ヤソヴァ/Yasova

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[[タルキール/Tarkir]]の[[氏族/Clan]]、[[ティムール境/The Temur Frontier]]の運命再編の時代における[[カン/Khan]]([[ティムール境/The Temur Frontier#龍爪/The Dragonclaw|龍爪/The Dragonclaw]])。[[人間]]の女性({{Gatherer|id=391965}})。
 
[[タルキール/Tarkir]]の[[氏族/Clan]]、[[ティムール境/The Temur Frontier]]の運命再編の時代における[[カン/Khan]]([[ティムール境/The Temur Frontier#龍爪/The Dragonclaw|龍爪/The Dragonclaw]])。[[人間]]の女性({{Gatherer|id=391965}})。
  
ヤソヴァは儀式的な試練を経て、自らが龍爪の称号に相応しいことを証明し、カンとなった。彼女は強力な[[シャーマン|巫師]]であり、[[カル・シスマ山脈/The Qal Sisma mountains]]の[[エレメンタル]]の軍勢を呼び起こす術や、敵の力を敵自身に返す術に長けている。
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ヤソヴァは儀式的な試練を経て、自らが龍爪の称号に相応しいことを証明し、カンとなった。彼女は強力な[[シャーマン|巫師]]であり、[[カル・シスマ山脈/The Qal Sisma mountains]]の[[エレメンタル]]の軍勢を呼び起こす術や、敵の力を敵自身に返す術に長けている。彼女は常に巨大な[[カード名百科事典#剣歯虎|剣歯虎]]の相棒、'''アンチン'''/''Anchin''とともに行動している。
  
体格は小柄で、赤熱する[[ドラゴン#ストーリー|]]の鉤爪を先端に付けた杖を手にしている。常に巨大な[[カード名百科事典#剣歯虎|剣歯虎]]の相棒、'''アンチン'''/''Anchin''とともに行動している。
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体格は小柄で、板金の鎧を纏い、[[カード名百科事典#マストドン|マストドン]]の毛皮を首に巻き、[[ドラゴン#ストーリー|]]の角で肩と腕を防護している。その手に持つ杖の先端には、赤熱する龍の鉤爪が取り付けられている。
  
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===古の、新たなタルキール/A New Tarkir of Old===
 
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[[ウギン/Ugin]]の声に導かれ、1280年前のタルキールの地に降り立った[[サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol (ストーリー)|サルカン・ヴォル/Sarkhan Vol]]は、ヤソヴァ率いるティムールと、[[アタルカ/Atarka]]の群れとの戦いに巻き込まれた。ヤソヴァは龍の1体を殺し、残りは去った。龍と戦って勝利する偉大な人間の姿に、サルカンは深い感銘を受けた。
  
 
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サルカンは先の戦いの後、地面に謎の模様を刻みながら移動し続けるヤソヴァを尾行していた。しかし尾行に気づいていたヤソヴァはアンチンに背後から奇襲させてサルカンを捕らえ、彼を尋問した。ヤソヴァにとって彼はティムールの領土に無断で侵入した不審者に他ならなかったが、ウギンを探していると言い、'''サル-カン'''/''Sar-khan''――カンの中のカン――を名乗るこの男がいったい何者であるのかを見極めるため、彼を殺さず、話を聞くことにした。サルカンは狂人の妄想と思われるのを覚悟の上で、真実を語った。自分は龍が絶滅した、未来のタルキールから来たのだと。
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意外にも、ヤソヴァは彼の言葉を受け入れた。彼女もまた、龍が絶滅した未来のタルキールの幻視を見ていたのだ。しかし、龍を失った結果、生きるためでなく私欲のために戦うようになった氏族を見てきたサルカンと、今実際に龍に苦しめられているヤソヴァでは、「龍のいないタルキール」に対する見解は正反対であった。彼女は言った、自分が龍の嵐/Dragon tempestsを追いながら印を残し、精霊龍のねぐらへの道を示せば、自分に未来の幻視を見せてくれた「偉大なる龍」がウギンを殺し、タルキールに平和が訪れると。彼女の語ったその龍の姿は、サルカンもよく知る存在――[[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|ニコル・ボーラス/Nicol Bolas]]そのものであった。
  
 
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空の裂け目からニコル・ボーラスが現れ、ウギンとの一大決戦が始まった。サルカンは龍の姿になり、ウギンに加勢しようとした。ウギンは[[次元/Plane|次元]]全土を揺るがす咆哮を上げ、それに応えてタルキール中から龍の軍勢が集まった。しかしその時、地上のヤソヴァが強力な精霊呪文を織り上げた。彼女が描いていた模様は単なる目印ではなく、この呪文のためのルーンでもあったのだ。その呪文は龍たちの精神を支配し、彼らは敵であるボーラスではなく、主であるウギンの方に襲いかかった。サルカンは人間の姿に戻ることで呪文の束縛から逃れたが、代わりに翼を失い、地面へと落下した。
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墜落の衝撃で瀕死状態となったサルカンの命を助けたのは、他ならぬヤソヴァであった。彼女はサルカンの中に何かの答えがあるように感じ、彼が何者であるのかをはっきりさせる必要があると考えていた。彼女は癒しの呪文でサルカンの身体を治療しながら、彼に戦いの終わりを――ウギンの敗北を知らせた。サルカンは大地に墜ちるウギンの姿を見た。サルカンとヤソヴァの視線が交錯したとき、サルカンは、ウギンの死を望んでいたはずの彼女の顔に懸念の影がよぎったように思った。彼はウギンを助けると宣言した。ヤソヴァはそれを止めようとしたが、サルカンに龍の炎の魔法で吹き飛ばされ、気を失った。
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サルカンは今にも息絶えようとしているウギンのもとへ駆け寄り、自身の杖から[[面晶体/Hedron]]――ウギン自身の魔法がかけられた、[[ゼンディカー/Zendikar]]の石――の欠片を外した。面晶体は展開して巨大な繭となり、ウギンを包み込んだ。意識を取り戻したヤソヴァは尋ねた、私たちは何をしてしまったのかと。サルカンは「やらなければならなかったことを」と答え、彼女に感謝の意を告げた。歴史が変わり、その影響はサルカン自身にも及んだ。ヤソヴァの目の前で、「1280年前のタルキールにいるサルカン」は消滅した。
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2015年2月3日 (火) 01:01時点における版

ヤソヴァ/Yasovaタルキール覇王譚ブロックのキャラクター。カードとしては運命再編龍爪のヤソヴァ/Yasova Dragonclawが初出。

目次

解説

タルキール/Tarkir氏族/Clanティムール境/The Temur Frontierの運命再編の時代におけるカン/Khan龍爪/The Dragonclaw)。人間の女性(イラスト)。

ヤソヴァは儀式的な試練を経て、自らが龍爪の称号に相応しいことを証明し、カンとなった。彼女は強力な巫師であり、カル・シスマ山脈/The Qal Sisma mountainsエレメンタルの軍勢を呼び起こす術や、敵の力を敵自身に返す術に長けている。彼女は常に巨大な剣歯虎の相棒、アンチン/Anchinとともに行動している。

体格は小柄で、板金の鎧を纏い、マストドンの毛皮を首に巻き、の角で肩と腕を防護している。その手に持つ杖の先端には、赤熱する龍の鉤爪が取り付けられている。

経歴

古の、新たなタルキール/A New Tarkir of Old

ウギン/Uginの声に導かれ、1280年前のタルキールの地に降り立ったサルカン・ヴォル/Sarkhan Volは、ヤソヴァ率いるティムールと、アタルカ/Atarkaの群れとの戦いに巻き込まれた。ヤソヴァは龍の1体を殺し、残りは去った。龍と戦って勝利する偉大な人間の姿に、サルカンは深い感銘を受けた。

書かれざるもの/Unwritten

サルカンは先の戦いの後、地面に謎の模様を刻みながら移動し続けるヤソヴァを尾行していた。しかし尾行に気づいていたヤソヴァはアンチンに背後から奇襲させてサルカンを捕らえ、彼を尋問した。ヤソヴァにとって彼はティムールの領土に無断で侵入した不審者に他ならなかったが、ウギンを探していると言い、サル-カン/Sar-khan――カンの中のカン――を名乗るこの男がいったい何者であるのかを見極めるため、彼を殺さず、話を聞くことにした。サルカンは狂人の妄想と思われるのを覚悟の上で、真実を語った。自分は龍が絶滅した、未来のタルキールから来たのだと。

意外にも、ヤソヴァは彼の言葉を受け入れた。彼女もまた、龍が絶滅した未来のタルキールの幻視を見ていたのだ。しかし、龍を失った結果、生きるためでなく私欲のために戦うようになった氏族を見てきたサルカンと、今実際に龍に苦しめられているヤソヴァでは、「龍のいないタルキール」に対する見解は正反対であった。彼女は言った、自分が龍の嵐/Dragon tempestsを追いながら印を残し、精霊龍のねぐらへの道を示せば、自分に未来の幻視を見せてくれた「偉大なる龍」がウギンを殺し、タルキールに平和が訪れると。彼女の語ったその龍の姿は、サルカンもよく知る存在――ニコル・ボーラス/Nicol Bolasそのものであった。

再編の連環/The Reforged Chain

空の裂け目からニコル・ボーラスが現れ、ウギンとの一大決戦が始まった。サルカンは龍の姿になり、ウギンに加勢しようとした。ウギンは次元全土を揺るがす咆哮を上げ、それに応えてタルキール中から龍の軍勢が集まった。しかしその時、地上のヤソヴァが強力な精霊呪文を織り上げた。彼女が描いていた模様は単なる目印ではなく、この呪文のためのルーンでもあったのだ。その呪文は龍たちの精神を支配し、彼らは敵であるボーラスではなく、主であるウギンの方に襲いかかった。サルカンは人間の姿に戻ることで呪文の束縛から逃れたが、代わりに翼を失い、地面へと落下した。

墜落の衝撃で瀕死状態となったサルカンの命を助けたのは、他ならぬヤソヴァであった。彼女はサルカンの中に何かの答えがあるように感じ、彼が何者であるのかをはっきりさせる必要があると考えていた。彼女は癒しの呪文でサルカンの身体を治療しながら、彼に戦いの終わりを――ウギンの敗北を知らせた。サルカンは大地に墜ちるウギンの姿を見た。サルカンとヤソヴァの視線が交錯したとき、サルカンは、ウギンの死を望んでいたはずの彼女の顔に懸念の影がよぎったように思った。彼はウギンを助けると宣言した。ヤソヴァはそれを止めようとしたが、サルカンに龍の炎の魔法で吹き飛ばされ、気を失った。

サルカンは今にも息絶えようとしているウギンのもとへ駆け寄り、自身の杖から面晶体/Hedron――ウギン自身の魔法がかけられた、ゼンディカー/Zendikarの石――の欠片を外した。面晶体は展開して巨大な繭となり、ウギンを包み込んだ。意識を取り戻したヤソヴァは尋ねた、私たちは何をしてしまったのかと。サルカンは「やらなければならなかったことを」と答え、彼女に感謝の意を告げた。歴史が変わり、その影響はサルカン自身にも及んだ。ヤソヴァの目の前で、「1280年前のタルキールにいるサルカン」は消滅した。

登場

登場カード

フレイバー・テキストに登場

運命再編
霜歩き/Frost Walker残忍なクルショク/Feral Krushok世界を溶かすもの、アタルカ/Atarka, World Render

登場作品・登場記事

参考

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