最新版 |
編集中の文章 |
1行: |
1行: |
| {{#card:Camouflage}} | | {{#card:Camouflage}} |
− | [[ブロック・クリーチャー]]が[[ブロック]]する[[攻撃クリーチャー]]の指定を[[無作為に|ランダム]]にしてしまう[[呪文]]。
| |
| | | |
− | 1体の[[攻撃]]では全く[[効果]]はないが、複数体で攻撃すれば[[対戦相手]]のブロック・クリーチャー選択を撹乱することができる。[[回避能力]]持ちなどブロックできない攻撃クリーチャーが指定されると、その束のクリーチャーはブロックに参加できないことになるので、回避能力持ちを多く攻撃に参加させるとより効果的。
| + | 後に『[[変異]]』というシステムを生む、特殊な挙動をする[[呪文]]。 |
| | | |
− | *この[[カード]]を使うなら、無作為に選ぶための[[6面ダイス]]か何かを用意しておくべきだろう。
| + | 現状の[[Oracle]]は上記のように『攻撃クリーチャーのどれかを[[無作為に]]』選択するようになっており、カードゲームとしてどうやって選ぶべきか悩むだろうが、もともとのカードの[[テキスト]]では以下のように普通にカードだけで表現できるようになっていた。 |
− | **トランプのカードを使うとやりやすいかもしれない。例えば5体で攻撃するならば、各攻撃クリーチャーの上にハートのAから5までを1枚ずつ表向きで置いた後、ダイヤのAから5までを裏向きでランダムに並べる。裏向きのトランプに対してブロック・クリーチャーを指定させてから表を公開し、数が一致するクリーチャーのブロックを試みたことにする。
| + | (以下、カードテキスト意訳) |
− | *[[カード名]]の''Camouflage''とはカモフラージュ(カムフラージュ)、つまり、儀装、ごまかし、迷彩、という意味。{{Gatherer|id=143}}を見ればなるほど納得である。
| + | あなたは攻撃クリーチャーを裏返しにし、順番を自由にいれかえて並べる。 |
− | *[[イラスト]]を描いた[[Jesper Myrfors]]氏は[[アーティスト]]にして、[[マジック]]の初代アートディレクターである。
| + | 防御プレイヤーはそれに好きなようにブロッカーを割り当て、その後攻撃クリーチャーを表に戻す。 |
− | *2004年[[アリーナ・リーグプロモ]]版の[[Circle of Protection: Art]]の[http://magiccards.info/arena/en/61.html イラスト]右上をよく見ると、{{Gatherer|id=143|このカードのイラストの人物}} が登場している。(→[http://archive.wizards.com/magic/images/mtgcom/arcana1000/cotd12172007_cop_art.jpg 拡大画像])
| + | 飛行クリーチャーを非飛行クリーチャーがブロックするような不正なブロッカーは戦闘から除外される。 |
| | | |
− | ==オラクルの変遷==
| + | やりたかった/表現したかったのは『攻撃者達はカモフラージュしているので、数はわかるがその正体はわからない。だからブロックできそうな者たちを適当に割り当てなさい』というようなこと。 |
− | 現状の[[オラクル]]は上記のように「攻撃クリーチャーのどれかを[[無作為に]]」選択するようになっており、カードゲームとしてどうやって選ぶべきか悩むだろうが、印刷時の[[テキスト]]では以下のように普通にカードだけで表現できるようになっていた(以下は[[オンスロート]]発売前のオラクル)。
| + | その意味で、後の[[変異]]の原型とも言えるし、その変異のとばっちりをうけてプレイアビリティが低下したカード、とも言える(元カードの『裏返しに置く』ができなくなったので、このテキストになった)。 |
| | | |
− | {{カードテキスト
| + | 現在のテキストおよび効果を見るとまるで『混乱の色の[[赤]]』のような代物だが、以前のテキストならそのフレーバー通りの[[緑]]っぽさがあるのが面白い。 |
− | |カード名=Camouflage
| + | |
− | |コスト=(緑)
| + | |
− | |タイプ=インスタント
| + | |
− | |カードテキスト=あなたがコントロールする攻撃クリーチャーを裏向きにし、あなたが望むならばそれらを並び替える。ブロック・クリーチャー指定ステップの開始時、それらのクリーチャーを再び表向きにする。不正なブロック・クリーチャーによってのみブロックされているクリーチャーはブロックされていない状態になる。すべての不正なブロック・クリーチャーを戦闘から取り除く。
| + | |
− | |PT=
| + | |
− | |背景=old
| + | |
− | }}
| + | |
| | | |
− | 攻撃クリーチャーが[[裏向き]]で正体の分からない状態となり、相手は正体の分からないままブロック・クリーチャーのブロックを割り当てなければいけない、といった能力であった。複数枚のカードの区別をつかなくするための「裏向き」であったため、攻撃クリーチャーに[[トークン]]がいると少し困ったことになっていた。
| + | *元のテキストでは、[[攻撃クリーチャー]]に[[トークン]]がいた場合に少し困ったことになっていた。 |
− | | + | *このカードを使うなら無作為に選ぶための[[6面ダイス]]か何かを用意しておくべきだろう。 |
− | [[変異]]登場前に裏向きの[[位相]]を用いた数少ないカードの1つであったが、オンスロート発売に伴う2002年10月のオラクル更新で裏向きを用いない現在に近い形に変更された。この変更で、自分以外の攻撃クリーチャーに対しても適用できるようになり、[[防御プレイヤー]]のクリーチャーが別の防御プレイヤーを攻撃しているクリーチャーをブロックする可能性もできた。 | + | *『完全カード辞典』の非公式訳では「無作為に」が抜けてしまっており、何がしたいのか分からないテキストになっている。この効果は無作為に選ばれなければ意味を成さないのだ。 |
− | | + | |
− | 多人数戦などを考慮してこれらを防止するため、2010年1月29日のオラクル更新で、[[唱える]]タイミングが「'''あなたの'''攻撃クリーチャー指定ステップ」に限定され、防御プレイヤーは自分(または自分の[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]])に攻撃しているクリーチャーしかブロックを割り当てられないように変更された。
| + | |
− | | + | |
− | 2010年1月29日の更新によって[[複数のクリーチャーをブロックするカード]]が1体しかブロックできないようになっていたため、2010年4月のオラクル更新で「そのプレイヤーがコントロールする、追加でクリーチャーをブロックできるクリーチャーは、追加の束に加えてもよい。」の一文が追加された。
| + | |
| | | |
| ==参考== | | ==参考== |
− | *[[カード個別評価:アンリミテッド・エディション]] - [[アンコモン]] | + | *[[カード個別評価:アンリミテッド(2nd)]] |