トーク:神話レア

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[編集] 記事の書き換え

公式記事The Year of Living Changerouslyと食い違う記述を記事原文に準じた内容に書き換えました。主な変更点は以下の通り。

  1. 「主にストーリー上の重要な人物や物であるカードなどが入ることになっている。」
    The Year of Living Changerouslyでは「主にストーリー上の重要な」に該当する記述はありません。
    また、アラーラの断片以降のプレインズウォーカーと伝説クリーチャーに関した記述は「神話レアは主にストーリー上の重要な人物や物である」という前提の上でこそ意味のある解説のため削除しました。
  2. 「構築への影響に配慮して、2色地形や黒焦げ/Charのような実用的かつ汎用的な機能を持つカードは入らない。」
    The Year of Living Changerouslyでは、「構築への配慮」について言及はなく、「実用的な機能を持つカードは入らない」とまでは言っていません。
    また、原文の例示は「2色地形や黒焦げ/Char」でなく「2色地形のサイクルや変わり谷/Mutavault、黒焦げ/Char」なので本文に反映しました。

--ヴぁ 2009年9月20日 (日) 02:42 (JST)

[編集] 「変化の年」について

今回、神話レア本文の編集するに当たり、公式記事The Year of Living Changerouslyの和訳版「変化の年」を読んだことで、私はある種の誤解が生じうる理由に思い当たりました(公式サイトの言語設定を日本語にすれば和訳版を読めます)。有り体に言うと、この記事の翻訳には読み手への配慮が欠ける、あるいは正確ではない部分が含まれています。公式サイトに掲示されたテキストであることから、同じような誤解が繰り返される恐れが懸念されるため、ここに注記しておきます。少なくとも本Wiki上での間違いは防げるでしょう。

まず誤解について説明します。

日本では「『カードパワーの高いカードは神話レアにはならない』『実戦レベルのカードは神話レアにならない』『神話レアはストーリー上の重要な人物や物であるカードだ』そう公式がアナウンスした」といった認識がある程度定着しているようです。更にそれを踏まえた上で「ストーリー上の重要な役割を付け加えてしまえば強力なカードでも神話レア枠にねじ込める。(実際ねじ込んでいる)」といった意見もしばしば見られ、あまつさえ「神話レアは有力カードではないと宣言したにもかかわらず、全てがトーナメントレベルの強力なカードだ」といった明らかに事実に反した信じがたい分析・批判まで存在します。(もちろん私はここで個人の持つ意見を批判するのが目的ではありません)

次に英語原文と和訳版「変化の年」を比較して説明します。問題点を明確するため一部を太字に強調。

記事原文
(以下引用)This now leads us to the next question: How are cards split between rare and mythic rare? Or more to the point, what kind of cards are going to become mythic rares? We want the flavor of mythic rare to be something that feels very special and unique. Generally speaking we expect that to mean cards like Planeswalkers, most legends, and epic-feeling creatures and spells. They will not just be a list of each set's most powerful tournament-level cards.
We've also decided that there are certain things we specifically do not want to be mythic rares. The largest category is utility cards, what I'll define as cards that fill a universal function. Some examples of this category would be cycles of dual lands and cards like Mutavault or Char.(引用ここまで)
公式和訳
(以下引用)となると、次の質問が出てくるだろう。レアと神話レアを分けるものは何か?そしてもう一点。どんなカードが神話レアになるのか?我々は、神話レアをイメージ的に非常に特別で独自のものにしたいと思っている。一般的に言って、これにはプレインズウォーカーやほとんどの伝説のクリーチャー、あるいは伝承に残るようなクリーチャーや呪文なんかが入るだろう。単にセット内の最強のトーナメントレベルのカードが入るなんてことはない。
さらに我々は、神話レアに絶対にしない物をいくつか決めた。最大のカテゴリーは実用カード、すなわち、汎用的機能を満たすためのカードとして定義されるものだ。 このカテゴリーの例は、二色地形や、《変わり谷》や《黒焦げ/Char》といったカードだ。(引用ここまで)
翻訳の問題点
  1. 「単にセット内の最強のトーナメントレベルのカードが入るなんてことはない。」
    これは誤解されても仕方のない翻訳といえるでしょう。「神話レアには最強のトーナメントレベルのカードは含まれない」と読めてしまうからです。
    原文は「(神話レアとは)各セットにおける最強のトーナメントレベルのカードの一覧なんてものではない」くらいの意味合いです。端的に言えば「カードパワーによる分類ではない」ということであって、「セット内の最強のトーナメントレベルのカード」が神話レアに含まれる可能性は否定されていません。
  2. 「(神話レアに絶対にしない)最大のカテゴリーは実用カード、すなわち、汎用的機能を満たすためのカードとして定義されるものだ。」
    「utility cards」を「実用カード」と訳していることで、「実用的なカードは神話レアにはならない」といった誤読が生じやすくなっています。
    原文で「cards that fill a universal function(ある種の汎用的な(広く使われる・普遍的な)機能を満たしたカード)」と定義している通り、この「utility」は「実用的な、実用本位」というより「多目的な、いろいろな用途がある」の意味でしょう。私は編集に際して「多目的カード」としました。
  3. 「そしてもう一点。」
    最後に些細な指摘。「Or more to the point」は「より質問の核心に迫ると」くらいの意味合いで「そしてもう一点。」と質問を付加するものではありません(「レアと神話レアの違いはなに?というか、ズバリ神話レアのカードってなんなの?」といったニュアンス)。
修整

以上を踏まえて和訳版に微修整を加えると以下のようになるでしょう。私家訳に過ぎませんが参考までに。

となると、次の質問が出てくるだろう。レアと神話レアを分けるものは何か?いや、そもそもどんなカードが神話レアになるのか?我々は、神話レアをイメージ的に非常に特別で独自のものにしたいと思っている。一般的に言って、これにはプレインズウォーカーやほとんどの伝説のクリーチャー、あるいは伝承に残るようなクリーチャーや呪文なんかが入るだろう。神話レアは各セットにおける最強のトーナメントレベル・カードの一覧というわけではないのだ。
さらに我々は、神話レアに絶対にしない物をいくつか決めた。その中でも最大のカテゴリーは多目的カード、すなわち、ある種の汎用的機能を備えたカード、と我々が定義したものだ。このカテゴリーの例は、二色地形のサイクルや《変わり谷》、《黒焦げ》といったカードだ。

最後に、神話レアとの関連性がそれほど高くない部分についても、この「変化の年」には他にもげっそりさせられる誤解釈や日本語表現が散見されますので注意して下さい。

くどいようですが中でも酷い実例をあと少しだけ

  1. 「マジックは高級品だ」
    「the luxury of defining itself」の誤訳です。「マジックのなんたるかを定義できる贅沢」くらいの意味合いです。
    1. 原文「When Magic first began, it had the luxury of defining itself because it was the first of its kind.」
      1. 公式和訳「マジックが最初に始まったとき、それ自身が高級品だった。何せ、初めてのものだったんだからね。」
      2. ヴぁ意訳「マジックが誕生したとき、マジックにはマジックとはなんたるかを定義できる贅沢があった。なんせ草分けなんだからね。」
    2. 原文「We came to realize that we don't have the luxury of defining Magic solely against itself.」
      1. 公式和訳「我々は、マジックがそれ自身で高級品として定義されるべきものじゃないことを把握することとなったんだ。」
      2. ヴぁ意訳「我々は、マジックのなんたるかをマジック単独で定義できる贅沢がすでに失われたことを承知している。」
  2. 「数を噛み砕いていく」
    「crunch the numbers」の誤訳です。「計算をする、数値の検証をする」くらいの慣用表現です。

以上です。--ヴぁ 2009年9月20日 (日) 04:59 (JST)

より正確な表現に修整しました。--ヴぁ 2009年9月20日 (日) 09:11 (JST)
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