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− | '''無限'''(''Infinity'')とは、限りのないこと。しかし、'''[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]のルールにおいて「無限」というものは存在せず'''、「'''いくらでも大きい'''」という意味で使われる。
| + | =無限 (Infinity)= |
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− | *かつては[[総合ルール]]にも直接「無限は存在しない」旨が明記されていたが、現行の総合ルールでは直接的な記載はない。
| + | [[マジック]]では、「幾らでも大きい」という意味で、よく「無限」という言葉が使われる。 |
− | *[[ゲーム]]が、ある一群の行為を永久に繰り返すこと(これを[[無限ループ]]と呼ぶ)が可能な状況にあるとき、[[無限ルール]]の存在により、予め繰り返す回数を指定してその手順を[[省略]]することができる。その際も、マジックに無限は存在しないため、無限回を指定することはできない。1万回なら1万回、1億回なら1億回と、有限の非負整数のみが指定可能である。 | + | しかし、マジックのルールに「無限」というものは存在しない。[[http://whisper.wisdom-guild.net/cr/glossary.php?word=g_infinity_rule]] |
− | *たとえ阻止不可能な[[コンボ]]からいくらでも[[マナ]]が生産できる状況にあったとしても、生み出されるマナは常に有限である。
| + | *[[ゲーム]]が、ある一群の行為を永久に繰り返すこと(これを[[無限ループ]]と呼ぶ)が可能な状況にあるとき、[[無限ルール]]の存在により、予め繰り返す回数を指定してその手順を省略することができる。 |
| + | その際も、マジックに無限は存在しないため、無限回を指定することはできない。1万回なら1万回、1億回なら1億回と、有限の整数のみが指定可能である。 |
| + | たとえ阻止不可能な[[コンボ]]から幾らでも[[マナ]]が生産できる状況にあったとしても、生み出されるマナは常に有限である。 |
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− | ==[[アン・ゲーム]]における無限==
| + | *[[アンヒンジド]]の[[Mox Lotus]]は完全にこのルールに反しているが、[[銀枠]]なので気にしない。 |
− | [[アンヒンジド]]の[[Mox Lotus]]と[[Unstable]]の[[無限の精霊/Infinity Elemental]]は、実際に'''∞'''が扱われている。これらのカードを利用することで、「[[数]]」を参照する様々な要素が∞の値になりうる。 | + | |
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− | *かつては、アン・ゲームといえども([[X]][[呪文]]を[[唱える]]ときなど)数の指定に∞は使えないとされていたが、[[Unstable]]発売に際し[[Mark Rosewater]]に寄せられた[[古きバズバーク/Ol' Buzzbark]]に関する質問の回答を見るに、現在は可能であるようだ。[[古きバズバーク/Ol' Buzzbark]]の項も参照。
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− | ===ルール===
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− | 数学では、実数に+∞と-∞を加えた「拡大実数」という考え方がある。
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− | 公式裁定によれば、アン・ゲームではおおむねこの体系に則って処理されると考えられる。
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− | *四則演算は、「∞-∞」を除き、拡大実数の規則に従う。
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− | **∞に有限の数を足しても、∞である。
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− | **∞に∞を足すと、∞である。
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− | **∞から有限の数を引くと、∞である。
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− | ***Mox Lotusによる∞マナをいくら消費しても∞マナである。
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− | ***∞のダメージを有限点[[軽減]]しても、ダメージは∞である。
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− | **有限の数から∞を引くと、-∞である。
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− | ***有限のライフを持つプレイヤーが無限のライフを失った場合、ライフは-∞になり[[敗北]]する。
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− | **'''∞から∞を引くと、∞である。'''
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− | ***これは'''拡大実数の規則と異なる、マジック独自のルール'''。拡大実数では∞-∞と∞÷∞は定義されない。
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− | ***ライフ∞のプレイヤーが∞のライフを失った場合、ライフは∞であり敗北しない。
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− | ***[[トランプル]]を持つパワー∞のクリーチャーをタフネス∞のクリーチャーで[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]した場合、トランプルダメージは∞である。
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− | **∞と有限の数では、∞の方が常に大きい。-∞と有限の数では、-∞の方が常に小さい。
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− | ***何らかの方法で∞枚のカードを[[引く]]場合、ライブラリーが何枚あろうとライブラリーより多いカードを引くことになり、[[ライブラリーアウト]]で敗北する。
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− | **拡大実数では、+∞と+∞、-∞と-∞でどちらが大きいか比べることはできない。アン・ゲームでどうなるのかは公式裁定がない。
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− | ***パワー∞のクリーチャーをタフネス∞のクリーチャーでブロックした場合、[[ブロック・クリーチャー]]は破壊されるのかどうかで問題になる。
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− | ***上のライフの例と整合性を取るのなら、破壊されないと考えるのが自然であるが、トランプルダメージの例と整合性が取れないため、破壊されるとも考えられる。
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− | **∞に有限の数をかけると、∞である。
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− | **∞を有限の数で割ると、∞である。
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− | ***∞÷∞は拡大実数では定義されないが、アン・ゲームでは今のところその方法はなく、公式裁定がない。
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− | *無限であることが物理的に表せなくとも、数値の上で扱えるならば問題なく機能する。
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− | **何らかの方法で∞個の[[カウンター (目印)|カウンター]]や[[トークン]]を[[生成]]した場合など。
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− | ***∞体のトークンを攻撃させる場合、攻撃クリーチャーに指定できるのは有限体である。
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− | *計算するのではなく特定の値にする効果は、その値になり、∞ではなくなる。
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− | **マナ・プールに∞マナがあっても、フェイズやステップの終了時や[[枯渇/Mana Short]]を唱えた場合、[[マナ・プール]]は空になる。
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− | **無限大のダメージも、「すべて軽減する」効果によって0になる。
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− | **∞のライフを持つときに[[ドラゴン変化/Form of the Dragon]]を戦場に出したら、各[[終了ステップ]]の開始時にライフは5点になる。
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| ==参考== | | ==参考== |
| *[[ループ]] | | *[[ループ]] |
| + | <!-- -[[無限ルール]] |
| + | -[[無限ループ]] --> |
| *[[無限コンボ]] | | *[[無限コンボ]] |
− | *[[数]] | + | *[[無限マナ]] |
| + | *[[無限ライフ]] |
| + | *[[無限ドロー]] |
| + | *[[無限トークン]] |
| + | *[[無限ターン]] |
| + | *[[無限ダメージ]] |
| + | *[[無限強化]] |
| + | *[[無限ライブラリー破壊]] |
| *[[用語集]] | | *[[用語集]] |