香醍/Kyodai
提供:MTG Wiki
(新規作成) |
(→登場) |
||
(4人の利用者による、間の7版が非表示) | |||
2行: | 2行: | ||
==解説== | ==解説== | ||
− | [[神河/Kamigawa]]の[[神/Kami]]。女性。全体的な輪郭は[[ドラゴン#ストーリー|龍/Dragon]] | + | [[神河/Kamigawa]]の[[神/Kami]]。女性。全体的な輪郭は[[ドラゴン#ストーリー|龍/Dragon]]のそれだが、胴体と四肢は無数の黄金色の腕が寄り集まってできた異形の姿である。背にはずらりと角ばった突起が生え、その周りには黄金色の球体が浮遊している。額にはひときわ大きな黒色の球体と、三枚の人の顔の仮面がある({{Gatherer|id=551957}})。 |
[[大口縄/O-Kagachi]]の子であり、彼から世界の帳を司る力と役割を引き継いだ。代々の神河の皇/The emperorは、彼女に選ばれ、彼女と特別な絆を結んだ者たちである。[[永岩城/Eiganjo]]中心部の、皇の私室に繋がる社が彼女の住まいとなっている。 | [[大口縄/O-Kagachi]]の子であり、彼から世界の帳を司る力と役割を引き継いだ。代々の神河の皇/The emperorは、彼女に選ばれ、彼女と特別な絆を結んだ者たちである。[[永岩城/Eiganjo]]中心部の、皇の私室に繋がる社が彼女の住まいとなっている。 | ||
24行: | 24行: | ||
失踪から十年を経て、皇がとうとう神河に帰還した。十年ぶりに皇と再会した香醍は苦痛に呻いていたが、[[現実チップ/The Reality Chip]]の力で皇こと[[放浪者/The Wanderer (ストーリー)|放浪者/The Wanderer]]の[[プレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Spark]]が安定すると、落ち着きを取り戻した。 | 失踪から十年を経て、皇がとうとう神河に帰還した。十年ぶりに皇と再会した香醍は苦痛に呻いていたが、[[現実チップ/The Reality Chip]]の力で皇こと[[放浪者/The Wanderer (ストーリー)|放浪者/The Wanderer]]の[[プレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Spark]]が安定すると、落ち着きを取り戻した。 | ||
− | その後、[[ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias]]との戦いで窮地に陥る魁渡と[[タミヨウ/Tamiyo]]の幻視を見た放浪者は、香醍に協力を依頼した。香醍との絆により、放浪者は不安定な灯を一時的に制御し、魁渡たちのもとへとプレインズウォークした。 | + | その後、[[ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias (ストーリー)|ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxias]]との戦いで窮地に陥る魁渡と[[タミヨウ/Tamiyo]]の幻視を見た放浪者は、香醍に協力を依頼した。香醍との絆により、放浪者は不安定な灯を一時的に制御し、魁渡たちのもとへとプレインズウォークした。 |
====次なる戦いへ/Threads of War==== | ====次なる戦いへ/Threads of War==== | ||
30行: | 30行: | ||
戦いは終わったが、放浪者の灯は乱れていた。じきに神河から再びプレインズウォークしてしまうのだ。彼女は反対する香醍を説得し、臨時の統治者として、[[軽脚/Light-Paws]]を摂政に指名した。放浪者が姿を消すと、香醍は悲しみに吠えた。やがて軽脚に八本目の尾が生えた――香醍の祝福を受けたのだ。 | 戦いは終わったが、放浪者の灯は乱れていた。じきに神河から再びプレインズウォークしてしまうのだ。彼女は反対する香醍を説得し、臨時の統治者として、[[軽脚/Light-Paws]]を摂政に指名した。放浪者が姿を消すと、香醍は悲しみに吠えた。やがて軽脚に八本目の尾が生えた――香醍の祝福を受けたのだ。 | ||
+ | |||
+ | ===[[機械兵団の進軍]]=== | ||
+ | 完成化されたタミヨウとの戦いの中で上空から落下した魁渡であったが、何かが彼を優しく受け止めた。それは皇と[[ケイヤ/Kaya]]を背中に乗せ、神河を守護するため飛び立った香醍であった。香醍が皇の剣に息を吐きかけると、輝く白色が刃を走り、彼女を取り囲むように白い文字が躍った。香醍の力を受けとった皇は、一太刀のもとタミヨウを切り捨てた。 | ||
==登場== | ==登場== | ||
48行: | 51行: | ||
:[[奪われし御物/That Which Was Taken]] | :[[奪われし御物/That Which Was Taken]] | ||
;[[神河:輝ける世界]] | ;[[神河:輝ける世界]] | ||
− | :[[目覚ましい修復術/Brilliant Restoration]] | + | :[[目覚ましい修復術/Brilliant Restoration]](通常版、淡光フレーム版)、[[精霊の姉の召集/Spirit-Sister's Call]](淡光フレーム版)、[[君主今田の凋落/The Fall of Lord Konda]] |
===登場作品・登場記事=== | ===登場作品・登場記事=== | ||
71行: | 74行: | ||
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/episode-5-threads-war-2022-01-27 Episode 5: Threads of War]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/NEO/0035757/ メインストーリー第5話:次なる戦いへ](Magic Story 2022年1月27日 Akemi Dawn Bowman著) | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/magic-story/episode-5-threads-war-2022-01-27 Episode 5: Threads of War]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/NEO/0035757/ メインストーリー第5話:次なる戦いへ](Magic Story 2022年1月27日 Akemi Dawn Bowman著) | ||
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/planeswalkers-guide-kamigawa-neon-dynasty-2022-02-03 Planeswalkers Guide to Kamigawa: Neon Dynasty]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0035769/ プレインズウォーカーのための『神河:輝ける世界』案内](Feature 2022年2月3日 Grace Fong, [[Emily Mei]], and [[Ari Zirulnik]]著) | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/planeswalkers-guide-kamigawa-neon-dynasty-2022-02-03 Planeswalkers Guide to Kamigawa: Neon Dynasty]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0035769/ プレインズウォーカーのための『神河:輝ける世界』案内](Feature 2022年2月3日 Grace Fong, [[Emily Mei]], and [[Ari Zirulnik]]著) | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/legends-kamigawa-neon-dynasty-2022-02-11 The Legends of Kamigawa: Neon Dynasty]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0035793/ 『神河:輝ける世界』の伝説たち](Feature 2022年2月11日 Ari Zirulnik, Grace Fong, Emily Teng, and [[Gerritt Turner]]著) | ||
+ | |||
+ | ;[[機械兵団の進軍]] | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/episode-3-mother-son-and-story March of the Machine | Episode 3: Mother, Son, and Story]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/MOM/0036765/ メインストーリー第3話 母、息子、そして物語](Magic Story [[2023年]]3月17日 K. Arsenault Rivera著) | ||
+ | |||
+ | ;[[ダスクモーン:戦慄の館]] | ||
+ | *[https://magic.wizards.com/en/news/magic-story/episode-three-dont-look-back Duskmourn: House of Horror | Episode 3: Don't Look Back]/[https://mtg-jp.com/reading/ur/DSK/0038093/ 第3話 振り返ってはいけない](Daily MTG 2024年8月22日 Mira Grant著、香醍を模した[[光霊#ストーリー|光霊/Glimmer]]が登場。本人は登場せず名前のみ) | ||
==その他== | ==その他== |
2024年9月30日 (月) 03:19時点における最新版
香醍(きょうだい)/Kyodaiは神河ブロック初出のキャラクター。カードとしては神河:輝ける世界の神河の魂、香醍/Kyodai, Soul of Kamigawaが初出。
目次 |
[編集] 解説
神河/Kamigawaの神/Kami。女性。全体的な輪郭は龍/Dragonのそれだが、胴体と四肢は無数の黄金色の腕が寄り集まってできた異形の姿である。背にはずらりと角ばった突起が生え、その周りには黄金色の球体が浮遊している。額にはひときわ大きな黒色の球体と、三枚の人の顔の仮面がある(イラスト)。
大口縄/O-Kagachiの子であり、彼から世界の帳を司る力と役割を引き継いだ。代々の神河の皇/The emperorは、彼女に選ばれ、彼女と特別な絆を結んだ者たちである。永岩城/Eiganjo中心部の、皇の私室に繋がる社が彼女の住まいとなっている。
[編集] 経歴
[編集] 神河ブロック
永岩城の君主、今田/Kondaが神の領域からあるものを奪い取ったことで、神と定命の者との戦争である神の乱/The Kami Warが勃発した。その奪われし御物/That Which Was Takenは、神河最強の神である大口縄の一部だったのだ。
二十年にわたる戦争のすえ、奪われし御物が砕かれ、その内に囚われし神にして大口縄の子である「香醍」が解き放たれると、彼女は今田の娘、今田魅知子/Michiko Kondaと協力して大口縄を討ち、今田にも死を与えた。こうして神の乱は終結した。
[編集] 神河ブロックと神河:輝ける世界の間
魅知子の子孫である今田家は、数百年にわたり、香醍の加護の下で皇として神河を統治し続けた。だがある皇が若くして死ぬと、その弟とその夫との間で後継者争いが勃発し、戦乱時代/The Shattered States Eraが始まった。
この事態に山崎/Yamazaki家のとある兵士が立ち上がり、前皇の夫を暗殺し、続いて前皇の弟のもとに向かったが、彼も武装して待ち構えていた。だが自らの居室で争いを目にした香醍はとうとう我慢の限界に達し、今田家から統治者の特権を剥奪した。以後、皇は世襲制ではなくなり、香醍によって一般市民から選ばれるようになった。
[編集] 神河:輝ける世界
[編集] 永岩城の異邦人/A Stranger in Eiganjo
皇宮/The Imperial Palaceに侵入者を告げる警報が鳴り響いた。皇のもとへと向かった漆月魁渡/Kaito Shizukiは、香醍の社から苦痛を帯びた三つの声――叫び、歌、囁き――が同時に上がったかのような音を聞き、その部屋へと突入した。彼は温水の中で悶え苦しむ香醍と、その隣で何かをしていた金属の腕の男を見た。男は逃走し、皇の姿はどこにもなかった。
[編集] 突入/The Break-In
失踪から十年を経て、皇がとうとう神河に帰還した。十年ぶりに皇と再会した香醍は苦痛に呻いていたが、現実チップ/The Reality Chipの力で皇こと放浪者/The Wandererのプレインズウォーカーの灯/Planeswalker's Sparkが安定すると、落ち着きを取り戻した。
その後、ジン=ギタクシアス/Jin-Gitaxiasとの戦いで窮地に陥る魁渡とタミヨウ/Tamiyoの幻視を見た放浪者は、香醍に協力を依頼した。香醍との絆により、放浪者は不安定な灯を一時的に制御し、魁渡たちのもとへとプレインズウォークした。
[編集] 次なる戦いへ/Threads of War
放浪者と精神が繋がった香醍は彼女に、永岩城が浅利の蜂起軍/The Asari Uprisersに襲撃されていることを伝えた。放浪者たちはただちに城に戻り、蜂起軍と戦った。敵の指導者である理想那/Risonaに情けをかける放浪者に、香醍は異を唱えたが、結局最後まで彼女が理想那にとどめを刺すことはなかった。
戦いは終わったが、放浪者の灯は乱れていた。じきに神河から再びプレインズウォークしてしまうのだ。彼女は反対する香醍を説得し、臨時の統治者として、軽脚/Light-Pawsを摂政に指名した。放浪者が姿を消すと、香醍は悲しみに吠えた。やがて軽脚に八本目の尾が生えた――香醍の祝福を受けたのだ。
[編集] 機械兵団の進軍
完成化されたタミヨウとの戦いの中で上空から落下した魁渡であったが、何かが彼を優しく受け止めた。それは皇とケイヤ/Kayaを背中に乗せ、神河を守護するため飛び立った香醍であった。香醍が皇の剣に息を吐きかけると、輝く白色が刃を走り、彼女を取り囲むように白い文字が躍った。香醍の力を受けとった皇は、一太刀のもとタミヨウを切り捨てた。
[編集] 登場
[編集] 登場カード
[編集] カード名に登場
- 神河:輝ける世界
- 精霊の姉の召集/Spirit-Sister's Call(「精霊の姉」として)
[編集] フレイバー・テキストに登場
- 神河:輝ける世界
- 払拭の斬撃/Banishing Slash、目覚ましい修復術/Brilliant Restoration(「我が姉」として)、啓蒙の手/Hand of Enlightenment、魅知子の肖像/Portrait of Michiko、無名なる覇王/Nameless Conqueror
[編集] イラストに登場
- 神河謀叛
- 奪われし御物/That Which Was Taken
- 神河:輝ける世界
- 目覚ましい修復術/Brilliant Restoration(通常版、淡光フレーム版)、精霊の姉の召集/Spirit-Sister's Call(淡光フレーム版)、君主今田の凋落/The Fall of Lord Konda
[編集] 登場作品・登場記事
- Future Sight(小説 2007年4月 Scott McGough and John Delaney著)
- Kaito Origin Stories: A Test of Loyalty & The Path Forward/魁渡・起源の物語:「忠誠の試練」「その先へ続く道」(Magic Story 2021年12月16日 Akemi Dawn Bowman著、名前のみ)
- The Kami War/神河史譚:神の乱(Feature 2022年1月11日 Daniel Holt著、「囚われの神」として)
- Life of Toshiro Umezawa/神河史譚:梅澤俊郎の生涯(Feature 2022年1月12日 Daniel Holt著)
- Michiko's Reign of Truth/神河史譚:魅知子の真理の支配(Feature 2022年1月13日 Emily Teng著)
- The Shattered States Era/神河史譚:戦乱時代(Feature 2022年1月18日 Grace Fong著)
- Era of Enlightenment/神河史譚:啓蒙の時代(Feature 2022年1月19日 Grace Fong著)
- The Modern Age/神河史譚:当世(Feature 2022年1月21日 Emily Teng著)
- Episode 1: A Stranger in Eiganjo/メインストーリー第1話:永岩城の異邦人(Magic Story 2022年1月24日 Akemi Dawn Bowman著)
- Episode 2: Lies, Promises, and Neon Flames/メインストーリー第2話:嘘と約束とネオンの輝き(Magic Story 2022年1月24日 Akemi Dawn Bowman著、名前のみ)
- Episode 3: An Unexpected Alliance/メインストーリー第3話:予期せぬ協調(Magic Story 2022年1月25日 Akemi Dawn Bowman著、名前のみ)
- Episode 4: The Break-In/メインストーリー第4話:突入(Magic Story 2022年1月26日 Akemi Dawn Bowman著)
- Episode 5: Threads of War/メインストーリー第5話:次なる戦いへ(Magic Story 2022年1月27日 Akemi Dawn Bowman著)
- Planeswalkers Guide to Kamigawa: Neon Dynasty/プレインズウォーカーのための『神河:輝ける世界』案内(Feature 2022年2月3日 Grace Fong, Emily Mei, and Ari Zirulnik著)
- The Legends of Kamigawa: Neon Dynasty/『神河:輝ける世界』の伝説たち(Feature 2022年2月11日 Ari Zirulnik, Grace Fong, Emily Teng, and Gerritt Turner著)
- March of the Machine | Episode 3: Mother, Son, and Story/メインストーリー第3話 母、息子、そして物語(Magic Story 2023年3月17日 K. Arsenault Rivera著)
- Duskmourn: House of Horror | Episode 3: Don't Look Back/第3話 振り返ってはいけない(Daily MTG 2024年8月22日 Mira Grant著、香醍を模した光霊/Glimmerが登場。本人は登場せず名前のみ)
[編集] その他
- 名前の由来は日本語の「兄弟」。作中で梅澤俊郎/Toshiro Umezawaがこの名をつける際に、「sibling(兄弟姉妹)」の意味であると語っている。