トロール/Troll
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トロール/Trollは種族の一つ。様々な次元/Planeに棲息する。目次 |
カルドハイム
カルドハイム/Kaldheimのトロールは領界/Realmの一つ、ノットヴォルド/Gnottvoldに住まう。ノットヴォルドの古代遺跡は、二種類の異なるトロールに幾分かの棲処をもたらす。二つのうち、小型で攻撃的な方のハギ/The Hagiのトロールは、まとまりのない群れで狩りを行いながら、ノットヴォルド中で暴れ回っている。彼らはトルガ/The Torgaのトロールにちょっかいをかけることを好む。トルガはより大型で、家族集団で暮らし、一度に何年間も眠ることがある。そのねぼすけのように見える性分とは裏腹に、不意にまどろみから起こされたトルガのトロールは激怒し、破壊的な大暴れを始める。それはそのトロールが疲れて新たな寝床を探すまで、何週間も続くことがある。
ハギ/The Hagi
ハギのトロールはトルガよりも小型で意地が悪い。とはいえ、ハギの中には驚くほどの大きさに成長する者もいる。彼らは特に知的とは言えず、その行動原理は基本的で原始的だ――最も多くの食料を得ること、最も良いねぐらを持つこと、最高のものを見つけること。それらのために彼らは緩い群れで移動し、混み合った巣で眠るが、その荒い気性は、喧嘩や抗争がありふれていることを意味する。
何世代にもわたって、ハギは古い遺跡の多くから漁れるものを漁ってきた。そして今も、まだ略奪されていない墳墓や石塚を探し続けている。彼らは通貨の類を用いないが、剣の欠片、ルーンが刻まれた金属細工、割れた杯は、ハギの氏族の間で重宝される有用品となっている。自分たちの文字は持たないものの、彼らは古の巨人/Giantのルーンの一部を解読し、ある種の粗野で初歩的な魔法を次第に開発していった。その魔法はほとんど制御できておらず、不意に爆発する傾向にある――ハギの魔道士の寿命は、他のトロールのそれよりも遥かに短い。
ほとんどの場合、ハギは素手で、あるいは古の武器の欠片を用いて戦う。ハギの他氏族から略奪を行う、あるいは欲しいものを持っているトルガの家族を襲撃する必要がある場合には、彼らは棒に岩を括りつけるか、その他の粗野な武器を作るが、物作りへの関心はそこまでだ。
トルガ/The Torga
トルガは草むした遺跡に、特に鬱蒼としたハムンダーの森/The Hamundar Forestにあるものに居を構える。彼らは小さな家族集団で暮らす傾向にあり、縄張りや食料源を巡って他の家族と定期的に衝突する。ハギとは異なり、彼らはシャーマン的で、自然界と深く繋がっており、多くの者が自然魔法や治癒魔法に熟達している。この自然との繋がりのために、トルガは信じられないほど力強く、驚くべき再生能力によってすぐに復活する。彼らはハムンダーの森を厳重に保護しており、森に踏み入るハギがいれば攻撃する。余所者の撃退は、異なる家族集団が協力して働く理由になる数少ないものの一つだ。
トルガは睡眠欲を最大の行動原理とし、眠ることに非常に長けており、一度に何年間も眠ることもしばしばである。あまりに長く眠るため、彼らは周囲の環境に溶け込んでしまう――長い間眠っているトルガは、巨岩や古い遺跡の一部とよく間違えられる。実際トルガの中には、ある種のカモフラージュとして、巨人の遺跡に近い場所を寝床に選ぶ者もいる。
やがて彼らの上に植物がはびこり、どこからがトルガでどこからが遺跡か分からなくなる。トルガは本来よりも早く起こされることをひどく嫌っており、眠りが妨げられると信じられないほど暴力的で野蛮になる。彼らは盲目的な憤怒とともに暴れ回り、通り道にあるものを何であれ破壊する――ハギのトロールを素手で真っ二つに引き裂くことも含めて。それは彼らが完全に疲れ果て、再び眠りに戻るまで続く。
関連ページ
- カルドハイム
- Planeswalker's Guide to Kaldheim, Part 2/プレインズウォーカーのためのカルドハイム案内 その2(Magic Story 2021年1月14日 Ari Zirulnik and Jenna Helland著)