「統率者戦」を編集中
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'''統率者戦'''/''Commander''は[[カジュアル変種ルール]]の1つ。 | '''統率者戦'''/''Commander''は[[カジュアル変種ルール]]の1つ。 | ||
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==解説== | ==解説== | ||
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#デッキ枚数は'''100枚'''。'''[[カード名|同名]]カードは1枚のみ'''入れられる。(→[[ハイランダー]]) | #デッキ枚数は'''100枚'''。'''[[カード名|同名]]カードは1枚のみ'''入れられる。(→[[ハイランダー]]) | ||
#'''[[多人数戦]]'''で、[[開始時のライフの総量|初期ライフ]]は40。 | #'''[[多人数戦]]'''で、[[開始時のライフの総量|初期ライフ]]は40。 | ||
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+ | 変種として[[デュエルコマンダー]]、[[コモン統率者戦]]、[[タイニー・リーダーズ]]、[[ブロール]]などがある。 | ||
===統率者戦の哲学=== | ===統率者戦の哲学=== | ||
ルール委員会によって「[https://mtgcommander.net/index.php/the-philosophy-of-commander/ The Philosophy of Commander](統率者戦の哲学)」が示されている。 | ルール委員会によって「[https://mtgcommander.net/index.php/the-philosophy-of-commander/ The Philosophy of Commander](統率者戦の哲学)」が示されている。 | ||
− | 曰く、「'''統率者戦は楽しむためのフォーマットである''' | + | 曰く、「'''統率者戦は楽しむためのフォーマットである'''」という点が大前提であり、特に強く強調されている。勝敗に関わらず、[[プレイヤー]]同士が体験を共有することや、デッキ構築とゲームを通して自分を表現する機会を得る事が最も重要であり、ルールや[[禁止カード]]リストもこの哲学を促進させるためのものに過ぎない。また、プレイグループごとにこれらを最適化することを推奨している(→[[#選択ルール]])。 |
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===傾向と特徴=== | ===傾向と特徴=== | ||
;[[無差別戦]] | ;[[無差別戦]] | ||
:通常、3人以上の[[多人数戦]]でゲームを行う。人数に特に決まりはないが、最も一般的なプレイヤー人数は4人である。 | :通常、3人以上の[[多人数戦]]でゲームを行う。人数に特に決まりはないが、最も一般的なプレイヤー人数は4人である。 | ||
− | :[[無差別戦]]の多人数戦であるため、[[2人対戦]]とはまた違ったカード選択や[[プレイング]] | + | :[[無差別戦]]の多人数戦であるため、[[2人対戦]]とはまた違ったカード選択や[[プレイング]]が重要になる。すなわち、政治的駆け引きや誘導、[[ブラフ]]、[[ヘイト]]管理などの手腕が問われることにもなり、また統率者戦の醍醐味にもなっている。例えば[[オールプレイ能力]]や[[突撃鎧/Assault Suit]]などといった[[対戦相手]]にも恩恵のあるカードを巧みに用いることで、ヘイトを減らしたり、後々の脅威に対し協力を取り付けたり、あるいは単に助け舟を出して一方的なゲーム展開を防いだり……といったやり取りは基本と言える。また、[[投票]]カードや[[多様な洞察力/Manifold Insights]]など、多人数戦でこそ盛り上がるカードも多く、それらを活躍させるための場でもある。 |
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;統率者と[[デッキカラー]] | ;統率者と[[デッキカラー]] | ||
− | :[[単色]](あるいは[[無色]])の統率者を選ぶと、[[色事故]]の心配をする必要がなくなり安定性が高くなる。しかし[[色の役割]]上どうしても戦略が狭まってしまい、[[デッキパワー]]が下がる恐れがある。一方で、[[多色]]の統率者を選ぶと[[ | + | :[[単色]](あるいは[[無色]])の統率者を選ぶと、[[色事故]]の心配をする必要がなくなり安定性が高くなる。しかし[[色の役割]]上どうしても戦略が狭まってしまい、[[デッキパワー]]が下がる恐れがある。一方で、[[多色]]の統率者を選ぶと[[多色地形]]を1枚ずつしか入れられないためにデッキの安定性を損なう可能性もある。統率者とデッキの方向性は密接に関係しているため、熟慮して選ぶ必要がある。 |
;有効なカードや戦略 | ;有効なカードや戦略 | ||
:[[ハイランダー]]のルールに準拠するため、[[サーチカード]]の重要性が高い。そのため、[[結界師ズアー/Zur the Enchanter]]などの[[サーチ]][[能力]]を持った統率者が非常に有効に機能し、結果として[[コンボデッキ]]が優勢になりやすい。 | :[[ハイランダー]]のルールに準拠するため、[[サーチカード]]の重要性が高い。そのため、[[結界師ズアー/Zur the Enchanter]]などの[[サーチ]][[能力]]を持った統率者が非常に有効に機能し、結果として[[コンボデッキ]]が優勢になりやすい。 | ||
:マナさえあれば統率者を唱えられるという特性上、[[マナ加速]]も重要性が高い。特に[[土地サーチカード]]や[[マナ・アーティファクト]]による序盤のマナ加速は統率者戦の定石と言ってもよい。 | :マナさえあれば統率者を唱えられるという特性上、[[マナ加速]]も重要性が高い。特に[[土地サーチカード]]や[[マナ・アーティファクト]]による序盤のマナ加速は統率者戦の定石と言ってもよい。 | ||
− | :*マナ・アーティファクトの中でも、特に[[太陽の指輪/Sol Ring]]は半ば必須カードのような扱いであり、[[統率者戦用セット]] | + | :*マナ・アーティファクトの中でも、特に[[太陽の指輪/Sol Ring]]は半ば必須カードのような扱いであり、[[統率者戦用セット]]ではすべての[[構築済みデッキ]]に収録されている。 |
:*その他にも、[[ダイアモンド]]や[[印鑑]]、[[ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot]]といったカードがよく用いられる。 | :*その他にも、[[ダイアモンド]]や[[印鑑]]、[[ダークスティールの鋳塊/Darksteel Ingot]]といったカードがよく用いられる。 | ||
==ルール== | ==ルール== | ||
===構築ルール=== | ===構築ルール=== | ||
− | まず、[[伝説のクリーチャー]]・[[カード]] | + | まず、[[伝説のクリーチャー]]・[[カード]]1枚、もしくは統率者として利用できる[[能力]]を持った[[プレインズウォーカー (カード・タイプ)|プレインズウォーカー]]・カードを1枚、もしくは互いに[[共闘]]を持つ伝説のクリーチャー・カードかプレインズウォーカー・カード2枚を選ぶ。これ(これら)を'''統率者'''と呼ぶ。 |
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− | 統率者の'''[[固有色]]'''([[マナ・コスト]]や[[ルール文章]]に含まれる[[マナ・シンボル]]の色と、[[色指標]]、[[特性定義能力]]によって定義された色)は、[[デッキ]] | + | 統率者の'''[[固有色]]'''([[マナ・コスト]]や[[ルール文章]]に含まれる[[マナ・シンボル]]の色と、[[色指標]]、[[特性定義能力]]によって定義された色)は、[[デッキ]]内に入れられるカードの固有色を指定し、統率者の固有色に含まれない固有色を持ったカードをデッキに入れることはできない。詳細は[[固有色]]の項を参照。 |
− | * | + | *例えば、[[復活させるものトリーヴァ/Treva, the Renewer]]([[緑白青]])を統率者として選んだならば、[[黒]]や[[赤]]のマナ・シンボル([[色指標]]・[[特性定義能力]])を持つカードはデッキに入れられない。すなわち、通常の赤や黒のカードに加え、[[生+死/Life+Death]]、[[威圧のタリスマン/Talisman of Dominance]]、[[ボロスのギルド魔道士/Boros Guildmage]]、[[情け知らずのガラク/Garruk Relentless]]なども認められない。 |
− | デッキ内には、[[基本土地]]カード以外は同じ[[カード名]]のカードを1枚ずつしか入れることができない([[ハイランダー]] | + | デッキ内には、[[基本土地]]カード以外は同じ[[カード名]]のカードを1枚ずつしか入れることができない([[ハイランダー]])。枚数は、統率者と合わせてちょうど'''100枚'''である。[[相棒]]を用いる場合、それは100枚のうちの1枚には含めず、実質101枚デッキになる。 |
− | *相棒を用いる場合、あるいはコミュニティ内の合意によって[[ゲームの外部]] | + | *相棒を用いる場合、あるいはコミュニティ内の合意によって[[ゲームの外部]]から他のカードをゲームに加えることを許可されている場合でも、それらの各カードは固有色およびハイランダーのルールに従う必要がある。すなわち、統率者の固有色と合致していないカードや既にデッキに入っているカードはゲームに加えることができない。 |
===ゲームルール=== | ===ゲームルール=== | ||
− | + | ;統率者 | |
− | [[ゲーム]]を開始する前に、各[[プレイヤー]]は自分の[[デッキ]]の統率者を宣言し、それを[[統率]][[領域]] | + | :[[ゲーム]]を開始する前に、各[[プレイヤー]]は自分の[[デッキ]]の統率者を宣言し、それを[[統率]][[領域]]に置く。統率者であることは[[特性]]ではなくその[[カード]]の持つ性質である。「統率者であること」は[[コピー]]されず、[[継続的効果]]によって上書きされず、[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]変更[[効果]]により失われない。 |
− | + | ;統率者を[[統率]][[領域]]から[[唱える]] | |
+ | :統率者が統率領域にある限り、その[[オーナー]]は統率者を[[唱える]]ことができる。ただし、この方法でそれまでに統率者を唱えた回数1回につき、[[追加コスト]]として(2)を[[支払う]]必要がある。これを俗に'''統率者税'''/''Commander Tax''と呼ぶ。 | ||
+ | :*[[復活させるものトリーヴァ/Treva, the Renewer]]ならば、1回目は追加コストなしの(3)(緑)(白)(青)、2回目は(2)増えて(5)(緑)(白)(青)、3回目は(4)増えて(7)(緑)(白)(青)...と増えていく。 | ||
+ | :*手札など、統率領域以外の領域から統率者を唱える場合はこれにカウントされず、通常の呪文コストで唱える。 | ||
− | + | ;統率者が領域を移動した際 | |
− | + | :統率者がいずれかの領域から[[墓地]]、[[手札]]、[[ライブラリー]]、[[追放]]領域のいずれかに置かれる場合、その[[オーナー]]は代わりに統率者を統率領域に置くことを選んでもよい。これは[[置換効果]]である。 | |
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− | :統率者がいずれかの領域から[[墓地 | + | |
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:*[[両面カード]]である統率者が[[第2面]]の状態で統率領域に置かれる場合、[[第1面]]の状態で統率領域に置く。 | :*[[両面カード]]である統率者が[[第2面]]の状態で統率領域に置かれる場合、[[第1面]]の状態で統率領域に置く。 | ||
− | :*統率者に指定したカードが組み合わされた[[合体カード|合体したパーマネント]]、あるいは[[変容|合同パーマネント]]が戦場を離れる場合、統率者に指定したカードのみ([[第1面]] | + | :*統率者に指定したカードが組み合わされた[[合体カード|合体したパーマネント]]、あるいは[[変容|合同パーマネント]]が戦場を離れる場合、統率者に指定したカードのみ([[第1面]]の状態で)統率領域に置く。それ以外のカードが該当する領域に置かれる。 |
− | + | ;[[統率者ダメージ]] | |
− | + | :統率者によってプレイヤーに与えられた[[戦闘ダメージ]]を'''[[統率者ダメージ]]'''と呼ぶ。いずれかのプレイヤーが同一の統率者から21点以上の統率者ダメージを与えられた場合、そのプレイヤーはゲームに[[敗北]]する。これは[[状況起因処理]]である。詳細は[[統率者ダメージ]]を参照。 | |
− | + | ;[[ライフ]] | |
− | プレイヤーの[[開始時のライフの総量]] | + | :プレイヤーの[[開始時のライフの総量]]は40点である。 |
− | + | ;[[ゲームの外部]]を参照する効果 | |
− | [[ゲームの外部]] | + | :[[ゲームの外部]]から、'''他の'''カードをゲームに加えようとする効果は機能しない。すなわち、各種[[願い]]や[[ウラモグの種父/Spawnsire of Ulamog]]の[[起動型能力]]などは機能しない。[[相棒]]はゲームの外部からそれ自身をゲームに加えるため、機能する。これは総合ルールではなく統率者戦コミュニティで規定されているルールである。 |
+ | :総合ルールにおいては、プレイヤーがゲームの外部からカードをゲームに加えようとする場合、そのカードが次のいずれかに該当しているならゲームに加えることはできない。 | ||
+ | :*同じカード名のカードがそのプレイヤーの開始時のデッキに含まれている。 | ||
+ | :*同じカード名のカードをそのプレイヤーが既にゲームの外部から加えている。 | ||
+ | :*そのカードの固有色がそのプレイヤーの統率者の固有色と合致していない。 | ||
+ | :**これらは[[イコリア:巨獣の棲処]]で相棒が登場した際にコミュニティがゲームの外部を許容したゲームをプレイしやすいように作られたルールであり、プレイグループの合意があればこのルールを無視することを決めても構わないとされている<ref>[https://mtg-jp.com/reading/publicity/0033938/ 『イコリア:巨獣の住処』更新速報(総合ルール更新、オラクル更新)]([[Daily MTG]] 2020年4月13日)</ref>。 | ||
− | + | ;[[多人数戦]]ルールに準拠 | |
− | + | :1対1でゲームを行ってもよいが、[[多人数戦]]で行うのが一般的である。多人数戦の場合、通常は[[無差別戦]]の「[[複数への攻撃]]」[[選択ルール]]を用い、「[[影響範囲]]制限」選択ルールを用いない。また、[[マリガン]]などのそのほかのルールも多人数戦のものを用いる。詳細は[[多人数戦#ルール]]および[[複数への攻撃]]を参照。 | |
− | + | ;その他 | |
− | + | :統率者であっても[[レジェンド・ルール]]の影響を受け、[[コントロール (ルール用語)|コントロール]]奪取などで同じ[[カード名]]の[[伝説のパーマネント]]をコントロールしているとどちらか一方が墓地に置かれる。 | |
− | + | :*以前は選択したルールによっては墓地に置かれない場合もあった。詳細は[[#旧ルール]]の「オープンルール」参照。 | |
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− | 統率者であっても[[レジェンド・ルール]]の影響を受け、[[コントロール]]奪取などで同じ[[カード名]]の[[伝説のパーマネント]]をコントロールしているとどちらか一方が墓地に置かれる。 | + | |
− | *以前は選択したルールによっては墓地に置かれない場合もあった。詳細は[[#旧ルール]]の「オープンルール」参照。 | + | |
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===使用カード=== | ===使用カード=== | ||
− | 原則として、[[ | + | 原則として、[[銀枠]]や[[金枠]]といったものを除く、これまでに印刷されたすべての[[カード|定形のマジックのカード]]が使用できる。 |
====禁止カード==== | ====禁止カード==== | ||
以下のカードを[[禁止カード]]とする。 | 以下のカードを[[禁止カード]]とする。 | ||
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− | + | *[[アンティ]]に関する[[カード]](→[[アンティ#アンティに関係したカード]]) | |
+ | *[[カード・タイプ]]が[[策略]]であるカード(→[[策略#策略カード一覧]]) | ||
*[[Ancestral Recall]] | *[[Ancestral Recall]] | ||
*[[天秤/Balance]] | *[[天秤/Balance]] | ||
*[[生命の律動/Biorhythm]] | *[[生命の律動/Biorhythm]] | ||
− | *[[ | + | *[[Black Lotus]] |
*[[陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion]] | *[[陰謀団の先手ブレイズ/Braids, Cabal Minion]] | ||
*[[チャネル/Channel]] | *[[チャネル/Channel]] | ||
+ | *[[Chaos Orb]] | ||
*[[合同勝利/Coalition Victory]] | *[[合同勝利/Coalition Victory]] | ||
*[[引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn]] | *[[引き裂かれし永劫、エムラクール/Emrakul, the Aeons Torn]] | ||
*[[上位の空民、エラヨウ/Erayo, Soratami Ascendant]] | *[[上位の空民、エラヨウ/Erayo, Soratami Ascendant]] | ||
+ | *[[Falling Star]] | ||
*[[Fastbond]] | *[[Fastbond]] | ||
*[[閃光/Flash]] | *[[閃光/Flash]] | ||
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*[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]] | *[[けちな贈り物/Gifts Ungiven]] | ||
*[[グリセルブランド/Griselbrand]] | *[[グリセルブランド/Griselbrand]] | ||
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*[[エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria]] | *[[エメリアの盾、イオナ/Iona, Shield of Emeria]] | ||
*[[カラカス/Karakas]] | *[[カラカス/Karakas]] | ||
160行: | 107行: | ||
*[[呪文追い、ルーツリー/Lutri, the Spellchaser]] | *[[呪文追い、ルーツリー/Lutri, the Spellchaser]] | ||
*[[Mox Emerald]] | *[[Mox Emerald]] | ||
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*[[Mox Jet]] | *[[Mox Jet]] | ||
*[[Mox Pearl]] | *[[Mox Pearl]] | ||
181行: | 127行: | ||
*[[企業秘密/Trade Secrets]] | *[[企業秘密/Trade Secrets]] | ||
*[[激動/Upheaval]] | *[[激動/Upheaval]] | ||
+ | *[[世界火/Worldfire]] | ||
*[[ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargain]] | *[[ヨーグモスの取り引き/Yawgmoth's Bargain]] | ||
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====かつて禁止されていたカード==== | ====かつて禁止されていたカード==== | ||
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*[[変幻の大男/Protean Hulk]] | *[[変幻の大男/Protean Hulk]] | ||
*[[絵描きの召使い/Painter's Servant]] | *[[絵描きの召使い/Painter's Servant]] | ||
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====使用カードに関する備考==== | ====使用カードに関する備考==== | ||
− | *[[マジック・イベント規定]]に定義されている[[フォーマット]]ではないため、禁止カードも公式な規定ではなく、あくまで「禁止カードとすることが推奨されている」という扱いである。[[ | + | *[[マジック・イベント規定]]に定義されている[[フォーマット]]ではないため、禁止カードも公式な規定ではなく、あくまで「禁止カードとすることが推奨されている」という扱いである。 |
− | * | + | *かつては「統率者に指定できないカード」が存在していたが、[[2014年]]9月12日のルール変更により禁止カードリストに統合された。 |
− | + | *禁止カードには[[パワー9]]が全て名を連ねている錯覚を受けるが、[[Timetwister]]は使用可能である。また、ヴィンテージで禁止されている[[夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den]]も使用可能である。誤解している人が多いので注意。 | |
− | * | + | *以前は便宜上、使用可能カードの括りを「原則として[[ヴィンテージ]]で認められている全てのカードを使用できる」としていた。[[2020年]]5月18日に[[夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den]]がヴィンテージで禁止指定を受けたことでこの記述に不整合が出たため、ヴィンテージに言及しない形に改められた<ref>[https://mtgcommander.net/index.php/2020/05/18/18-may-2020-update/ 18 May 2020 Update](Official Commander Website [[2020年]]5月18日)</ref>。 |
− | * | + | **かつてこの記述だった際、ヴィンテージの禁止カードであった[[Shahrazad]]が特例として使用を許可されていたが、[[2011年]]9月20日よりこれは撤廃され、禁止されている。 |
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===選択ルール=== | ===選択ルール=== | ||
− | + | 統率者戦はカジュアルフォーマットであるため、以下のような様々な選択ルール([[ハウスルール]])が提唱されている。これらを用いる場合、コミュニティ内で事前に合意や確認を取るなどし、トラブルの出ないようにしたい。[[ハウスルール]]の項も参照のこと。 | |
− | ==== | + | ====Partial Paris Mulligan(部分的パリ・マリガン)==== |
− | :[[ | + | :現在の[[マリガン]](ロンドン・マリガン)が採用されている以前、個々のカードを引ける確率を上げることなく[[土地事故]]を和らげるため、特殊なマリガンルールとして'''Partial Paris Mulligan'''が設けられていた。 |
− | : | + | :ゲームを始めるときに各プレイヤーが[[手札]]を引いた後、通常のマリガンの代わりに以下の手順を行う。 |
− | : | + | :#各プレイヤーは先攻プレイヤーから[[ターン]]順に自分の[[手札]]にある[[カード]]を望む枚数だけ[[裏向き]]で[[追放]]してもよい。 |
− | + | :#全プレイヤーが追放するかどうか選んだ後、カードを追放したプレイヤーはその追放したカードの枚数に1を引いた枚数のカードを引く。 | |
− | + | :#少なくとも1枚のカードを追放したプレイヤーは、1に戻ってこの手順を繰り返してもよい。 | |
− | + | :#どのプレイヤーも追放しないことを選んだ場合、各プレイヤーは追放したカードを自分のライブラリーに戻して[[切り直す]]。 | |
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====Gijs Mulligan(ハイス・マリガン)==== | ====Gijs Mulligan(ハイス・マリガン)==== | ||
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:ゲーム中、最初に[[対戦相手]]に[[戦闘ダメージ]]を与えたプレイヤーは[[統治者]]になる。 | :ゲーム中、最初に[[対戦相手]]に[[戦闘ダメージ]]を与えたプレイヤーは[[統治者]]になる。 | ||
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==Magic Online== | ==Magic Online== | ||
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**[[2015年]]3月23日の更新では、同じ理由で、統率者がいずれかの領域から[[手札]]か[[ライブラリー]]に置かれる場合にもこのルールが適用されるようになった。 | **[[2015年]]3月23日の更新では、同じ理由で、統率者がいずれかの領域から[[手札]]か[[ライブラリー]]に置かれる場合にもこのルールが適用されるようになった。 | ||
**先の変更により、オーナーが意図して選択しなければ「統率者が他のプレイヤーにより裏向きで追放される」という状況が発生しなくなった。そのためそのような状況に対応していた「カードを裏向きで追放する場合、即座にその表を確認し、それが他のプレイヤーがオーナーである統率者ならば表向きで統率領域に置く」という旨のルールが2016年7月の更新で削除された。 | **先の変更により、オーナーが意図して選択しなければ「統率者が他のプレイヤーにより裏向きで追放される」という状況が発生しなくなった。そのためそのような状況に対応していた「カードを裏向きで追放する場合、即座にその表を確認し、それが他のプレイヤーがオーナーである統率者ならば表向きで統率領域に置く」という旨のルールが2016年7月の更新で削除された。 | ||
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*2016年1月18日のルール改正で変更されるまでは、「デッキ内のカードはその[[色]]の[[マナ]]しか生み出せず、不適正な[[色マナ]]を生み出す場合は代わりに[[無色マナ]]を生み出す」という追加ルールが存在していた。現在は[[ルール文章]]の通りに定められた色マナを生み出す。 | *2016年1月18日のルール改正で変更されるまでは、「デッキ内のカードはその[[色]]の[[マナ]]しか生み出せず、不適正な[[色マナ]]を生み出す場合は代わりに[[無色マナ]]を生み出す」という追加ルールが存在していた。現在は[[ルール文章]]の通りに定められた色マナを生み出す。 | ||
− | *[[Unstable]]の発売記念として、2017年12月1日から2018年1月15日まで、特例として[[ | + | *[[Unstable]]の発売記念として、2017年12月1日から2018年1月15日まで、特例として[[銀枠]]のカードも使用可能推奨となった<ref>[https://web.archive.org/web/20190404155645/http://mtgcommander.net/Forum/viewtopic.php?f=1&t=18749 SPECIAL UNANNOUNCEMENT: December 1, 2017 (Internet Archive)] (mtgcommander.net公式)</ref>。ただし、銀枠カードを用いて行われた統率者戦では、通常の禁止カードの他、一部の銀枠カードが禁止カード、または「使用時に注意が必要なカード(使用非推奨)」が指定された。 |
**禁止カード/使用非推奨カードの他、[[伝説のアーティファクト]]である[[大演算器/The Grand Calcutron]]が[[統率者]]に指定できるという特別裁定が出された。現在では[[オラクル]]更新により実際に統率者として使用できる能力を持っている。 | **禁止カード/使用非推奨カードの他、[[伝説のアーティファクト]]である[[大演算器/The Grand Calcutron]]が[[統率者]]に指定できるという特別裁定が出された。現在では[[オラクル]]更新により実際に統率者として使用できる能力を持っている。 | ||
− | ** | + | **銀枠を用いて行われた統率者戦の禁止カードは以下の通り。 |
***[[Ashnod's Coupon]] | ***[[Ashnod's Coupon]] | ||
***[[Double Cross]] | ***[[Double Cross]] | ||
343行: | 255行: | ||
***[[Mirror Mirror]] | ***[[Mirror Mirror]] | ||
***[[Topsy Turvy]] | ***[[Topsy Turvy]] | ||
− | ***[[Yet Another | + | ***[[Yet Another AEther Vortex]] |
***[[ゴチ]]に関する[[カード]]({{WHISPER検索/カードテキスト|ゴチ|ゴチ(Gotcha)で検索}}) | ***[[ゴチ]]に関する[[カード]]({{WHISPER検索/カードテキスト|ゴチ|ゴチ(Gotcha)で検索}}) | ||
− | *[[2020年]]4月20日のルール改正で変更されるまでは、ゲームの外部からカードを加える効果は一切機能しないものとなっていた。[[相棒]]の登場に合わせ、「ゲームの外部から'''他の''' | + | *[[2020年]]4月20日のルール改正で変更されるまでは、ゲームの外部からカードを加える効果は一切機能しないものとなっていた。[[相棒]]の登場に合わせ、「ゲームの外部から'''他の'''カードを加える効果は機能しない」と改められ、相棒を用いることができるようなった。 |
− | * | + | *2020年5月18日のルール改正で変更されるまでは、使用可能カードの括りを「([[Timetwister]]と統率者戦禁止カード除く)原則としてヴィンテージで認められている全てのカードを使用できる」だったが、[[夢の巣のルールス/Lurrus of the Dream-Den]]がヴィンテージで禁止指定を受けた、「統率者戦禁止カード除く、定形のマジックのカードが使用できる」と改められ、統率者戦で夢の巣のルールスを用いることができるようなった。 |
− | + | ||
==その他== | ==その他== | ||
− | *統率者と同名の[[統率者カード]] | + | *統率者と同名の[[統率者カード]](大判のカード)を併用することもできる。詳細は該当項を参照。 |
*統率者以外にも[[伝説のクリーチャー]]・[[カード]]を入れても構わない。 | *統率者以外にも[[伝説のクリーチャー]]・[[カード]]を入れても構わない。 | ||
*基本的に多人数戦で行われ、[[ライフ]]だけでなく[[統率者ダメージ]]や統率者を唱えた回数も記録する必要があるため、一般的な[[ライフカウンター]]は不向き。そもそも初期ライフの40点をカウントできないものも多い。そのため、メモ帳の使用が強く推奨される。 | *基本的に多人数戦で行われ、[[ライフ]]だけでなく[[統率者ダメージ]]や統率者を唱えた回数も記録する必要があるため、一般的な[[ライフカウンター]]は不向き。そもそも初期ライフの40点をカウントできないものも多い。そのため、メモ帳の使用が強く推奨される。 | ||
− | *人気の高さからか、[[2011年]]から毎年、[[統率者戦用セット]]が発売されるようになった。通常のカードセットにおいても[[タズリ将軍/General Tazri]]や[[墓後家蜘蛛、イシュカナ/Ishkanah, Grafwidow]] | + | *人気の高さからか、[[2011年]]から毎年、[[統率者戦用セット]]が発売されるようになった。通常のカードセットにおいても[[タズリ将軍/General Tazri]]や[[墓後家蜘蛛、イシュカナ/Ishkanah, Grafwidow]]など、伝説のクリーチャーは統率者戦も視野に入れてデザインされる様になった。 |
+ | *かつては「'''[[エルダー・ドラゴン/Elder Dragon|エルダー・ドラゴン]]・ハイランダー'''/''Elder Dragon Highlander'' ('''EDH''')」「'''[[司令官戦]]'''」などと称されていたが、[[統率者 (カードセット)|統率者セット]]の発表とともに、現在の名称に変更された。 | ||
==脚注== | ==脚注== | ||
359行: | 271行: | ||
==参考リンク== | ==参考リンク== | ||
− | + | *[https://mtgcommander.net/index.php/rules/ Commander Rules](Official Commander Website) | |
− | *[https://mtgcommander.net/index.php/rules/ Commander Rules] | + | |
**[http://logicwolf.sakura.ne.jp/magic/edh.html 統率者戦(旧エルダードラゴン・ハイランダー) 公式ルール] ([[進藤欣也]]氏による上記の和訳) | **[http://logicwolf.sakura.ne.jp/magic/edh.html 統率者戦(旧エルダードラゴン・ハイランダー) 公式ルール] ([[進藤欣也]]氏による上記の和訳) | ||
*[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/word-commander-2011-06-20 Word of Commander]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0003968/ ワード・オブ・統率者]([[Making Magic]] [[2011年]]6月20日 [[Mark Rosewater]]著) | *[https://magic.wizards.com/en/articles/archive/making-magic/word-commander-2011-06-20 Word of Commander]/[https://mtg-jp.com/reading/translated/0003968/ ワード・オブ・統率者]([[Making Magic]] [[2011年]]6月20日 [[Mark Rosewater]]著) | ||
*[https://mtg-jp.com/reading/roncommander/ ロン・フォスターの統率者日記](マジック日本公式サイト [[Ron Foster]]著) | *[https://mtg-jp.com/reading/roncommander/ ロン・フォスターの統率者日記](マジック日本公式サイト [[Ron Foster]]著) | ||
+ | *[http://www22.atwiki.jp/mtgedh/ MTG統率者戦Wiki] | ||
==参考== | ==参考== | ||
*[[フォーマット]] | *[[フォーマット]] | ||
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**[[デュエルコマンダー]] | **[[デュエルコマンダー]] | ||
**[[コモン統率者戦]] | **[[コモン統率者戦]] | ||
**[[タイニー・リーダーズ]] | **[[タイニー・リーダーズ]] | ||
− | **[[ | + | **[[ブロール]] |
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*[[統率者戦用セット]] | *[[統率者戦用セット]] | ||
*[[トーナメント用語]] | *[[トーナメント用語]] | ||
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