Sirimiti

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Sirimiti(シリミティ)は、二つの短編に登場する魔女。

短編Blue Moonに登場

縄職人の親方Ferric(フェリク)の語る伝承に登場するLady Sirimiti(レディー・シリミティ)。はっきりとした声でしゃべり、押しが強く腰高だが、賢い富豪の女性魔術師(sorceress)。

短い髪は真っ白だが、その容貌は40歳ほどにしか見えない。踵の高いブーツを履き、深い青色のビロードのズボン(trouser)、腰までの丈がある刺繍された絹のチュニック(tunic)を着る。また、白い皮革製の、身体にピッタリしたチュニックやコート、ブーツを身に着け、あごの下でボタン留めする耳当て(earflap)付きの白い縁無し帽(skullcap)を被る。他にも、品のあるローブや乳白色の室内履き(slipper)など、短編ながらも色々な服装を披露している。

美しい船Carnelian Cloud(カーネリアンの雲号。carnelianは宝石の一種。紅玉髄)を所有する。カーネリアンの雲号は、鮮やかな青い船体で、雲のような白い帆柱、晴れ渡った空色の帆をしたcarrack(15、16世紀の幅の広い帆船)。ガラス製の魔法の船で、飛行能力を持つ。

カーネリアンの雲号の船長は狼のような耳をした男性Junel(ジュネル)。船員は犬頭の人間。これは船乗りを意味する”seadog”にかけた悪趣味な洒落。船員にはEsa(エサ)やYano(ヤノ)などがいる。故障したresonancer(共鳴機)の代わりに、シリミティはCorbye(コアバイ)のガラス職人に新たな共鳴機を作らせた。新品の共鳴機を装備すると、カーネリアンの雲号は大空へ飛び立って行った。

短編For Want of Inkに登場

氷河期キイェルドー/Kjeldorに登場。キイェルドーの建国王キイェルド/Kjeldの時代、北方からやって来た女性魔術師。美しく、強力な術者で、独立心が強く誰かに仕える事は無い。

水晶魔法(crystalline magic)の達人で、呪文の焦点具に石(天然・人工に拘らず)を用いる。力で圧倒しようとしてくる敵に対しては、まずは攻撃を逸らしつつ相手の消耗を待ってから勝負をかける。いわばコントロールタイプの魔法使い。

純白のダイア・ウルフの一団に牽かせた、長石(feldspar)作りの巨大な橇に乗る。

名立たるキイェルドーの魔術師(Sparkfell(スパークフェル)Ezni Orimander(エズニ・オリマンダー)Gund the Gemcutter(宝石細工師ガンド)ら)に挑戦し、そのことごとくを打ち破っていった。

キイェルド/Kjeldの市壁の外、the Field of High Snowで衆人環視の中、キイェルドー魔術師Pharon(ファロン)と決闘する。実力は遥かに勝っていたが、ファロンの計略に乗せられて破れてしまう。その後、ファロンとは一夜限りの恋人となるが、キイェルドーを立ち去る。大魔術師ファロンが生涯で愛したただ一人の女性である。

参考

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