トーク:呼び声の鳴動/Sound the Call

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[編集] フレイバー・テキストの誤りについて

私の書いた以下の記述が元で編集合戦になっています。

フレイバー・テキストの日本語版に誤りがある。
原文は「If you call the wolves, ensure you have a worthy hunt, or you may become the hunted.(狼を呼び寄せるなら、あなたは実りある狩りを行うことを保障しなさい。さもなければ、あなたが獲物にされてしまう。)」である。
対して日本製品版は「狼を呼び寄せるんなら、いい獲物とするか、いい獲物になるかのどっちかなのを覚悟しておけ。」というように、「hunt」を「いい獲物」に置き換えて韻を踏むことに囚われており、「狼を獲物とする」という真逆の意味を持たせてしまっている。
訳語を「いい獲物」に拘るなら「いい獲物を与えるか、いい獲物になるか」ぐらいに翻訳しないと意味が通じない。

初めに主張を整理させていただきます。

  1. 該当記述を2回削除された61.27.38.222さんは「そもそも和訳に誤りが見られません。事実でない以上独善的な感想でしょう」とおっしゃられています。つまり、原文は「狼を呼び寄せた者(you)と呼び寄せられた狼は狩る狩られるの関係にある」という主張になります。
  2. 211.1.219.202さんは「誤りがある可能性がある(高い)」と記述を修正した上に、「呼び寄せた狼が狩猟対象なのか、それとも狼を利用して別のものを狩るのか、この文(原文)だけでは判断が難しい。」ともおっしゃっています。

原文はそんなに不明瞭なのでしょうか?私はそうは思いません。

まず常識的に考えて狼は狩猟をする動物です。伝承のWild Huntなどでは狼は猟犬のように扱われ、マジックのカードでも狩りの友として描写しているものは少なくありません。では、原文のyou(あなた)と狼はどういう立場にあるのでしょうか?原文を見てみましょう。

If you call the wolves,

仮定の話です。「あなたは狼を呼び出すなら、」

ensure A, or B

「Aを保証できないとBになってしまうだろう。」

Aの文とは、「you have a worthy hunt」

「have a hunt = 狩りをする」ですので、この場合は特に、あなたは「a worthy hunt(価値のある狩り)」をすることを誰かに対して保証しなければ、Bになるということです。
注意して下さい。狩りをすることが主題にあり、狩りの獲物が何かは問題としていません(もちろん狼を獲物にするとは書かれてはいない)。

次にBの文とは、「you may become the hunted」

仮定の話の結論です。「あなたは狩られる側になってしまうだろう」

あなたは狼を呼び出すなら、あなたは価値のある狩りをすることを誰かに対して保証しなければ、あなたは誰かによって狩られてしまうそうです。

原文ではyouとwolvesの他に何者も登場していません。誰かに当てはまる者は、狩猟をする動物であり、しばしば狩りの友として描かれる狼以外にありえないのではないでしょうか。仮に狼でない何かを当てはめるなら、それは何者でしょうか?この原文の流れで狼ほど無理なく当てはまるものはいますか?--ヴぁ 2010年5月4日 (火) 04:30 (JST)

この場合のensureは「特定の他の誰かに何かを保証する」というよりは、「確実に~する」という風に読んだ方が自然に感じられます。make sure (that) ~と同じですね。ただ、ヴぁさんが仰るように保証する対象が狼で単にそれが省略されている、と読めるような気もしますし、実際はカードの効果、背景など総合的に判断すると狩りの対象が狼ということは考えにくいとは思います。しかし誤訳と断言してしまうのも危ういと思ったので断定を避ける内容に修正しました。--211.1.219.202 2010年5月4日 (火) 20:23 (JST)
私の主張を支持して下さるけれど、日本語製品版は誤りと断定はできないということですね。
仮にensureを「確実に~する」と捉えて「あなたが価値のある狩りを確実に行わなければ、あなたは狩られる側になってしまうだろう」と読んだとしても、「狼を呼び寄せた者と呼び寄せられた狼は狩る狩られるの関係にある」と解釈するのは不合理に思えます。211.1.219.202さん自身も「狩りの対象が狼ということは考えにくい」と認められています。
「あなたと狼が狩る狩られる関係」という日本語製品版の原文解釈を否定できない(正しいかもしれないと考える)根拠とはどういった点でしょう?--ヴぁ 2010年5月15日 (土) 11:26 (JST)
一般論と言いますか、現実的に狼が狩りの対象になるということはあり得なくはないと思うんです。例えば狼によって被害が出て駆除されるとか、あるいは儀礼的な意味で狩られることもひょっとしたらあるかもしれません(これに関しては完全に想像ですが)。
そういった前提で原文を見ると、確かに「あなたと狼が狩る狩られる関係」であると読めなくもないと思うんです。特に「If you call the wolves」と言って狼を想起させたところで「have a worthy hunt」と言っているわけですから、「狼を狩るのか?」と思われないとも限らないような流れです。
もちろん、上で述べたようにフレーバーを書いた人物の意図したものが「あなたと狼が狩る狩られる関係」であるとは考えにくいと思うのですが、あくまで考えにくいだけであって、果たしてその可能性は完全に否定し切れるのだろうかと思ったわけです。--211.1.219.202 2010年5月21日 (金) 22:26 (JST)
返答ありがとうございます。
確かに狼が害獣とみなされるのは珍しいことではないでしょう。ただ、儀礼的な狼狩りはご自身も認めてらっしゃるように「一般論」からはかなり遠い話に思えます。だから、「あなたと狼が狩る狩られる関係」であるとは考えにくい、ことになるでしょう。
視点を変えて、他の言語と比較してみました(ロシア語は私にはさっぱりで、手頃な翻訳エンジンや辞書もなかったので除外しました)。
まず、フランス語、イタリア語、スペイン語はほぼ直訳のようです。
一方、ドイツ語、中国語、ポルトガル語では狩りを保証する相手がきちんと書かれています。
  1. ドイツ語版では、適切な狩りを保証する相手は「deine Jagdgesellschaft」→「あなたの狩りの仲間」。
  2. 中国語版、「召集狼群时,务必要有足以喂饱他们的猎物,否则你会变成遭猎的对象。」→「狼の群れを招集するとき、彼らの獲物を腹いっぱい食べさせられなければ、あなたが狩りの対象に変わることは間違いないだろう。」→「彼らの獲物を食べさせる」日本語としては違和感ありますけど、つまり「彼らに獲物を食べさせる」ということ。
  3. ポルトガル語版、「Se invocar os lobos, ofereça-lhes uma caça decente, ou a presa será você.」→「もし狼を呼び出すなら、彼らに適切な狩りを提供しなければ、餌食はあなたです。」
中国語、ポルトガル語ともに、狼を呼び出して狩りをさせる、という関係が読み取れると思います。単純に他言語版翻訳での多数決で決めることではないと思いますが、日本語製品版と異なる解釈が支持されていると言っていいようです。--ヴぁ 2010年5月29日 (土) 23:35 (JST)
他言語版との比較お疲れ様です。私はこれらの言語は分からないものですから、断言はできませんが、有力な根拠になりそうですね。背景などに加え、他言語版とは言え複数のプロの翻訳者の解釈が日本語版と異なるとなれば、日本語版に分が悪いと言わざるを得ません。誤訳の可能性は極めて高いと言ってしまっても良いかもしれません。
以上の点から私はヴァさんの意見を支持します。私としては記事もヴァさんが以前書かれた内容に差し戻して戴いても問題はありません。ただ背景や他言語版との比較については簡潔でも良いのでぜひ追記して下さい。説得力が増すと思います。--211.1.219.202 2010年5月30日 (日) 20:54 (JST)

ストーリー節を設け、フレイバー・テキスト解釈を他言語版との比較を含めた解説に変更しました。--ヴぁ 2010年6月20日 (日) 18:01 (JST)

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