Susan Van Camp
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スーザン・ヴァン・カンプ(Susan Van Camp)は、マジックの女流イラストレーターの1人。アーティストであり、漫画家でもあり、ゲームデザインも手がけるマルチ・クリエイター。
ミシガン州フリントで生まれる。彼女は7人兄弟のうちの1人で、両親はスーザンらを育てるために働きづめだった。彼女がアーティストとしての仕事につくのを推してくれたのは母親だった。
学校ではつまらない勉強よりもとにかく落書きに勤しんでおり、逆にそれが絵の仕事や企画の土台になったのだと彼女は語る。
フライング・バッファロー社で、スティーヴ・ジャクソンの「カー・ウォーズ」や「トンネルズ&トロールズ」の広告や挿絵の仕事が、彼女の初仕事だった。次に彼女はコミックをいくつかてがける。「Tales from the Anniverse」や「Varcel's Vixens」を描くが、「Varcel's Vixens」のシリーズは好きではあるものの、十分に生活していくことが出来なかったようである。
やがて彼女はSFとファンタジーのゲームコンベンションに顔を出すようになる。そこで絵を発表しているうち、たくさんの人と交流を持つようになり、やがてはディーラーとして自分の絵をコンベンションで販売するようになっていった。
マジックとの関わりは、1994年の夏、やはりGenCon(アメリカでは有名な大規模コンベンション)で、Jesper Myforsからスカウトを受けたことがきっかけだった。彼女のイラストはアラビアンナイトから収録され、テンペストで最後となっている。
また彼女はRed Empire、Nuclear War、Colonial Zulu's、ウォーハンマー、Diablo II、リネージュと、ゲーム好きでもあるが、やはりTRPGが一番好きなようだ。しかし、忙しいなかでT&TやD&Dを遊ぶのは1回のゲームに時間がかかりすぎるため、彼女は「Dragon Storm」という新しいゲームシステムのゲームを開発する。それは、忙しいなかでもTRPGを遊べるようなものだそうだ。
幼い頃からホビーショップでミニチュア・フィギュアを買うのが趣味だったが、Markという男の子にルーンクエストに誘われたことをきっかけにTRPGの世界を体験する。それを縁にMark氏と結婚、現在は1匹の猫と2匹の犬とともに暮らす。当時のTRPG仲間とは毎週末に家に集まって、TRPGを楽しんでいるそうである。
どんどんリアル志向の続くマジックのイラストで、彼女のイラストはやはり素朴すぎたのだろうか。彼女の描く動物たちはどれも愛らしく、草陰の待ち伏せ/Waiting in the WeedsやWillow Priestessでは猫好きがよく現れているものだろう。特筆すべきはレジェンドのGlyphシリーズをすべて描いていることだろう。その他には、トーナメントシーンではおなじみのジャッカルの仔/Jackal PupやHymn to Tourachあたりが有名なカードである。いわくつきのワイルーリーの狼/Wyluli Wolfを描いたのも彼女である。