「黒」を編集中

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死と力の色であり、[[沼]]から[[マナ]]を引き出し[[ゾンビ]]、[[吸血鬼]]や[[デーモン]]を[[召喚]]する。[[青]]と[[赤]]を[[友好色]]とし、[[白]]と[[緑]]を[[対抗色]]とする。略号は'''B'''。
 
死と力の色であり、[[沼]]から[[マナ]]を引き出し[[ゾンビ]]、[[吸血鬼]]や[[デーモン]]を[[召喚]]する。[[青]]と[[赤]]を[[友好色]]とし、[[白]]と[[緑]]を[[対抗色]]とする。略号は'''B'''。
  
5色の中ではネガティブな性質が最も強いことから、「悪」のデザインに用いられることが多い([[#色の理念]]も参照)。個々のカードではもちろんのこと、黒をテーマにした[[エキスパンション]]である[[トーメント]]や逆に他の色と比べて孤立した[[ジャッジメント]]や[[アヴァシンの帰還]]など、[[カード・セット]]のテーマに反映されることもある、ある意味一番『濃い』色。
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黒が表すものとして、現実主義、利己主義、道徳外、畏怖、悲しみ/抑うつ、苦痛、拷問、闇、疫病、腐敗/衰退、寄生、昆虫/蜘蛛、害獣、汚職、不純/汚染、減少、偽り、操作、マキャベリズム、個人主義、計画的な破壊、自他を含めた犠牲、処刑、自己陶酔などがある。
  
===[[色の役割]]===
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黒をテーマにした[[エキスパンション]]である[[トーメント]]や、逆に他の色と比べて孤立した[[ジャッジメント]][[アヴァシンの帰還]]など、他の色と差別的に扱われることがある。
[[ライフ]][[支払う|支払い]][[クリーチャー]]の[[生け贄に捧げる|生け贄]]、[[手札]]を[[捨てる]]などの[[コスト]]を求めたり、敵味方双方にそれらを強いるなど[[スーサイド|ハイリスク]]なカードの多さが特色。
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;[[クリーチャー]]
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==色の役割==
:得意な[[キーワード能力]]は、[[接死]]、[[絆魂]][[威迫]]。1番手では無いが、[[飛行]]、[[先制攻撃]]、[[速攻]]、[[破壊不能]]なども有している。[[護法]]はコストをディスカードやライフで要求する。キーワード以外では[[シェイド]][[能力]]が定番。一方で[[ペナルティ能力]]として「[[タップ]]状態で[[戦場に出る]]」「[[ブロック]]できない」などを持つことが多い。[[クリーチャー・タイプ]]には[[種族]]では、ゾンビ、[[吸血鬼]]、[[ホラー]]、[[デーモン]]など、[[職業]]では[[戦士]]、[[ならず者]]、[[暗殺者]]、[[邪術師]]などが多い。[[象徴的クリーチャー]]はデーモン、[[特徴的クリーチャー]]はゾンビと吸血鬼。また、[[白]]のものと対になるような[[騎士]]や[[クレリック]]が少数存在し([[白騎士/White Knight]]に対する[[黒騎士/Black Knight]]など)、それらも黒の象徴の一つと言える。
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[[ライフ]][[支払う|支払い]]、[[クリーチャー]][[生け贄]]、[[手札]][[捨てる]]などの[[コスト]]を求めたり、敵味方双方にそれらを強いるなど[[スーサイド|ハイリスク]]なカードが大きな特色。
:クリーチャーの除去に最も長けており、[[破壊]]、マイナス[[修整]]、生け贄に捧げさせる([[布告]])と様々な方法を持つ。直接[[ダメージ]][[ドレイン]]という形で存在する。
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;[[アーティファクト]]
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[[クリーチャー]]の得意な[[キーワード能力]]は、[[接死]][[絆魂]]、[[威迫]]。1番手では無いが、[[飛行]]、[[先制攻撃]]、[[速攻]]、[[破壊不能]]なども有している。キーワード以外では[[シェイド]][[能力]]が定番。一方でデメリットとして「[[タップ]]状態で[[戦場に出る]]」「[[ブロック (ルール用語)|ブロック]]できない」などを持つことが多い。[[クリーチャー・タイプ]]には[[種族]]では、ゾンビ、[[吸血鬼]]、[[ホラー]]、[[デーモン]]など、[[職業]]では[[戦士]]、[[ならず者]]、[[暗殺者]]などが象徴的。また、[[白]]のものと対になるような[[騎士]]や[[クレリック]]が少数存在し([[白騎士/White Knight]]に対する[[黒騎士/Black Knight]]など)、それらも黒の象徴の一つと言える。
:墓地から手札に戻したり、リアニメイトが得意。クリーチャーでない限りは原則的に除去は不可能。[[秘宝の破滅/Relic Bane]]や、[[工匠の呪詛/Artificer's Hex]]のような間接的にアーティファクトを妨害するカードがメインだが、直接対処できるカードもごく少数ながら過去に存在していた([[Gate to Phyrexia]]、[[ファイレクシアへの貢ぎ物/Phyrexian Tribute]]、[[異形の騒霊/Xenic Poltergeist]]など)。
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;[[エンチャント]]
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[[エンチャント]]とは、基本的に[[シナジー]]を形成しない。また、除去することもできない。
:基本的に[[シナジー]]を形成しない。除去は可能だが、白や緑よりも効率が悪く、自分のエンチャントを除去できるものも少ない。ただし[[陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion]]や[[狂気堕ち/Descent into Madness]]のようなパーマネントを問わず全員を巻き込むような形で除去できるタイプのカードは稀に登場する。
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;[[土地]]
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[[アーティファクト]]は、墓地から[[手札]][[戻す|戻し]]たり、リアニメイトが得意。原則的に除去は不可能。
:沼を[[サーチ]]したり沼を参照して効果を大きくするカードや、土地を沼にしてしまうカードがある。[[土地破壊]]は赤に次ぎ得意。
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;[[プレインズウォーカー]]
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[[土地]]は、沼を[[サーチ]]したり沼を参照して効果を大きくするカードや、土地を沼にしてしまうカードがある。[[土地破壊]]は赤に次ぎ得意。
:直接的な[[除去]]が可能。
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;非[[パーマネント]]呪文
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[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]は、直接的な[[除去]]が可能。
:[[引く|ドロー]]や[[サーチ]]も比較的得意。ドローは[[夜の囁き/Night's Whisper]]や[[祭壇の刈り取り/Altar's Reap]]などリソースと引き換えだが軽量なカードが定番。[[サーチカード]]は[[吸血の教示者/Vampiric Tutor]]、[[魔性の教示者/Diabolic Tutor]]、[[死せる願い/Death Wish]]など[[カード・タイプ]]を問わないものが多い。探すことができるカードに柔軟性があることに加え、探した後にそのカードを[[公開する]]必要がない点も黒のカードの強みといえる。
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:[[手札破壊]]は色の役割として寡占している。強力な手札破壊カードがあるかどうかは環境の黒の占有率に大きく影響する。[[カード名]]を直接指定し、手札、墓地、ライブラリーから根こそぎ[[追放]]する効果も得意。
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クリーチャーの除去に最も長けており、[[破壊]]、マイナス[[修整]]、生け贄に捧げさせる([[布告]])と様々な方法を持つ。直接[[ダメージ]]も[[ドレイン]]という形で存在する。一方でアーティファクトやエンチャントの除去は基本的に不可能。[[秘宝の破滅/Relic Bane]]や、[[工匠の呪詛/Artificer's Hex]]のような間接的にアーティファクトを妨害するカードや、[[陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion]]や[[狂気堕ち/Descent into Madness]]のような全員を巻き込むようなタイプのカードは稀に登場する。
  
:[[墓地]]のカードの扱いに長けており、クリーチャー・カードの[[回収]]や直接[[戦場に出す]][[リアニメイト]])カードは定番となっている。墓地にあるカードの枚数を参照するカードや、自分の墓地のカードを増やすようなカードも散見される。逆に、相手の墓地のカードを[[追放]]することも得意とする。
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[[引く|ドロー]][[サーチ]]も比較的得意。[[ドロー]][[夜の囁き/Night's Whisper]][[祭壇の刈り取り/Altar's Reap]]などリソースと引き換えだが軽量なカードが定番。[[サーチカード]]は[[吸血の教示者/Vampiric Tutor]]、[[魔性の教示者/Diabolic Tutor]]、[[死せる願い/Death Wish]]など[[カード・タイプ]]を問わないものが多い。探すことができるカードに柔軟性があることに加え、探した後にそのカードを[[公開する]]必要がない点も黒のカードの強みといえる。
  
:[[対戦相手]]からライフを[[失う|失わせる]]効果を持つカードを圧倒的多数保有する。また、対戦相手からライフを[[ドレイン|奪う]]ことで相手のライフを失わせつつ[[回復]]も可能。
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[[手札破壊]]は色の役割として寡占している。強力な手札破壊カードがあるかどうかは[[環境]]の黒の占有率に大きく影響する。[[カード名]]を直接指定し、手札、墓地、ライブラリーから根こそぎ追放する効果も得意。
  
:[[マナ加速]][[]]が生み出すマナを倍化させたり([[墓所の怪異/Crypt Ghast]])、他の効果と一緒にマナを生み出す([[血の儀式文/Liturgy of Blood]])タイプのカードが存在する。
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[[墓地]]のカードの扱いに長けており、クリーチャー・カードの[[回収]][[リアニメイト]]できるカードは定番となっている。墓地にあるカードの枚数を参照するカードや、自分の墓地のカードを増やすようなカードも散見される。逆に、相手の墓地のカードを[[追放]]することも得意とする。
  
;その他特有の効果
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[[対戦相手]]からライフを[[失う|失わせる]]効果を持つカードを圧倒的多数保有する。また、対戦相手からライフを[[ドレイン|奪う]]ことで相手のライフを失わせつつ[[回復]]も可能。
:[[最悪の恐怖/Worst Fears]]など[[他のプレイヤーをコントロールする]]効果、[[Word of Command]][[豪華の王、ゴンティ/Gonti, Lord of Luxury]]など他のプレイヤーのカードを”奪う”効果も色の役割としてもっている。
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====色の役割の変更====
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[[マナ加速]][[]]が生み出すマナを倍化させたり([[墓所の怪異/Crypt Ghast]])、他の効果と一緒にマナを生み出す([[血の儀式文/Liturgy of Blood]])タイプのカードが存在する。
;[[マスクス・ブロック]]~[[神河ブロック]]([[1999年]]-[[2004年]]頃)
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:黒を代表するカードの1枚であり、一時的な[[マナ加速]]といえば黒と言わしめた[[暗黒の儀式/Dark Ritual]][[メルカディアン・マスクス]]を最後に[[再録]]されず、[[煮えたぎる歌/Seething Song]]など[[赤]]へ移行。[[時のらせんブロック]]で例外的に登場するも一時的マナ加速カードそのものがあまり登場しなくなっていった。
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:*後年の[[ゼンディカー・ブロック]]の[[ニルカーナの亡霊/Nirkana Revenant]]以降パーマネントが持つ能力として少数登場し、[[闇の誓願/Dark Petition]]など[[フリースペル]]的なマナ加速カードの登場により、違った形で復権している。
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:カード名指定追放系カードの元祖は[[青黒]][[多色]]の[[ロボトミー/Lobotomy]]だが、[[神河ブロック]]の[[頭蓋の摘出/Cranial Extraction]]以降黒の色の役割として定着した。
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;[[基本セット2010]]([[2009年]])
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:[[回避能力]]のキーワード能力として長年[[畏怖]]、[[土地渡り|沼渡り]]を得意としていたが、それらの能力の廃止に伴い[[威嚇]]、そして威迫へと代替わりした。
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;[[基本セット2013]]~[[基本セット2014]]([[2012年]]-[[2015年]]頃)
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:タフネスよりパワーが高い[[頭でっかち]]のクリーチャーが多かったが、色の役割が多く被っている赤との差別化を図るために[[ドラゴンの迷路]]、[[基本セット2013]]頃からタフネス偏重のクリーチャーも増やす方針となった。<ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/dragon-along-2013-04-17 Dragon Along]/[https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/making-magic/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%81%A8%E3%81%A8%E3%82%82%E3%81%AB-2013-05-01 ドラゴンとともに](Making Magic 2013年4月22日 Mark Rosewater著)</ref><ref>[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/m14versing-2013-07-19 M14versing]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0004143/ マルチバース劇場・『基本セット2014』編](Latest Developments 2013年7月19日 [[Sam Stoddard]]著)</ref>
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:[[恐怖/Terror]]や[[闇への追放/Dark Banishing]]のような、黒いクリーチャーを[[対象]]にできない黒の除去が多かったため、色が黒というだけで1つの[[除去耐性]]とされていた(黒以外という制限は、恐怖からの孫引きのためである)。[[破滅の刃/Doom Blade]]が[[基本セット2014]]を最後に[[再録]]落ちした後はそのタイプの制限を持つ強力な除去はほぼ登場していない。
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;[[カラデシュ・ブロック]]([[2016年]]頃)
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:不死性を再現する[[再生]]を得意としていたが、使用廃止に従って[[カラデシュ]]の頃から一時的な破壊不能付与に替わっている。
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;[[統率者2019]]([[2019年]])
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:エンチャントを除去できる色がアーティファクトと比べて少ないことから、開発部は黒をエンチャント除去の3番手とすることとした。統率者2019の[[苦境のぬかるみ/Mire in Misery]]で初めて採用され、その後[[テーロス還魂記]]の[[ファリカの献杯/Pharika's Libation]]で[[本流のセット]]にも登場した<ref>[https://mtg-jp.com/reading/mm/0033650/ さらなる死出]([[Making Magic]] 2020年1月20日)</ref>。
+
:ただし、原則[[あなた|自分]]が[[コントロール]]するエンチャントを除去することができないようになっている。これは、黒でしばしば扱われる「悪魔との取引」系エンチャントの[[ペナルティ能力]]を簡単に踏み倒せないようにするための措置である。<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/186869030893/just-saw-mire-in-misery-this-is-the-black Just saw Mire in Misery, this is the black...]([[Blogatog]] [[2019年]]8月8日)</ref>
+
;[[団結のドミナリア]]([[2022年]])
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:上記の通り原則として自分のエンチャントを処理できなかったが、団結のドミナリアの[[甦りし悪夢、ブレイズ/Braids, Arisen Nightmare]]を皮切りに処理できるようになった<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/692955177263808512/with-the-new-braids-letting-you-sacrifice-your-own With the new Braids letting you sacrifice your own...]([[Blogatog]] [[2022年]]8月18日)</ref>。
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;[[エルドレインの森]]([[2023年]])
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:[[誓い破り/Shatter the Oath]]を皮切りに、自他問わず任意のエンチャントを処理できるようになった<ref>[https://twitter.com/maro254/status/1699910751010578659 Twitter](2023年9月8日 [[Ben Bleiweiss]]との会話)</ref>。
+
  
*[[2018年]]から、[[瞬速]]を[[青]]に次いだ第2種色とすることが試されている<ref>[https://mtg-jp.com/reading/translated/mm/0030293/ 選択せよ その1](Making Magic 2018年2月5日) - 問15の解説</ref><ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/171866347298/youve-stated-that-rd-is-experimenting-with Blogatog](Mark RosewaterのBlog 2018年3月14日)</ref><ref>[https://twitter.com/EthanFleischer/status/1012542702615851010 @EthanFleischer]([[Ethan Fleischer]]のTwitter 2018年6月29日)</ref>。
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少数だが[[最悪の恐怖/Worst Fears]]など[[他のプレイヤーをコントロールする]]効果も色の役割としてもっている。
*[[ドミナリア]]及び[[ラヴニカのギルド]]では、それまではライフを[[失う]]効果で表現されてきた[[真夜中の死神/Midnight Reaper]]のようなカードがダメージを与える形でデザインされている。これはフレイバーと、ルール上ほぼ同じ挙動を示すものに異なる表現を用いる必要があるかというバランスに関する実験的変更である<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/178099830023/i-really-hope-wizards-goes-back-to-life-loss Blogatog](Mark RosewaterのBlog 2018年9月15日)</ref>。[[灯争大戦]]以降はライフロスと混在していたが、殆どのプレイヤーはライフを失うことを理解しているので最小限の差異でフレイバーを打ち出せるとして、[[基本セット2021]]以降はライフを失う形に戻った<ref>[https://markrosewater.tumblr.com/post/664132494262779904/midnight-reaper-was-made-during-a-time-we-were Blogatog]([[Blogatog]] [[2021年]]10月4日)</ref>。
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===色の理念===
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===色の役割の変更===
[https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/making-magic/20150727 再び訪れた黒の中で]によれば、黒は力を求める利己的な色である。黒は世界を弱肉強食的なものだと考えており、力無き弱者は強者の犠牲となるが、十分な力を持った強者は欲しいものを何でも手に入れられると考えている。故に黒は弱肉強食の世界で幸福を掴むためには力が一番大事だと考えており、また力を始めとする欲しいものを手に入れるためには手段を選ばず、必要とあれば何でも(自分であれ他者であれ)犠牲にする。
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*カード名指定追放系カードの元祖は[[青黒]][[多色]][[ロボトミー/Lobotomy]]だが、[[神河ブロック]][[頭蓋の摘出/Cranial Extraction]]以降黒の色の役割として定着した。
 
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*初期は[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]を有し、一時的な[[マナ加速]]といえば黒だったが、暗黒の儀式は[[メルカディアン・マスクス]]を最後に[[再録]]されず、[[煮えたぎる歌/Seething Song]]など[[]]へ移行。[[時のらせんブロック]]で例外的に登場するも一時的マナ加速カードそのものがあまり登場しなくなっていった。だが[[ゼンディカー・ブロック]]での[[ニルカーナの亡霊/Nirkana Revenant]]以降パーマネントが持つ効果として少数登場し、[[闇の誓願/Dark Petition]]など[[フリースペル]]的なマナ加速カードが登場するなど色の役割として復権している。
こうした性質から、黒は[[死の印/Deathmark|死]][[ゾンビ|アンデッド]][[畏怖]][[悲哀まみれ/Drown in Sorrow|悲しみ]]/[[憂鬱/Gloom|抑うつ]][[苦痛の命令/Decree of Pain|苦痛]][[拷問/Torture|拷問]][[闇への追放/Dark Banishing|闇]][[仕組まれた疫病/Engineered Plague|疫病]][[精神腐敗/Mind Rot|腐敗]]/[[急速な衰微/Rapid Decay|衰退]][[寄生的結合/Parasitic Bond|寄生]][[昆虫]]/[[蜘蛛]]<ref group="注釈">実際のゲームにおいては[[昆虫]]/[[蜘蛛]]のどちらも黒のものは少なく、大多数が自然や生命の色である[[]]に属する。</ref>、[[ネズミ|害獣]]、[[不正相続/Ill-Gotten Inheritance|汚職]]、[[不純な飢え/Vicious Hunger|不純]]/[[汚染/Contamination|汚染]][[減縮/Shrivel|減少]][[偽りの治療/False Cure|偽り]][[Word of Command|操作]][[命取りの企て/Deadly Designs|計画的な破壊]][[処刑/Execute|処刑]][[無垢の血/Innocent Blood|自他を含めた犠牲]]など、他の色が忌み嫌うが黒にとっては効率的な手段を用いる。また、それに対する倫理的な批判を気にしない[[残酷な現実/Cruel Reality|現実主義]]、[[堕天使/Fallen Angel|利己主義]][[墓暴き/Disentomb|道徳外]][[大逆/Regicide|マキャベリズム]][[人殺しの隠遁生活/Homicidal Seclusion|個人主義]][[ニコル・ボーラス/Nicol Bolas (ストーリー)|自己陶酔的]]といった性格を持つ。これらが黒が表すものとされる。
+
*過去、アーティファクトの除去手段([[Gate to Phyrexia]]、[[ファイレクシアへの貢ぎ物/Phyrexian Tribute]]、[[異形の騒霊/Xenic Poltergeist]])がごく少数存在していた。
 
+
*[[恐怖/Terror]][[闇への追放/Dark Banishing]]のような、黒いクリーチャーを[[対象]]にできない黒の除去が多かったため、色が黒というだけで1つの[[除去耐性]]とされていた(黒以外という制限は、特色である自己中心的思想のためである)。[[破滅の刃/Doom Blade]][[基本セット2014]]を最後に[[再録]]落ちした後はあまりそのタイプの制限を持つ強力な除去は登場していない。
黒と青は共に自己利益を求め、策略や技術や知識を愛用することから友好色とされる。ただし青は全体主義的な面も併せ持つため、そこにおいて純粋な利己主義者である黒と対立する。
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*タフネスよりパワーが高い頭でっかちのクリーチャーが多かったが、色の役割が多く被っている赤との差別化を図るために[[ドラゴンの迷路]]、[[基本セット2013]]頃からタフネス偏重の方針となった。<ref>[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/dragon-along-2013-04-17 Dragon Along]/[http://magic.wizards.com/ja/articles/archive/making-magic/%E3%83%89%E3%83%A9%E3%82%B4%E3%83%B3%E3%81%A8%E3%81%A8%E3%82%82%E3%81%AB-2013-05-01 ドラゴンとともに](Making Magic 2013年4月22日 Mark Rosewater著)</ref><ref>[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/m14versing-2013-07-19 M14versing]/[http://mtg-jp.com/reading/translated/ld/0004143/ マルチバース劇場・『基本セット2014』編](Latest Developments 2013年7月19日 [[Sam Stoddard]]著)</ref>
 
+
*[[回避能力]]のキーワード能力として長年[[畏怖]][[土地渡り|沼渡り]]を得意としていたが、それらの能力の廃止に伴い[[威嚇]]、そして威迫へと代替わりした。
黒と赤は共に自己中心的で、破壊を好むことから友好色とされる。ただし赤は無計画で利他的な面も持つため、この点においては計画的で利己的な黒と対立する。
+
*[[再生]]も得意としていたが、再生の使用廃止に従って[[カラデシュ]]の頃から一時的な破壊不能付与に替わっている。
 
+
白や緑は全体主義的な性質を持ち、利害に縛られない面を持つため、利己主義者であり、利害によって他者を支配しようとする黒の対抗色となる。
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*黒はしばしば邪悪さを象徴する色と見做されることが多く、実際その通りであることが多いが、これは上記の理念によって生じる結果的なものに過ぎない。[[カラーパイ]]と物事の善悪は本来無関係である。そのため、黒のカードや黒に属する組織やキャラクターのすべてが善性や道徳心を欠如しているというわけではない。例えば[[漆黒の手教団/Order of the Ebon Hand]]は信仰と引き換えとは言え領土外の飢餓の村落への食糧援助を行っていたり、[[ヤヘンニ/Yahenni]]は道徳観念の強い人物であったりする。[[梅澤俊郎/Toshiro Umezawa (ストーリー)|梅澤俊郎/Toshiro Umezawa]]は黒で正義感を持った人物を描く試みとなった。
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==その他==
 
==その他==
*黒が[[デッキ]]に[[タッチ]]されると、「ダーク〜」という名前が冠せられることが多い(例:[[ダークファイアーズ]]、[[トリコロール#タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期|ダークジェスカイ]])。
+
*黒が[[デッキ]]に[[タッチ]]されると、ダーク〜という名前が冠せられることが多い(例:[[ダークファイアーズ]]、[[トリコロール#タルキール覇王譚ブロック+マジック・オリジン+戦乱のゼンディカー・ブロック期|ダークジェスカイ]])。
*マジックの色とは関係ないが、[[コモン]]カードと[[基本土地]]の[[エキスパンション・シンボル]]は黒色である。また、ほとんどの[[カード・セット]]のカードの外枠は黒色である(→[[黒枠]])。
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*マジックの色とは関係ないが、[[コモン]]カードと[[基本土地]]の[[エキスパンション・シンボル]]は黒色である。また、[[エキスパンション]]や一部の[[基本セット]]などのカードの外枠は黒色である(→[[黒枠]])。
*黒が下地のデザインなどでは紫が代用される({{Gatherer|id=477773|テーロス還魂記の沼}}、{{Gatherer|id=538493|イニストラード:真夜中の狩りの永遠の夜ショーケース}})。
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==脚注==
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==参考==
===注釈===
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*[http://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr109 In the Black](Making Magic 2004年2月2日 [[Mark Rosewater]]著)
<references group="注釈" />
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*[http://web.archive.org/web/20070501130453/members.at.infoseek.co.jp/braingeyser/04/0612.html In the Black ─黒い闇の中で─](Braingeyser、上の記事の和訳)
 
+
*[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/defining-black-2004-02-06 Defining Black](Latest Developments 2004年2月6日)
===出典===
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*[http://web.archive.org/web/20040820002426/members.at.infoseek.co.jp/braingeyser/04/0423.html 黒の定義 −フレーバー、機能、ゲームバランスの調整─](Braingeyser、上の記事の和訳)
 +
*[http://archive.wizards.com/Magic/magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/9 Looking Out For Number One](Making Magic 2008年10月20日 Mark Rosewater著 [[グリクシス/Grixis|グリクシス]]ウィーク記事)
 +
*[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/black-revisited-2015-07-27 In the Black Revisited]/[http://magic.wizards.com/ja/articles/archive/making-magic/20150727 再び訪れた黒の中で](Making Magic 2015年7月27日 Mark Rosewater著 [[米村薫]]訳)
 
<references />
 
<references />
 
==参考==
 
*[https://www.wizards.com/Magic/Magazine/Article.aspx?x=mtgcom/daily/mr109 In the Black](Making Magic 2004年2月2日 [[Mark Rosewater]]著)
 
*[https://web.archive.org/web/20070501130453/members.at.infoseek.co.jp/braingeyser/04/0612.html In the Black ─黒い闇の中で─](Braingeyser、上の記事の和訳)
 
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/latest-developments/defining-black-2004-02-06 Defining Black](Latest Developments 2004年2月6日)
 
*[https://web.archive.org/web/20040820002426/members.at.infoseek.co.jp/braingeyser/04/0423.html 黒の定義 −フレーバー、機能、ゲームバランスの調整─](Braingeyser、上の記事の和訳)
 
*[https://archive.wizards.com/Magic/magazine/Article.aspx?x=mtg/daily/mm/9 Looking Out For Number One](Making Magic 2008年10月20日 Mark Rosewater著 [[グリクシス/Grixis|グリクシス]]ウィーク記事)
 
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/black-revisited-2015-07-27 In the Black Revisited]/[https://magic.wizards.com/ja/articles/archive/making-magic/20150727 再び訪れた黒の中で](Making Magic 2015年7月27日 Mark Rosewater著 [[米村薫]]訳)
 
 
*[[用語集]]
 
*[[用語集]]
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__NOTOC__
 
{{色}}
 
{{色}}

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