並行輸入

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'''並行輸入'''/''Parallel import''とは、海外の正規品を、正規でない別のルートで輸入すること。
 
'''並行輸入'''/''Parallel import''とは、海外の正規品を、正規でない別のルートで輸入すること。
  
 
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[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]においては、[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト]]社の正規品であるマジックを、かつて正規代理店であった[[タカラトミー]]から購入するのではなく、別のルート(現地のショップによる通信販売等)から購入することがこれに当たった。
[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]においては、[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト]]社の正規品であるマジックを、正規代理店である[[タカラトミー]]から購入するのではなく、別のルート(現地のショップによる通信販売等)から購入することがこれに当たる。
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マジックの[[カード]]を如何に安く大量に手に入れるかは[[トーナメント]]プレイヤーには切実な問題であった。本家アメリカよりも発売日が遅れ(後に解消する)、翻訳その他に掛かるコストが値段に上乗せされる「日本語版」に比べ、それらのコストが掛からず、また物価から考えても明らかに割安な値段で販売されている英語版を個人輸入するプレイヤーやバイヤーが出現し始める。一度に大量に購入することで、国内のカードショップなどの店頭で購入する日本語版の半額近い安さでカードが手に入るのであるから、発売直後に大量のパックを開けて必要なレアを揃えたいプレイヤーには非常に魅力的な買い物であった。
 
マジックの[[カード]]を如何に安く大量に手に入れるかは[[トーナメント]]プレイヤーには切実な問題であった。本家アメリカよりも発売日が遅れ(後に解消する)、翻訳その他に掛かるコストが値段に上乗せされる「日本語版」に比べ、それらのコストが掛からず、また物価から考えても明らかに割安な値段で販売されている英語版を個人輸入するプレイヤーやバイヤーが出現し始める。一度に大量に購入することで、国内のカードショップなどの店頭で購入する日本語版の半額近い安さでカードが手に入るのであるから、発売直後に大量のパックを開けて必要なレアを揃えたいプレイヤーには非常に魅力的な買い物であった。
  
以前の正規代理店である[[ホビージャパン]]は、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社との契約で日本国内の販売権利を独占し、その代償として独自のトレーディング・カードゲームをデザインしないという誓約までしたのに、割安のカードを販売されてはたまらないと並行輸入を行っている販売店に圧力を掛けてやめさせようとしたと言われている(実際に1997年に公正取引委員会が動いている)。後に日本国内で販売される「英語版」も「日本語版」と同じ値段にまで引き上げるなどの処置が取られるが、それが更に個人や共同で行う並行輸入の動きを加速させることになった。
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昔の正規代理店である[[ホビージャパン]]は、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社との契約で日本国内の販売権利を独占し、その代償として独自のトレーディング・カードゲームをデザインしないという誓約までしたのに、割安のカードを販売されてはたまらないと並行輸入を行っている販売店に圧力を掛けてやめさせようとしたと言われている(実際に1997年に公正取引委員会が動いている)。後に日本国内で販売される「英語版」も「日本語版」と同じ値段にまで引き上げるなどの処置が取られるが、それが更に個人や共同で行う並行輸入の動きを加速させることになった。
  
 
2005年5月13日、日本代理店がホビージャパンから[[タカラトミー]]に変更されるが、この時点では特に大きな変更は起こらなかった。
 
2005年5月13日、日本代理店がホビージャパンから[[タカラトミー]]に変更されるが、この時点では特に大きな変更は起こらなかった。
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*2007年10月以前に、会場で割安のパックを売っている人間は大抵こうして買った人間であった。パックを全て売りつくせば「一箱」分で差し引き何千円もの利益になったのだ。
 
*2007年10月以前に、会場で割安のパックを売っている人間は大抵こうして買った人間であった。パックを全て売りつくせば「一箱」分で差し引き何千円もの利益になったのだ。
  
しかしながら2007年10月のローウィン発売直前に、ウィザーズ社が強力な流通規制を実施するに至った。具体的には米国内の問屋や小売店に対して、英語版のパック(ボックス)を、米国以外の国の個人やショップに対して販売することが一切禁止された(シングルカードの英語版を海外のショップから輸入することには何も制限はない)。
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しかしながら2007年10月のローウィン発売直前に、ウィザーズ社が強力な流通規制を実施するに至った。具体的には米国内の問屋や小売店に対して、英語版のパック(ボックス)を、米国以外の国の個人やショップに対して販売することが一切禁止された([[シングルカード]]の英語版を海外のショップから輸入することには何も制限はない)。
 
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これにより従来の並行輸入ルートによる英語版調達が不可能になったのだが、これはすでに日本のショップがそのルートによるローウィンの英語版の予約を受け付け始めた後に実施されたため、一部ショップおよびユーザーに大きな影響が出た。発売日の後も、店頭で普通に発売されているローウィンのパックは日本語版のみである。
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この状態が今後も続くようであれば、少なくとも英語版のパックやボックスについての並行輸入は終焉の時を迎えたと言えるだろう。
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これにより従来の並行輸入ルートによる英語版調達が不可能になったのだが、これはすでに日本のショップがそのルートによるローウィンの英語版の予約を受け付け始めた後に実施されたため、一部ショップおよびユーザーに大きな影響が出た。発売日の後も、店頭で普通に発売されているローウィンのパックは日本語版のみであった。
  
 
==参考==
 
==参考==
 
*[[用語集]]
 
*[[用語集]]
 
*[http://diarynote.jp/d/79722/20071009.html ローウィンを輸入しましょう(マジック黒歴史)]
 
*[http://diarynote.jp/d/79722/20071009.html ローウィンを輸入しましょう(マジック黒歴史)]

2019年3月12日 (火) 06:00時点における最新版

並行輸入/Parallel importとは、海外の正規品を、正規でない別のルートで輸入すること。

マジックにおいては、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社の正規品であるマジックを、かつて正規代理店であったタカラトミーから購入するのではなく、別のルート(現地のショップによる通信販売等)から購入することがこれに当たった。

マジックのカードを如何に安く大量に手に入れるかはトーナメントプレイヤーには切実な問題であった。本家アメリカよりも発売日が遅れ(後に解消する)、翻訳その他に掛かるコストが値段に上乗せされる「日本語版」に比べ、それらのコストが掛からず、また物価から考えても明らかに割安な値段で販売されている英語版を個人輸入するプレイヤーやバイヤーが出現し始める。一度に大量に購入することで、国内のカードショップなどの店頭で購入する日本語版の半額近い安さでカードが手に入るのであるから、発売直後に大量のパックを開けて必要なレアを揃えたいプレイヤーには非常に魅力的な買い物であった。

昔の正規代理店であるホビージャパンは、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社との契約で日本国内の販売権利を独占し、その代償として独自のトレーディング・カードゲームをデザインしないという誓約までしたのに、割安のカードを販売されてはたまらないと並行輸入を行っている販売店に圧力を掛けてやめさせようとしたと言われている(実際に1997年に公正取引委員会が動いている)。後に日本国内で販売される「英語版」も「日本語版」と同じ値段にまで引き上げるなどの処置が取られるが、それが更に個人や共同で行う並行輸入の動きを加速させることになった。

2005年5月13日、日本代理店がホビージャパンからタカラトミーに変更されるが、この時点では特に大きな変更は起こらなかった。

  • もっとも、ブースターパックに流通管理用のバーコードが付けられるようになったのは、代理店変更の一年前となるフィフス・ドーンからである。
  • 2007年10月以前に、会場で割安のパックを売っている人間は大抵こうして買った人間であった。パックを全て売りつくせば「一箱」分で差し引き何千円もの利益になったのだ。

しかしながら2007年10月のローウィン発売直前に、ウィザーズ社が強力な流通規制を実施するに至った。具体的には米国内の問屋や小売店に対して、英語版のパック(ボックス)を、米国以外の国の個人やショップに対して販売することが一切禁止された(シングルカードの英語版を海外のショップから輸入することには何も制限はない)。

これにより従来の並行輸入ルートによる英語版調達が不可能になったのだが、これはすでに日本のショップがそのルートによるローウィンの英語版の予約を受け付け始めた後に実施されたため、一部ショップおよびユーザーに大きな影響が出た。発売日の後も、店頭で普通に発売されているローウィンのパックは日本語版のみであった。

[編集] 参考

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