木人/Wickerfolk
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木人(もくじん)/Wickerfolkは、ダスクモーン/Duskmournの種族。
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解説
木人は生ける木製の構築物で、かつては血肉を持つ人間/Humanであった。ヴァルガヴォス/Valgavothの神格化/The Ascensionの初期の頃、館/The Houseの拡大が次元/Planeじゅうに及んでいることが認識されていくにつれ、多くの人々が恐怖から自らを守る方法を探し求めた。一部の者たちは、自らを変質させ、ヴァルガヴォスの飢えによる悪化を受けつけない姿に、そして不変で、無敵で、永遠に恐怖に対して安全な姿にすることを約束する、とある儀式を発見した。
しかしながら、人々はすぐに気づいた。その変質は肉体を生きた木に変える――だが精神はそのままだということに。儀式を受けた誰もが、精神はそのままだが外界から遮断され、死ぬこともできず、感覚を体験することもできない存在に、自らを閉じ込めてしまったと悟った。声帯がないため、苦悩を声に出すことすらできないのだ。
木人はほとんどの時間をじっと立ったまま過ごしており、命なき枝編み細工の像、もしくは木そのものとよく間違われる。それらははぐれた者を一度に一人ずつ狙うことを好み、集団を襲うことは避ける。木人は生存者/Survivorが自分に近づくのを待ってから行動を起こすことも多い。ひとたび犠牲者を捕まえたなら、それらは葉や枝の切れ端を、できるかぎりの隙間から――口から、目から、足の爪の下から――体内に送り込むことで寄生し、その者を内側と外側の両方から変質させる。
木人の中には、体内から感染性の胞子を出す者もいる。その胞子を充分に吸い込むと、人の関節は骨化し、皮膚は硬化するため、殺すことなく効果的に石化することができる。また、生存者が眠りにつくのを待ってから、根や蔓を伸ばして包み込む者もいる。
火は木人が最も恐れるものであり、木人に犠牲者を手放させる最も効果的な方法である。斧やマチェーテのような重い刃物も木人を破壊するのに適しているが、それらではすでに寄生された犠牲者を助けることはできない。
ゲームでの特徴
いずれもアーティファクト・クリーチャーで、カカシのクリーチャー・タイプを持つ。
登場
登場作品・登場記事
その他
- モチーフは古代ガリアで行われていたとされる、人型の檻の中に人間や家畜を閉じ込めたまま焼き殺す宗教儀式、ウィッカーマン(英:wicker man)だろう。1973年にこれを題材としたホラー映画『ウィッカーマン』が公開されており、ダスクモーン:戦慄の館のモダンホラーというモチーフとも合致する。