アブー・ジャーファル/Abu Ja'far
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1970年1月1日 (木) 09:00時点における (トーク)による版
一種のバジリスク能力を持ったクリーチャー。
白の本分からいえば、ある意味剣を鍬に/Swords to Plowsharesよりも『白らしい』、クリーチャー除去といえそう。
- リメイク版はアラボーンの盲信者/Alaborn Zealot。わかり易くなったが、やや防御寄りにもなった。
- これが墓地に行くことが相手クリーチャーの破壊を誘発するので、これを再生などで『場に残したままにして、繰り返し除去』に使うことはできない。
- このカードのクリーチャー・タイプは2007年9月に人間となったが、それ以前はアブー・ジャファールというクリーチャー・タイプであった。
なお、このアブー・ジャファールというクリーチャー・タイプは、OracleではLeperであり直訳ではなかった。 これを直訳しなかった、もとい、直訳できなかった理由は「Leper」がハンセン病患者を意味するためと思われる。
- というかこのクリーチャー・タイプで相手をブロックするか相手にブロックされた場合、ようするに「アブー・ジャーファルに触れてしまった場合」死んでしまうというのは時代が時代なので仕方ないがあまりにも偏見ではなかろうか。
- ファンタジーの世界観から、おそらく"Leper"は聖書に記述される「重い皮膚病(Tzaraath)」の患者であると考えられる。症状も異なることから、訳語に対応した現存する病気とは別物であると認識されたい。
- キリスト教圏では上記のように区別できる土壌があり、問題と考えていないように思われる。
- なぜなら、クリーチャー・タイプを統合しようと試みられた際に「アブー・ジャーファルがクリーチャーを破壊できるのは"Leper"だからだ。これはフレイバー・テキストにもカード名にも書かれていない情報だ。これを変更するとフレーバーが失われてしまう。また、クリーチャー・タイプを"Leper"とすることで、カード名にわざわざそれを銘記する必要がなくなり、よりクールなカード名をつけることができた」としているからである。(参照:Beast of Show)
- 勿論、日本ではすぐさまこの概念を受け入れることは難しいだろうし、クリーチャー・タイプの訳を変更すべきでもないだろう。しかし、背景を理解した上で、過剰なタブー視を避けることも必要ではないだろうか。
参考
- カード個別評価:アラビアンナイト - アンコモン3
- カード個別評価:クロニクル - アンコモン3
- [of Show] Mark Rosewaterのコラム