ドロスをうろつくもの/Dross Prowler
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ゾンビになったカミソリネズミ/Razortooth Rats。アーティファクト・クリーチャーの多いミラディン・ブロックのリミテッドでは活躍の場が限られているが、「カードの価値は環境で決まる部分が大きい」ことを再認識させるために復活したカードでもある。
基本セット第8版開発中に、アンデッドの王/Lord of the Undeadのお供となるゾンビを増やす必要があることが分かり、クリーチャー・タイプが変更されたという経緯がある。これ以前にも近い性能のゾンビとして、ダブルシンボルでタフネスが高い切り刻まれた軍勢/Severed Legionがあり、第8版ではそれが収録されている。カミソリネズミの代替品であるとともに、切り刻まれた軍勢の代替品でもあることが予想される。
だが、結局第9版にはカミソリネズミが、第10版には切り刻まれた軍勢が収録され、ドロスをうろつくものは未だ基本セット入りを果たせていない。理解に苦しむところであるが、第9版に関しては、ほぼ同時期にスタンダードで使用可能だった神河ブロックの黒の主要クリーチャー・タイプの1つがネズミであったことが理由かもしれない。
参考
- “ベーコン”の欠片(Wizards社;英語)
- ドロス/Dross(背景世界/ストーリー用語)
- カード個別評価:ミラディン - コモン