + | 両親から霊気の運搬役を任された11歳のチャンドラ・ナラーは、領事の兵に見つかり、逃亡する途中で両手から炎を生み出した。キランとピアは彼女が生来の紅蓮術師/Pyromancerであることを知った。2人は娘の才能を誇らしく思ったが、領事に目を付けられた以上、もはやギラプールに留まることはできなかった。一家は家と職を捨てて夜逃げし、村から村へと旅をした。 | |
− | + | 一家が[[カラデシュ/Kaladesh#地理|バナラート村/The village of Bunarat]]に滞在していたある日、キランはチャンドラを呼び出した。彼女が近くの森の獣を、それが村にとって大切な存在であると知らずに炎で追い払ったことで、村の反感を買ったのだ。キランはピアとともに作り上げた装置をチャンドラに渡した。それは蒸気背負い/Vent packと呼ばれる、余剰のエネルギーを――ここではチャンドラの炎を――蒸気として排出する装置だった。自分の才能を否定されたような気持ちになったチャンドラに、キランは優しく告げた。これは君自身のため、そして村の安全のためのものだ。私もお母さんも君のことを誇りに思っているし、君を世界で一番大事に思っていると。チャンドラは両親の気持ちを汲み、我慢してそれを付け続けた。 | |
しかしその後、バラル/Baral率いる領事の兵士たちがバナラート村に現れた。チャンドラの存在を良く思わなかった村の誰かが一家を売ったのだ。彼らはチャンドラに無実の罪を着せるため、村に火を放った。キランは銅製の[[Wikipedia:ja:手榴弾#スタングレネード|閃光弾]]で敵の目を眩まし、チャンドラとともに逃げようとした。だがチャンドラは燃え盛る滞在先の住居の前で、焼け焦げた母親のショールを目にして動けなくなった。キランは娘と兵の間に立ち塞がり投降を申し出たが、バラルは彼に近づくとその腹部に短剣を突き刺した――チャンドラが見た父親の最後の表情は、死への恐怖ではなく、娘に良くしてやれなかったという落胆であった。 | しかしその後、バラル/Baral率いる領事の兵士たちがバナラート村に現れた。チャンドラの存在を良く思わなかった村の誰かが一家を売ったのだ。彼らはチャンドラに無実の罪を着せるため、村に火を放った。キランは銅製の[[Wikipedia:ja:手榴弾#スタングレネード|閃光弾]]で敵の目を眩まし、チャンドラとともに逃げようとした。だがチャンドラは燃え盛る滞在先の住居の前で、焼け焦げた母親のショールを目にして動けなくなった。キランは娘と兵の間に立ち塞がり投降を申し出たが、バラルは彼に近づくとその腹部に短剣を突き刺した――チャンドラが見た父親の最後の表情は、死への恐怖ではなく、娘に良くしてやれなかったという落胆であった。 |
2015年7月20日 (月) 21:45時点における版
キラン・ナラー/Kiran Nalaarはマジック・オリジンのキャラクター。カードとしてはマジック・オリジンのピア・ナラーとキラン・ナラー/Pia and Kiran Nalaarが初出。
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解説
カラデシュ/Kaladeshのギラプール市/The city of Ghirapurに住む人間の金属細工師。男性。溶接用の分厚いゴーグルを身に着けている(イラスト)。チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaarの父。
代々続く発明家の家系に生まれたキランは、同じ発明家である妻のピア・ナラー/Pia Nalaarや仲間たちとともにギラプールで活動している。2人は機械の動力源となる霊気/Ætherの違法入手ルートを知っており、領事/The consulsによって霊気の流通が厳しく管理される中、それを必要とする者たちの助けとなっている。
経歴
炎の道理/Fire Logic
両親から霊気の運搬役を任された11歳のチャンドラ・ナラーは、領事の兵に見つかり、逃亡する途中で両手から炎を生み出した。キランとピアは彼女が生来の紅蓮術師/Pyromancerであることを知った。2人は娘の才能を誇らしく思ったが、領事に目を付けられた以上、もはやギラプールに留まることはできなかった。一家は家と職を捨てて夜逃げし、村から村へと旅をした。
一家がバナラート村/The village of Bunaratに滞在していたある日、キランはチャンドラを呼び出した。彼女が近くの森の獣を、それが村にとって大切な存在であると知らずに炎で追い払ったことで、村の反感を買ったのだ。キランはピアとともに作り上げた装置をチャンドラに渡した。それは蒸気背負い/Vent packと呼ばれる、余剰のエネルギーを――ここではチャンドラの炎を――蒸気として排出する装置だった。自分の才能を否定されたような気持ちになったチャンドラに、キランは優しく告げた。これは君自身のため、そして村の安全のためのものだ。私もお母さんも君のことを誇りに思っているし、君を世界で一番大事に思っていると。チャンドラは両親の気持ちを汲み、我慢してそれを付け続けた。
しかしその後、バラル/Baral率いる領事の兵士たちがバナラート村に現れた。チャンドラの存在を良く思わなかった村の誰かが一家を売ったのだ。彼らはチャンドラに無実の罪を着せるため、村に火を放った。キランは銅製の閃光弾で敵の目を眩まし、チャンドラとともに逃げようとした。だがチャンドラは燃え盛る滞在先の住居の前で、焼け焦げた母親のショールを目にして動けなくなった。キランは娘と兵の間に立ち塞がり投降を申し出たが、バラルは彼に近づくとその腹部に短剣を突き刺した――チャンドラが見た父親の最後の表情は、死への恐怖ではなく、娘に良くしてやれなかったという落胆であった。
登場
登場カード
フレイバー・テキストに登場
登場作品・登場記事
- Chandra's Origin: Fire Logic/チャンドラの「オリジン」:炎の道理(Uncharted Realms 2015年6月10日 Doug Beyer著)
- ストーリーブックレット(マジック・オリジン プレリリース・パック付属、Magic Origins Prerelease Primer/『マジック・オリジン』プレリリース入門で一部閲覧可能)