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− | '''リス'''/''Squirrel''は、[[クリーチャー・タイプ]]の1つ。[[カード]]としての登場よりも[[クリーチャー]]・[[トークン]]が持つタイプとして登場する事が多い。 | + | '''リス'''/''Squirrel''は、[[クリーチャー・タイプ]]の1つ。 |
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| + | [[カード]]として存在するのは[[オデッセイ]]で登場した[[クローサの獣/Krosan Beast]]と[[リスの群れ/Squirrel Mob]]のみ。カードよりもむしろ[[トークン]]として多く登場しており、専用のトークン・カード[[Squirrel]]も存在する。 |
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| + | {{#card:Krosan Beast}} |
| {{#card:Squirrel Mob}} | | {{#card:Squirrel Mob}} |
− | {{#card:Helica Glider}}
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− | {{#card:Chatterfang, Squirrel General}}
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− | 初出は[[ウェザーライト]]の[[うろの下僕/Liege of the Hollows]]が[[生成]]するクリーチャー・トークンが持つタイプ。[[アングルード]]では[[Squirrel Farm]]と共に[[トークン・カード]]、[[Squirrel]]が収録された。[[オデッセイ・ブロック]]で隆盛し、多くのトークン生産カードと共に[[クローサの獣/Krosan Beast]]、[[リスの群れ/Squirrel Mob]]と初めてトークン以外のリスが登場した。[[時のらせん]]では[[部族カード]]の[[群がりの庭/Swarmyard]]が収録されたがリスを出すカードは登場しなかった。
| + | カードであるリスはどちらも[[緑]]で自身を大きくする[[能力]]を持つ。リス・トークンはすべて緑の1/1であり、リス・トークンを出すカードそのものもすべて緑である。 |
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− | 以降は[[統率者戦用セット]]や[[モダンホライゾン]]シリーズといった[[サプリメント・セット]]でリスを扱う新規カードが登場することが多い。また、[[アン・セット]]での登場機会も多く、リス関連のカードも複数登場している。
| + | リスの[[ロード (俗称)|ロード的存在]]は[[錯乱した隠遁者/Deranged Hermit]]、[[リス番/Squirrel Wrangler]]、[[木の実拾い/Nut Collector]]など。しかし、このうち錯乱した隠遁者は、リスを強化する目的で[[戦場に出す]]ことは稀である。 |
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− | [[オデッセイ]]以降、長らく[[本流のセット]]での登場は見られなかったが、[[イコリア:巨獣の棲処]]にておよそ20年ぶりとなるスタンダード[[リーガル]]のリス・カードが登場し([[#開発秘話]]も参照)、以降も新種が登場している。[[モダンホライゾン2]]では[[黒緑]]のテーマに選ばれ、過去最多数のリス関連のカードが登場した。 | + | [[昆虫]]・[[ネズミ]]・[[蜘蛛]]と兼用の[[部族 (俗称)|部族]][[土地]]、[[群がりの庭/Swarmyard]]も存在する。 |
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− | カードであるリスは[[緑]]と[[白]]と[[黒緑]]に存在し、[[アン・カード]]も含めれば[[黒]][[単色]]と[[アーティファクト]]にも存在する。リスの[[色の役割|1種色]]は緑で2種色は黒であり、将来的に白にはリスより[[ハツカネズミ]]が多くなるだろうと予告されている<ref name="OddsEndsModernHorizons2,Part1">[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/odds-ends-modern-horizons-2-part-1-2021-06-21 ODDS & ENDS: MODERN HORIZONS 2, PART 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0035177/ こぼれ話:『モダンホライゾン2』 その1]([[Making Magic]] [[2021年]]6月21日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
| + | また、[[アンヒンジド]]には自分自身をリスに変える[[Form of the Squirrel]]がある。 |
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− | [[部族カード]]は多数存在する。[[ロード (俗称)|ロード]]には[[錯乱した隠遁者/Deranged Hermit]]、[[木の実拾い/Nut Collector]]、[[深き森の隠遁者/Deep Forest Hermit]]、[[リスの君主/Squirrel Sovereign]]、[[囀り吐き/Chitterspitter]]、[[リス伯爵/Earl of Squirrel]](アン・カード)、リスの数だけ[[強化]]される[[リスの群れ/Squirrel Mob]]、一時全体強化の[[リス番/Squirrel Wrangler]]、[[リスの巣の守り手/Drey Keeper]]、[[昆虫]]・[[ネズミ]]・[[蜘蛛]]と兼用で[[再生]]させる[[土地]]の[[群がりの庭/Swarmyard]]、リスおよびリスの[[絵|アート]]を参照する[[Acornelia, Fashionable Filcher]](アン・カード)が存在する。
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− | リス・トークンはすべて緑の1/1であり、リス・トークンを[[生成]]するカードもほぼ緑である。(→[[トークン一覧]])
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− | [[伝説の]]リスは[[秘密を知るもの、トスキ/Toski, Bearer of Secrets]]と[[リスの将軍、サワギバ/Chatterfang, Squirrel General]]、アン・カードの[[Acornelia, Fashionable Filcher]]の3枚。
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− | *[[ウルザズ・レガシー]]版の[[樫の力/Might of Oaks]]の{{Gatherer|id=8822}}に描かれたリスは人気が高く、クローサの獣の能力もそれを元にしていると思われる。
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| *[[トークン]]として大量生産しやすいため、よく[[対立/Opposition]]と共に使われる。→ [[リス対立]] | | *[[トークン]]として大量生産しやすいため、よく[[対立/Opposition]]と共に使われる。→ [[リス対立]] |
− | *日本では、リスは可愛い生物であるが、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]におけるリスはクローサの獣や[[リスの巣/Squirrel Nest]]の[[フレイバー・テキスト]]などに表されるように注意すべき獣として描かれている。 | + | *一般にリスは可愛い生物であるが、[[マジック]]におけるリスはクローサの獣や[[リスの巣/Squirrel Nest]]の[[フレイバー・テキスト]]などに表されるように注意すべき獣として描かれている。 |
− | **アメリカでは、野生化したものが人工物をかじったり人に襲いかかったりすることから、害獣扱いもされている。
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| **リス・トークンが[[熱心な士官候補生/Eager Cadet|新兵]]1人に匹敵するあたり、マジックのリスは我々の知るリスとは文字通り次元が違う存在なのかもしれない。 | | **リス・トークンが[[熱心な士官候補生/Eager Cadet|新兵]]1人に匹敵するあたり、マジックのリスは我々の知るリスとは文字通り次元が違う存在なのかもしれない。 |
− | *リスをテーマにしたサプリメント・セットとして、[[Secret Lair Drop Series/2020年#We Hope You Like Squirrels|Secret Lair Drop Series: We Hope You Like Squirrels]]が存在する。
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− | ==開発秘話==
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− | もともと[[草陰の待ち伏せ/Waiting in the Weeds]]がリス・トークンを[[生成]]する最初のカードになる予定であったが、{{Gatherer|id=3421}}に猫が描かれていたため[[猫]]・トークンを生成する効果に変更されてしまった<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/squirrel-my-dreams-2002-07-22 Squirrel Of My Dreams]([[Making Magic]] [[2002年]]7月22日 [[Mark Rosewater]]著)
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− | </ref>。これを不満に思ったリス愛好家の[[Mark Rosewater]]によって、以降リスがたびたび推されることになった。
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− | 当初はさほど注目されていなかったクリーチャー・タイプだったため、Markはより注目度の高いリス関連のカードを作りたいと考え、その結果誕生したのが[[錯乱した隠遁者/Deranged Hermit]]である<ref name="AModernApproach,Part1">[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/modern-approach-part-1-2021-05-24 A Modern Approach, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0035064/ モダンの手法 その1]([[Making Magic]] [[2021年]]5月24日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。錯乱した隠遁者は大成功を収め、その[[トーナメント]]での活躍に加え、リスの大ファンであるMark自身が[[オデッセイ・ブロック]]でリスを大いに推したことが合わさり、[[プレイヤー]]はもとより、[[ウィザーズ・オブ・ザ・コースト|ウィザーズ社]]内でもリスが注目を集めることになった。
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− | しかし、注目を集めすぎたことが災いしブランド・チームに苦言を呈されてしまう。ブランド・チームはコミカルなリスを「マジックで扱うにはいささか馬鹿げすぎている」と判断し、[[開発部]]に黒枠でリスを扱うことをやめさせてしまった。以降、リスにとっては長い暗黒時代が訪れた。当然これに納得していなかったMarkはリスの復権に向けて動き、アン・セットやサプリメント・セットで徐々にリスを収録させ、リスファンの数を増やしていくことに成功した。この努力は遂に実を結び、最終的に、[[イコリア:巨獣の棲処]]にておよそ20年ぶりとなる黒枠のリス([[らせん樹の滑空獣/Helica Glider]])を世に放つことに成功した<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/ikoria-beholder-part-1-2020-04-20 Ikoria of the Beholder, Part 1]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0033957/ 『イコリア』の目 その1]([[Making Magic]] [[2020年]]4月20日 [[Mark Rosewater]]著)</ref>。
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− | [[モダンホライゾン2]]では、当初[[黒緑]]の[[ブースター・ドラフト|ドラフト]]・[[アーキタイプ]]は[[エルフ]]だったが、「(モダンホライゾン2という特別なセットにおいては)エルフでは面白みがなく、[[本流のセット]]でも実現できる」と判断した[[Aaron Forsythe]]によってリスがテーマに選ばれた<ref name="AModernApproach,Part1"/>。Mark Rosewaterは理由として「明るい雰囲気のカードが受け入れられるようになった」「コメディを棚上げにし真剣になりすぎていた」「ウィザーズにリス嫌いがいなくなった」の3つを挙げている<ref name="OddsEndsModernHorizons2,Part1" />。
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− | ==脚注==
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− | <references/>
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| ==参考== | | ==参考== |
− | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/feature/join-pest-2002-07-24 Join P.E.S.T.!](Feature 2002年7月24日 [[Ben Bleiweiss]]著) | + | *[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/mr30 わが夢、リス・トークン―リス・トークン誕生秘話](Wizards社;英語) |
| + | *[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/daily/bb30 P.E.S.Tに参加しよう!―リスに反旗を翻せ](Wizards社;英語) |
| *{{WHISPER検索/サブタイプ|Squirrel|リス(Squirrel)}} | | *{{WHISPER検索/サブタイプ|Squirrel|リス(Squirrel)}} |
− | *{{WHISPER検索/カードテキスト|{Squirrel}|リス(Squirrel)}} | + | *{{WHISPER検索/カードテキスト|{Squirrel}|リス・トークン}} |
| *[[クリーチャー・タイプ解説]] | | *[[クリーチャー・タイプ解説]] |
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| [[Category:クリーチャー・タイプ|りす]] | | [[Category:クリーチャー・タイプ|りす]] |