「ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought」を編集中
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12/12で[[トランプル]]を持つ非常に巨大な[[アーティファクト・クリーチャー]]。[[マナ・コスト]]は1[[マナ]]と非常に[[軽い]]が、[[戦場に出る|戦場に出た]]際に相当数の[[クリーチャー]]を[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げ]]なければならない[[ペナルティ能力]]があるので、普通の手段では使いにくい。大抵は[[コンボ]]で利用される。(→[[#利用と実績]]、[[#主な活用手段・デッキ]]参照) | 12/12で[[トランプル]]を持つ非常に巨大な[[アーティファクト・クリーチャー]]。[[マナ・コスト]]は1[[マナ]]と非常に[[軽い]]が、[[戦場に出る|戦場に出た]]際に相当数の[[クリーチャー]]を[[生け贄に捧げる|生け贄に捧げ]]なければならない[[ペナルティ能力]]があるので、普通の手段では使いにくい。大抵は[[コンボ]]で利用される。(→[[#利用と実績]]、[[#主な活用手段・デッキ]]参照) | ||
− | *[[Magic Online]]での[[ミラージュ]] | + | *[[Magic Online]]での[[ミラージュ]]のリリースに伴う2005年9月の[[オラクル]]更新で[[ドレッドノート]]の[[クリーチャー・タイプ]]を獲得した。[[アヴァシンの帰還]]現在、これ専用のクリーチャー・タイプである。 |
− | *[[レギオン]]で[[クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper]]が出るまでは、登場以来長らく、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]で最大の[[パワー | + | *[[レギオン]]で[[クローサの雲掻き獣/Krosan Cloudscraper]]が出るまでは、登場以来長らく、[[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]で最大の[[パワー]]と[[タフネス]]を誇るクリーチャーだった。 |
− | * | + | *[[倦怠の宝珠/Torpor Orb]]を使えばデメリットなしの1マナ12/12トランプル。[[マナレシオ]]がとんでもないことに。 |
==利用と実績== | ==利用と実績== | ||
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などの弱点のほうが目立つためである。[[ファッティ]]大好き[[Timmy, Johnny, and Spike|ティミー]]たちの心はくすぐったものの、見かけ倒しの[[カスレア]]的存在とされていた。 | などの弱点のほうが目立つためである。[[ファッティ]]大好き[[Timmy, Johnny, and Spike|ティミー]]たちの心はくすぐったものの、見かけ倒しの[[カスレア]]的存在とされていた。 | ||
− | しかし、このペナルティ能力が[[追加コスト]]でもなければ[[置換効果]]でもなく、[[ | + | しかし、このペナルティ能力が[[追加コスト]]でもなければ[[置換効果]]でもなく、[[CIP]][[能力]]である点がポイント。「戦場に出す」だけならば(即[[墓地送り]]になるものの)生け贄に捧げるクリーチャーがいなくてもできてしまう。登場当初はその性質を生かすカードには恵まれていなかったが、後々、その点を悪用した[[コンボデッキ]]が数多く開発されることになる。 |
− | あまりの暴れぶりに、一時期は[[エラッタ]] | + | [[エクソダス]]で登場した[[伏魔殿/Pandemonium]]と組み合わせ、わずか1マナで12点[[火力]]を[[飛ばす]]コンボを軸にした[[パンデモノート]]というデッキは、[[アジア太平洋選手権98]]で準優勝を果たすまでに至った。[[第6版]][[ルール]]施行後には、これが戦場に出た後、CIP能力の[[解決]]前に[[幻視の魔除け/Vision Charm]]などで[[フェイズ・アウト]]させてペナルティをやり過ごすことができるようになった。また、[[もみ消し/Stifle]]などの[[誘発型能力]]を[[打ち消す]]ことができるカードも登場。これらの方法でCIP能力を踏み倒すデッキは[[スタイフルノート]]と呼ばれている。 |
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+ | あまりの暴れぶりに、一時期は[[エラッタ]]によってペナルティ能力を置換効果に変更されており、その間は上記のコンボは利用できなかった。現在は当初のテキスト通り、CIP能力に戻っている([[#エラッタ]]参照)。[[エターナル]]ではスタイフルノートコンボを組み込んだデッキがしばしば活躍している。 | ||
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+ | その他の利用法としては、[[強化]][[呪文]]や[[歩く火力]]などの一時的な[[パワー]]増大を生け贄にする、[[自然の反乱/Nature's Revolt]]でクリーチャー化した土地を生け贄にする、などが挙げられる。後者の方法で、[[ペンドレルリボルト]]において、相手が[[ロック]]から抜け出す前に決着をつける[[フィニッシャー]]となった実績がある。 | ||
==主な活用手段・デッキ== | ==主な活用手段・デッキ== | ||
− | + | *[[伏魔殿/Pandemonium]]で[[対戦相手]]に[[ダメージ]]。→[[パンデモノート]] | |
− | + | *[[もみ消し/Stifle]]で[[打ち消す|打ち消し]]たり、[[幻視の魔除け/Vision Charm]]で[[フェイズ・アウト]]させたりして踏み倒す。→[[スタイフルノート]]・[[ドレッドスティル]] | |
− | + | *[[Illusionary Mask]]で[[裏向き]]にして[[戦場に出す]]ことで踏み倒す。→[[マスク・ドレッド]] | |
− | + | *[[戦場に出ないクリーチャー]]扱いで、高[[パワー]]を参照するカードとコンボ。→例:[[縫合グール/Sutured Ghoul]] | |
− | + | *[[苔汁の橋/Mosswort Bridge]]の条件を簡単に満たす。戦場に出してCIP能力が[[誘発]]したら、それの解決前に[[秘匿]]能力を[[起動]]すればよい。→[[Show and Tell]] | |
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− | *[[戦場に出ないクリーチャー]]扱いで、高[[パワー]] | + | |
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==エラッタ== | ==エラッタ== | ||
− | + | 前述のように、パンデモノートのコンボがあまりにも簡単に決まってしまうことから1999年7月にエラッタが適用され、戦場に出る前に生け贄に捧げるようになった。その時の[[ルール文章]]は以下の通り。 | |
{{カードテキスト | {{カードテキスト | ||
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}} | }} | ||
− | + | このテキストであっても、[[Illusionary Mask]]を使って戦場に出す場合はクリーチャーを生け贄に捧げる必要が無い。そのため、[[レガシー]]でIllusionary Maskは禁止カードに指定され(後に解除)、[[ヴィンテージ]]においては、この[[シナジー]]を前提として使用され続けていた実績がある(→[[マスク・ドレッド]])。 | |
− | + | その後、2007年7月のオラクル更新により、元々のテキストに戻った。これによりパンデモノートコンボが再び可能になった。 | |
==イラスト== | ==イラスト== | ||
− | {{Gatherer|id=3263}}ではほとんど判別がつかないが、ファイレクシアン・ドレッドノートに立ち向かう人物が右下に描かれている。これがどれだけでかいのかがよく分かる(→[ | + | {{Gatherer|id=3263|イラスト}}ではほとんど判別がつかないが、ファイレクシアン・ドレッドノートに立ち向かう人物が右下に描かれている。これがどれだけでかいのかがよく分かる(→[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/arcana/327 拡大されたイラスト])。 |
− | *しかし[[B.F.M.(Big Furry Monster)|B.F.M.]]と比べたらイモ虫同然である({{Gatherer|id=9844|B.F.M.の右イラスト}} | + | *しかし[[B.F.M.(Big Furry Monster)|B.F.M.]]と比べたらイモ虫同然である({{Gatherer|id=9844|B.F.M.の右イラスト}}では角に引っかかっている)。上には上がいる。 |
− | [[Duelist]]誌13号の記事によると、ファイレクシア風の外見が好みだという[[Pete Venters]] | + | [[Duelist]]誌13号の記事によると、ファイレクシア風の外見が好みだという[[Pete Venters|ピート・ヴェンタース]]は、「ファイレクシアの化け物はねじくれた非人間的な美的感覚の産物で、それはH.R.ギーガーの生化学的作風を思わせるものだが、錆付いた歯車やギア、ピストンのおかげでスチームパンクの雰囲気も漂わせている。だからファイレクシア生物は奇怪な部分の集合体だ。」とした上で、ドレッドノートは大半を普通とあべこべの向きに描くようにしたと語る。また、右下隅の人物は巨大感を示すために加えたもので、その正体は[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]の[[テイザー/Taysir]]である。彼はドレッドノートを近寄らせまいとしている。 |
==ストーリー== | ==ストーリー== | ||
− | '''ファイレクシアン・ドレッドノート'''/''Phyrexian Dreadnought''は途轍もなく巨大でムカデのように長い[[ファイレクシア/Phyrexia]] | + | '''ファイレクシアン・ドレッドノート'''/''Phyrexian Dreadnought''は途轍もなく巨大でムカデのように長い[[ファイレクシア/Phyrexia]]の機械生物({{Gatherer|id=3263|イラスト}})。上述の通り、カードイラストの右下隅の人物は[[プレインズウォーカー/Planeswalker]]の[[テイザー/Taysir]]である。 |
− | [[Duelist]] | + | [[Duelist]]誌10号の記事「Phyrexian Dreadnought and Prismatic Circle of Protection」では、[[炎熱の島々/The Burning Isles]]に属するSteel Islandに生息する機械生物の1つとして登場した。 |
4205[[AR]]、ファイレクシアに攻め込んだテイザーら[[ナイン・タイタンズ/Nine Titans]]は第二球層においてこのドレッドノートに遭遇している。また、同第二球層で[[クリスティナ/Kristina]]を襲ったthe thousand-legged giant millipede(千本足の巨大ヤスデ)の描写はドレッドノートによく似ている。 | 4205[[AR]]、ファイレクシアに攻め込んだテイザーら[[ナイン・タイタンズ/Nine Titans]]は第二球層においてこのドレッドノートに遭遇している。また、同第二球層で[[クリスティナ/Kristina]]を襲ったthe thousand-legged giant millipede(千本足の巨大ヤスデ)の描写はドレッドノートによく似ている。 | ||
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===登場作品=== | ===登場作品=== | ||
*[[Planeshift]](小説) | *[[Planeshift]](小説) | ||
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==参考== | ==参考== | ||
− | *[ | + | *[http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgcom/arcana/327 Art Close-Up: Phyrexian Dreadnought] (拡大されたイラスト。[[WotC]], 英語) |
*[[ファイレクシア/Phyrexia]]([[背景世界/ストーリー用語]]) | *[[ファイレクシア/Phyrexia]]([[背景世界/ストーリー用語]]) | ||
*[[再録禁止カード一覧]]([[再録禁止カード]]) | *[[再録禁止カード一覧]]([[再録禁止カード]]) |