「指輪があなたを誘惑する」を編集中
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− | {{#card:Call of the Ring}} | + | <!-- whisperに日本語訳がついたらこちらのコメントアウト解除+下記テキスト欄の削除 {{#card:Call of the Ring}}--> |
+ | {{カードテキスト | ||
+ | |カード名=Call of the Ring / 指輪の誘い | ||
+ | |コスト=(1)(黒) | ||
+ | |タイプ=エンチャント | ||
+ | |カードテキスト=あなたのアップキープの開始時に、指輪があなたを誘惑する。<br/>あなたがクリーチャー1体をあなたの指輪所持者に選ぶたび、あなたは2点のライフを支払ってもよい。そうしたなら、カード1枚を引く。 | ||
+ | |PT= | ||
+ | |Gathererid=618214 | ||
+ | |背景=legal | ||
+ | }} | ||
==定義== | ==定義== | ||
− | '''指輪があなたを誘惑する'''/''The Ring tempts you''とは、「[[あなた]]が[[コントロール]]する[[クリーチャー]] | + | '''指輪があなたを誘惑する'''/''The Ring tempts you''とは、「[[あなた]]が[[コントロール]]する[[クリーチャー]]1体を選ぶ。他のクリーチャーがあなたの指輪持ちになるか、他の[[プレイヤー]]がそれのコントロールを得るまで、そのクリーチャーはあなたの'''指輪所持者'''/''Ring-bearer''になる」を意味する。 |
指輪があなたを誘惑するに際し、そのプレイヤーが《指輪/The Ring》という[[名前]]の[[紋章]]を持っていないならば、それを得てから指輪所持者を決定する。 | 指輪があなたを誘惑するに際し、そのプレイヤーが《指輪/The Ring》という[[名前]]の[[紋章]]を持っていないならば、それを得てから指輪所持者を決定する。 | ||
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[[Wikipedia:ja:指輪物語|指輪物語]]のキーアイテム「[[一つの指輪/The One Ring]]」に誘惑され、その力を得ることを表した[[メカニズム]]。 | [[Wikipedia:ja:指輪物語|指輪物語]]のキーアイテム「[[一つの指輪/The One Ring]]」に誘惑され、その力を得ることを表した[[メカニズム]]。 | ||
− | + | あなたのクリーチャー1体を指輪所持者にし、能力を与えることができる。指輪があなたを誘惑するたびに能力が増加していき、4回目で全能力が解放される。5回目以降の誘惑でも、所持者の選び直しは依然として行える。 | |
[[指輪物語:中つ国の伝承]]では全ての[[色]]が使用可能である。指輪があなたを誘惑するたびに誘発する能力や、指輪所持者を参照する能力も収録されているほか、[[伝説のクリーチャー]]を参照する[[効果]]とも[[シナジー]]を形成している。同時発売の[[指輪物語:中つ国の伝承統率者デッキ]]でも扱われている。 | [[指輪物語:中つ国の伝承]]では全ての[[色]]が使用可能である。指輪があなたを誘惑するたびに誘発する能力や、指輪所持者を参照する能力も収録されているほか、[[伝説のクリーチャー]]を参照する[[効果]]とも[[シナジー]]を形成している。同時発売の[[指輪物語:中つ国の伝承統率者デッキ]]でも扱われている。 | ||
− | *指輪物語:中つ国の伝承の[[コレクター・ブースター]]でない[[ブースター・パック]]からは、片面に指輪の能力、もう片面に指輪の[[ルール]]が記された[[補助カード]]が封入されることがある<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/card-preview/the-tokens-of-the-lord-of-the-rings-tales-of-middle-earth The Tokens of The Lord of the Rings: Tales of Middle-earth™]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0036989/ 『指輪物語:中つ国の伝承』のトークン](Card Preview [[2023年]]6月9日 [[Clayton Kroh]]著)</ref> | + | *指輪物語:中つ国の伝承の[[コレクター・ブースター]]でない[[ブースター・パック]]からは、片面に指輪の能力、もう片面に指輪の[[ルール]]が記された[[補助カード]]が封入されることがある<ref>[https://magic.wizards.com/en/news/card-preview/the-tokens-of-the-lord-of-the-rings-tales-of-middle-earth The Tokens of The Lord of the Rings: Tales of Middle-earth™]/[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0036989/ 『指輪物語:中つ国の伝承』のトークン](Card Preview [[2023年]]6月9日 [[Clayton Kroh]]著)</ref>。 |
*クリーチャー1体を[[強化]]し、そのクリーチャーが[[戦場]]を離れても別のクリーチャーにつけかえられるという点では[[装備品]]に近いものがある。実際、初期デザイン(後述)では装備品であった。 | *クリーチャー1体を[[強化]]し、そのクリーチャーが[[戦場]]を離れても別のクリーチャーにつけかえられるという点では[[装備品]]に近いものがある。実際、初期デザイン(後述)では装備品であった。 | ||
− | * | + | *指輪所持者は伝説化するものの、[[レジェンド・ルール]]は同名の[[伝説のパーマネント]]にのみ影響するため、伝説でないクリーチャーを指輪所持者にしても基本的にデメリットはない。 |
+ | **無論、[[セラからの翼/On Serra's Wings]]など他の伝説化させる[[効果]]の影響下では話が変わる。 | ||
==ルール== | ==ルール== | ||
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*あなたがクリーチャーをコントロールしていなくとも、指輪があなたを誘惑することはできる。 | *あなたがクリーチャーをコントロールしていなくとも、指輪があなたを誘惑することはできる。 | ||
*指輪があなたを誘惑する[[効果]]を持つ呪文か能力が他に対象を選ぶ効果を持っており、それが解決時にすべて[[不正な対象]]であったなら、その呪文や能力は[[立ち消え]]、誘惑も行われない。 | *指輪があなたを誘惑する[[効果]]を持つ呪文か能力が他に対象を選ぶ効果を持っており、それが解決時にすべて[[不正な対象]]であったなら、その呪文や能力は[[立ち消え]]、誘惑も行われない。 | ||
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*指輪があなたを誘惑するたび、あなたがクリーチャーを1体でもコントロールしていたならば必ず1体を指輪所持者に選ばなければならない。これは[[対象]]を取らない。 | *指輪があなたを誘惑するたび、あなたがクリーチャーを1体でもコントロールしていたならば必ず1体を指輪所持者に選ばなければならない。これは[[対象]]を取らない。 | ||
*指輪所持者であることは[[パーマネント]]が持つ記号であり、[[コピー可能な値]]ではない。そのパーマネントが他の[[領域]]に移動したならば、それは新しい[[オブジェクト]]になるため指輪所持者でなくなる。 | *指輪所持者であることは[[パーマネント]]が持つ記号であり、[[コピー可能な値]]ではない。そのパーマネントが他の[[領域]]に移動したならば、それは新しい[[オブジェクト]]になるため指輪所持者でなくなる。 | ||
− | * | + | *各プレイヤーは《指輪/The Ring》という名前の紋章を1つしか持てず、そのプレイヤーの指輪所持者は同時に1体しか存在しない。 |
− | *指輪所持者が戦場を離れたり[[コントロール]] | + | *指輪所持者がクリーチャーでなくなっても、それは依然として指輪所持者である。 |
− | **指輪の効果を印刷した補助カードに明記されていないため、コントロールを奪われると指輪所持者でなくなることは忘れられがちである。[[リミテッド]]でも[[ | + | *指輪所持者が戦場を離れたり[[コントロール]]を奪われたり場合、すぐに次の所持者につけかえられるわけではない。再び「指輪に誘惑」されるまで、指輪所持者はいったん不在になる。 |
− | + | **指輪の効果を印刷した補助カードに明記されていないため、コントロールを奪われると指輪所持者でなくなることは忘れられがちである。[[リミテッド]]でも[[イシルドゥアの自筆の記録/Scroll of Isildur]]で、指輪を所持している[[ホビット庄のかかし/Shire Scarecrow]]を奪ったときなどに問題になり得る。 | |
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==開発秘話== | ==開発秘話== | ||
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[[セット・デザイン]]は、展望デザインの案では[[アーティファクト]]であることや複雑さの観点から問題があると判断し、[[オブジェクト]]ではなくパーマネントの「状態」へと変更し、最終的に紋章となった。また、[[ダンジョン]]メカニズムを参考に、徐々に能力を追加していくことで所有者が堕落と共にその力を増していくフレイバーを表現した<ref name="mm20230605">[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/crafting-the-ring-part-2 Crafting the Ring, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036976/ 『指輪』作り その2](Making Magic [[2023年]]6月5日 Mark Rosewater著)</ref>。 | [[セット・デザイン]]は、展望デザインの案では[[アーティファクト]]であることや複雑さの観点から問題があると判断し、[[オブジェクト]]ではなくパーマネントの「状態」へと変更し、最終的に紋章となった。また、[[ダンジョン]]メカニズムを参考に、徐々に能力を追加していくことで所有者が堕落と共にその力を増していくフレイバーを表現した<ref name="mm20230605">[https://magic.wizards.com/en/news/making-magic/crafting-the-ring-part-2 Crafting the Ring, Part 2]/[https://mtg-jp.com/reading/mm/0036976/ 『指輪』作り その2](Making Magic [[2023年]]6月5日 Mark Rosewater著)</ref>。 | ||
− | + | 指輪の付与する能力については、潜伏のみ展望デザイン段階から一貫しているが<ref name="mm20230530"/>、それ以外については何度か調整を受けている。最終的に、ゲームを終局に向かわせやすくし、かつ指輪所持者が変わる機会を増やすため、いずれも攻撃的な能力になった。また、原作のフレイバーに基づき全体的に邪悪さを感じるものとなっている<ref name="mm20230605"/>。 | |
*原作における一つの指輪は所有者を堕落させる性質があり、それを表すため[[ペナルティ能力]]も与えてしまうことが検討された。しかしテストプレイで不評であったため取り除かれた<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/716690398742003712/shouldnt-the-ring-have-negative-effects-flavor Shouldn't the ring have negative effects flavor...]([[Blogatog]] [[2023年]]5月7日)</ref>。 | *原作における一つの指輪は所有者を堕落させる性質があり、それを表すため[[ペナルティ能力]]も与えてしまうことが検討された。しかしテストプレイで不評であったため取り除かれた<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/716690398742003712/shouldnt-the-ring-have-negative-effects-flavor Shouldn't the ring have negative effects flavor...]([[Blogatog]] [[2023年]]5月7日)</ref>。 |