アリーシャ/Alesha

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===名の真実/The Truth of Names===
 
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戦いにおいて初めて龍を殺した16歳のマルドゥの少年は、[[マルドゥ族/The Mardu Horde#戦名/War names|戦名/War name]]を授かる権利を得た。カンから望む戦名を尋ねられ、彼は――彼女は大声で宣言した、祖母の名、「'''アリーシャ'''/''Alesha''」を。カンとマルドゥの軍勢は迷いなくその名を復唱し、その日から彼女はアリーシャとなった。
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戦いにおいて初めて龍を殺した16歳のマルドゥの少年は、[[マルドゥ族/The Mardu Horde#戦名/War name|戦名/War name]]を授かる権利を得た。カンから望む戦名を尋ねられ、彼は――彼女は大声で宣言した、祖母の名、「'''アリーシャ'''/''Alesha''」を。カンとマルドゥの軍勢は迷いなくその名を復唱し、その日から彼女はアリーシャとなった。
  
それから3年後、新たなカンとなった彼女は氏族を率いて龍と戦っていた。彼女の的確な指示と彼女自身の攻撃により戦いが優勢に進む中、アリーシャは、多くの戦いを経験していながら未だ戦名を持たない[[マルドゥ族/The Mardu Horde#戦名/War names|柔らかな踵/Soft heel]]の[[オーク]]が、龍にとどめを刺す瞬間を見届けようとした――しかし、その時は訪れなかった。オークは龍の首ではなく、仲間を切り裂こうとしていた龍の鉤爪に切りつけ、その隙に他の戦士が龍の首を叩き切ったのだった。
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それから3年後、新たなカンとなった彼女は氏族を率いて龍と戦っていた。彼女の的確な指示と彼女自身の攻撃により戦いが優勢に進む中、アリーシャは、多くの戦いを経験していながら未だ戦名を持たない[[マルドゥ族/The Mardu Horde#戦名/War name|柔らかな踵/Soft heel]]の[[オーク]]が、龍にとどめを刺す瞬間を見届けようとした――しかし、その時は訪れなかった。オークは龍の首ではなく、仲間を切り裂こうとしていた龍の鉤爪に切りつけ、その隙に他の戦士が龍の首を叩き切ったのだった。
  
 
アリーシャはオークにその行動の真意を問い質したが、オークは知りませんと答えるだけであった。彼女はオークに対し、自分自身を知り、戦名を名乗るよう言った。憤ったオークは反駁した、自分の性別すら正しく認識できていない者が、他人に自分自身を知れと言うのかと。アリーシャが答えようとしたその時、最後の龍が攻撃を開始し、戦いが再開された。
 
アリーシャはオークにその行動の真意を問い質したが、オークは知りませんと答えるだけであった。彼女はオークに対し、自分自身を知り、戦名を名乗るよう言った。憤ったオークは反駁した、自分の性別すら正しく認識できていない者が、他人に自分自身を知れと言うのかと。アリーシャが答えようとしたその時、最後の龍が攻撃を開始し、戦いが再開された。

2015年3月29日 (日) 15:42時点における版

アリーシャ/Aleshaタルキール覇王譚ブロックのキャラクター。カードとしては運命再編死に微笑むもの、アリーシャ/Alesha, Who Smiles at Deathが初出。

目次

解説

タルキール/Tarkir氏族/Clanマルドゥ族/The Mardu Hordeの約1280年前[注釈 1]カン/Khan人間イラスト)。身体的な性は男性だが、性自認は女性であり[1]、公式記事における文法上の性も女性となっている(三人称はshe)。

弱冠19歳にしてカンに成り上がったアリーシャは、卓越した乗り手であり、優れた射手であり、剣の達人である。彼女は重刃の剣を手に、白兵戦へと大胆不敵に乗り込む。彼女はを蔑んでおり、害獣以外の何物でもないと信じている。戦闘では敵に対し自分に向かってくるように挑む。

経歴

名の真実/The Truth of Names

戦いにおいて初めて龍を殺した16歳のマルドゥの少年は、戦名/War nameを授かる権利を得た。カンから望む戦名を尋ねられ、彼は――彼女は大声で宣言した、祖母の名、「アリーシャ/Alesha」を。カンとマルドゥの軍勢は迷いなくその名を復唱し、その日から彼女はアリーシャとなった。

それから3年後、新たなカンとなった彼女は氏族を率いて龍と戦っていた。彼女の的確な指示と彼女自身の攻撃により戦いが優勢に進む中、アリーシャは、多くの戦いを経験していながら未だ戦名を持たない柔らかな踵/Soft heelオークが、龍にとどめを刺す瞬間を見届けようとした――しかし、その時は訪れなかった。オークは龍の首ではなく、仲間を切り裂こうとしていた龍の鉤爪に切りつけ、その隙に他の戦士が龍の首を叩き切ったのだった。

アリーシャはオークにその行動の真意を問い質したが、オークは知りませんと答えるだけであった。彼女はオークに対し、自分自身を知り、戦名を名乗るよう言った。憤ったオークは反駁した、自分の性別すら正しく認識できていない者が、他人に自分自身を知れと言うのかと。アリーシャが答えようとしたその時、最後の龍が攻撃を開始し、戦いが再開された。

アリーシャはそのオークの戦いを見守り、彼が十分な強さを持ちながら、マルドゥとしては異端とも言える戦い方をしていることに気づいた。彼は自分が龍殺しの手柄を上げるための行動ではなく、仲間の命を守るため、そして仲間が龍を殺す道を開くための行動を取っているのであった。

戦いが終わり、アリーシャはオークに今日成し遂げた栄誉の行いと、望む戦名を尋ねたが、どちらもないと言うのが彼の答えであった。彼の近くで戦っていた戦士たちは皆、オークが自分たちを助けてくれたことを証言した。彼女は改めてオークに告げた、私は自分自身を知っており、お前のことも知っている。自らの行いが、他の戦士のように栄誉あるものでないというお前の考えは誤りであると。やがてオークは答えた、今日の戦いについて自分にもできる話がある、ただの一撃で龍を倒し、その顔に戦いの喜びを纏っていた戦士の話が。俺は自分自身を知らないが、貴女のことは知っている。そして彼は叫んだ、俺は貴女を「死に微笑むもの、アリーシャ/Alesha, Who Smiles at Death」と呼ぶと。マルドゥの軍勢は彼女の名を復唱した――新たな名を。

カンの落日/Khanfall

サルカン・ヴォル/Sarkhan Volウギン/Uginの命を助けてから数年後、龍の大嵐/Dragon tempestsは激しさを増し、かつてないペースで新たな龍が生まれていた。氏族と龍のパワーバランスは崩れた。

ジェスカイ道/The Jeskai Wayのカン、シュー・ユン/Shu Yunはこの事態を受け、以前までのタルキールでは到底実現し得なかったこと――5氏族のカンによる頂上会談を主催した。彼の呼びかけに応じ、レイハン/Reyhan、タシグル/Tasigurヤソヴァ/Yasova、そしてアリーシャがダルガー要塞/Dirgur Strongholdに集まった。しかしその会談の最中に、龍の襲来を告げる鐘が鳴らされた。

シルムガル/Silumgar率いる龍たちがオジュタイ/Ojutaiの群れと合流し、こちらへ向かってきていた。龍は通常他の種の龍と共闘することはないが、カンを一網打尽にできるというなら話は別だ――タシグルがいつの間にか姿を消していたことから、彼がシルムガルと何らかの取引をし、この会談の情報を漏らしていたことは明白であった。アリーシャは陰気な笑みを浮かべて他のカンに言った、望んでいたことではないだろうが、今は共に龍と戦おうと。彼女たちは力を合わせて奮闘した。レイハンは戦死したが、ヤソヴァ、アリーシャと彼女の護衛2人は船に乗り込み、安全な塩路/The Salt Roadへ逃れることに成功した。

ヤソヴァと別れた後の帰り道、アリーシャは龍に屈した他のカンのことを、それによって全滅を免れた他の氏族のことを思った。彼女自身は龍の下僕となるくらいなら死を選ぶつもりだったが、マルドゥ全員の命が消えてしまうというのなら――。そのとき、背後からコラガン/Kolaghanが飛来し、3人は武器を構えた。コラガンは新たに生まれた龍を迎えるべく龍の大嵐に向かっていたが、アリーシャたちに気づき、かつてないほど彼女に近づいた。アリーシャとコラガンの目が合った。時が止まったかのような僅かな瞬間の後、コラガンは口を閉じ、アリーシャは弓を下げた。コラガンは再び龍の大嵐に向けて飛び去った。アリーシャは悟った、コラガンは他の龍のように支配者になることを望んでいるわけではない――私たちは龍に屈する必要はない、ただ龍に付いて行けばよいのだと。彼女は鞍に刺さっていたマルドゥのカンの旗印を投げ捨て、コラガンの後を追った。2人の護衛――瞳貫きのドーシン/Doshiyn Eye-Piercerと、ようやく戦名を授かったあの日のオーク、翼番いのジェイガン/Jagun Wingmate[2]――も一瞬の躊躇の後、アリーシャの後を追った。

登場

登場カード

カード名に登場

運命再編
アリーシャの先兵/Alesha's Vanguard

フレイバー・テキストに登場

運命再編
死に微笑むもの、アリーシャ/Alesha, Who Smiles at Death、荒野での交渉/Diplomacy of the Wastes電弧連鎖/Arcbond発火/Pyrotechnics

登場作品・登場記事

脚注

注釈

  1. ここでは、サルカン・ヴォルやナーセット/Narsetの時代から見て約1280年前ということ。

出典

  1. A Voice for VorthosDoug Beyerブログ)
  2. A Voice for Vorthos(Doug Beyerブログ)

参考

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