「バベル」を編集中
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− | '''バベル'''(''Babel'')は、[[機知の戦い/Battle of Wits]] | + | '''バベル'''(''Babel'')は、[[機知の戦い/Battle of Wits]]で勝利することを目的とした、[[カード]]枚数が多い[[デッキ]]。また、ただ単にカード枚数が多い[[タワーデッキ]]を指すこともある。 |
==概要== | ==概要== | ||
{{#card:Battle of Wits}} | {{#card:Battle of Wits}} | ||
− | + | 勝ち手段である機知の戦いの[[勝利条件]]が[[ライブラリー]]200枚なので、平均して240枚程度で構築されるのが一般的。 | |
− | + | 残りは大量の[[ドロー]]、[[サーチ]]に加え、[[カウンター]]や[[除去]]に[[手札破壊]]、そしてそれらを兼ねる[[187クリーチャー]]など、とにかく入れられるものは何でも詰め込んだような感じになっている。とても[[トーナメント]]レベルとは思えない、[[果敢な弟子/Daring Apprentice]]まで投入されるほど。数も種類も通常のデッキの数倍入っているため、何気に凄まじくお金のかかるデッキ。 | |
− | + | そもそも、本気で機知の戦いを使おうとするプレイヤーなんているとは思わなかったのだが、「地雷魔神ささぬ〜」こと[[笹沼希予志]]によって構築され一世を風靡した。しかもこのデッキで[[The Finals]]東日本予選を通過してしまうのだからすごい。 | |
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ちなみに、笹沼が使用するまでは、単に[[タワーデッキ]]と呼ばれており、「バベル」の名は笹沼オリジナルのデッキにこそ相応しいだろう。この後、各地でタワー・デッキが勃発。634枚(ムサシ)、573枚(コナミ)、758枚(ナゴヤ)などのタイプも登場したらしい。 | ちなみに、笹沼が使用するまでは、単に[[タワーデッキ]]と呼ばれており、「バベル」の名は笹沼オリジナルのデッキにこそ相応しいだろう。この後、各地でタワー・デッキが勃発。634枚(ムサシ)、573枚(コナミ)、758枚(ナゴヤ)などのタイプも登場したらしい。 | ||
− | + | また、自分に[[心の傷跡/Traumatize]]を撃って[[サイカトグ/Psychatog]]で攻撃したりもする。この場合、もうひとつの勝利条件カード、[[死闘/Mortal Combat]]の射程圏に入ることも見逃せない。 | |
また、[[Jon Finkel]]がマジック・[[インビテーショナル]]の[[Magic Online|オンライン]][[エクステンデッド]]で使用し、その[[フォーマット]]内で全勝を上げたこともある。 | また、[[Jon Finkel]]がマジック・[[インビテーショナル]]の[[Magic Online|オンライン]][[エクステンデッド]]で使用し、その[[フォーマット]]内で全勝を上げたこともある。 | ||
− | * | + | *某外国人プレイヤーがツアーで日本にきたとき、機知の戦いを使っている人が少ない事に驚いて、「なぜこんなに少ないんだ、あんなに強いのに」と言ったそうな。その言葉通り(?)[[第9版]]に[[再録]]された後、それなりに警戒される存在までになっている。各所で好成績を収め、最早ネタとは言えない。 |
+ | *[[頭蓋の摘出/Cranial Extraction]]を使われると自分も相手も悲しい。勝ち手段が減るのもそうだが、カードを探して切りなおす作業がものすごく面倒くさいのだ。 | ||
− | + | ===サンプルレシピ1=== | |
*備考 | *備考 | ||
− | **[[The Finals01]] | + | **[[The Finals01]]東日本予選 1位通過 |
− | ** | + | **使用者:[[笹沼希予志]] |
*フォーマット | *フォーマット | ||
**[[スタンダード]]([[第7版]]+[[インベイジョン・ブロック]]+[[オデッセイ]]) | **[[スタンダード]]([[第7版]]+[[インベイジョン・ブロック]]+[[オデッセイ]]) | ||
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*1枚しか入っていないカードは[[シルバーバレット]]戦略用。 | *1枚しか入っていないカードは[[シルバーバレット]]戦略用。 | ||
− | *[[対緑カード]]が多いのは当時の[[ | + | *[[対緑カード]]が多いのは当時の[[メタ]]の関係。([[ファイアーズ]]など) |
*当初は240枚(通常のデッキの枚数60枚×4)で組んでいたらしい。それが245枚になったのは、テストプレイ時に機知の戦いを置いたら5枚足りずに負けたことがあったためだという。 | *当初は240枚(通常のデッキの枚数60枚×4)で組んでいたらしい。それが245枚になったのは、テストプレイ時に機知の戦いを置いたら5枚足りずに負けたことがあったためだという。 | ||
− | * | + | *予選でのこのデッキの勝ち方は、7〜8割が機知の戦い、残りは[[マハモティ・ジン/Mahamoti Djinn]]による[[ビートダウン]]だったそうだ。 |
*これでも[[サイドボード]]はちゃんと役に立ったらしい。 | *これでも[[サイドボード]]はちゃんと役に立ったらしい。 | ||
*この予選では[[ライブラリーアウト]]狙いのデッキとも対戦したそうだ。対戦相手はどんな気持ちだったのだろう。まさに[[地雷]]である。 | *この予選では[[ライブラリーアウト]]狙いのデッキとも対戦したそうだ。対戦相手はどんな気持ちだったのだろう。まさに[[地雷]]である。 | ||
− | *笹沼氏は[[The | + | *笹沼氏は[[The Finals]]本戦にもこのデッキで出場した。その際、少しカードが入れ替わっている。 |
**沼4枚 → [[硫黄孔/Sulfur Vent]] | **沼4枚 → [[硫黄孔/Sulfur Vent]] | ||
**悪意+敵意、闇への追放 各4枚 → 反論、[[釣り合い/Equilibrium]] | **悪意+敵意、闇への追放 各4枚 → 反論、[[釣り合い/Equilibrium]] | ||
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**(サイドボード)冬眠4枚、反論4枚、洗い流し3枚 → 冬眠3枚、[[殺戮/Slay]]4枚、[[枯渇/Mana Short]]4枚 | **(サイドボード)冬眠4枚、反論4枚、洗い流し3枚 → 冬眠3枚、[[殺戮/Slay]]4枚、[[枯渇/Mana Short]]4枚 | ||
− | + | ===サンプルレシピ2=== | |
*備考 | *備考 | ||
− | ** | + | **2002インビテーショナル スタンダード部門 全勝 |
− | ** | + | **使用者:[[Jon Finkel]] |
*フォーマット | *フォーマット | ||
**[[Magic Online]]による[[スタンダード]]([[第7版]]+[[オデッセイ・ブロック]]+[[オンスロート]]) | **[[Magic Online]]による[[スタンダード]]([[第7版]]+[[オデッセイ・ブロック]]+[[オンスロート]]) | ||
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*こちらは241枚[[デッキ]]。使用可能セットが大幅に変化しているため、基本は同じでありながら多くの点が異なる。 | *こちらは241枚[[デッキ]]。使用可能セットが大幅に変化しているため、基本は同じでありながら多くの点が異なる。 | ||
− | **笹沼氏の物は[[タッチ]][[赤]]であったが、[[火力]]が追加され[[ | + | **笹沼氏の物は[[タッチ]][[赤]]であったが、[[火力]]が追加され[[青]][[黒]]赤の3色へ変化。それにより[[特殊地形]]や[[マナ・アーティファクト]]が増加した。 |
− | **[[ | + | **[[ビートダウン]]が強かった[[インベイジョン・ブロック]]が落ちたため、[[クリーチャー]]・[[カード]]があまり多くなくても済むようになった。 |
**[[サーチ]]カードに[[願い]]が追加された。そのため[[サイドボード]]も[[シルバーバレット]]用に組まれている。 | **[[サーチ]]カードに[[願い]]が追加された。そのため[[サイドボード]]も[[シルバーバレット]]用に組まれている。 | ||
*機知の戦い以外に、[[サイカトグ/Psychatog]]が[[フィニッシャー]]として4枚入っている。 | *機知の戦い以外に、[[サイカトグ/Psychatog]]が[[フィニッシャー]]として4枚入っている。 | ||
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+ | ==第9版後== | ||
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+ | [[オデッセイ]]撤退後数年の時を経て、[[第9版]]で[[機知の戦い/Battle of Wits]]が[[再録]]されると共に[[トーナメント]]に復帰。[[森田雅彦]]のデザインに[[浅原晃]]がとある問題クリーチャーを加え、[[The Finals05]]で大暴れした。 | ||
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+ | 浅原曰く、「Rogue Deckを超えたWander Deck」でありデッキ名は「'''The One'''」。[[デッキリスト|リスト]]には[[さまようもの/Wandering Ones]]が1枚入っている。 | ||
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+ | [[魔性の教示者/Diabolic Tutor]]、[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]]、[[不朽の理想/Enduring Ideal]]、[[脳崩し/Brainspoil]]の[[変成]]により[[機知の戦い/Battle of Wits]]をサーチ。また、[[地底街の手中/Clutch of the Undercity]]の[[変成]]により[[魔性の教示者/Diabolic Tutor]]を[[サーチ]]してこられるようになっている。 | ||
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+ | 主な[[フィニッシャー]]は[[機知の戦い/Battle of Wits]]や[[曇り鏡のメロク/Meloku the Clouded Mirror]]だが、いざとなれば[[さまようもの/Wandering Ones]]による1点(+精神的)[[ダメージ]]や[[幽体の照明灯/Spectral Searchlight]]の[[マナ・バーン]]戦法も駆使する。 | ||
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+ | *同じく「The One」使用者の[[津村健志]]のデッキには一部で大人気の[[甲鱗のワーム/Scaled Wurm]]の姿が見える。これも浅原が手がけたもので、これの存在のために本来「デッキパワーは頭1つ抜けている(浅原談)」と言うことだが、さすがに1枚差しでは活躍の機会もなかったそうだ。 | ||
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+ | ===サンプルレシピ=== | ||
+ | *備考 | ||
+ | **[[The Finals05]]スタンダード部門 TOP8([http://mtg.takaratomy.co.jp/event/finals/index.html 参考]) | ||
+ | **使用者:[[浅原晃]] | ||
+ | *フォーマット | ||
+ | **[[スタンダード]]([[第9版]]+[[神河ブロック]]+[[ラヴニカ:ギルドの都]]) | ||
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+ | {{#MagicFactory:df300211}} | ||
==参考== | ==参考== | ||
− | *[http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/jpstrategy/jp20020129b でかいデッキの出来るまで] | + | *[http://www.wizards.com/default.asp?x=sideboard/jpstrategy/jp20020129b でかいデッキの出来るまで] ([[WotC]]) |
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*[[タワーデッキ]] | *[[タワーデッキ]] | ||
*[[デッキ集]] | *[[デッキ集]] | ||
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