「変異」を編集中
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|英名=Morph | |英名=Morph | ||
|種別=[[常在型能力]] | |種別=[[常在型能力]] | ||
− | |登場セット= | + | |登場セット=[[オンスロート・ブロック]]<br />[[時のらせんブロック]]<br />[[タルキール覇王譚]]<br />[[統率者2014]]<br>[[統率者2019]] |
|リーガル=legal | |リーガル=legal | ||
}} | }} | ||
'''変異'''(へんい)/''Morph''は[[オンスロート・ブロック]]初出の[[キーワード能力]]。それを持つ[[カード]]を[[プレイ]]できるときに機能する[[常在型能力]]であり、そのカードを本来の[[特性]]を隠して[[裏向き]]の[[クリーチャー]]として[[唱える]]ことを許可する。 | '''変異'''(へんい)/''Morph''は[[オンスロート・ブロック]]初出の[[キーワード能力]]。それを持つ[[カード]]を[[プレイ]]できるときに機能する[[常在型能力]]であり、そのカードを本来の[[特性]]を隠して[[裏向き]]の[[クリーチャー]]として[[唱える]]ことを許可する。 | ||
− | {{#card: | + | {{#card:Exalted Angel}} |
{{#card:Zoetic Cavern}} | {{#card:Zoetic Cavern}} | ||
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==解説== | ==解説== | ||
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[[裏向き]]の項も参照のこと。 | [[裏向き]]の項も参照のこと。 | ||
− | + | *裏向きにした時点で[[マナ・コストの無いカード]]になるが、「(3)を支払う」という部分が[[代替コスト]]を意味するため、唱えることができる。その際の性質は、「[[点数で見たマナ・コスト]]が0である、[[無色]]のクリーチャー呪文」である。[[打ち消す|打ち消し]]や[[コスト増加カード]]・[[コスト減少カード]]の影響は通常と同じく受ける。 | |
− | + | **代替コストは二重に適用できないため、裏向きに唱えるときに他の代替コストを適用することはできない。[[続唱]]や[[悪逆な富/Villainous Wealth]]等の「[[マナ・コストを支払うことなく唱える]]」ことは代替コストであるため、これらの方法では変異で唱えることはできない。 | |
− | + | *裏向きクリーチャーは「カード名を持たない」ので、例えば[[翻弄する魔道士/Meddling Mage]]などで指名することはできないし、[[残響する真実/Echoing Truth]]や[[撲滅/Eradicate]]を食らってもほかのカードを巻き添えにしない(カード名がないのだから「同じカード名を持つカード」は存在しない)。 | |
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− | *裏向きにした時点で[[マナ・コストの無いカード]]になるが、「(3)を支払う」という部分が[[代替コスト]] | + | |
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*クリーチャー・タイプも持たないので、[[旗印/Coat of Arms]]や[[仕組まれた疫病/Engineered Plague]]などのクリーチャー・タイプを参照するカードの影響も受けない。 | *クリーチャー・タイプも持たないので、[[旗印/Coat of Arms]]や[[仕組まれた疫病/Engineered Plague]]などのクリーチャー・タイプを参照するカードの影響も受けない。 | ||
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*変異コストを払って表向きになるのは[[優先権]]を持っているときに行える特別な処理であり、スタックを用いず直ぐに実行される。[[起動型能力]]ではないので[[呪われたトーテム像/Cursed Totem]]などで禁止できないし、[[対応して]]なにかすることもできない。逆に、何かされたことに対応して表向きになることはできる。[[特別な処理]]の項も参照。 | *変異コストを払って表向きになるのは[[優先権]]を持っているときに行える特別な処理であり、スタックを用いず直ぐに実行される。[[起動型能力]]ではないので[[呪われたトーテム像/Cursed Totem]]などで禁止できないし、[[対応して]]なにかすることもできない。逆に、何かされたことに対応して表向きになることはできる。[[特別な処理]]の項も参照。 | ||
− | ** | + | **表向きにしたときに変異コストを参照できない場合、変異コストは支払えないため、表向きになることに失敗する。このような状況は、[[戦場]]に[[謙虚/Humility]]がある場合や変異を持たないクリーチャーが裏向きになっている場合などに起きる。[[総合ルール|ルール]]上厳密には、変異コストは少し未来の時点(表向きになったときの特性)を参照することになる。 |
− | * | + | *裏向きのクリーチャーが表向きになることは、[[オブジェクト]]の[[位相]]が変化するだけで継続して同一のオブジェクトである。それは新たに戦場に出たわけではないし、裏向きの状態で[[つける|つけ]]られていた[[オーラ]]、置かれていた[[カウンター (目印)|カウンター]]、適用されている[[継続的効果]]などは引き続き残る。新たに戦場に出たわけではないので「戦場に出たとき」の[[誘発型能力]]を誘発させることもない。 |
− | + | *[[裏向き]]のクリーチャーを[[ちらつき/Flicker]]などを用いて一時的に[[追放]]すると、表向きで追放され、そのまま[[戦場]]に戻ってくる。これによって変異コストを踏み倒すテクニックが存在する。 | |
− | * | + | **ただし同一のオブジェクトが裏向きから[[表向き]]になったのではないため、[[変異誘発型能力]]は誘発しない。 |
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*裏向きのまま戦場を離れる場合、それはルールにより表を公開することになるが表向きになってから戦場を離れるわけではない。[[死亡誘発]]や戦場を離れることによる[[誘発型能力]]は、戦場を離れる直前の状態を見て誘発するか決まる([[領域変更誘発]])。 | *裏向きのまま戦場を離れる場合、それはルールにより表を公開することになるが表向きになってから戦場を離れるわけではない。[[死亡誘発]]や戦場を離れることによる[[誘発型能力]]は、戦場を離れる直前の状態を見て誘発するか決まる([[領域変更誘発]])。 | ||
− | *[[ | + | *変異を持つカードが[[予示]]によって裏向きとなっている場合、そのカードのマナ・コストではなく変異コストを支払って表向きにしてもよい。 |
− | + | *当然ながら、変異を持たないカードを裏向きクリーチャーとして唱えることは[[違反行為]](イカサマ)である。これを防止するため、裏向きクリーチャーが[[戦場を離れる]]ときや[[ゲーム]]終了時には、カードの表をすべて公開して、適正なプレイであったことを証明しなければならない。 | |
===過去のルール=== | ===過去のルール=== | ||
*かつては、[[エキスパンション・シンボル]]も特性の一つとして扱われていたため、変異で唱える際に定義される各種特性の中に「エキスパンション・シンボルを持たない」という記述も含まれていた。[[2013年]]7月13日の[[総合ルール]]更新で[[対エキスパンションカード]]のルールが変更されたことに伴い、この記述は削除された。[[対エキスパンションカード]]の項も参照。 | *かつては、[[エキスパンション・シンボル]]も特性の一つとして扱われていたため、変異で唱える際に定義される各種特性の中に「エキスパンション・シンボルを持たない」という記述も含まれていた。[[2013年]]7月13日の[[総合ルール]]更新で[[対エキスパンションカード]]のルールが変更されたことに伴い、この記述は削除された。[[対エキスパンションカード]]の項も参照。 | ||
+ | **''注)下記総合ルールでは一部この記述が残っていますが誤りです。該当箇所は無視してください。''<!-- 誤り報告済み。次版で訂正予定 --> | ||
− | ==その他== | + | ===その他=== |
− | * | + | *オンスロート・ブロックの変異を持つカードはすべてクリーチャー・カードであるが、時のらせんブロックで復活した際にはクリーチャー以外の[[パーマネント]]・カードが複数登場した。 |
− | + | *オンスロート・ブロックの[[リミテッド]]または[[オンスロート・ブロック構築]]でなければ、大抵の場合、正体は[[白]]なら[[賛美されし天使/Exalted Angel]]、[[黒]]なら[[生命を破滅させるもの/Bane of the Living]]。「正体を隠す」というシステムの割にバレバレである。 | |
− | ** | + | **[[時のらせんブロック]]の[[青]]なら多少幅は広がり、[[クリーチャー]]に強い[[ヴェズーヴァの多相の戦士/Vesuvan Shapeshifter]]と[[インスタント]]・[[ソーサリー]]に強い[[意志を曲げる者/Willbender]]の判別が重要になる。 |
+ | **その他、変異持ちで使われたカードとしては[[焦熱の火猫/Blistering Firecat]]、[[鞭縄使い/Whipcorder]]、[[ドワーフの爆風掘り/Dwarven Blastminer]]などが挙げられる。これらも変異状態で出てくることはあまりないので結局さほど意味はない。 | ||
*公式記事の解説や多くの変異持ちの[[絵|イラスト]]によれば、[[変異クリーチャー/Morph Creature]]は「粘土っぽい素材でできている、6本足の生物風の外殻」という状態である。これは[[オンスロート]]の[[エキスパンション・シンボル]]でもある。 | *公式記事の解説や多くの変異持ちの[[絵|イラスト]]によれば、[[変異クリーチャー/Morph Creature]]は「粘土っぽい素材でできている、6本足の生物風の外殻」という状態である。これは[[オンスロート]]の[[エキスパンション・シンボル]]でもある。 | ||
**[[タルキール/Tarkir]]の変異クリーチャーは変異蜘蛛ではなく、火の玉のような形をしている。詳細は[[変異クリーチャー/Morph Creature]]の項を参照。 | **[[タルキール/Tarkir]]の変異クリーチャーは変異蜘蛛ではなく、火の玉のような形をしている。詳細は[[変異クリーチャー/Morph Creature]]の項を参照。 | ||
− | *[[タルキール覇王譚]] | + | *[[タルキール覇王譚]]、[[タルキール龍紀伝]]、[[マスターズ25th]]の[[ブースターパック]]には、裏向きのカードの上に置く目印として、変異クリーチャー用の注釈カードが収録されている。(→[[トークン・カード]]) |
*[[タルキール龍紀伝]]では、変種として[[大変異]]が登場した。変異と大変異は「変異能力/Morph Ability」としてまとめられ、[[背教/Backslide]]などの変異能力を参照するカードは両方を参照するよう[[オラクル]]が改訂された。 | *[[タルキール龍紀伝]]では、変種として[[大変異]]が登場した。変異と大変異は「変異能力/Morph Ability」としてまとめられ、[[背教/Backslide]]などの変異能力を参照するカードは両方を参照するよう[[オラクル]]が改訂された。 | ||
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また熊異は、[[タルキール覇王譚ブロック]]全体で採用するべきか否かという議論にまで発展した。変異を丸ごと熊異に置き換えた[[タルキール覇王譚]]のコピーを作って変更とテストプレイを繰り返すという大実験の結果、環境が高速化する、裏向きのクリーチャーが表になることが少ない、[[氏族/Clan]]の独自性が減るなど多数の問題点があることが分かり、熊異は不採用になった<ref name="mm_150511" />。 | また熊異は、[[タルキール覇王譚ブロック]]全体で採用するべきか否かという議論にまで発展した。変異を丸ごと熊異に置き換えた[[タルキール覇王譚]]のコピーを作って変更とテストプレイを繰り返すという大実験の結果、環境が高速化する、裏向きのクリーチャーが表になることが少ない、[[氏族/Clan]]の独自性が減るなど多数の問題点があることが分かり、熊異は不採用になった<ref name="mm_150511" />。 | ||
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*後の[[統率者2019]]で、オーラ変異と同じ働きをする[[破滅の贈り物/Gift of Doom]]が登場した。 | *後の[[統率者2019]]で、オーラ変異と同じ働きをする[[破滅の贈り物/Gift of Doom]]が登場した。 | ||
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==参考== | ==参考== | ||
*{{WHISPER検索/カードテキスト|変異}} | *{{WHISPER検索/カードテキスト|変異}} | ||
− | + | *[[変異誘発型能力]] | |
− | + | ||
− | *[[ | + | |
*[[裏向き]] | *[[裏向き]] | ||
*[[大変異]] | *[[大変異]] |