レヴェカ/Reveka
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レヴェカ/Reveka
碩学魔術師、レヴェカ/Reveka, Wizard Savant
第31世代期のウルグローサ/Ulgrotha、Wizards' School(魔術学院)の学院長、最高位の碩学魔術師を務める、Dwarven Sea Clan(海ドワーフ族)の女性。断固とした態度と野心で知られ、気丈で頭の回転が速い。 髪は焦げ茶色で幾つかの房に編みこんでいて、しっかりとした眉の色は黒。意志の強さは顔つきに表れ、眼光は鋭い。頭には金のサークレット、耳には金のイアリング、衣服は青か空色で金の刺繍と飾りがついている(イラスト)。
レヴェカの目的は、ホームランドの全文化における、魔術学院の地位を向上させること。どのような代償を払ってでも成し遂げる覚悟で、どこの国も彼女を助けてくれないことは承知の上である。
- Duelist7号では「Roveka」という表記も見られる。
- 2007年9月サブタイプ変更では、カードのクリーチャー・タイプが改訂され人間・ウィザードとなったが、その後2008年1月のOracle変更で設定通りのドワーフ・ウィザードに修正されている。
辣腕政治家
レヴェカは魔術師である以上に政治家である。
この時代、魔術学院は危機的な状態にあり、早期に政治的安定を築かない限り、学院の破滅は確実であった。 他国に目を向けても、アイゼン/Aysenの社会は分裂し腐敗がはびこりつつあり、吸血鬼の散発的なアイゼン攻撃は絶えて久しいがセンギア男爵/Baron Sengirは虎視眈々と世界征服の機会を窺っている。エロン/Eronの経済的な影響力や、魔術学院の学徒とKoskun Keep(コスカン砦)のゴブリンの魔術師との諍いも問題である。 更にアイゼンがセラ/Serraの庇護を失ったように、学院の創始者であり、ホームランドの守護者であったフェロッズ/Ferozも今はもういないのだ。
学院存続のためレヴェカに残された選択肢は、「他国の動きを地道にそして微妙に制御すること」だけ。 ここでレヴェカの政治的な手腕が発揮された。彼女は相手を選り好みせずに接触をもち、外交を行ったのだ。 Onella(オネラ)の官吏の会議場で過ごし、センギア男爵と葡萄酒の杯を交わし、あるいはゴブリンの魔術師と学徒との争いを止めるためコスカン砦の大使と会合を開く。食糧不足のKerselin(カーセリン)へ自ら食料物資を輸送したことすらある。
レヴェカは誠心誠意、善なる意図を持って行動している。どの国に対しても独裁的な支配など目論んでいない。ただ、そのやり方は巧みで謀りごとに満ちており、相手国に密偵を潜ませる必要性も理解しているし、何年もかけて注意深く築き上げた政治連合を維持するためなら、どんな手でも使うだろう。
政治という戦場でバランスを保ちつつ足掛かりを得ようと試みる一方、学院の顧問魔術師たちが(彼女が先代の指導者に挑戦したように)彼女の職権に挑戦する権利を持つことも心に留めている。仮に決闘を挑まれ敗北することになれば、それは彼女の追放や魔術学院の崩壊だけではなく、アイゼンとセンギア男爵の開戦を意味するかもしれないのだ。
しかし、レヴェカの目の届かぬ所で事態は予想以上に悪化している。 アイゼンへの長期旅行に出かける学徒たちは、密かにコスカンを訪れゴブリンと私闘を行っている。センギア男爵の誘いに乗って闇の魔力に堕ちかけている学徒も多い。フェロッズの封印/Feroz's Banは弱体化し外界からの侵入者を防ぐことはもうできず、世界のマナ流出が加速したため、The Great Wood(大森林)の化身オータム・ウィロウ/Autumn Willowの命はいずれ尽きる運命にあった。
世界規模の陰謀ゲームに臨み、同時に世界戦争勃発を防がなくてはいけないレヴェカ。 彼女にとって決して負けることが許されない戦いは続く。
登場カード
フレイバー・テキストに登場
訳語 [#translate]
「Reveka, Wizard Savant」は第6版の記憶の欠落/Memory Lapseのフレイバー・テキストで「碩学魔術師、レヴェカ」と翻訳。
参考
- ホームランド
- ウルグローサ/Ulgrotha
- Dwarven Sea Clan(海ドワーフ族)
- Homelands:The Making of a Magic Expansion(Duelist7号の記事)
- Baron Sengir, Immortal Gentleman and Politician(Duelist10号の記事)
- Homelands on the World of MAGIC:the Gathering(アメコミ版ホームランド)
- 背景世界/ストーリー用語