「親和 (デッキ)」を編集中
提供:MTG Wiki
あなたはログインしていません。あなたのIPアドレスはこの項目の履歴に記録されます。
取り消しが可能です。
これが意図した操作であるか、下に表示されている差分を確認し、取り消しを確定させるために、変更を保存してください。
最新版 | 編集中の文章 | ||
1行: | 1行: | ||
− | {{Otheruses| | + | {{Otheruses|デッキ|キーワード能力|親和}} |
− | + | '''親和'''(''Affinity'')は、[[キーワード能力]]の[[親和]]([[アーティファクト]])を持つ[[カード]]を多く投入することにより、高速[[展開]]を可能にした速攻[[デッキ]]。 | |
− | '''親和''' (''Affinity'') は、[[キーワード能力]]の[[親和]]([[アーティファクト]])を持つ[[カード]]を多く投入することにより、高速[[展開]]を可能にした速攻[[デッキ]]。 | + | |
==概要== | ==概要== | ||
8行: | 7行: | ||
{{#card:Seat of the Synod}} | {{#card:Seat of the Synod}} | ||
− | おもに[[金属ガエル/Frogmite]]、[[マイアの処罰者/Myr Enforcer]]、[[物読み/Thoughtcast]]などの[[親和]]([[アーティファクト]])持ちと、[[アーティファクト・土地]] | + | おもに[[金属ガエル/Frogmite]]、[[マイアの処罰者/Myr Enforcer]]、[[物読み/Thoughtcast]]などの[[親和]]([[アーティファクト]])持ちと、[[アーティファクト・土地]]等による基盤となる[[軽い|軽量]][[アーティファクト]]群、そして主力としてこれらの[[展開]]を最大限使い倒す[[カード]]群で構成される。主力となるカードはタイプによって異なってくる。 |
[[ウルザ・ブロック]]期以来の大量の[[禁止カード]]指定の原因となった悪名高い[[デッキ]]であるが、弱点も多く、それを突かれると一気に瓦解してしまう部分がある。ざっと挙げてみても | [[ウルザ・ブロック]]期以来の大量の[[禁止カード]]指定の原因となった悪名高い[[デッキ]]であるが、弱点も多く、それを突かれると一気に瓦解してしまう部分がある。ざっと挙げてみても | ||
*1枚の対アーティファクト・カードで完封されてしまう可能性 | *1枚の対アーティファクト・カードで完封されてしまう可能性 | ||
− | *[[マナ基盤]] | + | *[[マナ基盤]]が攻められやすい、また[[色事故]]も起きやすい |
*序盤の展開と[[シナジー]]を重視した結果、[[カードパワー]]が低いカードが多いため、[[トップデッキ]]勝負に弱い | *序盤の展開と[[シナジー]]を重視した結果、[[カードパワー]]が低いカードが多いため、[[トップデッキ]]勝負に弱い | ||
などといったものがある。 | などといったものがある。 | ||
− | + | それでもその圧倒的な速度と展開力は魅力であり、[[アーティファクト]]を主力とする[[ビートダウン (デッキ)|ビートダウン]]としては古えの[[5/3]]や[[MUD]]などと並び、代表格といえる。 | |
==ミラディン・ブロック期== | ==ミラディン・ブロック期== | ||
− | [[ミラディン・ブロック]]期の[[スタンダード]]の当初は、[[青単色デッキ|青単]]で[[構築]]され[[ブルードスター/Broodstar]]を投入する | + | [[ミラディン・ブロック]]期の[[スタンダード]]の当初は、[[青単色デッキ|青単]]で[[構築]]され[[ブルードスター/Broodstar]]を投入する[[ブルード親和]]が主流だった。 |
{{#card:Broodstar}} | {{#card:Broodstar}} | ||
− | その後[[グレ神話]]など多くの亜種が登場し、特に[[ダークスティール]]以降は[[電結の荒廃者/Arcbound Ravager]]を主力に据えた、 | + | その後[[グレ神話]]など多くの亜種が登場し、特に[[ダークスティール]]以降は[[電結の荒廃者/Arcbound Ravager]]を主力に据えた、[[電結親和]]とその亜種である[[薬瓶親和]]が[[メタゲーム]]のド真ん中を突っ走った。 |
{{#card:Arcbound Ravager}} | {{#card:Arcbound Ravager}} | ||
33行: | 32行: | ||
親和の持つ爆発的な[[展開]]力に加え、 | 親和の持つ爆発的な[[展開]]力に加え、 | ||
− | *[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]]と[[電結の荒廃者/Arcbound Ravager]]により[[除去]] | + | *[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]]と[[電結の荒廃者/Arcbound Ravager]]により[[除去]]での対処がし辛い |
− | *[[大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault]] | + | *[[大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault]]の様な軸をずらした攻撃手段があるため攻撃を止め難い |
*上記の頭蓋骨絞めや[[物読み/Thoughtcast]]、[[彩色の宝球/Chromatic Sphere]]などの[[引く|ドロー]]手段により息切れもしにくい | *上記の頭蓋骨絞めや[[物読み/Thoughtcast]]、[[彩色の宝球/Chromatic Sphere]]などの[[引く|ドロー]]手段により息切れもしにくい | ||
44行: | 43行: | ||
あまりにも強力だったため徹底的に[[メタる|メタられ]]、いくつかの[[アンチデッキ]]も生み出されたほど。[[カード・プール]]の狭い[[ブロック構築]]ではよりそれが顕著であった。 | あまりにも強力だったため徹底的に[[メタる|メタられ]]、いくつかの[[アンチデッキ]]も生み出されたほど。[[カード・プール]]の狭い[[ブロック構築]]ではよりそれが顕著であった。 | ||
− | |||
誕生と共に徹底的に目の敵にされながら、常に[[スタンダード]]を支配し続けた親和。だがそれがあだとなり、その命脈も遂に絶たれることになる。 | 誕生と共に徹底的に目の敵にされながら、常に[[スタンダード]]を支配し続けた親和。だがそれがあだとなり、その命脈も遂に絶たれることになる。 | ||
− | + | 2005年3月20日をもって、[[スタンダード]]で[[ミラディン・ブロック]]に含まれる全ての[[アーティファクト・土地]]群と、主力である[[電結の荒廃者/Arcbound Ravager]]、[[大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault]]が[[禁止カード]]になる。これにより、親和はキーパーツをことごとく失い、スタンダードから退場することになった。 | |
− | * | + | *さらに2006年3月20日、これら8枚と[[霊気の薬瓶/AEther Vial]]は[[ミラディン・ブロック構築]]でも禁止される。最新ブロックでないブロック構築において、禁止カードが出されたのは異例のことである。 |
− | ** | + | **禁止後のスタンダードでは[[メタゲーム]]の間隙を縫うように、親和持ちの[[クリーチャー]]と頭蓋囲いで殴り倒すデッキが少数登場したが、結局大成しなかった(→[[磁石親和]])。 |
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
==エクステンデッド== | ==エクステンデッド== | ||
− | [[エクステンデッド]] | + | [[エクステンデッド]]では、[[スタンダード]]初期の頃と本質的に変わらず。[[彩色の星/Chromatic Star]]や[[テラリオン/Terrarion]]などの優秀な[[マナフィルター]]が採用される。 |
− | [[ローテーション]] | + | [[ローテーション]]以前のテンペスト期は非常に[[メタゲーム|メタ]]が多様であり、またよく回っていたため、安定性と応用を効かせ易い[[薬瓶親和]]型が好まれた。 |
− | {{#card: | + | {{#card:AEther Vial}} |
当初はそれほど注目されていなかったが、[[Pierre Canali]]が[[プロツアーコロンバス04]]を[[タッチ]][[白]]の薬瓶親和で制したことにより、エクステンデッドにも親和あり、とその力を見せつけた。 | 当初はそれほど注目されていなかったが、[[Pierre Canali]]が[[プロツアーコロンバス04]]を[[タッチ]][[白]]の薬瓶親和で制したことにより、エクステンデッドにも親和あり、とその力を見せつけた。 | ||
− | これにより一躍[[メタゲーム]] | + | これにより一躍[[メタゲーム]]に踊り出たものの、[[スタンダード]]と違い[[溶融/Meltdown]]や[[破滅的な行為/Pernicious Deed]]、[[魔力流出/Energy Flux]]などの即投了級なカードも多かったため、それ以降はメタを読みながらの戦いであった。 |
+ | |||
− | [[ローテーション]]後の新エクステンデッド[[環境]]でも、主力である[[ミラディン・ブロック]]は残り、その力は健在であるかに見えたが、2005年9月20日より[[霊気の薬瓶/ | + | [[ローテーション]]後の新エクステンデッド[[環境]]でも、主力である[[ミラディン・ブロック]]は残り、その力は健在であるかに見えたが、2005年9月20日より[[霊気の薬瓶/AEther Vial]]と[[大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault]]が禁止となり、薬瓶型は消滅。そのため、打撃戦1本で戦うことを余儀なくされた。 |
この時期は[[コントロール (デッキ)|コントロール]]寄りのメタだったことから、[[メインデッキ]]から[[真髄の針/Pithing Needle]]を採用したものが多い。 | この時期は[[コントロール (デッキ)|コントロール]]寄りのメタだったことから、[[メインデッキ]]から[[真髄の針/Pithing Needle]]を採用したものが多い。 | ||
91行: | 71行: | ||
ただ[[神河ブロック]]以後にも[[戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage]]など、いわゆる「対親和カード」が多く登場したこともあって、支配力はいまひとつといったところであった。 | ただ[[神河ブロック]]以後にも[[戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage]]など、いわゆる「対親和カード」が多く登場したこともあって、支配力はいまひとつといったところであった。 | ||
+ | |||
[[ローウィン]]以降は[[バネ葉の太鼓/Springleaf Drum]]を採用し、最序盤の[[展開]]力を重視するようになる(→[[太鼓親和]])。また、[[アラーラの断片]]では強力な[[アタッカー]]となる[[エーテリウムの達人/Master of Etherium]]を獲得し、再びメタゲームの前線に現れた。 | [[ローウィン]]以降は[[バネ葉の太鼓/Springleaf Drum]]を採用し、最序盤の[[展開]]力を重視するようになる(→[[太鼓親和]])。また、[[アラーラの断片]]では強力な[[アタッカー]]となる[[エーテリウムの達人/Master of Etherium]]を獲得し、再びメタゲームの前線に現れた。 | ||
96行: | 77行: | ||
{{#card:Master of Etherium}} | {{#card:Master of Etherium}} | ||
− | === | + | |
+ | ===サンプルレシピ=== | ||
*備考 | *備考 | ||
**[[プロツアーヴァレンシア07]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/ptval07/welcome 参考]) | **[[プロツアーヴァレンシア07]] ベスト8 ([http://www.wizards.com/default.asp?x=mtgevent/ptval07/welcome 参考]) | ||
162行: | 144行: | ||
|} | |} | ||
− | *[[未来予知]] | + | *[[未来予知]]参入後のもの。[[アタッカー]]に[[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]が採用されている。[[アーティファクト]]を[[生け贄に捧げる]]手段が豊富なため巨大化しやすく、[[戦争の報い、禍汰奇/Kataki, War's Wage]]などの「対親和カード」の影響も受けずにすむ。 |
==モダン== | ==モダン== | ||
− | [[モダン]]では、設立当初から[[ | + | [[モダン]]では、設立当初から[[ダークスティールの城塞/Darksteel Citadel]]を除く[[アーティファクト・土地]]の[[禁止カード|禁止]]という厳しい規制を受けているが、それでもなお高い[[デッキパワー]]を誇る。 |
{{#card:Memnite}} | {{#card:Memnite}} | ||
172行: | 154行: | ||
[[アーティファクト]]数の不足は、[[メムナイト/Memnite]]と[[羽ばたき飛行機械/Ornithopter]]、[[オパールのモックス/Mox Opal]]といった0[[マナ]]のアーティファクトで補っている。 | [[アーティファクト]]数の不足は、[[メムナイト/Memnite]]と[[羽ばたき飛行機械/Ornithopter]]、[[オパールのモックス/Mox Opal]]といった0[[マナ]]のアーティファクトで補っている。 | ||
− | 空いた[[土地]]の[[スロット]]をカバーするのは、[[ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus]]、[[墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus]]、[[空僻地/Glimmervoid]]と、他の[[環境]]ではアーティファクト・土地が優先されるため枚数を割きにくかった次点候補たち。[[ | + | 空いた[[土地]]の[[スロット]]をカバーするのは、[[ちらつき蛾の生息地/Blinkmoth Nexus]]、[[墨蛾の生息地/Inkmoth Nexus]]、[[空僻地/Glimmervoid]]と、他の[[環境]]ではアーティファクト・土地が優先されるため枚数を割きにくかった次点候補たち。[[多色地形]]が必要な場合は速度を殺さない[[アンタップイン]]のものを使うのが基本。 |
その他のパーツは[[レガシー]]や旧[[エクステンデッド]]の親和とほぼ同じ。ただし[[コスト]]を軽減しづらい[[マイアの処罰者/Myr Enforcer]]は不採用になりがちである。 | その他のパーツは[[レガシー]]や旧[[エクステンデッド]]の親和とほぼ同じ。ただし[[コスト]]を軽減しづらい[[マイアの処罰者/Myr Enforcer]]は不採用になりがちである。 | ||
− | [[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]を加えた'''タルモ親和'''や、[[アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifact]]を加えた'''ハサミ親和'''などの派生デッキもある。 | + | [[タルモゴイフ/Tarmogoyf]]を加えた'''タルモ親和'''や、[[アーティファクトの魂込め/Ensoul Artifact]]を加えた'''ハサミ親和'''などの派生デッキもある。 |
− | * | + | *近年は親和要員が物読みくらい、場合によっては0枚という構成も見られる。公式サイトなどではRobotsというデッキ名で呼ばれることも多くなった。 |
− | === | + | ===サンプルレシピ1=== |
− | + | ||
*備考 | *備考 | ||
**[[プロツアーフィラデルフィア11]] ベスト4 ([http://coverage.mtg-jp.com/ptphi11/ 参考]) | **[[プロツアーフィラデルフィア11]] ベスト4 ([http://coverage.mtg-jp.com/ptphi11/ 参考]) | ||
189行: | 170行: | ||
{{#MagicFactory:df305568}} | {{#MagicFactory:df305568}} | ||
+ | |||
*最序盤の爆発力を重視した[[赤単色デッキ|赤単色]]のバージョン。 | *最序盤の爆発力を重視した[[赤単色デッキ|赤単色]]のバージョン。 | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | === | + | ===サンプルレシピ2=== |
*備考 | *備考 | ||
**[[グランプリ神戸14]] 準優勝 ([http://coverage.mtg-jp.com/gpkob14/ 参考]) | **[[グランプリ神戸14]] 準優勝 ([http://coverage.mtg-jp.com/gpkob14/ 参考]) | ||
209行: | 182行: | ||
{{#MagicFactory:df312018}} | {{#MagicFactory:df312018}} | ||
+ | |||
*「ハサミタルモ親和バーン」と呼ばれる。親和というよりも[[バーン]]に近い戦術を取り、[[対戦相手]]の[[ライフ]]を[[削る]]ことを強く意識している。 | *「ハサミタルモ親和バーン」と呼ばれる。親和というよりも[[バーン]]に近い戦術を取り、[[対戦相手]]の[[ライフ]]を[[削る]]ことを強く意識している。 | ||
**デッキ名に「親和」とあるが、通常の親和デッキとの共通カードは多いものの英語版の記事内のデッキ名通り'''[[親和]]を持つカードが1枚もない'''。 | **デッキ名に「親和」とあるが、通常の親和デッキとの共通カードは多いものの英語版の記事内のデッキ名通り'''[[親和]]を持つカードが1枚もない'''。 | ||
− | * | + | *メインだけで4色、サイドも含めれば5色の構成。 |
*使用者へのインタビュー記事も参照(→[http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpkob14/deck-tech-yuusei-gotous-no-affinity-2014-08-23 参考1]/[http://coverage.mtg-jp.com/gpkob14/article/011120/ 参考2])。 | *使用者へのインタビュー記事も参照(→[http://magic.wizards.com/en/events/coverage/gpkob14/deck-tech-yuusei-gotous-no-affinity-2014-08-23 参考1]/[http://coverage.mtg-jp.com/gpkob14/article/011120/ 参考2])。 | ||
==レガシー== | ==レガシー== | ||
− | [[レガシー]] | + | [[レガシー]]にも開始期から存在している。 |
{{#card:Atog}} | {{#card:Atog}} | ||
222行: | 196行: | ||
[[頭蓋骨絞め/Skullclamp]]がないため息切れを起こしやすく、そのためスピードに特化する傾向にある。[[フィフス・ドーン]]以降標準搭載されるようになった[[頭蓋囲い/Cranial Plating]]はもちろんのこと、[[爆片破/Shrapnel Blast]]をはじめ、[[エイトグ/Atog]]や[[投げ飛ばし/Fling]]を投入して爆発力を高める構成のものが多い。 | [[頭蓋骨絞め/Skullclamp]]がないため息切れを起こしやすく、そのためスピードに特化する傾向にある。[[フィフス・ドーン]]以降標準搭載されるようになった[[頭蓋囲い/Cranial Plating]]はもちろんのこと、[[爆片破/Shrapnel Blast]]をはじめ、[[エイトグ/Atog]]や[[投げ飛ばし/Fling]]を投入して爆発力を高める構成のものが多い。 | ||
− | また少数ながら、[[青]]の[[カード]]を多く採用して[[ | + | また少数ながら、[[青]]の[[カード]]を多く採用して[[Force of Will]]を使用可能にした、俗に'''AfFOWnity'''などと表記されるタイプも存在する。Force of Will以外は、追加の[[引く|ドロー]]に[[知識の渇望/Thirst for Knowledge]]、[[ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought]]と[[もみ消し/Stifle]]や[[幻視の魔除け/Vision Charm]]とのコンボ、青い親和持ちである[[厳粛な空護り/Somber Hoverguard]]などが採用される。 |
− | レガシー開始からしばらくの間は強化されることが無かった。しかし[[ローウィン]]で[[バネ葉の太鼓/Springleaf Drum]] | + | レガシー開始からしばらくの間は強化されることが無かった。しかし[[ローウィン]]で[[バネ葉の太鼓/Springleaf Drum]]を獲得し展開力と色マナの安定度を高めた[[太鼓親和]]が登場し、レガシーにおいての親和の基本形となる。 |
{{#card:Springleaf Drum}} | {{#card:Springleaf Drum}} | ||
− | その後は[[アラーラの断片]]から[[エーテリウムの達人/Master of Etherium]]と[[エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist]]を加えた程度だったが、[[アーティファクト]]をテーマにした[[ | + | その後は[[アラーラの断片]]から[[エーテリウムの達人/Master of Etherium]]と[[エーテル宣誓会の法学者/Ethersworn Canonist]]を加えた程度だったが、[[アーティファクト]]をテーマにした[[ミラディンの傷跡]]で[[オパールのモックス/Mox Opal]]、[[刻まれた勇者/Etched Champion]]、[[メムナイト/Memnite]]と、[[金属術]]系のものを始めとした有用なカードを次々に獲得する。 |
{{#card:Mox Opal}} | {{#card:Mox Opal}} | ||
236行: | 210行: | ||
レガシーは[[コンボ]]を除き[[クリーチャー]]主体のデッキが多いため、[[ヴィダルケンのセルターチ/Vedalken Certarch]]が用いられることが多い。他にも[[感電破/Galvanic Blast]]で最後の数点を削れるようにしたり、[[石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic]]で[[頭蓋囲い/Cranial Plating]]を水増ししつつ応用力を高めたりといった構成が見られる。 | レガシーは[[コンボ]]を除き[[クリーチャー]]主体のデッキが多いため、[[ヴィダルケンのセルターチ/Vedalken Certarch]]が用いられることが多い。他にも[[感電破/Galvanic Blast]]で最後の数点を削れるようにしたり、[[石鍛冶の神秘家/Stoneforge Mystic]]で[[頭蓋囲い/Cranial Plating]]を水増ししつつ応用力を高めたりといった構成が見られる。 | ||
− | メタが混沌としているレガシーの性質上、かつての[[エクステンデッド]] | + | メタが混沌としているレガシーの性質上、かつての[[エクステンデッド]]ほど強烈に対策されることは少ない。しかし、対策自体もエクステンデッドより簡単に出来るため、その点で風当たりは強い。 |
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
==ヴィンテージ== | ==ヴィンテージ== | ||
257行: | 219行: | ||
{{#card:Erayo, Soratami Ascendant}} | {{#card:Erayo, Soratami Ascendant}} | ||
− | [[メタゲーム]]により頭蓋骨絞めが[[サイドボード|サイド]]アウトされているものも少数だが存在し、そちらは[[電結の荒廃者/Arcbound Ravager]]を最大限に生かす構成で、[[羽ばたき飛行機械/Ornithopter]]と[[電結のとげ刺し/Arcbound Stinger]]が4枚ずつ投入されている。親和デッキにおいては[[Mox]]が[[アーティファクト・土地]] | + | [[メタゲーム]]により頭蓋骨絞めが[[サイドボード|サイド]]アウトされているものも少数だが存在し、そちらは[[電結の荒廃者/Arcbound Ravager]]を最大限に生かす構成で、[[羽ばたき飛行機械/Ornithopter]]と[[電結のとげ刺し/Arcbound Stinger]]が4枚ずつ投入されている。親和デッキにおいては[[Mox]]が[[アーティファクト・土地]]の上位互換のように機能し、Mox他[[軽い]][[マナ・アーティファクト]]との相性は抜群である。 |
− | また、[[仕組まれた爆薬/Engineered Explosives]]を多数搭載し、速度を稼ぐと共に[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]] | + | また、[[仕組まれた爆薬/Engineered Explosives]]を多数搭載し、速度を稼ぐと共に[[コントロール (ゲーム用語)|コントロール]]能力を高めたものも多い。この[[環境]]には親和にとって致命的なパーマネントが多いため、それへの対策も兼ねられている。 |
− | + | それでもアーティファクトへの風当たりが厳しいことに変わりは無く、絶対数は多いとは言えず、さらに減少している。 | |
− | == | + | ==Pauper== |
− | + | 親和持ちのカードは[[コモン]]にも多いため、[[Pauper]]でも充分に成立する。なお[[頭蓋囲い/Cranial Plating]]は[[禁止カード]]である。 | |
{{#card:Somber Hoverguard}} | {{#card:Somber Hoverguard}} | ||
271行: | 233行: | ||
[[太鼓親和]]と同じように、[[バネ葉の太鼓/Springleaf Drum]]や[[彩色の星/Chromatic Star]]を並べて一気に親和持ちのクリーチャーを展開する。アタッカーとして[[厳粛な空護り/Somber Hoverguard]]が採用され、また、[[クリーチャー]]の[[サイズ]]が直接[[アドバンテージ]]に繋がりやすいことから[[水銀のビヒモス/Quicksilver Behemoth]]まで投入された。 | [[太鼓親和]]と同じように、[[バネ葉の太鼓/Springleaf Drum]]や[[彩色の星/Chromatic Star]]を並べて一気に親和持ちのクリーチャーを展開する。アタッカーとして[[厳粛な空護り/Somber Hoverguard]]が採用され、また、[[クリーチャー]]の[[サイズ]]が直接[[アドバンテージ]]に繋がりやすいことから[[水銀のビヒモス/Quicksilver Behemoth]]まで投入された。 | ||
− | + | 特筆すべき点としては、Pauperに存在する数少ない[[全体除去]]である[[クラーク族のシャーマン/Krark-Clan Shaman]]を採用することができ、さらにクラーク族のシャーマン自身が[[大霊堂の信奉者/Disciple of the Vault]]との[[ギミック]]で[[フィニッシャー]]にもなれることが挙げられる。 | |
その他の部分は様々なタイプがあり、親和カードと相性の良い[[流れ込む知識/Rush of Knowledge]]、展開力を更に高める[[水蓮の花びら/Lotus Petal]]、親和に貢献できる除去[[黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb]]、追加のアタッカーとして[[霞の悪鬼/Glaze Fiend]]などが選択され採用された。また、多色デッキである上に[[マナフィルター]]を多く採用することから、各色の対策カードを[[サイドボード]]に積むことができる。 | その他の部分は様々なタイプがあり、親和カードと相性の良い[[流れ込む知識/Rush of Knowledge]]、展開力を更に高める[[水蓮の花びら/Lotus Petal]]、親和に貢献できる除去[[黄鉄の呪文爆弾/Pyrite Spellbomb]]、追加のアタッカーとして[[霞の悪鬼/Glaze Fiend]]などが選択され採用された。また、多色デッキである上に[[マナフィルター]]を多く採用することから、各色の対策カードを[[サイドボード]]に積むことができる。 | ||
277行: | 239行: | ||
開始当初は[[メタゲーム]]の一角を担い、その後も常に一定数存在してきた。 | 開始当初は[[メタゲーム]]の一角を担い、その後も常に一定数存在してきた。 | ||
− | + | ||
+ | しばらくはそれ以上強化されることがなかったが、2010年の末頃、[[ミラディンの傷跡]]で[[金属術]]カードを、[[Masters Edition 4]]で[[エイトグ/Atog]]を得たことで強化された。 | ||
{{#card:Carapace Forger}} | {{#card:Carapace Forger}} | ||
283行: | 246行: | ||
{{#card:Atog}} | {{#card:Atog}} | ||
− | + | 親和デッキではアーティファクト・土地により金属術の達成が容易であり、[[甲殻の鍛冶工/Carapace Forger]]は実質2マナ4/4の[[ファッティ]]、[[感電破/Galvanic Blast]]は実質1マナ4点火力として機能する。金属術カードの中でもこの2枚の影響が特に強く、ほとんどのデッキに採用されている。また、これまで[[Magic Online]]ではアンコモンでしか収録されていなかったエイトグがMasters Edition 4でコモンで収録されたことで、大霊堂の信奉者と組み合わせた[[グレ神話]]の動きが可能になり、攻撃力が一気に高まった。 | |
− | その他[[ミラディンの傷跡ブロック]]で、ファッティと相性の良い[[飛行の呪文爆弾/Flight Spellbomb]]、追加のアタッカーとして[[オーリオックの太陽追い/Auriok Sunchaser]] | + | その他[[ミラディンの傷跡ブロック]]で、ファッティと相性の良い[[飛行の呪文爆弾/Flight Spellbomb]]、追加のアタッカーとして[[オーリオックの太陽追い/Auriok Sunchaser]]などの選択肢を得た。(ただしミラディンの傷跡ブロックには、[[鋼の妨害/Steel Sabotage]]、[[ファングレンの匪賊/Fangren Marauder]]などのアンチアーティファクトカードも同時に収録されているため、対策もされやすくなっている。) |
− | + | これらの強化により再びメタの前線に復帰した。 | |
− | + | ===サンプルレシピ=== | |
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | === | + | |
− | + | ||
*備考 | *備考 | ||
− | ** | + | **[http://magic.wizards.com/en/articles/archive/mtgo-standings/pauper-daily-2014-10-20 Pauper Daily #7570571 on 10/19/2014 4-0] |
− | ** | + | **使用者:Hmmmpf |
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
− | **[[ | + | **[[Pauper]](~[[タルキール覇王譚]]) |
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
− | + | ||
{{#MagicFactory:df312248}} | {{#MagicFactory:df312248}} | ||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | |||
− | + | *[[赤緑白青]]の4cバージョン。 | |
− | * [[ | + | |
==代表的な親和デッキ== | ==代表的な親和デッキ== | ||
410行: | 274行: | ||
*[[太鼓親和]] | *[[太鼓親和]] | ||
*[[マントル親和]] | *[[マントル親和]] | ||
− | |||
==参考== | ==参考== | ||
*[[デッキ集]] | *[[デッキ集]] | ||
− | + | [[Category:アーティファクトデッキ|しんわ]] | |
− | [[Category:アーティファクトデッキ]] | + | [[Category:ビートダウンデッキ|しんわ]] |
− | [[Category:ビートダウンデッキ]] | + | [[Category:ミラディン・ブロック構築デッキ|しんわ]] |
− | [[Category:ミラディン・ブロック構築デッキ]] | + | [[Category:ミラディン・ブロックを含むスタンダードデッキ|しんわ]] |
− | [[Category:ミラディン・ブロックを含むスタンダードデッキ]] | + | [[Category:テンペスト期のエクステンデッドデッキ|しんわ]] |
− | [[Category:テンペスト期のエクステンデッドデッキ]] | + | [[Category:インベイジョン期のエクステンデッドデッキ|しんわ]] |
− | [[Category:インベイジョン期のエクステンデッドデッキ]] | + | [[Category:オンスロート期のエクステンデッドデッキ|しんわ]] |
− | [[Category:オンスロート期のエクステンデッドデッキ]] | + | [[Category:モダンデッキ|しんわ]] |
− | [[Category:モダンデッキ]] | + | [[Category:レガシーデッキ|しんわ]] |
− | [[Category:レガシーデッキ]] | + | [[Category:ヴィンテージデッキ|しんわ]] |
− | [[Category:ヴィンテージデッキ]] | + | [[Category:Pauperデッキ|しんわ]] |
− | [[Category: | + |