ヴェラゾール/Verazol
提供:MTG Wiki
ヴェラゾール/Verazolはゼンディカーの夜明けのキャラクター。カードとしてはゼンディカーの夜明けの分かたれし水流、ヴェラゾール/Verazol, the Split Currentが初出。
目次 |
[編集] 解説
ゼンディカー/Zendikarのタジーム/Tazeem大陸のマゴーシ滝/Magosi Waterfallに棲む大蛇。大小二つの頭部を持ち、大きい方の頭には四つ叉に裂けた奇怪な口と、多数の眼がある(イラスト)。
ウマーラ河/Umara River最大の滝、マゴーシはおよそ300フィート(90m)もの高さを誇る。その頂上近くにあるマゴーシの上陸場/The Magosi Portageは旅人に人気の休息地点だが、ここでは夜のうちに決まって誰かが行方をくらます。噂によれば、滝の裏に触手ある強大な生物が棲んでいるという。
噂の正体、それはヴェラゾールだ。ヴェラゾールは強大なる双頭の蛇で、普段は滝の裏の水中洞窟の奥深くに潜んでいる。ヴェラゾールはまるで重力に縛られないかのように苦もなく滝を昇り降りし、滝の上でも下でも狩りを行う。上の頭は不運な旅人を喜んで喰らい、下の頭は滝壺の魚を好んで食す。
ヴェラゾールの存在はマーフォーク/Merfolkの間で代々伝えられており、ウマーラの災い/The Scourge of the Umara、マゴーシの悪魔/The demon of the Magosi、ハリマーの死/The death of the Halimarとして恐れられている。ヴェラゾールとは伝説であり、神話であり、ある者にとっては神だ。
[編集] 経歴
[編集] マゴーシの階段/The Magosi Steps
珊瑚兜/Coralhelmに向かうためマゴーシの崖を下るマーフォークの隊商は、突如としてパニックに陥った。滝の中から巨大な蛇が姿を現したのだ。同行するザレス・サン/Zareth Sanはその怪物を知っていた。ヴェラゾール、マーフォークに伝わる神話的存在だ。
アキリ/Akiriはザレスに隊商を任せ、彼らが逃げる時間を稼ぐべくヴェラゾールに立ち向かった。怪物は牛とマーフォークたちを喰らうのに夢中になり、背に乗ったアキリには気づいていないようだった。彼女は綱投げの技を用いて棘の生えた体を登り、頭に近づき、眼を攻撃しようとし――第二の頭に襲われ、宙に舞った。ヴェラゾールはずっとアキリを見ていたのだ。彼女は何とか着地したが、今度は第一の頭が迫っていた。
ザレスは覚悟を決め、跳んだ。落下するザレスを目にしたアキリは咄嗟に飛び降り、彼を助けたが、そこは遥か下方で、もはや恐ろしい暴食のさまは見えなかった。ザレスはアキリに自分を救わせることで、アキリの命を救ったのだ。
アキリとザレスはマゴーシの底で一日待ったが、誰も来ることはなかった。
[編集] 登場
[編集] 登場カード
[編集] 登場作品・登場記事
- A Planeswalker's Guide to Zendikar: Tazeem and Merfolk(Savor the Flavor 2009年12月2日 Magic Creative Team著、「a massive, tentacled creature」として存在が示唆されるのみ)
- The Magosi Steps/サイドストーリー第2話:マゴーシの階段(Magic Story 2020年9月10日 Miguel Lopez著)
- The Legends of Zendikar Rising/『ゼンディカーの夜明け』の伝説たち(Feature 2020年9月15日 Ari Zirulnik著)