「魔力の櫃/Mana Vault」を編集中
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− | + | [[マジック:ザ・ギャザリング|マジック]]創世期から存在した、凄まじい爆発力を持つ[[マナ・アーティファクト]]。 | |
− | + | 3点の[[無色マナ]]を生み出す、実質的に[[無色]]の[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]であるため、一見強そうに思えるが、連続[[タップ]]状態の1点の[[ダメージ]]は決して小さくない。再[[起動]]には更なる[[マナ]]が必要なため、ほとんど出した1回しか使えない。[[Mox]]などの、他の強力な[[アーティファクト]]の存在もあって、当時は扱われることは少なかった。 | |
− | + | だが他の[[カード]]の登場によって[[コンボ]]デッキが造り上げられてゆくにつれ、次第に頭角を現していく。まず注目が集まったのは[[MoMa]]においてである。[[通電式キー/Voltaic Key]]との相性の良さから投入されたが、単体での[[マナ加速]][[能力]]もこの時多くの[[プレイヤー]]に見出されたといえる。 | |
− | + | それが如実に現れたのは、[[ネクロ・ドネイト]]である。当時は使い捨ての[[マナ加速]]として、暗黒の儀式と共に使われていたが、それが凄まじい爆発力を引き起こし、最速3ターンで勝負が決まるほどに強化される。その強さゆえに皆が使用するほどになり、[[エクステンデッド]]の大会において半分以上の使用者で埋め尽くされることになった。無論そんな状態が容認されるわけもなく、[[暗黒の儀式/Dark Ritual]]共々禁止されることになる。 | |
− | + | 時間をかけてゆっくりとその真価を発揮した、大器晩成のようなカードである。 | |
− | + | *難しい漢字を使っているが、これは「まりょくのひつ」と読む。「櫃」とは大型の(木の)箱を指し、主に現在の金庫の様に大切な物を収納するために用いられた。この字が難しかったからか、日本でも「マナボルト」と呼ばれることが多かった。「まりょくの'''ひつぎ'''」だの「まりょくの'''はこ'''」だの誤読する人間もちらほらいた。 | |
− | + | 1999年10月1日より、[[Type1]](現[[ヴィンテージ]])で[[制限カード]]、[[Type1.5]]で[[禁止カード]]に指定される。2000年4月1日より、[[エクステンデッド]]でも禁止。2004年9月20日より、Type1.5から移行した[[レガシー]]でも続けて禁止カードに指定されている。 | |
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− | + | ==変遷== | |
+ | [[アルファ]]版では[[モノ・アーティファクト]]に分類されていた。当時の[[アンタップ]]能力は「アンタップするには4マナ[[支払う]]必要がある」という[[ルール文章]]であり、[[Beth Moursund]]から「いつでも4マナを支払ってアンタップできる」という裁定が出されていた。また、ダメージを受けるかどうかのチェックは[[アップキープ]]の終了時に行っていた。 | ||
− | + | [[リバイズド]]版では、上記のアンタップ能力に「アンタップの間に」が追加された。[[Duelist]]誌3号では「[[Basalt Monolith]]や魔力の櫃からのマナを使ってアンタップすることはできない」という裁定が出されていたが、1995年6月頃にこの裁定は逆転された。 | |
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当時は「アーティファクトの能力はアンタップ状態の場合にのみ機能する」というルール([[第6版]]で廃止)があり、アンタップ能力やタップ状態時のダメージは機能しないと解釈することもできた。後に「アーティファクトのアンタップを用いた能力」「タップ状態の時に起きる能力」をこのルールの例外とすることで、この問題を解決させた。 | 当時は「アーティファクトの能力はアンタップ状態の場合にのみ機能する」というルール([[第6版]]で廃止)があり、アンタップ能力やタップ状態時のダメージは機能しないと解釈することもできた。後に「アーティファクトのアンタップを用いた能力」「タップ状態の時に起きる能力」をこのルールの例外とすることで、この問題を解決させた。 | ||
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2000年2月頃の[[オラクル]]更新で、アンタップ能力はアップキープ開始時に[[誘発]]し、[[解決]]時に支払いとアンタップを行う[[誘発型能力]]になり、タップ状態時のダメージは[[ドロー・ステップ]]の開始時に誘発するようになった。 | 2000年2月頃の[[オラクル]]更新で、アンタップ能力はアップキープ開始時に[[誘発]]し、[[解決]]時に支払いとアンタップを行う[[誘発型能力]]になり、タップ状態時のダメージは[[ドロー・ステップ]]の開始時に誘発するようになった。 | ||
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+ | ==関連カード== | ||
+ | *[[アルファ]]では、同じ3マナ分のマナ・アーティファクトとして[[Basalt Monolith]]も作られている。そちらの[[マナ・コスト]]は3マナだが、タイミングを問わずに3マナでアンタップでき、タップ状態時のダメージはない。 | ||
+ | *[[ウルザズ・レガシー]]で登場した[[厳かなモノリス/Grim Monolith]]は、これとBasalt Monolithの調整版といえる。 | ||
==参考== | ==参考== | ||
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*[[The Top 50 Artifacts of All Time]] 第10位 ([[WotC]]、文:[[Zvi Mowshowitz]]、英語) | *[[The Top 50 Artifacts of All Time]] 第10位 ([[WotC]]、文:[[Zvi Mowshowitz]]、英語) | ||
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*[[カード個別評価:第5版]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:第5版]] - [[レア]] | ||
*[[カード個別評価:第4版]] - [[レア]] | *[[カード個別評価:第4版]] - [[レア]] | ||
− | *[[ | + | *[[カード個別評価:リバイズド]] - [[レア]] |
− | *[[ | + | *[[カード個別評価:アンリミテッド]] - [[レア]] |
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