「バーン」を編集中
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{{#card:Lightning Bolt}} | {{#card:Lightning Bolt}} | ||
{{#card:Fireball}} | {{#card:Fireball}} | ||
+ | [[ライフ]]20点を削りきることを基準としているため[[赤の防御円/Circle of Protection: Red]]などの[[軽減]]やライフ[[回復]]に非常に弱いが、一度突っ走ると圧倒的な攻撃力を発揮する魅力的なデッキである。[[山]]2枚から10点ダメージが飛び出したり、1[[ターン]]目からライフをそこそこ削ることができたりする。 | ||
− | + | 火力を使うため、クリーチャーなどと違い対応策が少ないことが最大の利点である。クリーチャーは[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]をされたり[[攻撃]]することを阻害される、[[除去]]されるなど対応策が豊富であるが、火力は「[[軽減]]、[[打ち消す|打ち消し]]、[[手札]]や[[土地]]の[[破壊]]などによる[[プレイ]]の阻害」以外では対応がしにくい。なお、この火力の対応策はクリーチャーにも使えるため、それだけ火力の“通りやすさ”がわかると思われる。 | |
− | + | また、[[召喚酔い]]がないことや、同[[コスト]]のクリーチャーのパワーよりダメージが大きいことによるスピードも大きな利点である。そのため、クリーチャーでも[[ボール・ライトニング/Ball Lightning]]のような、いわゆる[[歩く火力]]は使われたりする。 | |
− | + | ただし、一点突破主義的なデッキのためにいろいろな対策カード1枚であっさり完封されてしまうなどといった欠点も併せ持つ。対策が容易なのが難点であるが、[[メタる|メタら]]れなければそれなりに強い。わりと昔から存在しており、[[白ウィニー]]などと同じく愛好者は多い。 | |
− | + | また、バーンというと超速攻デッキに始終するという認識もあるが、必ずしもそうではない。[[アドバンテージ]]を得ながら確実にライフを削っていくタイプもあるし、黎明期には[[石の壁/Wall of Stone]]や[[踊る円月刀/Dancing Scimitar]]といった[[ブロッカー]]を投入して防御に気を配ったものもあった。 | |
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==デッキ構築== | ==デッキ構築== | ||
− | [[ショック/Shock]]などに代表される優良な[[火力]]系[[呪文]]は、[[コモン]]・[[アンコモン]]に設定されていることが多く、初心者[[プレイヤー]]でも手を出しやすい[[デッキ]]であり、それなりに強い。[[ | + | [[ショック/Shock]]などに代表される優良な[[火力]]系[[呪文]]は、[[コモン]]・[[アンコモン]]に設定されていることが多く、初心者[[プレイヤー]]でも手を出しやすい[[デッキ]]であり、それなりに強い。[[#ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期|ミラージュ~テンペスト期]]のバーンの隆盛を考慮してか一時期火力の性能は著しく落ちたが、近年は再び質が向上しつつある。 |
− | ただし、デッキ[[構築]]や[[プレイング]]は相当難しい。ただ「[[土地]]と火力でデッキを組んで全部[[対戦相手]] | + | ただし、デッキ[[構築]]や[[プレイング]]は相当難しい。ただ「[[土地]]と火力でデッキを組んで全部[[対戦相手]]に撃ち込めばいい」というものではない。そんなことをしていたら、よほど優秀な火力がないかぎり、相手の[[ライフ]]を削り切る前に[[クリーチャー]]に[[殴る|殴り]]殺されてしまう。かといって火力で正直にクリーチャーを1体1体[[除去]]していたら、[[対戦相手]]に撃つ分が足りなくなって息切れしてしまう。無視すべきか[[焼く|焼き]]落とすか、その判断を常に計算しなければならないが、クリーチャー同士の殴り合いと違い、目に見える状況は相手だけなので、読み切る力の難しさは[[パーミッション]]をも遥かにしのぐ。 |
− | + | さらに、単純に焼けばいいという話ではなく、1ターンにどれだけ大きなダメージを与えられるか、ということを数ターンを見越して考えなくてはならない。[[コンボ]]デッキほどではなくとも結構頭を使うデッキタイプである。 | |
===火力=== | ===火力=== | ||
− | + | 1・2[[マナ]]の扱いやすい[[カード]]が主力だが、効率的な[[ダメージ]]を念頭に置くなら、[[火炎破/Fireblast]]や[[音波の炸裂/Sonic Burst]]のように使いどころが難しいが強力なカードを使う必要が出てくる。柔軟なプレイを考えるならば、[[インスタント]]と[[ソーサリー]]の比率も考えなくてはならない。 | |
[[呪われた巻物/Cursed Scroll]]などの恒久火力も息切れを防いでくれる重要なカードである。 | [[呪われた巻物/Cursed Scroll]]などの恒久火力も息切れを防いでくれる重要なカードである。 | ||
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いかに火力が優秀であるとしても、クリーチャーのダメージ効率の優秀さを捨て置くことはできない。 | いかに火力が優秀であるとしても、クリーチャーのダメージ効率の優秀さを捨て置くことはできない。 | ||
− | 火力とクリーチャーのコンビネーションによる攻撃を突き詰めると[[スライ]]に分類されるデッキに近くなるが、バーン戦略でも採用されるクリーチャーという物は存在する。1つはボール・ライトニングに代表される歩く火力。次に[[モグの狂信者/Mogg Fanatic]] | + | 火力とクリーチャーのコンビネーションによる攻撃を突き詰めると[[スライ]]に分類されるデッキに近くなるが、バーン戦略でも採用されるクリーチャーという物は存在する。1つはボール・ライトニングに代表される歩く火力。次に[[モグの狂信者/Mogg Fanatic]]などの火力内蔵クリーチャーである。前者は同じマナ域の呪文としてダメージ効率が高いことが多く、ソーサリーによる干渉が無い。後者は除去の損失を最低限に抑えつつ本体への直接ダメージ能力もあり、火力とクリーチャーの長所を併せ持つ。 |
特にアドバンテージを重視しつつ敵を焼ききるタイプのデッキでは、後者に加えて[[ミシュラランド]]を投入することがある。 | 特にアドバンテージを重視しつつ敵を焼ききるタイプのデッキでは、後者に加えて[[ミシュラランド]]を投入することがある。 | ||
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効率良くカードを使っていくために、火力以外の補助カード([[等時の王笏/Isochron Scepter]]や[[吠えたける鉱山/Howling Mine]]など)も入れる必要がある。それらの補助カードが手札に来なければ無意味なので、相応の枚数は必要だが、入れすぎると肝心の火力が減ってしまって本末転倒になるというもどかしさがある。 | 効率良くカードを使っていくために、火力以外の補助カード([[等時の王笏/Isochron Scepter]]や[[吠えたける鉱山/Howling Mine]]など)も入れる必要がある。それらの補助カードが手札に来なければ無意味なので、相応の枚数は必要だが、入れすぎると肝心の火力が減ってしまって本末転倒になるというもどかしさがある。 | ||
− | 手札と土地、自分のライフのみ[[リソース]]とする([[パーマネント]]を[[展開]]しない)ことから、息切れを防ぐためにカード[[引く|ドロー]] | + | 手札と土地、自分のライフのみ[[リソース]]とする([[パーマネント]]を[[展開]]しない)ことから、息切れを防ぐためにカード[[引く|ドロー]]も重要。赤[[単色]]では[[怒鳴りつけ/Browbeat]]や[[生体融合帽/Grafted Skullcap]]が一般的だが、他の[[色]]を混ぜて[[嘘か真か/Fact or Fiction]]や[[夜の囁き/Night's Whisper]]、[[闇の腹心/Dark Confidant]]などを採用するケースも見られる。 |
また、火力だけではクリーチャーへの対応が厳しい場合は、他の[[パーマネント]][[除去]]などを採用する場合もある。 | また、火力だけではクリーチャーへの対応が厳しい場合は、他の[[パーマネント]][[除去]]などを採用する場合もある。 | ||
===マナカーブ=== | ===マナカーブ=== | ||
− | [[マナカーブ]] | + | [[マナカーブ]]も非常に重視される。基本的に1〜3マナ圏のカードのみにしたいが、[[スタンダード]]程度の[[カード・プール]]ではそうは言ってられず、決め手となるカードを入れなければならない。その決め手となるカードの[[マナ・コスト]]にも悩まされる。扱いの非常に難しいデッキである。 |
− | == | + | ==アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期== |
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− | + | [[稲妻/Lightning Bolt]]を筆頭とする優秀な[[火力]]に恵まれた[[環境]]であり、実戦レベルのバーンも[[構築]]可能となった。 | |
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− | + | {{#card:Lightning Bolt}} | |
− | + | {{#card:Searing Blaze}} | |
+ | {{#card:Ball Lightning}} | ||
− | + | [[板金鎧の土百足/Plated Geopede]]や[[カルガの竜王/Kargan Dragonlord]]などの優秀[[ウィニー]][[クリーチャー]]を主力とした[[スライ#アラーラの断片ブロック+ゼンディカー・ブロック期|スライ]]の方が優勢であるが、それらを外し[[歩く火力]]をメインにしたバーンよりのデッキも存在している。 | |
− | + | ===サンプルレシピ=== | |
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*備考 | *備考 | ||
− | ** | + | **[[アメリカ選手権10]] 準優勝([http://www.wizards.com/magic/magazine/article.aspx?x=mtg/daily/eventcoverage/usnat10/welcome 参考]) |
− | ** | + | **使用者:[[Anthony Eason]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
− | **[[ | + | **[[スタンダード]]([[基本セット2010]]+[[基本セット2011]]+[[アラーラの断片ブロック]]+[[ゼンディカー・ブロック]]) |
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− | + | {{#MagicFactory:df303322}} | |
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− | + | ==時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期== | |
− | + | [[火葬/Incinerate]]・[[裂け目の稲妻/Rift Bolt]]をはじめとした優良[[火力]][[呪文]]と、[[モグの狂信者/Mogg Fanatic]]などの高性能な[[歩く火力]]の存在、それに[[ミシュラランド]]が加わったことで[[赤]][[単色|単]]バーンが復権を果たす。 | |
− | + | {{#card:Mogg Fanatic}} | |
+ | {{#card:Mutavault}} | ||
− | + | 特に[[モーニングタイド]]で[[変わり谷/Mutavault]]が加わったことでデッキの完成度が高まった。これと[[ギトゥの宿営地/Ghitu Encampment]]で[[ビートダウン (ゲーム用語)|ビートダウン]]しつつ火力でサポートする。 | |
− | [[ | + | [[グランプリ静岡08]]の直前に話題になり、実際に[[グランプリ]]本戦で初日全勝者を輩出している。 |
− | + | だが、[[シャドウムーア]]、[[イーブンタイド]]では[[復讐の亜神/Demigod of Revenge]]などのビートダウン向け[[カード]]が増え、赤単[[デッキ]]は[[スライ#時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|スライ]]のほうが主流になった。 | |
− | [[ | + | *同時期にはバーンと[[背骨岩の小山/Spinerock Knoll]]の相性を生かしたバーン系[[ストーム (デッキ)|ストーム]]・[[コンボ]]デッキも存在した。(→[[ドラゴンストーム#時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|ドラゴンストーム]]、[[刈り痕ストーム#時のらせんブロック+ローウィン=シャドウムーア・ブロック期|刈り痕ストーム]]) |
− | + | ===サンプルレシピ=== | |
− | + | ||
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*備考 | *備考 | ||
− | **[[ | + | **[[グランプリ静岡08]] 初日全勝 ([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Events.aspx?x=mtgevent/gpshi08/welcome-ja 参考]) |
− | **使用者:[[ | + | **使用者:[[今川浩匡]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
− | **[[ | + | **[[スタンダード]]([[第10版]]+[[コールドスナップ]]+[[時のらせんブロック]]+[[ローウィン・ブロック]]) |
− | {{#MagicFactory: | + | {{#MagicFactory:df300913}} |
− | + | ||
− | ==== | + | ==神河ブロック+ラヴニカ・ブロック期== |
− | + | 同時期にバーンの天敵[[梅澤の十手/Umezawa's Jitte]]が存在する逆境の時代。そんな中、[[ラヴニカ・ブロック]]の[[多色]]推奨の流れに沿い他の[[色]]を加えて生き残りを図るデッキが存在した。 | |
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− | {{# | + | {{#card:Seal of Fire}} |
− | + | {{#card:Char}} | |
− | + | [[白]]を加え[[神の怒り/Wrath of God]]を搭載した[[赤白]]の[[ボロスバーン]]、[[黒]]を[[タッチ]]し[[闇の腹心/Dark Confidant]]で息切れを防ぐ[[黒赤]]の[[ラクドスバーン]]などが代表例。 | |
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− | + | [[火力]]には[[炎の印章/Seal of Fire]]や[[黒焦げ/Char]]などが用いられた。 | |
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− | ==== | + | ==ミラディン・ブロック期== |
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− | + | [[コントロール (デッキ)|コントロール]]寄りの[[赤]][[単色|単]]バーン、[[ビッグ・レッド]]が存在した。 | |
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− | + | {{#card:Arc-Slogger}} | |
− | + | {{#card:Pulse of the Forge}} | |
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− | + | もとは[[ミラディン・ブロック構築]]で[[親和 (デッキ)|親和]]対策の[[アーティファクト]][[破壊]]を投入しやすい赤に注目が集まったのが始まり。[[デッキパワー]]が高く、同時期の[[スタンダード]]でも活躍している。 | |
− | + | ||
− | + | [[弧炎撒き/Arc-Slogger]]や[[溶鉱炉の脈動/Pulse of the Forge]]など単体の[[カードパワー]]が高いのも特徴。 | |
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− | + | ==ウルザ・ブロック+マスクス・ブロック期== | |
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− | + | 超強力な[[テンペスト・ブロック]]が抜け、[[火力]]では対処のしづらい[[マスティコア/Masticore]]などが跋扈する逆境の時代。しかし、[[メタゲーム]]の中心にある[[トリニティ]]系[[デッキ]]に対抗するべく火力を搭載したバーン[[デッキ]]が存在した。 | |
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− | {{#card: | + | {{#card:Earthquake}} |
− | {{#card: | + | {{#card:Pillage}} |
− | [[ | + | [[クリーチャー]]の枚数を削り、[[マナ・クリーチャー]]を殺しやすい[[弧状の稲妻/Arc Lightning]]や[[地震/Earthquake]]を採用。[[略奪/Pillage]]を入れてマスティコアに対抗する。[[単色デッキ]]のため[[リシャーダの港/Rishadan Port]]ももちろんフル投入する。 |
− | + | ===サンプルレシピ=== | |
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*備考 | *備考 | ||
− | **[[ | + | **[[アジア太平洋選手権00]] 第11位 ([http://www.wizards.com/sideboard/article.asp?x=APAC00/welcome 参考]) |
− | **使用者:[[ | + | **使用者:[[藤田剛史]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
− | **[[ | + | **[[スタンダード]]([[第6版]]+[[ウルザ・ブロック]]+[[マスクス・ブロック]]) |
− | {{#MagicFactory: | + | {{#MagicFactory:df300914}} |
− | === | + | ==ミラージュ・ブロック+テンペスト・ブロック期== |
− | + | ||
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− | + | 優秀な[[赤]]の[[カード]]がこの時期に結集し、バーンは黄金期を迎える。 | |
− | + | {{#card:Ball Lightning}} | |
+ | {{#card:Cursed Scroll}} | ||
− | + | [[火葬/Incinerate]]、[[火炎破/Fireblast]]、[[音波の炸裂/Sonic Burst]]などの粒揃いの[[火力]]。[[クリーチャー]]には、[[歩く火力]]の[[モグの狂信者/Mogg Fanatic]]と[[ボール・ライトニング/Ball Lightning]]。それに再利用可能な[[無色]][[ダメージ]]源である[[呪われた巻物/Cursed Scroll]]まで加わり、バーンは一大勢力を築くに至った。 | |
− | [[ | + | |
− | + | ==黎明期== | |
− | + | ||
− | [[稲妻/Lightning Bolt]] | + | [[稲妻/Lightning Bolt]]・[[火の玉/Fireball]]・[[火葬/Incinerate]]の[[火力]]三枚看板を擁し、バーンは黎明期から人気が高かった。 |
− | + | {{#card:Incinerate}} | |
+ | {{#card:Black Vise}} | ||
− | + | 驚異的な[[ダメージ]]効率を誇る[[黒の万力/Black Vise]]も大きい。 | |
− | + | ===サンプルレシピ=== | |
+ | *備考 | ||
+ | **[[世界選手権95]] ベスト8 | ||
+ | **使用者:[[Andrea Redi]] | ||
+ | *[[フォーマット]] | ||
+ | **[[スタンダード]]([[第4版]]+[[フォールン・エンパイア]]+[[アイスエイジ]]) | ||
− | { | + | {| class="wikitable" style="margin:0 auto; text-align:left;" |
+ | |- | ||
− | [[ | + | |- |
+ | !colspan="2" style="background-color:#dddddd"|メインデッキ (60) | ||
+ | |- | ||
+ | !colspan="2" style="background:#ffddee"|クリーチャー (11) | ||
+ | |- | ||
+ | |2||[[オークのスパイ/Orcish Spy]] | ||
+ | |- | ||
+ | |4||[[ウスデン・トロール/Uthden Troll]] | ||
+ | |- | ||
+ | |2||[[ゴブリン気球部隊/Goblin Balloon Brigade]] | ||
+ | |- | ||
+ | |1||[[ゴブリンの突然変異/Goblin Mutant]] | ||
+ | |- | ||
+ | |2||[[オーグ/Orgg]] | ||
+ | |- | ||
+ | !colspan="2" style="background:#ffeedd"|呪文 (27) | ||
+ | |- | ||
+ | |4||[[稲妻/Lightning Bolt]] | ||
+ | |- | ||
+ | |4||[[石の雨/Stone Rain]] | ||
+ | |- | ||
+ | |1||[[石臼/Millstone]] | ||
+ | |- | ||
+ | |1||[[道化の帽子/Jester's Cap]] | ||
+ | |- | ||
+ | |1||[[氷の干渉器/Icy Manipulator]] | ||
+ | |- | ||
+ | |3||[[ネビニラルの円盤/Nevinyrral's Disk]] | ||
+ | |- | ||
+ | |1||[[ジェイムデー秘本/Jayemdae Tome]] | ||
+ | |- | ||
+ | |4||[[火葬/Incinerate]] | ||
+ | |- | ||
+ | |1||[[爆破/Detonate]] | ||
+ | |- | ||
+ | |1||[[火の玉/Fireball]] | ||
+ | |- | ||
+ | |2||[[分解/Disintegrate]] | ||
+ | |- | ||
+ | |4||[[黒の万力/Black Vise]] | ||
+ | |- | ||
+ | !colspan="2" style="background:#ddffee"|土地 (22) | ||
+ | |- | ||
+ | |17||[[山/Mountain]] | ||
+ | |- | ||
+ | |4||[[露天鉱床/Strip Mine]] | ||
+ | |- | ||
+ | |1||[[ドワーフ都市の廃墟/Dwarven Ruins]] | ||
+ | |- | ||
+ | !colspan="2" style="background:#ddeeff"|サイドボード | ||
+ | |- | ||
+ | |1||[[ドワーフの砦/Dwarven Hold]] | ||
+ | |- | ||
+ | |1||[[Zuran Orb]] | ||
+ | |- | ||
+ | |2||[[鉄の星/Iron Star]] | ||
+ | |- | ||
+ | |1||[[紅蓮地獄/Pyroclasm]] | ||
+ | |- | ||
+ | |2||[[Anarchy]] | ||
+ | |- | ||
+ | |2||[[野火/Flashfires]] | ||
+ | |- | ||
+ | |2||[[粉砕/Shatter]] | ||
+ | |- | ||
+ | |4||[[赤霊破/Red Elemental Blast]] | ||
+ | |} | ||
− | + | ==エクステンデッド(デュアルランド期)== | |
− | [[ | + | 初期の[[エクステンデッド]]では、[[ネクロ]]や[[シュナイダーポックス|Pox]]に対抗しやすいフルバーン[[デッキ]]が存在した。 |
− | {{#card: | + | {{#card:Scent of Cinder}} |
− | + | 特に、[[燃えがらの匂い/Scent of Cinder]]まで投入したタイプは[[匂いバーン]]と呼ばれる。 | |
− | + | ==レガシー== | |
− | + | 過去の優良[[火力]]が自由に使える[[レガシー]]ではそれなりの勢力を誇る。主力火力に[[禁止カード|禁止]]や[[制限カード|制限]]がかけられていないのも重要。 | |
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− | {{# | + | {{#card:Lava Spike}} |
− | + | {{#card:Fireblast}} | |
− | + | [[稲妻/Lightning Bolt]]、[[Chain Lightning]]、[[溶岩の撃ち込み/Lava Spike]]、[[裂け目の稲妻/Rift Bolt]]による1マナ3点火力16枚がよく用いられるが、[[虚空の杯/Chalice of the Void]]の存在によりフル投入しないデッキも存在する。この他に、往年の名火力である[[火葬/Incinerate]]、[[火炎破/Fireblast]]などがメインで、[[マグマの噴流/Magma Jet]]も安定性を増すために好んで採用される。いかにバーンと言えど、ただ早く勝つ事だけを考えていては[[エターナル]]では生き残れないということである。 | |
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− | + | [[デュアルランド]]の蔓延するレガシーを強烈に[[メタる]][[発展の代価/Price of Progress]]をためらいなく採用できる点も大きい。これの存在が、レガシーの単色デッキとして一定の地位を獲得せしめているといえる。 | |
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− | + | デュアルランド同様に、[[フェッチランド]]の蔓延する環境をメタる[[ミシュラのアンク/Ankh of Mishra]]が採用される場合があり、アンク・バーンとも呼ばれる。このような[[アーティファクト]]を多めに投入し、[[爆片破/Shrapnel Blast]]を使えるようにする場合もある。 | |
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− | + | 息切れ対策としては、[[怒鳴りつけ/Browbeat]]や、[[渋面の溶岩使い/Grim Lavamancer]]や[[呪われた巻物/Cursed Scroll]]など恒久火力を投入している事が多い。 | |
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− | + | また、軽くて強力な[[呪文]]が横行するエターナル環境に対する[[紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar]]、[[コントロールデッキ]]に対しての[[硫黄の渦/Sulfuric Vortex]]など、[[エンチャント]]からのダメージ源が採用されることも多い。 | |
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− | + | レガシーにしては比較的安い資産で構築可能であることも有名である。そのため、レガシーの「[[貧乏デッキ]]」といえばバーンがイメージされることも多い。「貧乏デッキ」とはいえ、一瞬で焼き殺すことのできる爆発力を持つため油断は禁物である。 | |
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− | === | + | ===サンプルレシピ=== |
*備考 | *備考 | ||
− | ** | + | **[[レガシー選手権10]] ベスト8([http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/feature/104 参考]) |
− | ** | + | **使用者:[[Peter Franke]] |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
− | **[[ | + | **[[レガシー]](~[[基本セット2011]]) |
− | {{#MagicFactory: | + | {{#MagicFactory:df303270}} |
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− | === | + | ==Pauper== |
− | + | Pauperでも有力なアーキタイプとして成立している。 | |
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− | {{# | + | {{#card:Lightning Bolt}} |
− | + | ||
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− | + | [[稲妻/Lightning Bolt]]に代表される優良火力はほとんどがコモンであるため、レガシー版とほぼ変わらない質のバーンデッキを組むことが可能である。 | |
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− | + | ただし、レガシーにおける[[紅蓮光電の柱/Pyrostatic Pillar]]や[[硫黄の渦/Sulfuric Vortex]]などの相手に対するメタカードや全体火力のほとんどがアンコモン以上であり、相手のデッキに対しての対策をほとんど講じることができないという点では脆さもあるといえる。 | |
− | + | ||
− | + | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[Premium Deck Series: Fire & Lightning]] | *[[Premium Deck Series: Fire & Lightning]] | ||
− | |||
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*[[デッキ集]] | *[[デッキ集]] | ||
− | + | *[http://mtg-jp.com/reading/010092/ デッキタイムトラベル!:赤単編](文:[[浅原晃]]) | |
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