織り手の王/Weaver King
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織り手の王/Weaver Kingは、時のらせんブロックの登場人物。元は人間だが、シャドーの世界に囚われたことで実体を持たない存在となっている。
不可視の糸によって他者の記憶や思考を読み、意のままに操る能力を持つ。その糸をアーボーグ/Urborg中に張り巡らせることで住民を従え、一大勢力を築いた。
小説Planar Chaosでは、スカイシュラウド/Skyshroudに住まうスリヴァーの大群やファイレクシア/Phyrexia兵の軍団を支配し、ウィンドグレイス卿/Lord Windgraceやフレイアリーズ/Freyaliseと激しい戦いを繰り広げた。
プレインズウォーカー/Planeswalkerと同じ力を持ちながら己の支配が及ぶヴェンセール/Venserの肉体を宿主にしようと欲する。その並々ならぬ執着から幾度もヴェンセールをつけ狙うが、最終的には、彼が2つのパワーストーン/Powerstoneから発生させた膨大なエネルギーによって消滅した。
- その特性からpsychic vampire(精神吸血鬼)とも呼ばれる。
- 小説中、レシュラック/Leshracからの接触を受け、シャドーの世界からの帰還にその助力があったことを知る。
- 腹心の部下として、同じ地下牢からともにシャドーの世界へ落ちたDinne il-Vecを従える。彼は主の死後にレシュラックの配下となるが、ラーダ/Radhaに敗れて死亡した。
経歴
かつての名はOleg en-Dal。ラース/Rathの荒野においてダル/Dalの遊牧民を率いる指導者であり、要塞/Strongholdに反抗する勇敢な戦士だった。しかし戦いや疫病、過酷な自然によって一族は徐々に追い詰められ、ついには一族が一生奴隷となることを条件にヴォルラス/Volrathへと下った。
一族の大半は裏切り者の都/City of Traitorsでの労働に従事したが、Olegを含む一部の者は、これまで殺した兵士の代償としてヴォルラスの忌まわしい研究の実験体にされた。地下牢への幽閉、数ヶ月にわたる精神的拷問の末、他者を操る能力を得るとともにOlegは死亡し、織り手の王が誕生した。しかし、ヴォルラスがクロウヴァクス/Crovaxに敗れて後は、その新たなエヴィンカー/Evincarに興味を示されることもなく、地下牢に放置され続けた。
その後、ラースの被覆/Rathi Overlayの影響によってシャドーの世界に囚われるが、数百年間漂ったのち、現実世界に帰還してアーボーグを支配した(この時、彼を現実世界へ導いた声と光がレシュラックである)。
訳語
「Weaver King」は未来予知公式ハンドブックで「織り手の王」と訳されている。