キスキン/Kithkin
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キスキン/Kithkinは、身長は低く、最高でも4.5フィート(1.35m)程度の人型生物。人間に近く白に属する種族で、連帯感が強く、非常に無邪気で率直な傾向を示す。戦闘では素早く、機敏で、連係プレーが得意である[1]。
ドワーフ/Dwarfやホビットと異なる点として、彼らは酒や煙草に異常な愛着を持つことはなく、裸足で活動することもなく、髭や庭に特別の誇りを持つこともない[1] 。
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ドミナリア/Dominariaのキスキン
楽園アムローヘイヴン/Amrou Havenを故郷とする。AR46世紀ではアムローヘイヴンは消し炭の野と化し、アムローの民は戦争で離散し隠れ住むようになっている。偵察兵は「故郷への帰還」を意味する信号の炎を焚き、種族の再結集を呼びかけている。
ローウィン/Lorwynのキスキン
身体的な特徴は同じで、小村/Clachanという集落単位で暮らしている。キンズベイル、ブレンタン、ゴールドメドウ、メドウグレイン、クローバーデル/Cloverdell、バリラシュ/Ballyrushといった小村が確認されている。『キスキンの書/The Book of Kith and Kin』の小話「The Cenn's Sword(長の剣)」にはDundoolinという名の小村も登場する。
ローウィンに住むキスキン族は「思考の糸」と呼ばれる精神的なリンクを持っており、それによってお互いの思考、感情を共有することができる。手先も器用で、武具や道具の製造にかけては他の種族よりもはるかに勝っている。また思考の糸による連携は単なる軍隊以上の働きをするため、1人のキスキンを敵に回すことは、小村全体を敵に回すことと同義である。
また乗り物や家畜としてヤギと羊を混ぜたような「スプリングジャック」という動物を放牧したりもしている。戦闘時には当然騎馬としても使われる。
オーロラの出現にあわせて収穫祭も開かれており、思考の糸による一糸乱れぬ踊りを披露することでも有名である。
シャドウムーア/Shadowmoorのキスキン
シャドウムーアでのキスキンは、思考の糸の能力はそのままであるが、友好的であった性格は猜疑心に満ち、自分たちの砦や村に閉じこもって外敵を追い払う閉鎖的な種族となった。ローウィンで小村と呼ばれていたものは矮村/Dounsと呼ばれる閉鎖的な集落になっており、キンザー/Kinscaer(かつてのキンズベイル)、バレントン/Barrenton(ブレンタン)、ミストメドウ/Mistmeadow(ゴールドメドウ)、バリーノック/Ballynock(バリラシュ)などが知られている。
その他
- kith and kinは英語の熟語で、「親類知己」を意味する。
- 人間が存在しないローウィンを構想する段階で、当初キスキンに当たる種族は人型のネズミ種族だったが、より人間に近いキスキンが採用された[2]。
- アムロー・キスキン/Amrou Kithkinを手がけたQuinton Hooverによれば、身長が低く毛深いキスキンはトールキンのホビットをまさにイメージしていたが、権利上の問題でホビットの名ではなくキスキンになったという。
- 同様の経緯でダンジョンズ&ドラゴンズに存在しているハーフリングがフォーゴトン・レルム探訪でマジックにも登場したが、上述のとおりキスキンにもハーフリングにも独自の設定が付け加えられていったため、統合されることはなかった[3]。
脚注
- ↑ 1.0 1.1 Ask Wizards - March, 2007(Internet Archive)のMarch 8, 2007(公式サイト Brady Dommermuth)
- ↑ Lorwyn Concepts 2(Steve Prescottのブログ 2012年3月1日)
- ↑ こぼれ話:『フォーゴトン・レルム探訪』 その1(Making Magic 2021年8月2日)
参考
- Speak the Word, the Word is All of Us(Internet Archive)(2007年3月22日 Matt Cavota著)
- The Book of Kith and Kin(Internet Archive)(Taste the Magic 2007年11月7日 Doug beyer著)
- キスキン(クリーチャー・タイプ解説)
- 背景世界/ストーリー用語