ペーパーバック小説

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=ペーパーバック小説=
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'''ペーパーバック小説'''とは、[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト]]社より出版されている[[マジック:ザ・ギャザリング]]の背景ストーリーを描いた小説シリーズ。
[[WotC]]社より出版されているマジックの背景ストーリーを描いた小説シリーズ。
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1997年。マジックの成功により、[[WotC]]社は経営危機に陥っていたロールプレイング・ゲームの老舗TSR社を買収した。WotC社の創業者ピーター・アドキンソン氏を筆頭に「ダンジョンズ・アンド・ドラゴンズ(D&D)」のファンが多かった同社による、マジックの世界観に大きく影響を与えたD&Dを救うための買収だった。だが、この買収の副次的な効果としてファンタジー小説を多く出版していたTSR出版部をも傘下に収めたことにより、マジックの背景世界やストーリを解説するための小説をWotC社が出版できるようになったことは見逃せない。
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1997年。マジックの成功により、[[WotC]]社は経営危機に陥っていた老舗のゲーム出版社、TSR社を買収した。WotC社の創業者ピーター・アドキンソン氏を筆頭に「[[ダンジョンズ&ドラゴンズ]](D&D)」のファンが多かった同社による、マジックの世界観に大きく影響を与えたD&Dを救うための買収だった。だが、この買収の副次的な効果としてファンタジー小説を多く出版していたTSR出版部をも傘下に収めたことにより、マジックの背景世界やストーリを解説するための小説をWotC社が出版できるようになったことは見逃せない。[[ウルザズ・サーガ]]の発売に合わせてマジックの背景ストーリーを描いた公式な小説が発表され、現在では40冊を越える小説が入手可能である。
[[ウルザズ・サーガ]]の発売に合わせてマジックの背景ストーリーを描いた公式な小説が発表され、現在では40冊を越える小説が入手可能である。
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*TSR買収前にもマジックの小説は出版されていたが、WotC社とは別の出版社から発売されていた。→[[#Harper|初期小説シリーズ]]
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*TSR買収前にもマジックの小説は出版されていたが、WotC社とは別の出版社から発売されていた。→[[背景世界/読み物#初期小説シリーズ|初期小説シリーズ]]
<!-- ストーリーや設定もオリジナルの要素が強かった。
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**初期小説シリーズの一部では、小説に関連した特製[[プロモーション・カード]]を受け取れるキャンペーンを行なっていた。詳細は[[プロモーショナル・カード#小説プロモーショナル・カード|小説プロモーショナル・カード]]を参照のこと。
ウェザーライト・サーガ時に設定の再整理が行われたため、それ以降は設定に食い違う部分もありますが、
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旧シリーズの設定・ストーリーは現在でも公式設定に活かされ続けています。 -->
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**初期小説シリーズの一部では、小説に関連した特製[[プロモーショナル・カード#novel|プロモーション・カード]]を受け取れるキャンペーンを行なっていた。詳細は[[小説プロモーショナル・カード]]を参照のこと。
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*日本のゲーム小説との一番の違いは、複数の作家が交代で執筆していることだろう。作家にも人気や実力でいくつかの格があり、若手は短編でデビュー、人気があればサイクル(ブロック)三冊の執筆を任されることも多い。
 
*日本のゲーム小説との一番の違いは、複数の作家が交代で執筆していることだろう。作家にも人気や実力でいくつかの格があり、若手は短編でデビュー、人気があればサイクル(ブロック)三冊の執筆を任されることも多い。
 
*ほとんどの小説はカードセットの発売直前に出版されている。イラストと同時進行で執筆されるため、作者はイラストレーター用の資料(スタイルガイド)を参考にしている。このため、作中に登場するクリーチャーがどのカードか特定できない場合がほとんどである。
 
*ほとんどの小説はカードセットの発売直前に出版されている。イラストと同時進行で執筆されるため、作者はイラストレーター用の資料(スタイルガイド)を参考にしている。このため、作中に登場するクリーチャーがどのカードか特定できない場合がほとんどである。
*初めてペーパーバック(海外版文庫本)を手に取った人は紙質の荒さに驚くかもしれない。マジックの小説に限らずペーパーバックはどれも同じようなものである。また、ほとんどの小説は表紙カバー以外にイラストが入っていない。ジュブナイル小説(ヤングアダルトもの)に慣れた人には辛いかもしれないが、実際のカードを見ながら読み進めると良いだろう。
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*初めてペーパーバック(海外版文庫本)を手に取った人は紙質の荒さに驚くかもしれない。マジックの小説に限らずペーパーバックはどれも同じようなものである。また、ほとんどの小説は表紙カバー以外にイラストが入っていない。実際のカードを見ながら読み進めると良いだろう。
 
**[[Mercadian Masques]]から[[Judgment]]までは章扉ごとにスタイルガイド(イラストレーターのための資料)から写したイラストが掲載されている。
 
**[[Mercadian Masques]]から[[Judgment]]までは章扉ごとにスタイルガイド(イラストレーターのための資料)から写したイラストが掲載されている。
  
すべて英語なので敷居が高く感じるかもしれないが、あらすじをある程度知っていればセリフだけ流し読みするだけでも十分楽しめる。
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すべて英語なのでハードルが高く感じるかもしれないが、あらすじをある程度知っていればセリフだけ流し読みするだけでも十分楽しめる。
 
[[フレイバー・テキスト]]とは物語の内容や記述が異なる部分もあるが、これはあくまでも別個のものとして、特にどちらかが間違っているというわけではない。
 
[[フレイバー・テキスト]]とは物語の内容や記述が異なる部分もあるが、これはあくまでも別個のものとして、特にどちらかが間違っているというわけではない。
  
*WotC社の小説紹介ページから最近発売された小説のさわりを読むことができる。実際に読んでみてから購入を検討してみても良いだろう。
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<!--*WotC社の小説紹介ページから最近発売された小説のさわりを読むことができる。実際に読んでみてから購入を検討してみても良いだろう。
**[[Kamigawa Cycle Sample Chapters:http://www.wizards.com/default.asp?x=books/magic/kamigawasample]]
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**[http://www.wizards.com/default.asp?x=books/magic/kamigawasample Kamigawa Cycle Sample Chapters]-->
 
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<!-- 用語解説ページにリストを載せると混乱する為、既刊一覧は↓のリストページに移動します。 -->
 
<!-- 用語解説ページにリストを載せると混乱する為、既刊一覧は↓のリストページに移動します。 -->
  
 
==参考==
 
==参考==
*[[背景世界/読み物#Novel|背景世界/読み物]](既刊一覧)
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*[[背景世界/読み物#小説・短編|背景世界/読み物]](既刊一覧)
 
*[[関連書籍]]
 
*[[関連書籍]]

2014年2月26日 (水) 20:44時点における最新版

ペーパーバック小説とは、ウィザーズ・オブ・ザ・コースト社より出版されているマジック:ザ・ギャザリングの背景ストーリーを描いた小説シリーズ。

1997年。マジックの成功により、WotC社は経営危機に陥っていた老舗のゲーム出版社、TSR社を買収した。WotC社の創業者ピーター・アドキンソン氏を筆頭に「ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)」のファンが多かった同社による、マジックの世界観に大きく影響を与えたD&Dを救うための買収だった。だが、この買収の副次的な効果としてファンタジー小説を多く出版していたTSR出版部をも傘下に収めたことにより、マジックの背景世界やストーリを解説するための小説をWotC社が出版できるようになったことは見逃せない。ウルザズ・サーガの発売に合わせてマジックの背景ストーリーを描いた公式な小説が発表され、現在では40冊を越える小説が入手可能である。

  • TSR買収前にもマジックの小説は出版されていたが、WotC社とは別の出版社から発売されていた。→初期小説シリーズ
  • 日本のゲーム小説との一番の違いは、複数の作家が交代で執筆していることだろう。作家にも人気や実力でいくつかの格があり、若手は短編でデビュー、人気があればサイクル(ブロック)三冊の執筆を任されることも多い。
  • ほとんどの小説はカードセットの発売直前に出版されている。イラストと同時進行で執筆されるため、作者はイラストレーター用の資料(スタイルガイド)を参考にしている。このため、作中に登場するクリーチャーがどのカードか特定できない場合がほとんどである。
  • 初めてペーパーバック(海外版文庫本)を手に取った人は紙質の荒さに驚くかもしれない。マジックの小説に限らずペーパーバックはどれも同じようなものである。また、ほとんどの小説は表紙カバー以外にイラストが入っていない。実際のカードを見ながら読み進めると良いだろう。
    • Mercadian MasquesからJudgmentまでは章扉ごとにスタイルガイド(イラストレーターのための資料)から写したイラストが掲載されている。

すべて英語なのでハードルが高く感じるかもしれないが、あらすじをある程度知っていればセリフだけ流し読みするだけでも十分楽しめる。 フレイバー・テキストとは物語の内容や記述が異なる部分もあるが、これはあくまでも別個のものとして、特にどちらかが間違っているというわけではない。


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