シャーク
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シャーク(Shark)は、極端に不平等なトレードによって利益を得る行為。特にカードの価値に対する知識の乏しい初心者などを相手に、間違った強さを教えるなどして強引に成立させる場合を指す。また、それを行う人物。
- 高利貸しや悪徳金融のことを俗にシャークと表現することから転じてついたもの。直訳して「鮫」などとも。
概要
トレードとは本来、多少価値の差があって不平等に見えたりしても、相互の合意さえあるのならば他人がとやかく言うことではない。その意味で個々人の価値観や事情に大きく左右されるため、通常のトレードにおいてはシャークか否かの線引きというのはかなりあいまいである。
- レア1枚とコモン複数枚のような、いわゆる「格下げ」トレードは通常ほとんど成立しないが、例えば相手が「そのコモンのカードを無限収集しているコレクター」であればそのような条件でも快く了解することは十分ありえる。
しかし、そこに「初心者の無知につけこんでウソを吹き込む」などの悪質な行為が加わると話が変わる。トレードは一種の物々交換契約である以上、悪質な背信行為によって利益や財産を損失させた場合、詐欺罪に該当すると判断される場合もある。
- シャークトレードの標的とされる側をグッピーなどと言ったりする。
- グッピーともども、初期のマジック解説書「Learn Magic Cards」で紹介された言葉。日本語翻訳もあった本なので、この言葉が日本でも使われるようになった原因の1つだろう。
- シャークの話では、甲鱗のワーム/Scaled Wurmの話題になることも多い。極楽鳥/Birds of Paradiseと交換してもらったなど、もはや都市伝説と言っていいだろう。
- この手のトラブルが頻発したせいで、近年は「店内でのトレード禁止」「掲示板でのトレード交渉禁止」を明言しているカードショップやウェブサイトも少なくない。
- 掲示板の管理人やショップのオーナーには管理責任があり、シャークトレード(つまり詐欺という犯罪行為)が行なわれているとわかった場合なんらかの対策をする義務があるため、手間などの都合で全面禁止にせざるをえないケースが多いのである。