「MoMa」を編集中
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− | '''MoMa'''('''モマ''')は、[[ | + | '''MoMa'''('''モマ''')は、[[マジック]]史上最強クラスの[[コンボ]][[デッキ]]。名前の由来は[[精神力/Mind Over Matter]]。 |
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− | 基本的な動きは以下の通り。 | + | 基本的な動きは以下の通り。[[水蓮の花びら/Lotus Petal]]などの[[軽い|軽]][[マナ・アーティファクト]]を並べ、[[トレイリアのアカデミー/Tolarian Academy]]で大量の[[マナ]]が出せるような状況を作る。さらに[[意外な授かり物/Windfall]]や[[時のらせん/Time Spiral]]等で[[手札]]を補充させ、[[精神力/Mind Over Matter]]で手札を更に大量のマナに変え、その莫大なマナをもって相手に止めを刺す。止めのカードとしては[[ドロー]]を兼ねた[[X火力]]として[[天才のひらめき/Stroke of Genius]]がメインであるが、[[タワーデッキ]]等の[[ライブラリーアウト]]がほぼ効かない相手や、60マナを生み出せず、少ないマナで止めを刺す必要が出てきた時の保険に、[[火の玉/Fireball]]も採用されることが多かった。 |
− | 火の玉を採用すること、またゲームの半分以上が[[ミラーマッチ]]になりかねない程のMoMaの海において、[[紅蓮破/Pyroblast]] | + | 火の玉を採用すること、またゲームの半分以上が[[ミラーマッチ]]になりかねない程のMoMaの海において、[[紅蓮破/Pyroblast]]等の[[色対策カード]]([[エクステンデッド]]では[[ゴリラのシャーマン/Gorilla Shaman]]などの[[マナ・アーティファクト]]破壊)を使うためもあって、[[タッチ]]赤のタイプが主流になった。 |
当時のスタンダードの禁止カード10枚の内6枚の原因となり、全ての[[構築]]環境を荒れさせ「[[MoMaの冬]]」を生み出した。その凶悪さは、 | 当時のスタンダードの禁止カード10枚の内6枚の原因となり、全ての[[構築]]環境を荒れさせ「[[MoMaの冬]]」を生み出した。その凶悪さは、 | ||
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'''第一段階(序盤)がコイントス。'''<br> | '''第一段階(序盤)がコイントス。'''<br> | ||
'''第二段階(中盤)がマリガンチェック。'''<br> | '''第二段階(中盤)がマリガンチェック。'''<br> | ||
− | '''第三段階(終盤) | + | '''第三段階(終盤)が――先手第一ターンだ。'''<br> |
− | + | と言う、傍から見ればとんでもないジョークを生み出す原因となったほどである。実際、カード・プールの狭い[[スタンダード]]ですら[[1ターンキル]]の発生する確率が5%を超えていたのである。カードプールの広がる[[エクステンデッド]]や[[ヴィンテージ]](当時は[[Type1]])ではもっと酷い。 | |
− | + | [[手札]]が無いとコンボが回らないため、強いて言えば[[手札破壊]]が弱点であるとも言えるが、単に手札破壊を多めに積んだ程度ではまるで役に立たなかった。[[時のらせん/Time Spiral]]等のせいで一瞬で7枚まで手札が回復してしまうため、MoMaを機能不全に陥らせるほど手札を破壊するには完全に0枚に縛っておく必要があり、そして一般的な手札破壊の手段ではそれは無理に近かった。せいぜいコンボが途中で止まってしまうのを期待できる確率がいくらか上がると言った程度でしかなく、結局は勝つためにはMoMaより相手を早く倒す→自分もMoMaでやられる前にやる、と言った結論に達してしまうのであった。 | |
− | + | *高速化と安定性のために投入された[[古えの墳墓/Ancient Tomb]]、[[魔力の櫃/Mana Vault]]、[[真鍮の都/City of Brass]]によりみるみる自分のライフが削れて、マイナスになることも珍しくない。その為、[[バーン]]が対MoMaの最有力であった。 | |
− | よく対戦が[[ソリティア]] | + | よく対戦が[[ソリティア]]になってしまうと言われるが、使われる側からするとソリティアより酷い。相手が意外な授かり物や時のらせんをプレイするたび、自分もライブラリーを切り直したりカードを引いたりする必要があるので、非常に面倒なのだ。[[金澤尚子]]女史曰く、「対MoMa用サイドボードはドラムバック満タンに詰めた漫画ガラスの仮面」だそう。ゲームが始まってすぐにソリティアになってしまうので、漫画でも読んで暇をつぶしているのが一番だと言う意味らしい。 |
− | *[[ | + | *実は[[エターナル]]では現在[[精神力/Mind Over Matter]]は禁止カードや制限カードでないため、もしかすると…。 |
− | + | *2011年1月1日よりレガシーで使用可能となるので再びドリームホールモマが使用可能になる。 | |
− | + | * [[精神壊しの罠/Mindbreak Trap]]で一応対策が可能。 | |
− | *[[1ターンキル]] | + | *[[R&D]]では、[[ウルザズ・サーガ]]の開発時からMoMaのようなデッキを組めることは知っていた。実際にテストデッキも作ってテストプレイしたのだが、結論は「勝利前に高確率で手札が尽きる。リスクの強いコンボデッキとしては妥当」。こんな結論が出てしまった理由となる最大かつ致命的ミスは、[[意外な授かり物/Windfall]]と[[時のらせん/Time Spiral]]の存在を見落としていたことである。 |
− | + | *[[1ターンキル]]率の高さなど、純粋な凶悪さだけで言えば[[メグリムジャー]]や[[ロング・デック]]等さらに上が居るが、MoMaはこれらと違って大きな大会で活躍する機会があったという点で一線を画する。→[[MoMaの冬]] | |
− | + | == 変遷 == | |
− | + | 精神力が禁止されるまでの間に「キーカードが禁止される→代わりのカードを探す」ということを繰り返したため、時期によって大きく3つの型に分けられる。 | |
− | * | + | *初期型は上で説明された、トレイリアのアカデミーで大量のマナを出すタイプである。→[[#初期型(スタンダード)|初期型]] |
*中期型は禁止されたトレイリアのアカデミーの代わりに[[ドリーム・ホール/Dream Halls]]で精神力を[[戦場]]に出し、[[魔力の櫃/Mana Vault]]から大量のマナを得る。→[[ドリームホールモマ]] | *中期型は禁止されたトレイリアのアカデミーの代わりに[[ドリーム・ホール/Dream Halls]]で精神力を[[戦場]]に出し、[[魔力の櫃/Mana Vault]]から大量のマナを得る。→[[ドリームホールモマ]] | ||
− | * | + | *後期型はさらに禁止されたドリーム・ホールと時のらせんの代わりにそれぞれ[[実物提示教育/Show and Tell]]と[[先細りの収益/Diminishing Returns]]を、スタンダード落ちした[[魔力の櫃/Mana Vault]]の代わりに[[厳かなモノリス/Grim Monolith]]を用いている。→[[実物提示モマ]] |
+ | また、エクステンデッドで[[High Tide]]を使用するバージョンは、[[ハイタイドモマ]]の名で呼ばれている。 | ||
− | + | ==初期型(エクステンデッド)== | |
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*備考 | *備考 | ||
− | **[[プロツアーローマ98]] 優勝 | + | **[[プロツアーローマ98]]優勝 |
− | ** | + | **使用者:[[Tommi Hovi]] |
*フォーマット | *フォーマット | ||
− | **[[エクステンデッド]]([[ | + | **[[エクステンデッド]]([[リバイズド]]〜[[第5版]]、[[ザ・ダーク]]〜[[ウルザズ・サーガ]]) |
{{#MagicFactory:df300173}} | {{#MagicFactory:df300173}} | ||
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− | + | 最初期型のMoMa。つまり、禁止カードが1枚も抜けていない完全体バージョンである。当然圧倒的なまでの強さを誇り、[[ミラーマッチ]]ばかりになるので、その対策の為に[[青]][[単色]]ではなく[[白]]と[[赤]]が数枚[[タッチ]]されている。 | |
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+ | ==初期型(スタンダード)== | ||
*備考 | *備考 | ||
**[[The Finals98]]優勝 | **[[The Finals98]]優勝 | ||
− | ** | + | **使用者:[[小宮忠義]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
**[[スタンダード]]([[第5版]]+[[テンペスト・ブロック]]+[[ウルザズ・サーガ]]) | **[[スタンダード]]([[第5版]]+[[テンペスト・ブロック]]+[[ウルザズ・サーガ]]) | ||
{{#MagicFactory:df100441}} | {{#MagicFactory:df100441}} | ||
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− | + | [[青]]使い、[[デッキチューナー]]として名高い[[小宮忠義]]の手により、こちらもメインで[[赤]]、[[サイドボード]]では更に[[白]]と[[黒]]をもタッチして[[ミラーマッチ]]に有利な構成となっている。[[紅蓮破/Pyroblast]]はミラーマッチにおいてだけでなく、対策カードである[[秘儀の研究室/Arcane Laboratory]]などにもよく効く。瞬殺コンボデッキでありながら4枚投入された[[不毛の大地/Wasteland]]も、ミラーマッチを考慮してのものである。 | |
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==参考== | ==参考== | ||
*[[デッキ集]] | *[[デッキ集]] | ||
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