大天使の光/Archangel's Light
自分の墓地のカードの枚数の2倍のライフを回復できる呪文。さらにライブラリーも修復できる。
ゲーム終盤ともなればかなりのライフを期待でき、同時にライブラリーアウトも防ぐことができる。とはいえライフゲインという勝利に直結しない効果が8マナというのは流石に重すぎるため、かなり扱いにくい。ただしX呪文以外で一度の回復量をここまで膨大にしやすいカードは割と貴重なので、大量ライフゲインを活かせるような構成のデッキなら活躍できる可能性もある。
- 解決が終わるまで呪文はスタック上にあるため、大天使の光自身はライブラリーに戻されない。
- 回復量はこれに比べると少ないが、ライブラリー修復+回復という組み合わせには不死の霊薬/Elixir of Immortalityもスタンダードで共存している。
- 過去には同じ回復効果を持つ先祖からの貢ぎ物/Ancestral Tributeが存在していた。そちらは7マナダブルシンボルで、ライブラリー修復効果ではなくフラッシュバックを持つ。
開発秘話
[編集]このカードは没になったカードと差し替えるために作られたものである。元々闇の隆盛のこの神話レア枠にはライフ回復を含む強力なカードが入っていたが、プレイテストで問題があると判断され、デベロップの終了間際で別のカードに差し替えることになった。
差し替えるカードは「カード名やイラストが合致している」「印刷に自信があるものでなくてはいけない」という2つの条件があった。前者を満たすためにライフ回復カードとして作られ、後者に関しては、同じ状況下で作られて問題を引き起こした頭蓋骨絞め/Skullclampや梅澤の十手/Umezawa's Jitteの反省からカードパワーは低めに設定された。
回復量が膨大になる場合もあることから、このカードは神話レアの指針である「強烈になる可能性」を満たすカードと言える。しかし、Mark Rosewaterはこのカードが神話レアとしての魅力に欠けることを認めており、時間や制約に余裕があればレアになっていたとも語っている[1]。
2026年、Mark RosewaterのBlogatogにこのカードの原案について質問があり、マローが回答したことでその全容が明らかとなった[2]。
非公式/非実在カード
Wellspring of Healing (5)(白)エンチャント
あなたがライフを得るなら、代わりにその3倍のライフを得る。
Markは何かを倍にすることが好きであるが、3倍にしてみようと思ったことでこのカードをデザインしたという。3倍にするカードはのちに基本セット2021の焦熱の解放/Fiery Emancipationのデザインで実現した。
上述のとおりライフを得る値が強烈になる可能性からお蔵入りした格好だが、これ単体では何もせず、6マナのこれを出したうえでさらにライフを得るアクションのためにターンやマナを費やさなくてはならない。それほどの余裕が当時の環境にあったかというと、かなり疑問である。特に闇の隆盛には未練ある魂/Lingering Soulsと無形の美徳/Intangible Virtueが同時収録されており、スタンダードの白のデッキは白黒トークンをはじめとしたビートダウンデッキが主流になっていた時代である。総じて印刷されても問題ないようにも見え、どちらにしろカスレアになる運命は避けられなかったと思われる。
脚注
[編集]- ↑ Dark Shadows, Part 2 - Wayback Machine(2022年8月18日アーカイブ分)/暗き影 その2(Making Magic 2012年1月30日)
- ↑ Hi Mark! Regarding not remembering what the...(Blogatog 2026年9月21日 Mark Rosewater著)