「ファイレクシア/Phyrexia」を編集中
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− | '''ファイレクシア'''/''Phyrexia''とは、[[ | + | '''ファイレクシア'''/''Phyrexia''とは、[[ドミニア/Dominia]]に存在する[[次元/Plane]]、文明の1つ。 |
ここでは、[[ヨーグモス/Yawgmoth]]が支配したオリジナルの'''ファイレクシア'''を解説する。金属次元[[ミラディン/Mirrodin]]にて再興した'''新ファイレクシア'''については[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]を参照。 | ここでは、[[ヨーグモス/Yawgmoth]]が支配したオリジナルの'''ファイレクシア'''を解説する。金属次元[[ミラディン/Mirrodin]]にて再興した'''新ファイレクシア'''については[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]を参照。 | ||
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暗黒次元、諸悪の根源、この世の全ての悪。全てが人工的に作られた球状の世界。 | 暗黒次元、諸悪の根源、この世の全ての悪。全てが人工的に作られた球状の世界。 | ||
− | + | 遥か遠い遠い昔、竜の姿を好んだ人間の邪悪な[[プレインズウォーカー/Planeswalker|プレインズウォーカー]]によって、ファイレクシア次元は創造された。ただし、その創造主自らが『ファイレクシア』と名付けたワケではない。この世界を『ファイレクシア』と名付けたのはヨーグモスである。 | |
創造された年代は、推定で紀元前[[アーギヴィーア暦/Argivian Reckoning|AR]]5,000年~紀元前4,000年の間、もしくはそれよりもずっと昔である。 | 創造された年代は、推定で紀元前[[アーギヴィーア暦/Argivian Reckoning|AR]]5,000年~紀元前4,000年の間、もしくはそれよりもずっと昔である。 | ||
==環境== | ==環境== | ||
− | ファイレクシア表層部の空には、太陽や月、星といった時の流れを感じさせる手立てが何ひとつ存在しない。ただ黄昏時の灰色をした空が広がっている。大気は[[ファイレクシアの油/Phyrexian oil|油]] | + | ファイレクシア表層部の空には、太陽や月、星といった時の流れを感じさせる手立てが何ひとつ存在しない。ただ黄昏時の灰色をした空が広がっている。大気は[[ファイレクシアの油/Phyrexian oil|油]]と火薬の匂い、硝煙と金属粉に満ちている。短時間ならば生身の[[人間]]が活動することも不可能ではない。しかし、次元の中心に向かうほどにそれらの風景は醜悪さをさらに増していく。休みなくススを吐き出し続ける[[煙突/Smokestack|煙突]]({{Gatherer|id=5730|イラスト}})や悪臭を放つ[[ファイレクシアの塔/Phyrexian Tower|塔]]({{Gatherer|id=10677|イラスト}})が立ち並び、{{Gatherer|id=198102|光を放つほどに溶けた金属や高温の油がまるで河や滝のように流れ}}、湖や海のような溜まりを形作っている。 |
− | + | ほとんどのファイレクシア人たちおよび、ファイレイレクシアの生物兵器は、血の代わりに油と粘液が流れる、肉と機械の融合生命体である。ファイレクシア人たちが機械の肉体をしている理由は、何も戦闘用のためだけではない。肉体の交換、修復、修繕、再生、そして補強や改造が容易に可能な、頑丈で強靭な機械製の肉体や内臓でないと、致死性を増していくファイレクシア内部の過酷な環境での生存が不可能だからなのだ。 | |
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− | + | 金属と死と悪意が渦巻く地獄のような世界。交換、補強、改造が容易な機械製の肉体と内蔵。こうした境遇を生きるファイレクシア人の外見は、他の世界の[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%92%E3%83%A5%E3%83%BC%E3%83%9E%E3%83%8E%E3%82%A4%E3%83%89 ヒューマノイド]系住人(※人間のように知的で社会性のある文化的な暮らしをしている、人間ではない種族。例えば[[エルフ]]や[[レオニン/Leonin]]など)たちと比べると不自然に加速した進化、歪んだ進化を遂げている。まっとうな人型をしているファイレクシア人ですら{{Gatherer|id=12330|表皮がなく、骨や筋肉がむき出しになっている者}}もいれば、アーティファクト・クリーチャーと区別がつかないような外見をしている者もいる。 | |
− | 口や手などの体の一部分が{{Gatherer|id=21164|極端に肥大化した者}}や、{{Gatherer|id=135189|複数の四肢を持つ者}}がいる一方で、逆に{{Gatherer|id=209125|最低限の粗末な体しか持たぬ者}}もいる。異形の姿をした者ばかりかと思えば[[潜伏工作員/Sleeper Agent|潜伏工作員]]のように{{Gatherer|id=12406|中身は機械だが、外見のみ完全に生身の人間と同じ見た目をしているファイレクシア人}} | + | 口や手などの体の一部分が{{Gatherer|id=21164|極端に肥大化した者}}や、{{Gatherer|id=135189|複数の四肢を持つ者}}がいる一方で、逆に{{Gatherer|id=209125|最低限の粗末な体しか持たぬ者}}もいる。異形の姿をした者ばかりかと思えば[[潜伏工作員/Sleeper Agent|潜伏工作員]]のように{{Gatherer|id=12406|中身は機械だが、外見のみ完全に生身の人間と同じ見た目をしているファイレクシア人}}もいる。このように、ファイレクシクア人たちの外見的特徴の統一性は、ほとんど無いと言っていい。『血の代わりに[[ファイレクシアの油/Phyrexian oil]]が流れていること』が、ファイレクシア人達の数少ない身体的特徴の共通点の一つである。また、多くのファイレクシア人たちにとって基本的に寿命という概念は存在しない。よほどのダメージでも負わぬ限り半永久的に死ぬことのない、不老の融合生命体だからである。 |
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==暗黒次元の興り== | ==暗黒次元の興り== | ||
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ファイレクシアを創造したプレインズウォーカーの死後、主を失って長い間放置されていたところを、プレインズウォーカーの[[ダヴェッド/Dyfed]]によって発見される。 | ファイレクシアを創造したプレインズウォーカーの死後、主を失って長い間放置されていたところを、プレインズウォーカーの[[ダヴェッド/Dyfed]]によって発見される。 | ||
− | ダヴェッドは、[[スラン/Thran|スラン帝国]]で研究をしていたヨーグモス(この当時はまだ人間だった)にこの世界の存在を教え、スラン帝国の首都[[ハルシオン/Halcyon]]の地下に、[[ドミナリア/Dominaria]]とこの世界とを繋ぐ[[ポータル/Portal]]を作り与えた。({{Gatherer|id=1039}}) | + | ダヴェッドは、[[スラン/Thran|スラン帝国]]で研究をしていたヨーグモス(この当時はまだ人間だった)にこの世界の存在を教え、スラン帝国の首都[[ハルシオン/Halcyon]]の地下に、[[ドミナリア/Dominaria]]とこの世界とを繋ぐ[[ポータル/Portal]]を作り与えた。({{Gatherer|id=1039|イラスト}}) |
ヨーグモスは、当時スラン帝国で蔓延していた病"ファイシス症([[結核/Phthisis]])"に感染した患者たちを、ポータルを通して大勢この次元に連れてきた。そして"治療"という名の改造手術によってファイレクシア人を作り上げた。ファイシス症にかかった患者はみな、遅かれ早かれ死ぬか、その前に"治療"を受ける定めかのどちらかである。そのため"ファイシス症"というこの言葉は、広義で『"治療"を要する者、受けねばならぬ者』となり、転じて『ファイレクシア化する(ファイレクシア人、ファイレクシアの民になる)』という意味も含むようになる。(※『ファイレクシア/Phyrexia』とはいう呼称は、この"ファイシス病/Phthisis"が語源になっているという説もある。)"治療"を施されたスランの者たちは皆、ヨーグモスを崇め讃えるファイレクシアの臣民へと生まれ変わった。[[機械の始祖/Father of Machines|機械の始祖]]、ヨーグモスが支配する次元の誕生である。 | ヨーグモスは、当時スラン帝国で蔓延していた病"ファイシス症([[結核/Phthisis]])"に感染した患者たちを、ポータルを通して大勢この次元に連れてきた。そして"治療"という名の改造手術によってファイレクシア人を作り上げた。ファイシス症にかかった患者はみな、遅かれ早かれ死ぬか、その前に"治療"を受ける定めかのどちらかである。そのため"ファイシス症"というこの言葉は、広義で『"治療"を要する者、受けねばならぬ者』となり、転じて『ファイレクシア化する(ファイレクシア人、ファイレクシアの民になる)』という意味も含むようになる。(※『ファイレクシア/Phyrexia』とはいう呼称は、この"ファイシス病/Phthisis"が語源になっているという説もある。)"治療"を施されたスランの者たちは皆、ヨーグモスを崇め讃えるファイレクシアの臣民へと生まれ変わった。[[機械の始祖/Father of Machines|機械の始祖]]、ヨーグモスが支配する次元の誕生である。 | ||
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ヨーグモスはファイレクシア人たちに一つの目的を与えた。「繁栄せよ。ファイレクシアという枠を飛び越えて[[多元宇宙/Multiverse]]へと広がれ」と。 | ヨーグモスはファイレクシア人たちに一つの目的を与えた。「繁栄せよ。ファイレクシアという枠を飛び越えて[[多元宇宙/Multiverse]]へと広がれ」と。 | ||
− | == | + | ==ドミナリアとの抗争== |
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スランの四都市がスラン同盟を名乗ってヨーグモスに反旗を翻すとヨーグモスも軍勢を動かし、ここに[[スラン内乱/Thran Civil War]]が始まる。 | スランの四都市がスラン同盟を名乗ってヨーグモスに反旗を翻すとヨーグモスも軍勢を動かし、ここに[[スラン内乱/Thran Civil War]]が始まる。 | ||
スラン内乱はファイレクシアの勝利に見えたが、土壇場で[[レベック/Rebbec]]がヨーグモスを裏切り、[[グレイシャン/Glacian]]の魂が封じられた[[パワーストーン/Powerstone]]によってファイレクシアとドミナリアを繋ぐ唯一のポータルを封印した。このため、プレインズウォーカーではないヨーグモスは、その軍勢もろともファイレクシアに封印されてしまう。 | スラン内乱はファイレクシアの勝利に見えたが、土壇場で[[レベック/Rebbec]]がヨーグモスを裏切り、[[グレイシャン/Glacian]]の魂が封じられた[[パワーストーン/Powerstone]]によってファイレクシアとドミナリアを繋ぐ唯一のポータルを封印した。このため、プレインズウォーカーではないヨーグモスは、その軍勢もろともファイレクシアに封印されてしまう。 | ||
− | + | スラン帝国の時代から過ぎ去ること約4,000年。悠久の年月が運んだ砂漠の砂の地下に埋もれた帝国首都ハルシオンの遺跡は、[[コイロスの洞窟/Caves of Koilos#story|コイロスの洞窟/Caves of Koilos]]となっていた。AR20年、洞窟を訪れた[[ウルザ/Urza]]と[[ミシュラ/Mishra]]はパワーストーンを発見し、それを持ち出してしまうが、これこそファイレクシアに繋がるポータルを封印していたパワーストーンだった。これによりファイレクシアの封印は解けてしまい、[[兄弟戦争]]中にはこのポータルを抜けて[[ギックス/Gix]]がドミナリアにやってきてしまった。 | |
− | スラン帝国の時代から過ぎ去ること約4,000年。悠久の年月が運んだ砂漠の砂の地下に埋もれた帝国首都ハルシオンの遺跡は、[[コイロスの洞窟/Caves of Koilos#story|コイロスの洞窟/Caves of Koilos]]となっていた。AR20年、洞窟を訪れた[[ウルザ/Urza]]と[[ミシュラ/Mishra]]はパワーストーンを発見し、それを持ち出してしまうが、これこそファイレクシアに繋がるポータルを封印していたパワーストーンだった。これによりファイレクシアの封印は解けてしまい、[[兄弟戦争 | + | |
ファイレクシアの[[法務官/Praetor|法務官]]であるギックスは、ミシュラに[[内骨格器/Endoskeleton|機械の肉体]]といくつかのファイレクシア技術を与えた。ウルザとミシュラの兄弟戦争は、2人の兄弟間での戦いでもあるが、彼らが属する国家間同士の戦いでもある。そして、4,000年の時を経て再び行われた2度目のドミナリア=ファイレクシアの代理戦争であり、4,200年後に起こる『ファイレクシアによるドミナリア侵略戦争の前哨戦であった』とも言えよう。 | ファイレクシアの[[法務官/Praetor|法務官]]であるギックスは、ミシュラに[[内骨格器/Endoskeleton|機械の肉体]]といくつかのファイレクシア技術を与えた。ウルザとミシュラの兄弟戦争は、2人の兄弟間での戦いでもあるが、彼らが属する国家間同士の戦いでもある。そして、4,000年の時を経て再び行われた2度目のドミナリア=ファイレクシアの代理戦争であり、4,200年後に起こる『ファイレクシアによるドミナリア侵略戦争の前哨戦であった』とも言えよう。 | ||
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人工次元であるファイレクシアは、人工次元であるがゆえに「いずれは次元の崩壊を起こす」という欠陥を抱えた次元である。次元崩壊によるファイレクシア文明の滅亡の宿命から逃れるため、あらゆる準備を始める。侵略戦争の拠点となる次元の用意、[[ラースの被覆/Rathi Overlay|次元転移]]計画、多種多様な侵略用兵器・戦闘用兵器の開発や大量生産、[[ファイレクシア病|疫病]]やウィルスなどの研究。そして、それらを行うための更なる技術向上。他の[[次元/Plane]]における様々な任務遂行のために、生身の人間を装ったファイレクシア人たち、[[潜伏工作員/Sleeper Agent|潜伏工作員]]を創造したのも、そうした準備の一つである。 | 人工次元であるファイレクシアは、人工次元であるがゆえに「いずれは次元の崩壊を起こす」という欠陥を抱えた次元である。次元崩壊によるファイレクシア文明の滅亡の宿命から逃れるため、あらゆる準備を始める。侵略戦争の拠点となる次元の用意、[[ラースの被覆/Rathi Overlay|次元転移]]計画、多種多様な侵略用兵器・戦闘用兵器の開発や大量生産、[[ファイレクシア病|疫病]]やウィルスなどの研究。そして、それらを行うための更なる技術向上。他の[[次元/Plane]]における様々な任務遂行のために、生身の人間を装ったファイレクシア人たち、[[潜伏工作員/Sleeper Agent|潜伏工作員]]を創造したのも、そうした準備の一つである。 | ||
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ミシュラを介してウルザ・ドミナリアと戦った兄弟戦争の終結から約1,500年後。[[ザンチャ/Xantcha|裏切り者の潜伏工作員、ファイレクシア人ザンチャ]]の導きにより、ウルザが報復のためにファイレクシア次元に攻め込んで来た。しかし致死的な汚染の広がるあまりに過酷なファイレクシアの環境と、ファイレクシア軍の執拗な攻撃のためにウルザは第四球層でギブアップ。手痛い傷を負った彼らはファイレクシアから逃げ出す。(これらの経験を教訓にしたウルザは、後のドミナリア=ファイレクシア戦争の際、ファイレクシアの汚染からの防護と破壊を目的とした戦闘兵器[[タイタン・エンジン/Titan Engine|タイタン・スーツ]]を製造する。) | ミシュラを介してウルザ・ドミナリアと戦った兄弟戦争の終結から約1,500年後。[[ザンチャ/Xantcha|裏切り者の潜伏工作員、ファイレクシア人ザンチャ]]の導きにより、ウルザが報復のためにファイレクシア次元に攻め込んで来た。しかし致死的な汚染の広がるあまりに過酷なファイレクシアの環境と、ファイレクシア軍の執拗な攻撃のためにウルザは第四球層でギブアップ。手痛い傷を負った彼らはファイレクシアから逃げ出す。(これらの経験を教訓にしたウルザは、後のドミナリア=ファイレクシア戦争の際、ファイレクシアの汚染からの防護と破壊を目的とした戦闘兵器[[タイタン・エンジン/Titan Engine|タイタン・スーツ]]を製造する。) | ||
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そのウルザを追ってファイレクシア人たちは[[セラ/Serra]]の世界を襲う。ウルザがトレイリア学院を建設し対ファイレクシア戦の準備を進めると潜伏工作員[[ケリック/Kerrick]]を送り込み、ベナリアで血統実験を開始すると[[ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator|抹殺者]]を送り込んで皆殺しにする。2,500年間はこうした『ウルザの計画潰し』の繰り返しであったが、その一方でウルザもファイレクシアも着実に来たるべき決戦の準備を進めていた。 | そのウルザを追ってファイレクシア人たちは[[セラ/Serra]]の世界を襲う。ウルザがトレイリア学院を建設し対ファイレクシア戦の準備を進めると潜伏工作員[[ケリック/Kerrick]]を送り込み、ベナリアで血統実験を開始すると[[ファイレクシアの抹殺者/Phyrexian Negator|抹殺者]]を送り込んで皆殺しにする。2,500年間はこうした『ウルザの計画潰し』の繰り返しであったが、その一方でウルザもファイレクシアも着実に来たるべき決戦の準備を進めていた。 | ||
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[[ラース/Rath]]、[[メルカディア/Mercadia]]などにドミナリア侵略の前線基地を建設。荒廃の王の副官としてラースにはエヴィンカーを配し、膨大な戦力を蓄えていた。 | [[ラース/Rath]]、[[メルカディア/Mercadia]]などにドミナリア侵略の前線基地を建設。荒廃の王の副官としてラースにはエヴィンカーを配し、膨大な戦力を蓄えていた。 | ||
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AR4205年、ファイレクシアは念願のドミナリア侵攻を開始する。総司令官は[[サーボ・タヴォーク/Tsabo_Tavoc_(ストーリー)|サーボ・タヴォーク/Tsabo Tavoc]]。ドミナリアの世界各地で同時多発的に複数の[[次元の門/Planar Portal]]を開き、そこからファイレクシア、ラース、メルカディアで準備・製造していた巨大な空中戦艦や飛翔艦、そしてそれらに搭乗・搭載したファイレクシア軍やあらゆる兵器を継続的、かつ、大量に送り込み続ける電撃戦。その圧倒的な物量の波でドミナリア連合軍を押しつぶさんとする一方、各種の[[疫病吐き/Plague Spitter|疫病]]をドミナリア全土にばら撒き、ドミナリアの生産力や連合軍の戦線維持力を消耗・衰えさせた。まさに完璧な作戦であった。 | AR4205年、ファイレクシアは念願のドミナリア侵攻を開始する。総司令官は[[サーボ・タヴォーク/Tsabo_Tavoc_(ストーリー)|サーボ・タヴォーク/Tsabo Tavoc]]。ドミナリアの世界各地で同時多発的に複数の[[次元の門/Planar Portal]]を開き、そこからファイレクシア、ラース、メルカディアで準備・製造していた巨大な空中戦艦や飛翔艦、そしてそれらに搭乗・搭載したファイレクシア軍やあらゆる兵器を継続的、かつ、大量に送り込み続ける電撃戦。その圧倒的な物量の波でドミナリア連合軍を押しつぶさんとする一方、各種の[[疫病吐き/Plague Spitter|疫病]]をドミナリア全土にばら撒き、ドミナリアの生産力や連合軍の戦線維持力を消耗・衰えさせた。まさに完璧な作戦であった。 | ||
− | ドミナリア連合軍は[[ | + | ドミナリア連合軍は[[ウェザーライト/Weatherlight]]号が善戦するも、[[ベナリア/Benalia]]や[[ラノワール/Llanowar]]、[[ケルド/Keld]]も滅び、第二フェイズ、[[ラースの被覆/Rathi Overlay]]も発動。ラースに置かれた[[要塞/Stronghold]]はアーボーグに転移し、ラースをドミナリアに重ね合わせドミナリアをファイレクシア化させるという計画であった。ドミナリアを追い詰めることには成功したが、次元転移作戦の前にコイロスでの戦闘でサーボ・タヴォーク瀕死。帰還するも[[クロウヴァクス/Crovax]]に殺され、総指揮権はクロウヴァクスのものになる。 |
− | 一方そのころ、タイタン・スーツをまといファイレクシアに潜入した9人のプレインズウォーカーたち([[ナイン・タイタンズ/Nine Titans]])は仲間を失いながらもファイレクシア各地に爆弾をしかけることに成功する。[[ウルザ/Urza]]と[[ | + | 一方そのころ、タイタン・スーツをまといファイレクシアに潜入した9人のプレインズウォーカーたち([[ナイン・タイタンズ/Nine Titans]])は仲間を失いながらもファイレクシア各地に爆弾をしかけることに成功する。[[ウルザ/Urza]]と[[ジェラード/Gerrard]]はヨーグモスの手に落ち、やむを得ず生き残った4人のプレインズウォーカーは[[破滅的な行為/Pernicious Deed|爆弾に点火]]。ファイレクシア次元を破壊することに成功する。 |
その後、巨大な暗黒雲となってドミナリアに出現したヨーグモスも[[レガシー/Legacy]]によって消滅。こうして多元宇宙を脅かした邪悪な機械文明は滅び去った。 | その後、巨大な暗黒雲となってドミナリアに出現したヨーグモスも[[レガシー/Legacy]]によって消滅。こうして多元宇宙を脅かした邪悪な機械文明は滅び去った。 | ||
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ファイレクシアの滅亡から数百年後の[[ミラディン/Mirrodin]]。[[カーン/Karn]]の中で脈打つファイレクシア人ザンチャの心臓(ハートストーン)から染み出した油のしずくによって、ミラディンは"汚染"され、ファイレクシアは再誕した。それが[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]である。 | ファイレクシアの滅亡から数百年後の[[ミラディン/Mirrodin]]。[[カーン/Karn]]の中で脈打つファイレクシア人ザンチャの心臓(ハートストーン)から染み出した油のしずくによって、ミラディンは"汚染"され、ファイレクシアは再誕した。それが[[新ファイレクシア/New Phyrexia]]である。 | ||
− | また、新世代のプレインズウォーカーの[[エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel (ストーリー)|エルズペス・ティレル]] | + | また、新世代のプレインズウォーカーの[[エルズペス・ティレル/Elspeth Tirel (ストーリー)|エルズペス・ティレル]]が生まれ育った彼女の出身次元。彼女の生い立ちによると、彼女の故郷の次元はファイレクシアによって支配されていたことが判明している。この次元がどこなのか、また、なんという名前の次元なのかは2014年現在未だ定かではない。しかし、時系列的に、新ファイレクシアがミラディンに新生するより以前の話しであるため、彼女の故郷の次元で起きたそれは旧ファイレクシア軍による支配だということが断定出来る。 |
ファイレクシア次元そのものは滅亡したが、ファイレクシアの非道と暗黒は時を変え、場所を変え、形を変えつつも、多元宇宙をその恐怖と苦痛で脅かし続けているのだ。 | ファイレクシア次元そのものは滅亡したが、ファイレクシアの非道と暗黒は時を変え、場所を変え、形を変えつつも、多元宇宙をその恐怖と苦痛で脅かし続けているのだ。 | ||
==次元の構造・特徴== | ==次元の構造・特徴== | ||
− | マトリョーシカ人形のように、9つの球体が入れ子になった構造をしている([ | + | マトリョーシカ人形のように、9つの球体が入れ子になった構造をしている([http://wiki.mtgsalvation.com/article/File:Phyrexia.jpg 参考])。それらは外側から、'''第一球層'''〜'''第九球層'''/''The First Sphere''〜''The Ninth Sphere''と呼ばれる。 |
{| class="wikitable" | {| class="wikitable" | ||
99行: | 96行: | ||
|第九球層||ヨーグモスの聖域(Yawgmoth's Sanctum) | |第九球層||ヨーグモスの聖域(Yawgmoth's Sanctum) | ||
|} | |} | ||
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==登場カード== | ==登場カード== | ||
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==参考== | ==参考== | ||
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*[http://whisper.wisdom-guild.net/search.php?q=Phyrexia 名前にファイレクシアが付くカード] | *[http://whisper.wisdom-guild.net/search.php?q=Phyrexia 名前にファイレクシアが付くカード] | ||
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*[[機械の始祖/Father of Machines]] | *[[機械の始祖/Father of Machines]] | ||
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*[[新ファイレクシア/New Phyrexia]] | *[[新ファイレクシア/New Phyrexia]] | ||
*[[法務官/Praetor]] | *[[法務官/Praetor]] | ||
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*[[次元一覧]] | *[[次元一覧]] | ||
*[[デュエリスト・ジャパン]] | *[[デュエリスト・ジャパン]] | ||
*[[ゲームぎゃざ]] | *[[ゲームぎゃざ]] | ||
*[[背景世界/ストーリー用語]] | *[[背景世界/ストーリー用語]] |