セット・デザイン・チーム
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セット・デザイン・チーム/Set Design Teamは、マジックのカード・セットごとに構成される制作チームの1つ。かつてのデベロップ・チームに近い役割を持つ。デベロップ・チームの抱えていた負担を改善するべく、イクサランの相克およびドミナリアから、この体制による開発が行われることとなった。
メンバー構成
開発部のメンバー数人から構成される。
- リード・セット・デザイナー/Lead Set Designer
- リーダー。その時によって選出された1人が務める。
- 共同リード・セット・デザイナー/Co-Lead Set Designer
- リードの代理人。複数の仕事が同時進行で行われているため、リードの負担を分散する役割を持つ。
- セット・デザイナー/Set Designer
- セット・デザインのための参加者。展望デザイン・チームのメンバーが単に「デザイナー」と呼ばれるのと区別するためにこう呼ぶ。
また、デザイン・ファイル「ドレイク/Drake」には、展望デザイン・チームやプレイ・デザイン・チームのメンバーもコメントを書き込み、カード調整のためのコミュニケーションを取る。
仕事の内容
セット・デザイン期間は12ヶ月間に渡る。まず前半の6ヶ月間で、展望デザイン・チームから受け取ったファイルをテストにかけ、それが全体として動くかどうかを確認する。問題があれば修正したり差し替えたり、新たにカードをデザインして追加したりできる。また、展望デザイン・チームが反復工程でデザインしたカードを採用する場合もある。こうして、セットの全てのカードをデザインする。
後半になると、まず3ヶ月の中断期間を挟む。この間はリード・セット・デザイナーのみがこのセットを担当し続ける。再開し、1ヶ月間の編集期間を経たあと、残りの2ヶ月間はプレイ・デザイン・チームと共同でカードの数字を仕上げる。その後、ファイルはセット・デザイン・チームの手を離れてプレイ・デザイン・チームに引き渡され、その1ヶ月後にすべてのデザイン工程が終了する。
- かつて、トーナメント環境の健全性を考慮するなど「不可能なほど短い締め切りの中で多くの重要な仕事をしなければならなかった」デベロップ・チームと比べて分業化が進み、負担が軽減されている。
参考
- Vision Design, Set Design, and Play Design/展望デザイン、セット・デザイン、プレイ・デザイン(Making Magic -マジック開発秘話- 2017年10月23日 Mark Rosewater著)
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